JPS5842313B2 - 瀝青質防水用基材 - Google Patents

瀝青質防水用基材

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JPS5842313B2
JPS5842313B2 JP12353674A JP12353674A JPS5842313B2 JP S5842313 B2 JPS5842313 B2 JP S5842313B2 JP 12353674 A JP12353674 A JP 12353674A JP 12353674 A JP12353674 A JP 12353674A JP S5842313 B2 JPS5842313 B2 JP S5842313B2
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JP
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strength
base fabric
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bituminous
anisotropy
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JP12353674A
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JPS5149222A (ja
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征一 上岡
麓郎 酒井
正彦 真鍋
喜代治 片岡
重二 山下
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、アスファルトの如き瀝青物を含浸せしめた防
水工事用補強材料を製造するための瀝青質防水用基材に
関する。
従来建築物の屋上を主体とした瀝青質を含浸せしめた防
水工事用補強材料には、ジュート織物や綿布、紙、硝子
繊維マットなどが使用されてきた。
これらの基材は、それぞれ特性において一長一短があり
、いずれも防水工事用補強材として完全に満足すべきも
のとはいえない。
この欠点を取り除くために、PVA系合或合成を主原料
とした不織布が提供され一応これらの欠点を補うことが
できたが、しかしながら該基布はバインダ(合成樹脂エ
マルジョンと天然高分子糊料)でかためて不織布形態を
保持せしめているために次のような欠点を有している。
(1)バインダが多量に付着している領域においては、
アスファルトの浸透を妨げ、実用時に該領域から水分が
浸透して雨洩れの原因となる。
更に悪いことにはバインダ付着量の調整が難しく、場所
によって付着ムラが生じ、バインダ付着量の少ない領域
においてはアスファルトを大量に含浸し、バインダ付着
量の多い領域においては逆に少ないという問題が生じ、
雨洩れの程度を助長する結果となるばかりか引張引裂強
力ムラも助長することになる。
(2)防水工事用補強材の分野においては諸々の特性が
要求されるが、とりわけ機械的特性に関しては引張強力
は勿論のこと、この特性以上に引裂強力が建屋の亀裂防
止の点から重要である。
かかる点に関してはバインダで接着した基布では所望の
基布が得難い。
周知の通り該法で接着した基布は、引張強力と引裂強力
との関係において両特性を満足せしめることは至難の技
である。
即ち、引張強力を所望の値にするためにバインダ量を多
くすると引裂強力が低下することになる。
(3)基布が全面に亘って接着されているために、基布
に引張の力がかかると接着点の弱いところから個々に遂
次外れるために、伸びがだらだらと大きくなり不織特有
の特性を示すことになる。
このことは実用時の天井や壁面の亀裂力に対してもちこ
たえる丈の力が不足し、該分野には不適であることは明
白である。
即ち、基布の張力に対する立上がり勾配が高く、しかも
伸度が小さいものが好ましい。
以上の点に鑑み、本発明者らは、上の欠点を全て排除す
るために鋭意検討し遂にその目的を達成した。
即ち、その構成は熱可塑性合成繊維の連続フィラメント
糸から成る不織布において、異方性が1.3〜2.5で
あり、かつ密度の高い領域と低い領域が混在し、タテ方
向の引裂強力が10〜71/CrrLl & / m”
であり目付が50〜300g/dである基布に瀝青組成
物を含浸せしめることである。
次に本発明の詳細について説明する。
本発明に至る当初の検討段階においては、いかなる方向
に対しても引張、引裂両特性を満足せしむる基布を製造
することにかなりの労力を要したが失敗に終った。
しかしながらこの検討の過程において瀝青組成物を含浸
せしめる前の基布については、むしろ該両特性を満足し
えない基布の方が不織布構造を有する基布の場合は、瀝
青組成物を含浸せしめた後の両特性を大幅に改良できる
という一犬発明を成し得たのである。
即ち基布の段階ですでに不織布特有の、いわゆるペーパ
ーライクにした引裂強力の弱い基布に瀝青組成物を含浸
