JPS5840867Y2 - 魚肉採取機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はベルト圧接式魚肉採取機の改良に関する。

従来のこの種ベルト圧接式魚肉採取機の採肉効率を向上
するには、肉取り紙筒の多孔部分の巾（肉取り紙筒の長
さ）を大きくすること、径を大きくすること、回転を早
くすること等が考えられるが、多孔部分の巾を大きくす
ると肉取り紙筒の内部に採取された魚肉が側面から放出
されるまでの時間が長くなり肉焼けを起し品質が低下す
る欠陥があり、また径を大きくすると作業終了後の分解
清掃時に大きな労力を要するだけでなくそのスペースも
大きくなるため径５００ｔｒａｎ位までが限度とされて
おり、更に回転数の増大も肉焼けの原因トナったり、原
料がスリップして喰込み作用が悪化したりして限度があ
るのが現状である。

本考案はこれらの欠陥を改善するようにしたもので、モ
ーターで連動される駆動輪とその両側に設けられた伝導
用歯輪とを有する支持枠の両側に多孔の肉取り紙筒を着
脱自在に嵌着し前記伝導用歯輪を各肉取り紙筒上部に設
けた送込転輪を回動する歯車と各肉取り紙筒に圧接する
圧接ベルトの駆動転輪の歯車に夫々噛合せしめると共に
夫々の肉取り紙部の上方には上部を連通したホッパーを
設げたことを要旨とするものである。

本考案の実施例を図面につい説明すると、鎖輪歯輪等の
駆動輪１を中央部に有しかつその両側に一対の伝導用歯
輪２，２を設げた支持枠３はその外面両側部を機枠４に
支承輪５，５・・・を介して回動自在に支承されると共
に内部両側には夫々外端部周面を支承輪６，６・・・で
支承された多孔の肉取り紙筒γ、７が係止ピン８及び係
合溝９を介して夫々着脱自在に嵌着されており、前記駆
動輪１はモーター１０とチェーン、歯車等の動力伝達機
構１１で連結され、肉取り紙筒７．γを回動できるよう
に構成されている。

また肉取り紙筒７，１の上方には上部を互に連通したポ
ツパー１２．１２が設置され、該ポツパー１２，１２の
前側には前記伝導用歯輪２２と噛合する歯車１３．１３
を介して回動される送込転輪１４，１４が設げられると
共に肉取り紙筒γ、７の前側部から下部にかげてこれに
圧接するように張架された圧接ベルト１５゜１５の駆動
転輪１６．１６を回動する歯車１γ。

１７も前記伝導用歯輪２，２に噛合し、夫々送込転輪１
４，１４及び圧接ベルＮ５，１５を肉取り紙筒７，７と
反対方向に回動するように形成されている。

しかして前記送込転輪１４，１４及び駆動転輪１６．１
６は夫々公知のように偏心輪１８，１９で肉取り紙筒１
．γに対する圧接度を調節できるように形成されており
、図中２０．２０は残滓剥離片、２１，２１は送込転回
転軸、２２．２２は駆動転輪回転軸である。

本考案実施例は上記のように構成されているからホッパ
ー１２．１２に供給された魚肉原料は部分されて夫々送
込転輪１４，１４により破砕されて圧接ベルト１５，１
５と肉取り紙筒７，７との間に送り込まれ、両者の圧接
作用で肉質部分だけが肉取り紙筒７，７の多孔部分から
内部に採取されて夫々外側端から取出される一方、皮、
筋、骨等の残滓は残滓剥離片２０．２０で肉取り紙筒７
゜７から剥離されて排出されるものである。

本考案はベルト圧接式魚肉採取機において機枠に回動自
在に支承された支承枠の両側に夫々肉取り紙筒を着脱自
在に嵌着すると共に前記支承枠に動力伝達用の駆動輪と
その両側に夫々肉取り紙筒の送込転輪と圧接ベルトを回
動する伝導用歯輪を設けたので、採肉能率を一台のモー
ターで品質を低下したり、分解清掃に多大の労力を要し
たりすることなく向上できると共に設置スペースも少く
てすみ船舶用等の狭い場所でも簡易かつ効率良く採肉作
業を行うことができる優れた特徴と実用性を有するもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の正面図、第２図は同縦断側面図、第３
図は同要部の縦断側面図である。 １・・・駆動輪、２・・・伝導用歯輪、３・・・支承枠
、１、γ・・・肉取り紙筒、１０・・・モーター １２
・・・ホッパー、１３・・・歯車、１４・・・送込転輪
、１５・・・圧接ベルト、１６・・・駆動転輪、１１・
・・歯車。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. モーターで連動される駆動輪とその両側に設げられた伝
   導用歯輪とを有する支持枠の両側に多孔の肉取り紙筒を
   着脱自在に嵌着し前記伝導用歯輪を各肉取り紙筒上部に
   設けた送込転輪を回動する歯車と各肉取り広部に圧接す
   る圧接ベルトの駆動転輪の歯車に夫々噛合せしめると共
   に夫々の肉取り紙筒の上方には上部を連通したホッパー
   を設げた魚肉採取機。