JPS5842888Y2 - コウデンシキセンカソウチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は光電式物品選別装置に関する。

物品として果実を例にとって説明してゆくと、形状式選
果方式に基づく光電選果装置に対応する。

果実売買の業者は生産者から発送された果実を特大、犬
、中、小等に選折し、それに応じた代金を支払わなけれ
ばならない。

そこで果実の分類を選折する装置としては第１図に示さ
れる如き装置が使用されており、ベルト１１上に果実１
２を設置し光源１３の光を遮断するのを利用して、その
通過時間をカウントすることにより大きさを選別してい
た。

ここで１５はアンドゲートのような論理素子であり、論
理素子は発振器１６よりの＝定パルス主と光のゲートパ
ルスｂとが同時に入力として加わった時にゲートを開い
て出力を発生するので、このパルスの数をカウンタ１７
でカウントしてその数により、果実１２の大きさを選別
するものである。

しかるに上述の如き装置の場合には、ベルトの進行速度
が、一定であれば問題はないが、ベルトは次のような種
々の原因によって速度変化が起る。

オず第１にベルトの伸び縮みによる水平方向の速度変化
を生じることであり、第２にはベルトの伸び縮みに起因
して垂直方向に振動を生じることである。

又、第３には負荷の変化（果実の数）による速度変化を
生じ、第４には電源変動による水平方向の速度変化を生
じる。

そして第５には経年変化に基づ〈ベルトの伸びやすべり
による速度変化を生じるのである。

これらの原因の個々の発生、又は複合的な発生によって
運行中のベルト及び複数台の装置が運転されている場合
には個々のベルトに速度差が生じる。

上記原因によるベルトの速度変化分は測定の結果、それ
ぞれ約２〜３係（ベルトの進行距離が１０ｍに対して約
２〜３胴）であるが、これを改善することは非常に困難
である。

この変化分が果実の大きさの区分規準の差より、はるか
に低いものであれば差支えないが、果実の大きさの区分
（犬、虫小の類に於ける下位の類の上限と次の高位の類
の下限との差）が３〜５１ＴｒＩｒＬであるから上述し
た誤差（ベルトの速度変化分）とほぼ同じオーダーであ
る。

このように、従来方式に於いてはベルトの速度偏差が誤
差に含寸れるために、あさり選別の精度をだすことがで
きず大ざっばな選別しかできない欠点があった。

尚上記欠点を克服するム第２図に示される如き装置（実
願昭４９−３６９２７号〔実開昭５Ｏ−１２５３５４）
）が考案されており、受光素子２４をベルト進行方向並
びに高さ方向ぺ複数個設けておぎ、ベルト２１上に果実
２２を載せて移動させ、それを光源２３と受光素子２４
間にもたらし、果実２２が通過する際、光の遮断を利用
してそれぞれの受光素子２４に出力が生じ、それらの出
力に基きロジック回路２５に於いて果実２２の大きさを
判定する。

しかるに上述の如き装置の場合にはベルト進行速度に於
て問題はないが、複数個の受光素子が必要のため従来の
ものに比べ光源及び受光素子の実装方法が複雑で難かし
い。

さらに、光源並びに受光素子の位置間隔を予め区分基準
に従って設定する必要があり、その為果実の大きさの区
分基準が変化すれば、受光素子の取付は位置を変えねば
ならず、寸法変更が行い難い欠点を有している。

本考案は従来の技術に内在する上記諸欠点を克服する為
になされたものであり、従って本考案の目的は、ベルト
の速度に関係なく犬ぎさを判断しつるようにして、種々
の原因によって起るベルトの速度変化による誤差を除外
することによって、正確に果実の大きさをｆｉｌｆｆｌ
することができ、簡便な実装及び果実の犬ぎさの区分基
準変更が容易にできる新規な果実等の物品選別装置を提
供することにある。

即ち本考案によれば、ベルト上に果実をのせて移動させ
それを光源と受光器間にもたらし光を遮断するのを利用
して、それをゲートパルスとしそれが加った時にゲート
を開き、ベルト速度検出装置により発生したベルト移動
距離に比例しタハルスを出力し、ゲートに結合したカウ
ンターでカウントし判別回路で果実の大きさを選別する
。

