JPS5842233B2 - 石炭の2段流動ガス化法 - Google Patents

石炭の2段流動ガス化法

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JPS5842233B2
JPS5842233B2 JP1858480A JP1858480A JPS5842233B2 JP S5842233 B2 JPS5842233 B2 JP S5842233B2 JP 1858480 A JP1858480 A JP 1858480A JP 1858480 A JP1858480 A JP 1858480A JP S5842233 B2 JPS5842233 B2 JP S5842233B2
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fluidized
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coal
temperature
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春三 佐藤
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TSUSHO SANGYO DAIJIN
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TSUSHO SANGYO DAIJIN
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、2段流動ガス化法において、ガス化効率を向
上し、また処理容量を増大しかつガス化炉及びガス精製
の運転性を良好ならしめるガス此方法に関するものであ
る。
石炭を流体化して活用するための実用化につながる石炭
のガス化法としては、そのプロセスが経済的で、ガス化
炉及びガス精製の運転性が良好であることが必要である
プロセスの経済性を高めるためには、(イ)炭素利用効
率が高いこと(ロ)単位炉床面積当り処理容量が大きい
こと(/→ガス化剤(特に高価な水蒸気)の利用効果が
高いこと等が必要であり、またガス化炉及びガス精製工
程の運転性が良好であるためには、下段ガス化炉内にク
リンカーを生成しないこと、粗製ガス中に精製工程で障
害となる物質を含まないことが必要である。
発明者はこれらの条件を満足する2段流動ガス化法を検
討しその方法を確立した。
すなわち本発明の詳細な説明すると、 (1)炭素利用効率を低減させる要因は(イ)石炭の乾
留過程で生成するクール(0)系外に排出される固形物
中の未反応炭素である点に着目し、これらを可及的に除
去することに注力した。
タールは流動ガス化法の原料となる微粘結炭・非粘結炭
では石炭に対し約10〜15φ生威し、系外に排出され
るほか下段ガス化炉で生成した主としてH2を吸収して
炭素利用効率を大幅に低下させる。
従って炭素利用効率を向上させるためには、上段ガス化
炉内でタールを熱分解・ガス化することが必要である。
また固形物中未反応炭素量を減少させるには、ガス化装
置内において、ガス化反応領域を拡大し、更にガス化反
応を促進する必要がある。
このため上段ガス化炉に酸素含有ガスを吹き込み、炉温
を800℃以上9500C以下にし、生成クールを熱分
解し、上段ガス化炉において、生成するチャーと下段ガ
ス化炉より上昇する水蒸気で水性ガス反応を行なわせる
(2)単位炉床面積当りの処理容量は、上段ガス化炉の
高温化によるチャー収率の減少、微粒石炭・チャーの一
部燃焼、水性ガス反応の促進等によりガス化炉内におけ
る炭素消費量を増加させることにより増大させる。
(3)ガス化剤(%に水蒸気)の利用効率は上段ガス化
炉を水性ガス化反応領域にすることにより向上させる。
(4)ガス化炉の運転性を阻害するものは、下段ガス化
炉内におけるクリンカー生成である。
クリンカー生成の要因としては流動状態と温度がある。
上段ガス化炉内にタールが存在する状態では、下段ガス
化炉で生成した水素をタールが吸収するため下段ガス化
炉は水性ガス反応を抑制し、発生炉ガス反応を促進する
条件、すなわち高温(950℃以上)で運転する必要が
ある。
しかし、上段でタールを分解する場合はこの現象がなく
なるので、下段を水性ガス反応を主体とする温度800
〜950°Cで運転することが可能になりクリンカー生
成の可能性が減少し運転性がよくなる。
粗製ガス中にタールが存在する場合は、温度降下部にお
いて液状となり、精製装置内に析出してその機能及び運
転性を阻害するが上段ガス化炉内でタールを熱分解・ガ
ス化することによりこの現象はなくなり、精製機能及び
運転性が改善される。
上記のように流動炉を2段に組み合せ、上段流動炉を酸
素含有ガス吹き込みによって原料石炭の性状に対応した
温度(SOO〜9500G)で、また下段の温度条件を
850℃以上で、クリンカーを生成しない温度以下とし
て操業すれば、効率よく、かつ安定して連続的に石炭を
ガス化することができる。
