JPS5841396Y2

JPS5841396Y2 - バネリヨクオホキヨウシタツヅミガタバネ

Info

Publication number: JPS5841396Y2
Application number: JP1975146986U
Authority: JP
Inventors: 政五郎酒井
Original assignee: サカイハツジヨウカブシキガイシヤ
Priority date: 1975-10-30
Filing date: 1975-10-30
Publication date: 1983-09-19
Also published as: JPS5259863U

Description

【考案の詳細な説明】この考案はバネ力を補強した鼓形バネに関する。

鼓形バネはその複数個を枠線釦よびヘリカル線にて配設
し、ベットやシートに使用されるものであるが、その全
部が同一のバネ力のものであると特に荷重のか＼る部分
（例えばエツジ部）で・くネ力の不足をもたらす。

従って特に荷重のか＼る部分にはバネ力の強いものが使
用されることとなる。

このバネ力の強い鼓形バネを得るには線径な太くするこ
とにより可能であるが、専用のバネ製造機を設備しなけ
ればならない。

か＼る設備のないときは手作業によらざるを得ない。

そこで、従来第１図Ａのように一つのバネ製造機で作製
した二つの鼓形バネ１，２の一方の鼓形バネ１のコイル
部１ａに、他方の鼓形バネ２の上下リンク部２ｂ、２ｂ
’を切取った残りのコイル部２ａを第１図Ｂのように緩
かに絡ませて二重にし、両端をクリップ３にて止着し、
バネ力の補強した鼓形バネを得た例（実開昭４９−１１
６３０３号）が知られていた。

しかるに、上記従来のものは、バネ力の補強された一つ
の鼓形バネを得るに二つの鼓形バネな作製しなければな
らず、しかも他方の鼓形バネ２の切取ったリング部２ｂ
、２ｂ’が無駄になっていた。

また、従来のものは単に鼓形バネ１のコイル部１ａを二
重にしたのみであるため、鼓形バネ１のバネ力は鼓形バ
ネが元来もっている柔らかさが殺れ、その感触を悪くし
ていたばかりでなく、コイル部１ａが二重で強くなる反
面、上下リング部ｌｂ、１ｂ’の首部１ｃ、１ｃ′は弱
いまま残されること＼なり、リング部１ｂ、１
ｂ’のグラつくことが避けられず、しかもコイル部１ａ
のバネが硬くなっただけ首部ｌｃ、１ｃ’に無理
がか＼す、通常の鼓形バネよりも却って安定性が劣ると
とΣなるといった各種の欠点があった。

この考案は上記従来の欠点を解消するためのもので鼓形
バネ本体のコイル部に筒形バネを嵌入し、該筒形バネを
鼓形バネ本体の最小径部において止着し、筒形バネと鼓
形バネ本体とが独自に圧縮できるようにすると＼もに、
筒形バネの上下自由端が鼓形バネ本体の上下リング部よ
り一定深さ沈めた位置になるように構威し、鼓形バネ本
体がある程度圧縮した時点から筒形バネが作用し、鼓形
バネ本体の元来もっているバネ力を損わせないでそのバ
ネ力を補強できるようにし、しかも筒形バネの上下自由
端を水平渦巻状になし鼓形バネ本体の圧縮時に上下リン
グ部がグラつくことを規制できるようにしたバネ力を補
強した鼓形バネを提供することを目的としている。

以下この考案の一実施例を図面にもとづいて説明する。

１０は鼓形バネ本体で、コイル部１０ａと一ヒ下リング
部１０ｂ、１０ｂ’とからなる。

１１は前記鼓形バネ本体１０のコイル部１０ａの最小径
部１０ａ′の内径とほぼ一致する外径を有する筒形バネ
で、該筒形バネ１１は前記コイル部１０ａに嵌入され、
その中央部１１ａを前記コイル部１０ａの最小径部１０
ａに２個のクリップ１２．１２にて止着されている。

この止着は必要に応じ電気溶接または半田付によること
もある。

前記筒形バネ１１の上下自由端１１ｂ、１ｌ
ｂ’は前記鼓形バネ本体１０の上下リング部１０ｂ、ｌ
Ｏｂ’より一定の深さ沈んだ位置になるように構成され
ている。

これは鼓形バネ本体１０がある程度圧縮した時点から筒
形バネ１１が作用するようにし、筒形バネ１１が作用す
る前には鼓形バネ本体１０が元来もっているバネ力を損
わせず、一定以上に圧縮した時点よりそのバネ力を補強
できるようにしている。