次に本考案を第３図及び第４図を参照しながらその良好
な実施例について具体的に説明しよう。

第３図は本考案による光電式物品選別装置の一実施例を
示すブＴ１ツク図、第４図は第３図の１０−１０線に沿
って切断し、矢印の方向に見た断面図である。

図に於いて、参照番号１は、ベルトであり、ベルト上に
果実２が載せられて矢印Ａ方向に移動するものとする。

ベルト１の周辺には光源３が設けられており、この光源
３Ｖｃ対応した他の周辺にはホトダイオード、ホトトラ
ンジスタ、太陽電池又は光電管のような受光素子４がベ
ルト１上の果実２を間に挾んで設けられている。

尚果実の大ききによる赤道面の高さを補正すると共に感
度よく検出するため、受光素子４の前に垂直方向に長い
、スリットとレンズを設けると実用的である。

ベルト１の下部にはベルト速度検出装置５が設けられて
いる。

即ちベルトの移動距離に比例したパルス数が発生し、ベ
ルトの進行方向により異なった９００位相となる矩形波
２出力のパルスを発生する。

上述の光源３と受光器４との間を果実が積切る際の光の
遮断を利用し、その光のゲートパルスｂが波形整形回路
６を通り、アンドゲート７に加わった時にゲートを開い
て、ベルト速度検出装置のパルスａの出力を行う。

そこでこれらのパルスを可逆カウンター８でカウントし
、°そのパルス数により判巴回路９に於いて、果実２の
大きさを選別するものである。

ここでベルト速度検出装置５からのベルト進行方向によ
り異なった９０°位相となるパルスを利用し、ベルト進
行方向が通常の場合は可逆カウンター８は正のカウント
をし、逆方向に進んだ場合は負のカウントを行う。

その為パルスカウント中に於いて、ベルトが逆方向に進
行した際も、結果のパルスカウント数は逆方向のパルス
数を差し引いた値となり、ベルトの前後方向の振動の際
にも正確な判別ができる。

判別回路９は区分基準の変更が容易に行えるように設定
値を２進数のピット構成にして、２進数１ｌｌ１１．ｌ
０ＩｌをＩＣプラグの端子間の配線の有無或はスイッチ
の人、切によって表し簡単に変更できる。

判男ＩＵ路９の増設により果実の大きさの区分がきめ細
く分類できる。

本考案は以上の如く構成されており、本考案に従えばベ
ルトの進行速度に関係なく果実等の物品の大きさを判別
することができるので、ベルトの変動による誤差は完全
に除外することができる。

本考案に従えば第２に検査する果実の種類や年度によっ
て区分基準が変っても容易に設定値を変更することがで
きる。

第３として単純な構成によりベルトへの実装が容易であ
る。

第４としてハードウェアの構成はビルディングブロック
方式によりベルト数に応じて容易に増設することができ
る。

第５に本考案は非接触であるから果実にキズをつけない
利点がある。

第６に以上説明した実施例は大きさについての判別のみ
であるが、果実を機械的に選別するための信号を出すこ
ともできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来用いられている選果システムの概略構成図
、第２図は受光素子を複数備えた光電式物品選別装置の
概略構成図、第３図は本考案に係る光電式選果装置の一
実施例を示す概略構成図、第４図は第３図の１０−１０
線に沿って切断し、矢印の方向に見た断面図である。 １・・・・・・ベルト、２・・・・・・果実、３・・・
・・・光源、４・・・・・・受光素子、５・・・・・・
ベルト速度検出装置、６・・・・・・波形整形回路、Ｉ
・・・・・・アンドゲート回路、８・・・・・・カウン
タ、９・・・・・・判別回路、１０・・・・・・円板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 物品を積載して移動するベルトと、前記ベルトを挾んで
   設けられ光源と受光素子とによって横取される物品検知
   器と、前記ベルトの移動速度に応じて周波数が変わりか
   つ前記ベルトの移動方向に応じて異なる位相関係となる
   ２つのパルスを発生する速度検出器と、前記速度検出器
   からのパルスを前記物品検知器の出力に応じて通過させ
   るゲートと、前記ゲートを経てくる前記２つのパルスを
   受けこの２つのパルスの位相関係に応じてパルスの数だ
   け加算あるいは減算する可逆カウンタとを具備し、前記
   可逆カウンタの計数量に基づいて物品の大きさを判別す
   ることを特徴とする光電式物品選別装置。