JPS5843615Y2 - ピストンの燃焼室構造 - Google Patents

ピストンの燃焼室構造

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JPS5843615Y2
JPS5843615Y2 JP1978029659U JP2965978U JPS5843615Y2 JP S5843615 Y2 JPS5843615 Y2 JP S5843615Y2 JP 1978029659 U JP1978029659 U JP 1978029659U JP 2965978 U JP2965978 U JP 2965978U JP S5843615 Y2 JPS5843615 Y2 JP S5843615Y2
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JP
Japan
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recess
swirl
combustion chamber
center
lower round
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JP1978029659U
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English (en)
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JPS54134810U (ja
Inventor
清吉 金井
邦彦 小宮山
勝 岡田
Original Assignee
株式会社小松製作所
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は直接噴射式ディーゼルエンジンの燃焼室、特に
燃焼による騒音(以下単に燃焼騒音とする)を減少でき
ると共に、排気ガス中の窒素酸化物(以下単にNOxと
する)を減少できるようにした燃焼室構造に関するもの
である。
ディーゼルエンジンにおいては、燃料の燃焼室内への噴
射時期を遅らせることによって爆発圧力、圧力上昇率を
下げれば燃焼騒音を下げることができると共に、燃焼ガ
ス温度が低下してNOxを低減できることが一般に知ら
れている。
しかし、一般に噴射時期を遅らせるとディーゼルサイク
ルとしての熱効率が悪化して燃料消費率が低下すると共
に、燃焼が悪化して排気色が黒くなってしまうという不
具合を有している。
すなわち、 (燃料消費率・排気色・NOx・燃焼騒音)上f(dM
/dt−8−Tm−Td−dθ/dt)の関係となって
いる。
ここで、dM/dt−空気と燃料の混合速度S =混
合比の時間的、空間的分 布 Tm −平均サイクルガス温度 Td =着火遅れ dθ/dt−熱発生率−g (dM/d t )である
噴射時期を遅らせることは着火遅れTdを小さくするこ
とであるので、平均サイクルガス温度Tm、熱発生率d
θ/atを小さくすると共に、空気と燃料混合速度dM
/dt、混合比の時間的・空間的分布Sが悪化する。
したがって、噴射時期を遅らせると燃焼騒音、NOxを
低減できるが上記の関係から燃料消費率、排気色を悪化
してしまう。
上記現象を改善するには噴射時期を遅らせた時に空気と
燃料の混合速度dM/dtを速める、すなわち着火後の
燃焼速度を速くすれば良い。
つまり、噴射時期を遅らせた場合に排気色、燃料消費率
が悪化するのは燃焼期間が上死点を過ぎてから長くなる
ことにより帰因するので燃焼速度を速くして燃焼期1闘
を短かくすれば良いことに左る。
この燃焼速度を速くするためには燃焼室内の空気流動(
特に着火後の空気流動)をさかんにすれば良い。
ここで空気流動とは公知の手法により燃焼室内に発生す
る犬スワールと、その結果生ずる小スケールの乱流を意
味するものである。
そこで、従来第1図、第2図に示す如くピストン1の頂
部に角形凹部2を削設した角形燃焼室が提案されている
この形状の燃焼室であると、隅角部2aに犬スワールA
により小スケールの渦Bが発生して乱流を発生すること
ができるので、空気流動がさかんとなる。
しかし、この形状の燃焼室であると隅角部2aに発生す
る小スケールの渦Bの強さと大スワールAの強さは相反
する特性を有する。
すなわち、隅角部2aの半径Rを角形凹部2に内接する
内接円半径Roに対し比較的小さくすれば(R/Roを
小さくすれば)隅角部2aに発生する小スケールの渦B
の強さを大きくできるが大スワールAか弱くなってしま
う。
また、RIRoを大きくすれば大スワールAを強くでき
るが隅角部2aに発生する小スワールの渦Bか弱くなっ
てしまう。
いずれにしても従来の形状の燃焼室では小スケールの渦
Bと犬スワールAの両方を同時に強くできないと共に、
小スケールの渦Bは隅角部2aの数だけしか形成されな
いので、空気流動を十分さかんとすることができない。
本考案は上記の事情に鑑みなされたものであり、その目
的は、空気流動を十分さかんとすることができ性能向上
に寄与できるようにした燃焼室を提供することである。
以下、第3図以降を参照して本考案を説明する。
ピストン10の頂部には上部角形凹部11と下部丸形凹
部12とが上下に連続して削設しである。
上部角形凹部11の隅角部11aは下部丸形凹部12の
内周壁12aよりも内方に位置し、その内周壁12aは
上下方向に滑らかに彎曲しかつ上部角形凹部11の内周
壁11bとの接続部13は滑らかな曲線となっていると
共に、その底壁12bは中高の断面山形状となっている
また、上部角形凹部11は深さDと下部丸形凹部12の
深さHはD/Hが一定の範囲内になるようにしである。
このために、下部丸形凹部12の内周壁12aに対して
上部角形凹部11の内周壁11bは2寸法だけオーバー
ハングしている。
また、燃料は接続部13および接続部13より僅かに下
方に向って噴射される。
しかして、上部角形凹部11内には上部大スワールAが
発生しかつその隅角部11aには小スケールの渦Bが発
生すると共に、下部丸形凹部12内には下部大スワール
Cが発生する。
これと同時に、彎曲した内周壁12aと接続部13とに
も渦v、Eが発生する。
また、吸入行程時シリンダヘッド吸入ポートにより創設
された上部大スワールAと下部大スワールCは上部大ス