また、前記筒形バネ１１の上下自由端１１ｂ。

１１ｂの端末は水平渦巻状に巻込まれ、筒形バネ１１が
作用するときにベットまたはシートの表面部材に面的に
当接できるようにしている。

なか、筒形バネ１１の外径は鼓形バネ本体１０のコイル
部１０ａの最小径部１０ａ′にはマ一致しておけばよく
、若干の増減は許されること勿論である。

また、筒形バネ１１のピッチは鼓形バネ本体１０のコイ
ル部１０ａの最小径部１０ａ′のピッチと等しくするの
が一般であるが、鼓形バネ本体１０との止着に支障ない
限り異なるピッチのものでもよい。

さらに図示の例では筒形バネ１１の上下自由端１１ｂ、
１１ｂ′は中央部１１ａより小径になるようになってい
るが、中央部１１ａと同径のまま水平渦巻状にする場合
もあるこというまでもない。

以上のように、この考案は鼓形バネ本体１０のコイル部
１０ａに、一定の筒形バネ１１を嵌入し、該筒形バネ１
１を前記コイル部１０ａの最小径部１０ａＫ＞いて止
着したから筒形バネ１１と前記鼓形バネ本体１０とは独
自に圧縮できるようになると＼もに、筒形バネ１１の上
下自由端１１ｂ。

１１ｂ′は鼓形バネ本体１０の上下リング部１０ｂ。

１０ｂ′より一定の深さ沈めた位置になるように構成Ｉ
〜でいるため、筒形バネ１１は鼓形バネ本体１０がある
程度圧縮し、これに伴って筒形バネ１１の自由端１１
ｂｙ１１ｂ’が鼓形バネ本体１０の上下リング部１
０ｂ、１０ｂ’に一致する位置まで押上かった時点より
作用することとなるので、それまでの間、鼓形バネ本体
１０はそれが元来もっているバネ力をそのまま維持する
。

従って、例えばベットのマツトレスに本願考案品を使用
し、このマツトレス面を手で押圧してバネの感触をみる
場合に鼓形バネが元来もっている柔かなバネ力がそのま
ま手に伝わり非常に感触がよい上に当該マツトレス上に
身を乗せた場合には筒形バネ１１が鼓形バネ本体１０を
補強するように作用し、マツトレスが必要以上に沈み込
むことを防止できるというすぐれた効果を奏する。

また、この考案は鼓形バネ本体１０のコイル部１０ａに
嵌入、止着した筒形バネ１１の上下自由端１ｌｂ
、１１ｂ’は水平渦巻状に巻込まれているため、鼓
形バネ本体１０がある程度以上に圧縮したとき筒形バネ
１１の上下自由端が鼓形バネ本体１０のリング部１０ａ
の中心にて押匡体の押匡力を面的に受けることとなり、
上下リング部１０ｂ。

１０ｂ′が歪線時にグラつくことをよく規制することが
でき、圧縮時の安定性が極めて高くなるという効果を奏
する。

さらにこの考案によれば鼓形バネ本体１０の上下リング
部１０ｂ、１０ｂ’内に筒形バネ１１の上下自由端１１
ｂ、１１ｂ’が位置するためベットやシートの
表面材のバネ内への落ち込みも規制できるという副次的
効果をも具える。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａ、Ｂは従来例を示し、Ａは組付前、Ｂは組付後
のものである。第２図はこの考案の一実施例を示す斜視図、第３図は同
側面図、第４図は本体がやや圧縮された状態の側面図で
ある。１０・・・鼓形バネ本体、１０ａ・・・コイル部、１０
ａ′・・最小径部、１０ｂ、１０ｂ’・・・上下リング
部、１１・・・筒形バネ、１２・・・クリップ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

鼓形バネ本体のコイル部に、該コイル部の最小径部の内
径とはマ一致する外径を有する筒形バネを嵌入し、該筒
形バネを前記鼓形バネ本体の最小径部にかいて止着する
とともに筒形バネの上下自由端が鼓形バネ本体の上下リ
ング部より一定の深さ沈んだ位置になるよう構成し、さ
らに筒形バネの上下自由端の端末を水平渦巻状に巻込ん
でなるバネ力を補強した鼓形バネ。