JPS5841815Y2 - コンバイン等の脱穀装置における藁搬送装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はコンバイン、脱穀機等の脱穀装置における藁搬
送装置の改良に関し、レール台及び該レール台との関係
において搬送レールの中間部を支持する軸体を省略する
ことにより構造の簡素化を図るものである。

ところで、上記の搬送レールはフィードチェーンにより
扱室に供給されて脱穀される殻稈を該チェーンとの間に
挾持するものであるが、挾持した殻稈の多少に拘らず常
に所要の挾持力が保持されるようにするため、複数の部
材に分割してピンで連結する構成とすると共に、該レー
ルに平行として固設したレール台に進退自在に嵌合保持
された軸体及び該軸体に通挿したバネにより、両端部及
び各部材連結部をフィードチェーン側に附勢した状態で
支持するようになされている。

然るにかかる構成においては、上記軸体がレール両端部
の他に中間部における各部材連結部毎に必要であって個
数が多くなると共に、各軸体を嵌合保持するレール台が
レールと略同じ長さにわたって必要となり、そのため構
造が複雑となっていた。

本考案はこのような従来の欠点に対処するもので、複数
の部材から構成される搬送レールにおける各隣接部材間
に各部材を略−直線状に保持しようとするバネを装着す
ることにより部材連結部に殻稈をフィードチェーンとの
間に挾持する力を生じさせ、これにより従来のレール台
との間に用いられる軸体及び該軸体に通挿されるバネを
廃止すると共に、長いレール台を具備する必要をなから
しめて構造を簡素化せしめるものである。

以下これを図に示す実施例により説明すると、第１図に
おいて１はコンバイン等の脱穀装置、２は該装置におけ
る扱室、３は選別室であり、刈取殻稈がフィードチェー
ン４と搬送レール５の間に挾持された状態で上記扱室に
供給され、該室において脱穀されると共に穀粒は上記選
別室で藁屑等と選別された上で収納されるようになされ
ている。

然して上記搬送レール５は第２，３図に拡大して示すよ
うに断面をコ字形になす等して側板を前後対接状に形成
した複数の各部材６，６・・・における該側板を重合さ
せて順次ピン７．１・・・で一列に連結した構成とされ
ていると共に、両端部５ａ、５ａにおいてその上方に位
置する固定部材８，８に進退自在に嵌合保持された軸体
９，９に支持され、これにより上記フィードチェーン４
に対して接近、離反可能とされ、且つ各軸体にそれぞれ
通挿されたバネ１０．１０により該両端部がフィードチ
ェーン側に附勢されている。

また該レールにおける上記各部材６，６・・・の側板に
よる連結部５ｂ 、５ｂ・・・においては、上記ピン７
にコイルバネ１１が通挿されてその両端がそれぞれ隣接
する部材間に掛は渡すようにすることにより、各部材が
フィードチェーン４に沿って略−直線状をなすようにさ
れている。

上記の構成によれば、フィードチェーン４と搬送レール
５の間に殻稈が挾持されている場合、その量に応じて搬
送レールが上方に持ち上げられることになるのであるが
、その場合に該レールの両端部５ａ、５ａにおいて軸体
９，９に通挿されたバネ１０．１０が該レールを上記チ
ェーン側に附勢していると共に、該レールを構成する各
部材６゜６・・・の連結部５ｂ、５ｂ・・・においては
各部材をフィードチェーン４に沿って略−直線状に保持
しようとするバネＩＬ１１・・・が装着されているため
、各部材を連結部において屈曲状に押し上げようとする
殻稈に対して該バネの復元力によりこれをフィードチェ
ーン側に押し付ける力が作用するのであり、これにより
該レールの全長にわたって殻稈に対する所要の挾持力が
得られることになるのである。

尚、第４，５図に示す搬送レール１５においては、各部
材１６，１６・・・の連結部１５ｂ 、 １５ｂ・・・
に装着するバネとして板バネ２１．２１・・・が用いら
れていると共に、該バネの両端を隣接する部材にそれぞ
れ掛は渡した状態に固着することにより上記実施例にお
けるピン７を省略し、且つ隣接部材の側面に互いに嵌り
合う突片１６ａ及び袋状部１６ｂを設けることにより隣
接部材の位置のずれを防止するように図られているが、
該実施例においても上記実施例と同様に各部材の側板に
よる連結部においてバネの復元力により殻稈に対する所
要の挟持力が得られるのである。

以上のように本考案藁搬送装置は、複数の部材から構成
される搬送レールにおける各隣接部材間に各部材をフィ
ードチェーン４に沿って略−直線状に保持しようとする
バネを装着することにより、各部材の側板による連結部
に殻稈をフィードチェーンとの間に挾持する力を生じさ
せるようにしたため、従来にかけるレールの両端部及び
各部材連結部に具備されて該レールをフィードチェーン
側に附勢した状態で支持する軸体及びバネがレール両端
部を除いて廃止し得るようになり、筐たこれに伴って従
来における各軸体を保持する長いレール台が不要となり
、これにより該藁搬送装置の構造が著しく簡素化され、
コストが低減され或は外観が整備される等の効果を奏す
るのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案藁搬送装置の一実施例を示す正面図、第
２，３図は同じく要部拡大正面図及び平面図、第４，５
図は他の実施例の要部拡大正面図及び平面図である。 ５．１５は搬送レール、５ａは端部、５ｂ、１５ｂは連
結部、６，１６はレール構成部材、８１／′ｉ固定部材
、９は軸体、ＩＬ２１はバネ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数の部材を夫々に形成させた側板を順次重合すること
   により一列に連結して構成され、且つフィードチェーン
   に沿って配置するようにした搬送レールにおける両端部
   を固定部材に保持された軸体に上記チェーン側に附勢さ
   れた状態として支持せしめると共に、該レールにおける
   各隣接部材間において、各部材を略−直線状に保持しよ
   うとするバネを掛は渡し状態として装置したことを特徴
   とするコンバイン等の脱穀装置における藁搬送装置。