このような温度条件は上段、下段共にクリンカーを生成
しない範囲を上限とし、下限は上段においてはタールの
分解が充分である範囲、下段においては生成ガス反応の
促進が充分である範囲を目途として設定されたものであ
る。
かくすることにより、上段、下段のいずれの個所にも灰
の融点以上の高温部を現出せしめることなく、それぞれ
の炉内を所望の温度に維持することを可能とし、前述し
た所期の目的を達成しえたものである。
次に添付図面によって本発明の方法を詳細に説明する。
図面は本発明の方法の一実施態様を示すもので、ある。
図面において、Aはガス化炉、Bはサイクロン、Cはチ
ャー貯槽である。
Aのガス化炉は、下部をスロット型にした上段流動炉1
とガス化剤の分散板4を設けた下段流動炉2とを制限さ
れた断面積をもつ導管3で連結された構造を有する。
上段流動炉1には比較的粒径の大きい粉状チャーの排出
用溢流管5が、また下段流動炉2には溢流管6及び分散
板中央に灰の排出管7が設けられている。
このガス化装置は、生成ガスの使用目的によってO〜3
0kg/cyfの圧力状態で運転される。
乾燥・粒度調整された原料石炭を上段流動炉1に導入し
、導管3を通じて下段流動炉2から上昇する熱ガスと上
段流動炉1への酸素含有ガスの吹き込めによって生ずる
燃焼熱によって800℃以上950℃以下の温度で流動
処理し、石炭の乾留を行なうと同時に生成するタールを
熱分解し、チャーを生成させる。
上段流動床温度は酸素含有ガスの供給量の調節によって
制御する。
生成チャーのうち比較的粒径の大きいモノは溢流管5よ
り排出し、また生成ガスとともに流動炉を出た微粒子の
チャーはサイクロンBで分離し、両者をチャー貯槽Cに
受け、これを下段流動炉2の分散板4の上部に供給する
サイクロンBで微粒チャーを分離されたガスは、脱しん
後使用目的に応じて処理し所期の目的に使用する。
下段流動炉2に供給されたチャーは、分散板4を通じて
送入される所定量の酸素含有ガスと水蒸気との混合ガス
によって流動化状態になると同時に酸化・水性ガス・発
生炉ガス等のガス化反応を起してガス化され、上段流動
炉1に上昇する。
下段ガス化炉2の流動床温度は、水性ガス反応に有利な
温度、すなわち850℃以上950℃以下で、温度調節
は主として水蒸気によって行う。
上段及び下段流動床温度は原料石炭の性状によって選択
する。
ガス化反応の結果、生成する灰は溢流管6及び分散板中
央の排出管7から排出する。
本発明でこのような手段を採用した結果もたらされた技
術的経済的効果は前述のとおりである。
次に本発明の実施例を示す。
実施例 下段流動炉内径3607ILへ高さ15001n1L、
上段流動炉内径300n本・高さ41501mの添付図
に示したような構造をもつガス化装置を用い、平均粒径
1.5imに粒度調整した太平洋炭について、ガス比圧
カフに9/everで上段ガス化炉空気吹き込みのガス
化効率、石炭処理量、水蒸気利用効率等に及ぼす影響に
ついて試験した結果を別表に示す。
以上の結果より、本発明の目的である石炭処理量、ガス
発生量の増大、ガス化効率、水蒸気利用率の向上が達成
されたことが証明される。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本発明の詳細な説明する装置の1例を示す略
図であって、Aはガス化炉、Bはサイクロン、Cはチャ
ー貯留槽、1は上段流動炉、2は下段流動炉、3は導管
、4は分散板、5はチャー溢流管、6は灰の溢流管、7
は灰の排出管、8は酸素含有ガス吹込口、9は酸素含有
ガス+水蒸気吹込み口である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 上下2段に分割された流動炉を用い、上段において
    は、下段よりの熱ガスにより石炭の揮発性成分をガス化
    してチャーを製造し、該チャーをガスより分離して下段
    に供給し、下段においては、その下部より酸素含有ガス
    及び水蒸気を送入してガス化反応を行わせる2段流動ガ
    ス化法において、上段の流動床に酸素含有ガスを吹き込
    み、炉内の微粒子の石炭・チャー及び可燃性ガスの一部
    を燃焼させて炉温をsoo’c以上950℃以下とし、
    下段を850℃以上クリンカーを生成しない温度以下で
    操業することを特徴とする石炭の2段流動ガス化法。
JP1858480A 1980-02-19 1980-02-19 石炭の2段流動ガス化法 Expired JPS5842233B2 (ja)

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US4799937A (en) * 1986-01-22 1989-01-24 A. Ahlstrom Corp. Method and apparatus for gasifying carbonaceous material

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