した後の特性は、引張強力は僅かに向上するが、引裂強
力については更に弱くなることはあっても向上すること
はあり得ない。
一方引裂強力を上げる目的で引張強力を弱くして瀝青物
を含浸せしめようとすると、瀝青物の多量の付着による
重量とタテ方向に加わる張力により、工程を通過するこ
とが困難である。
かかる点に鑑みタテ方向の引張強力については工程を通
過するに必要な強力を与え、ヨコ方向についてはタテ方
向の引張強力より弱くしておくという配慮を行なうこと
によって引裂強力を高い値で維持することが可能となっ
た。
幸にして心配されたヨコ方向の引張強力については瀝青
物が接着剤の役目を果し、含浸後の引裂強力は高い値を
維持しつ′つタテ、ヨコ方向の強力が大幅に向上し、と
りわけヨコ方向の強力に関してはこの傾向が著しく、実
用上全く問題のない基布が得られたのである。
他方、斯様に好適な基布を得るには次のような限られた
条件が必要であることがわかった。
(1)不織布を製造するに際し湿式法によるバインダを
使用しないこと。
繊維同士を熱により自己接着せしむるか、あるいは普通
融点繊維の中に低融点繊維を混在させ該低融点繊維を軟
化、又は溶融させて接着せしむることが好ましい。
(2)工程を通過するに充分な耐熱性素材であることが
必要である。
一般にアスファルトの200℃程度の加熱浴中を通過せ
しむるので、この際溶融しないことは勿論のこと、寸法
変化、強力変化の少ない基布を選択せねばならない。
本発明に用いられる素材はポリエチレンテレツクレート
、ポリアミドおよびこれらの共重合体を主成分にしたも
のである。
(3)連続フィラメント糸であること。
短繊維不織布では一般にカード工程を通過させるために
ケン縮を付与している。
このため該分野で要求される高モジュラス、低伸度基布
は得難く、かつ繊維が短いために繊維同士の接着に難点
がある。
繊維長を長くして無ケン縮の繊維をウェブ状に形成する
ことは困難で、まれにできたとしてもウェブの厚さにム
ラを生じ、好ましくない。
スパンボンド法の如き連続フィラメント糸の不織布が最
も好適である。
(4)熱接着を行なうに当り、全面を接着せずに間欠接
着を行なうことである。
この場合間欠模様を有するローラで型付けすることが好
ましい。
模様については異方性ができるように配慮する必要があ
る。
(5)異方性については、あやり異方性が小さいとその
効果が少なく、あまり大きすぎると工程の通過性、得ら
れた製品の異方性に影響することになり、更に基布製造
上模様を異常なほどにタテ長にしたり、ウェブのストレ
ッチを大きくしたりする必要があり1.3〜2.5の範
囲内が好ましいことがわかった。
この結果は付表1及び第1図に示す。
(6)タテ方向の引張強力を必要以上に高くしないこと
タテ方向の引張強力が決まると必然的に好ましい、ヨコ
方向の引張強力は上述の異方性の範囲で決められるので
、ここではあえてタテ方向に限定した。
引張強力は工程通過するに必要な強力を有しておれば充
分であり、その範囲は含浸量の違いや工程強力を考慮し
て10〜70 g /cm/ g/ m”であることが
重要である。
該強力以下だと当然のことながら工程を通過し得ない。
更に該強力以上の基布を得ようとすると、エンボス模様
で加熱、加圧して接着せしむるに際し、過大の熱と圧力
を要し、かつ得られた基布の瀝青組成物が密度の高い領
域に浸透しないという問題が生ずるためである。
これに関し、付表1の目付は50〜300 g/−の引
張強力特性を図示したのが第1図である。
即ちA領域はタテ強力が不足しアスファルト含浸工程を
通過し得ない。
B領域についてはアスファルトの含浸が悪く、かつ含浸
後の引裂強力が激減する。
C領域は製品の異方性が大きすぎて実用上問題となるこ
と、および基布製造上ムリを生じるために不適当である
D領域はヨコ方向の強力が不足し工程通過時に変形する
ここで付表1に示した基布の引張、引裂強力測定法とア
スファルト含浸方法について記載する。
引張強力は一定伸張型で10crfL/分の引張速度、
試料は長さ10cIrL1幅5CrrLで破壊強力を測
定し、幅(5CrrL)と目付で換算した。
引裂強力は舌片法で、引張速度20CrrL/分、試料
は7.5CIrL幅×10の、7.5CIrL幅の中央
部に7.5crIL長の切れ目を入れ、両片を引張って
このときの最高値を読みとる。
更にアスファルト含浸については市販のストレートアス
ファルトを180℃で溶融し、浴中に20秒間浸漬し基
布の重量に対して5倍、例えば200g/m基布ではt
ooog/m含浸するように絞りを調整した。
次に本発明の基布を得るに好適な製造方法の一例を説明
する。
普通融点チップと低融点チップを別々の熱板で溶解し、
別々の配管を通して同一パック内に計量して押し込む。
これらのポリマーは別々の口金孔から吐出されるように
工夫された紡糸部から吐出され、普通融点ポリマーと低
融点ポリマーとを同時にエゼクタ−または筒体を設は高
圧噴射方法で延伸し、ネット上に捕集する。
この噴射時にネットの進行方向に噴射口を往復運動させ
