JPS5840905Y2 - システムキツチン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は乾燥庫、食器洗機、洗濯機等の所謂ビルトイン
器具を備えたシステムキッチンに関する。

従来、この種のシステムキッチンにおけるビルトイン器
具は電気配線や故障の点を考慮して単独で設置するのが
並進である。

しかしこのビルトイン器具は重量が重いためにキャビネ
ット相互間に隙間なく設置するのは作業がたいへんで、
しかも無理矢理に設置したとしても、高さのバランスが
隣り合うギヤビネットと合わないという欠点があった。

また一度カウンターを載置すると、カウンターの前垂れ
のため前方へ引出すことが不可能になり保守、点検、交
換等の面で大きな問題になっていた。

本考案は上記欠点を解消し、所要のキャビネット間に隙
間なくビルトイン器具を容易に収納でき、しかも隣り合
うキャビネットと高さを合わすことができ、また点検、
交換の必要な際は容易に取はづし、取付けのできるよう
にすることを目的とするものである。

本考案の基本的な構成は、ビルトイン器具を機能部を内
設したケースとこのケースに対して着脱自在な収納部よ
り形成し、該ケースの底部にキャスターとケース内部よ
り上下に調整可能なアジャスターボルトを設けることに
よって、ビルトイン器具を可動にさせると共に、その高
さを設置した状態で調整可能にさせるものである。

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

この実施例は第１図に示すようにキャビネットＡを複数
並列状に設けてその上方にカウンターＢを横架し、所要
のキャビネットＡ、Ａ間にビルトイン器具Ｃを設置した
ものであり、該ビルトイン器具Ｃが乾燥庫の場合を示す
。

ビルトイン器具Ｃ即ち、乾燥庫は機能部ａを内設するケ
ースｂとこのケースｂに対して着脱自在な収納部Ｃから
構成されている。

上記ケースｂは内面を例えばステンレス板１等の熱、湿
気に強い材質で処理した箱状体で、前面に開口した開口
部２には機能部ａが設けられる。

機能部ａは上記開口部２内の上面から後面に渉って略り
形状に設けられ、上部前面に吸気口３及び排気口４を有
するパネル部５が、底面後部にファン６が夫々備えられ
ており、該吸気口３とファン６とを吸気ダクト７で連絡
している。

またファン６の前方には発熱体８が設けられ、該発熱体
８の前方は吸気ダクト７に吹出口９を設けて収納部Ｃに
連絡する。

従って、吸気口３より吸気ダクト７を介して吸気された
空気はファン６により発熱体８に送風して温風となした
後、吸出口９より収納部Ｃに向けて送り出される。

尚、収納部Ｃに吹出された温風は上記排気口４より、乾
燥庫Ｃ外へ排出されるようになっている。

収納部Ｃは湿気、熱に強いもの例えば金属のプレス品に
メッキ処理或いは焼付塗装したもの、ステンレスのプレ
ス品樹脂成形品等の構成材により箱形に形成され、その
左右側面がケースｂの左右側板１０とスライドレール（
図示せず）により接続され、このスライドレールにより
ケースｂから必要に応じて出入れ及び着脱ができるよう
になっている。

一方、上記ケースｂの底部にはキャスター１１とアジャ
スターボルト１２が設けられる。

キャスター１１はケースｂの底板１３下面に三角形状に
３個、上端に形成したフランジ１４がビス１５により固
定されている。

アジャスターボルト１２は上記底板１３下面の四隅に夫
々４個取付金具１６を介して設けられており、その取付
金具１６は上端に形成したフランジ部１７がビス１８に
より固定され、中央に上下に渉って貫通する螺子孔１９
を開穿し、該孔１９にアジャスターボルト１２が螺合さ
れている。

アジャスターボルト１２は上端にドライバー等の工具が
係合する係合溝２０が形成され、その保合溝２０を上方
よりドライバー等の工具で回転操作することによって上
下方向に移動するようになっていると共に、下端には設
置面２１と当接する着座部２２が形成される。

また螺子孔１９の上方に位置するケースｂの底板１３に
は該螺子孔１９より若干大径な挿通孔２３が開穿され、
その挿通孔２３にはキャブボルト２４が設けられる。

キャブボルト２４は下端部に螺子２５が形成されて上記
取付金具１６の螺子孔１９に螺合している。

またキャブボルト２４の頭部はケースｂ内面に設けられ
るステンレス板１に該頭部２６より大径な孔２７を形成
する等の手段によって、ケースｂ内面より突出しないよ
うになっており、収納部Ｃの出入れの際に邪魔にならな
いようになっている。

更に、キャブボルト２４は装着する際に頭部２６と底板
１３との間にパツキン２８を介在させて水洩れしないよ
うになっている。

尚、図中２９は底板１３の下方に設けた蹴込み板で、隣
り合うキャビネツｈＡ、Ａの下端に設けられる台輪３０
に対応させて取付けられる。

而して斯るビルトイン器具Ｃを所要のキャビネットＡ、
Ａ間に設置する際、ケースｂより収納部Ｃを取外した状
態でキャスター１１により、収納し、その後ケース６内
面からドライバー等の工具によってアジャスターボルト
１２を回転し上方向に調整してキャスター１１を載置面
より浮き上らせるようにして移動不能にすると共に、隣
り合うキャビネツ）Ａ、Ａの高さと位置合せ、即ちケー
スｂ上面とカウンターＢの間に隙間があかないようにす
る。

そして取付金具１６の螺子孔１９にパツキン２８を介し
てキャップボルト２４を螺着し、ケースｂ下端に隣り合
うキャビネツ）Ａ、Ａの下端に設けられる台輪３０に対
応させて蹴込み板２９を取付ける。

最後にケースｂ内に収納部Ｃを取付ける。

本考案は上記の構成であるから、以下の利点を有する。

■ ビルトイン器具を機能部を内設したケースとこのケ
ースに対して着脱自在な収納部より形成し、該ケースの
底部にキャスターと上下に調整可能なアジャスターボル
トを設けたので、キャビネット相互間に隙間なく収納す
るのが容易であると共に点検補修が容易であり、しかも
設置面にたとえ凹凸が生じていても隣り合うキャビネッ
トと高さのバランスを合せることができる。

■ アジャスターボルトをケース内部より調整可能とし
たので、高さを調整するのにわざわざケースを引出す必
要がなく、簡単である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示すシステムキッチンの斜
視図、第２図は縦断側面図、第３図は、要部拡大して示
す断面図、第４図はビルトイン器具の底部を示す斜視図
である。 Ａ・・・・・・キャビネット、Ｂ・・・・・・カウンタ
ー、Ｃ・・・・・・ビルトイン器具、ａ・・・・・・機
能部、ｂ・・・・・・ケース、Ｃ・・・・・・収納部、
１１・・・・・・キャスター、１２・・・・・・アジャ
スターボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数のキャビネットを並列状に設けて上面にカウンター
   を載置し、所要のキャビネット間にビルトイン器具を設
   けたシステムキッチンにおいて、上記ビルトイン器具は
   そのケースの底部にキャスターと、上下方向に調整可能
   なアジャスターボルトを設け、該アジャスターボルトは
   ケース内部より調整できるようにしたことを特徴とする
   システムキッチン。