JPS5841096Y2 - 仮止め具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は複数の部材を仮止めしておくための仮止め具に
関する。

木工作業、その他の作業においては、例えば作業途中に
おいて所定位置に固定したり、接着剤が乾燥するまでの
間、複数の部材を動かないように固定しておく必要がし
ばしば生ずる。

このようなとき 従来は第４図（こ示すようなコ字状本
体Ｂの一部にネジ式の抑圧片Ｃを設け、部材Ａを押圧す
るようなものが利用されている。

従来のネジ式のものでは、押圧片を進退させるに時間が
か＼す、また 押圧片Ｃの先端は空転するようにしても
、締付けて摩擦力が作用したときは、これに回動力が作
用し部材Ａを傷付けたり、重なり合う部材がずれて正確
な締っけがし難い傾向があった。

このような点に鑑み 本考案は簡単に素早く仮止めがで
きるとともに、部材に傷が付かない仮止め具を考案した
ものである。

以下、本考案を実施例である添付の図面に基づいて説明
する。

第１図に示すように、鉄製その他丈夫な支持杆１の先端
に受台２を固定し、略り字形とする。

支持杆１には前記受台２と対向し、かつ支持杆１に沿っ
て自由に摺動し得る摺動台３を設ける。

摺動台３はその下端から中手部ζこかけて切込溝４を設
け、受台２に対向する内側片と外側片ζこ分割する。

切込溝４を設ける位置は、内側片が薄く外側片がぶ厚く
なるようにする。

即ち内側片はその厚みを薄くして撓み易いようにして押
圧片５とし、外側片６は頑丈にする。

そして外側片６の下端部に外部から回動操作できるよう
にレバ一部７ａを具えた偏心カム７を枢着８し、偏心カ
ム７を内側片である押圧片５の背面５ａに当接せしめる
。

受台２と抑圧片５の下端部には、対向する位置にそれぞ
れコルクなどの緩衝材９，１０を重着した抑圧面１１．
１２を設けである。

本案品を使用するには、まず摺動片３を外方に移動させ
ておき、仮止めする部材Ａを受台２の押圧面１１と押圧
片５の押圧面１２の間に挿入し摺動片３を内方に移動さ
せて軽く押し付ける。

すると摺動片３は下端部が外方に押されることになるた
め、片押しのこした状態となって支持杆１に係止される
こと＼なる。

しかる後、第２図に示すようにレバ一部７ａを以って偏
心カム７を回動させると押圧片５と外側片６との間が拡
開され、押圧面１１と１２の間にある部材Ａが強く挟み
付けられることとなる。

部材Ａを取外す場合は、偏心カム７を元に戻し抑圧を解
除すればよい。

図面において１３は受台固定用のピン、１４は摺動台の
ガイド用のピンであって、摺動台がこじたときｌこ支持
杆１に接当する補強用でもある。

１５は支持杆１の先端に設けたビスであって、摺動台３
が抜は落ちるのを防止するためのものである。

なお 図示例では摺動台３に支持杆１の断面よりや＼大
きな孔１６を穿設し、該孔１６に支持杆１を貫通させで
あるが、要は摺動杆３が支持杆１ｃこ沿って移動し得る
とともに、所望位置で係止され得ればよい。

確実Ｉこ係止させるため第３図に示すように支持杆１の
上下縁またはいずれか一方の縁に凹凸を設けてもよい。

また押圧片５は摺動台３と別体とし、ピン１７止めとし
てもよい。

（第３図）本考案ｌこよれば、摺動台３を移動させて部
材を挟持せしめ、偏心カムを回動させるだけで簡単に素
早く強く挟圧することができ、また押圧面は従来のネジ
式のように回動力その他ずれる力が生じないため部材に
傷が付く可能性を少なくすることができることや、重な
り合う部材間でにじりが生ぜず正確に部材の締付けがで
きる特徴がある。

【図面の簡単な説明】

添付図面の第１図ないし第３図は、本考案仮止め具の実
施例を示すもので、第１図は正面図、第２図は使用状態
を示す一部縦断の正面図、第３図は変形例を示す摺動台
部分のみの縦断面図、第４図は従来例を示す正面図であ
る。 １・・・・・・支持杆、２・・・・・・固定台、３・・
・・・・摺動台、５・・・・・・押圧片、１・・・・・
・偏心カム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 棒状の支持杆１の先端部に受台２を固定し略り字状とな
   し、支持杆１にはこれに沿って摺動し、任意位置で係止
   し得る摺動台３を前記受台２と対向して設けるとともに
   、該摺動台３の下端部には外部から回動操作し得る偏心
   カム７を枢着し、これによって摺動台３の内側部にある
   抑圧片５を押圧するようにしたことを特徴とする仮止め
   具。