ることにより、タテ方向の異方性が得られる。
さらに捕集したウェブを異方性が大きくなるように彫刻
されたエンボスローラで加熱、加圧して低融点繊維を融
解して接着する。
このときネットからエンボスに移る段階でストレッチを
かけて更に異方性を大きくすることができる。
尚、叙上の製造方法の外に、ウェブ形成方法として、ト
ウ状物を開繊してタテ方向に並べ、該ウェブ上にクロス
ラップしてヨコ方向の強力を保持せしめる方法を用いる
ことができる。
つぎに、本発明の実施例について説明する。
実施例 1 ポリエチレンテレフタレートポリマー(4)を主成分と
し、ポリエチレンテレフタレートとイソフタル酸の共重
合ポリマー(共重合比60/40)(B)を口金から別
々に、ポリマーAは10g/ホール分;50ホール、ポ
リマーBは5g/ホール分;10ホールの条件で吐出し
た。
このポリマーを普通使用しているエゼクタ−で延伸する
ために圧力3kg/critGの高圧空気を噴射した。
捕集ネット速度はウェブの目付が200g/mになるよ
うに調整し、エンボスローラの表面速度は捕集ネット速
度に対して1.01倍になるように設定した。
該ウェブを表面温度が200℃で、加圧力30kg/c
rrLのエンボスローラで圧着した。
このときのエンボスの模様は賦形した。
凸部の寸法は幅0.3c1rL、長さ1.0CIrLの
長方形で、幅方向の凸部までの間隔(凹部の溝幅)が1
,011L11L、長さ方向の間隔が1.0Uであった
得られた基布の基布引張強力はタテ21.375の、ヨ
コ14.5 kg/ 5C1rLでこれを換算すると2
1.3 g/crIL/g/m、 14.59/am/
9/mであり、異方性は1.5であった。
この基布に市販ストレートアスファルトを180℃で溶
融された浴中に20秒間浸漬して、1000g/m”含
浸するように絞って調整した。
得られた瀝青質シートは引張強力タテ130 kg/
5 CrrL、3.1110kg/ 56rIL。
引裂強力タテ13.5kg、ヨコ9.9 kgと実用に
優れたものが得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係るタテ引張強力とヨコ引張強力と
の関係を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 熱可塑性合成繊維の連続フィラメント糸からなる不
    織布において、異方性(タテ方向/ヨコ方向の引張強力
    比)が1.3〜2.5であり、かつ密度の高い領域、と
    低い領域が混在し、目付が50〜300 g/ m”で
    あり、さらにタテ方向の引張強力が10〜70 g/C
    rfL/g/rrlである不織布に瀝青組成物を含浸さ
    せてなることを特徴とする瀝青質防水用基材。
JP12353674A 1974-10-26 1974-10-26 瀝青質防水用基材 Expired JPS5842313B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP12353674A JPS5842313B2 (ja) 1974-10-26 1974-10-26 瀝青質防水用基材

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JP12353674A JPS5842313B2 (ja) 1974-10-26 1974-10-26 瀝青質防水用基材

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JPS5149222A JPS5149222A (ja) 1976-04-28
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ID=14863021

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JP12353674A Expired JPS5842313B2 (ja) 1974-10-26 1974-10-26 瀝青質防水用基材

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Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5177400U (ja) * 1974-12-12 1976-06-18
JPS5811141A (ja) * 1981-07-15 1983-01-21 三井東圧化学株式会社 複合防水シ−ト
DE3145266C2 (de) * 1981-11-14 1985-08-22 Fa. Carl Freudenberg, 6940 Weinheim Dach- und Abdichtungsbahn
JPH0287764U (ja) * 1988-12-21 1990-07-11

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