ワールAが隅角部11aで減衰されるので下部大スワー
ルCの強さが上部大スワールAの強さよりも大となる。
すなわち、上部大スワールAのスワール速度よりも下部
大スワールCのスワール速度が速くなるので、上部大ス
ワールAと下部大スワールCとの間に剪断流による乱流
F1が発生する。
この剪断流による乱流発生は上部角形凹部11の深さD
と下部丸形凹部12の深さHとの比百によって変化する
噴射弁から噴射した噴霧はスワールの空気流動の方向に
沿って流される。
一方、上部角形凹部11の隅角部11aの内周壁には角
形故に小スケールの渦Bが形成され、隅角部11a部分
の空気密度は増大する。
この隅角部11aに噴霧が流れるようにスワールA上流
方向に噴霧中心を設定してやることにより空気利用率が
向上し性能向上に寄与する。
したがって、噴射弁の噴口数は上部角形凹部11の辺数
に等しく平面における噴霧中心は噴射弁中心O□と上部
角形凹部11の隅角部11aの中心02を結ふ線Pを基
準にして上部角形凹部11の内周壁のスワールA上流方
向に0〜30度の範囲内にあることが望ましい。
燃料噴霧方向によるエンジン性能比較の実験データを第
7図に示す。
θは燃料噴霧方向、Fは排気色、Tは相対的燃費率であ
り、条件はD−=0.66゜また、点線は無スワールタ
イプエンジン、実線は中スワールタイプエンジン、二点
鎖線は高スワールタイプエンジンのそれぞれの性能曲線
である。
なおUは目標ラインを示す。
無スワールタイプエンジンにむいては噴霧方向の中心を
基準線Pに設定すれば最適であり、高スワールタイプエ
ンジンになるに従いその噴霧方向の中心を基準線Pより
離した方がよく最大30度までが限界である。
したがって、実用範囲■は0〜30度である。
本考案は以上詳述したように、ピストン100頂部に上
部角形凹部11と下部丸形凹部12とを上下に連続しか
つ上部角形凹部11の内周壁11bが下部丸形凹部12
の内周壁12aよりも内方に位置するように形成すると
共に内周壁12aを上下方向に滑らかに彎曲しかつ上部
角形凹部11の内周壁11bとの接続部13を滑らかな
曲線になし、前記上部角形凹部11の深さDと前記下部
丸形凹部12の深さHの比D/Hを0.66とし、平面
における噴霧中心が噴霧弁中心と上部角形凹部11の隅
角部11aの中心を結ぶ線Pを基準にして上部角形凹部
11の内周壁11bのスワール上流方向に0〜30度の
範囲であり、燃料の噴射方向を前記上部角形凹部11と
下部丸形凹部12との接続部13近傍にしたことを特徴
とするピストンの燃焼室構造である。
したがって、噴射弁から噴射した噴霧はスワールの空気
流動の方向に沿って流され、上部角形凹部11の隅角部
11aの内周壁には角形故に小スクールの渦Bが形成さ
れ、隅角部11a部分の空気密度は増大する。
この隅角部11aに噴霧が流れるようにスワールA上流
方向に噴霧中心を設定してやることす々わち、噴霧中心
を噴射弁中心01と上部角形凹部11の隅角部11aの
中心02を結ぶ線Pを基準にして上部角形凹部11の内
周壁のスワールA上流方向に0〜30度の範囲内にする
ことにより空気利用率が向上し性能向上に寄与する。
また、燃料の噴射方向を接続部13の近傍にしである。
上部角形凹部11と下部丸形凹部12との接続部13は
スワール速度の違いから剪断流による乱流が発生する。
噴霧はまず上部角形凹部11でほぼスワールに押される
ことなく進み、上記の乱流部分で多少スワールに抑流さ
れながら良好な混合が行なわれ比較的粒径の大きい噴霧
は下部丸形凹部12の高速スワール部分で高速な空気流
と出合い噴霧の分解と気化が促進され良好な混合が行な
われる。
したがって、空気利用率が向上し排気色、相対的燃費率
の性能向上に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は角形燃焼室の縦断面図、第2図は同平面図、第
3図は本考案−実施例の縦断面図、第4図は同平面図、
第5図は上部角形凹部の平面説明図、第6図は噴霧の流
れの説明図、第7図は平面における燃料噴霧方向による
エンジン性能比較図である。 10はピストン、11は上部角形凹部、11aは隅角部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ピストン100頂部に上部角形凹部11と下部丸形凹部
    12とを上下に連続しかつ上部角形凹部11の内周壁1
    1bが下部丸形凹部12の内周壁12aよりも内方に位
    置するように形成すると共に内周壁12aを上下方向に
    滑らかに彎曲しがつ上部角形凹部11の内周壁11bと
    の接続部13を滑らかな曲線になし、前記上部角形凹部
    11の深さDと前記下部丸形凹部12の深さHの上田/
    Hな0.66とし、平面における噴霧中心が噴霧弁中心
    と上部角形凹部11の隅角部11aの中心を結ぶ線Pを
    基準にして上部角形凹部11の内周壁11bのスワール
    上流方向に0〜30度の範囲であり、燃料の噴射方向を
    前記上部角形凹部11と下部丸形凹部12との接続部1
    3近傍にしたことを特徴とするピストンの燃焼室構造。
JP1978029659U 1978-03-10 1978-03-10 ピストンの燃焼室構造 Expired JPS5843615Y2 (ja)

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GB7907748A GB2019938B (en) 1978-03-10 1979-03-05 Internal combustion engine
DE19792909419 DE2909419A1 (de) 1978-03-10 1979-03-09 Brennkammer fuer brennkraftmaschinen mit direkter einspritzung
US06/019,714 US4221190A (en) 1978-03-10 1979-03-12 Combustion chamber for an internal combustion engine of direct injection type

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