JPS5840814B2 - 多段抑制コレクタ - Google Patents

多段抑制コレクタ

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JPS5840814B2
JPS5840814B2 JP52118684A JP11868477A JPS5840814B2 JP S5840814 B2 JPS5840814 B2 JP S5840814B2 JP 52118684 A JP52118684 A JP 52118684A JP 11868477 A JP11868477 A JP 11868477A JP S5840814 B2 JPS5840814 B2 JP S5840814B2
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electrode
collector
electrodes
axis
electrons
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ヨハン・リチヤード・ヘクテル
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Litton Systems Inc
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J23/00Details of transit-time tubes of the types covered by group H01J25/00
    • H01J23/02Electrodes; Magnetic control means; Screens
    • H01J23/027Collectors
    • H01J23/0275Multistage collectors

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、コレクタに関するもので、特に、運動電子を
捕獲するために使用する改善された効率を有する多段抑
制コレクタに関するものである。
多くの電子装置は、その装置の動作において必要不可欠
な機能として、ビーム状にされている例えば電子等の荷
電粒子の進行流を用いている。
例えば、マイクロ波管の1つの型である進行波管は、ビ
ームを形成する電子源を含んでいる。
そのビーム内で、電子は、所定の速度に加速され、マイ
クロ波管体内の「相互作用1領域を通る軸路に沿って方
向づけられる。
相互作用領域では、運動エネルギーが、運動電子から例
えばマイクロ波信号等の高周波電磁界に転移される。
この高周波電磁界は、運動電子とほぼ同速度で相互領域
を通る低速波構造に沿って伝搬される。
電子のエネルギーは。電子的相互作用として特徴づけら
れる交換過程を経て、マイクロ波電磁界に写えられる。
このことは、相互作用領域から出てくる電子の速度が、
より低速になっていることにより証明される。
「弱りきった」電子は、相互作用領域を通過した後、コ
レクタと呼ばれる最終的管素子によって集められる。
コレクタは、入射電子を集め、電源に戻す。運動粒子の
ほとんどのエネルギーは、それら粒子がコレクタ等の固
定素子に衝突する際、熱となって失われる。
この熱は、マイクロ波管内で好ましくない熱作用を行な
い、マイクロ波管動作の電気的効率を低下させる。
周知の抑制コレクタ、特に多段抑制コレクタは、減速電
界により制御される電子の速度分類過程によって、好ま
しくない熱の発生を低減させるとともに、進行波管動作
の電気的効率を増すようなマレフタである。
上記減速電界は、電子を減速させるので、電子は、減速
した速度、理想的には零速度で電極に集められる。
当業者に知られている様に、多段抑制コレクタは、電子
用通路を持つ一連の空間的に離隔した金属電極、最終電
極及び電子を受は入れる通路入口によって物理的に特徴
づけられる。
各電極は、入口を通してコレクタ領域を通過する電子に
対して減速電界を与える様に、接地前回路に関して連続
的に低下する電圧(すなわち連続的に大きくなる負方向
電圧)に保持される。
その様な形の装置は、非常に良く進歩してきているが故
に、本質は複雑である。
文献から知る限り、本発明以前にある多段抑制コレクタ
の最も効果的購造として、いわゆる米国特許第3,52
6,805号に記載のコレクタと、NASA−GEコレ
クタとがある。
もしも、より詳細にこれらコレクタについて知りたい場
合には、次の特許並びに一般文献が、その背景として参
考となる。
特許としては、オオコシ他(0koshiet al)
のU、S、3,526,805、ミーラン他(Mihr
an et al)のU、S、 3,644,778、
及びコスマール(Kosmahl)のU、S、3,70
.2,951がある。
また、文献としては、IEEE Tran−sact
ions on Electron Devices(
電子装置に関するIEEEI−ランザクジョン)、■o
l。
ED 19 、 No、1 、Jan、1972゜pp
104−110゜THE Ti1ted Elec
tric Field SoftLanding Co
11ector and Its Applica −
tion ta aTraveltingWave T
ube (傾斜電界軟着陸コレクタ及びその進行波管べ
の応用)、オオコシ他(0koshi et al)、
IEEETra”n5actions on Ele
ctron Devices (電子装置に関する■E
EEトランザクション)、Vo 1.ED 19 、
No、1. Jan、1972. ppH)121、A
TeTen−8ta Electrostatic
De−pressed Co11ector for
ImprovingKlystron Efficie
ncy (クライストロン効率改善のための10段静電
抑制コレクタ)、ニウゲバウア他(Neugebaue
r et al)、及びMultistage Dep
ressed Co11ecton In−vesti
gation for Travelling Wa
veTubes(進行波管用多段抑制コレクタ研究)、
クンマル(T arrma r u )、NASA
CR−72950EDDW3207、コントラクト N
AS3−11536最終コントラクトレポートがある。
米国特許第3,526,805号に記載のコレクタは、
電子を電子速変の関数として分類するために、横方向電
界と長手方向磁界の組合せを用いている。
NASAコレクタは、カップ状電極及びカップ状電極の
中心に配置された先細スパイクによって作られる減速電
界を用いている。
印加電圧に関するその様な構造の効果は、軸付近を運動
する電子に対して負性焦点距離を持つ電子ミラーを与え
ることにある。
したがって、反射ビームは、入射ビームよりも一層分離
されている。
前述のNASAコレクタは、スパイク状反射素子の非集
束特性によって制限される。
さらに9.幾つかの電子はスパイク状素子に衝突し、二
次電子を発生する。
これらの二次電子は管の相互作用領域に加速して戻され
るため、困難な問題を生ずる。
また、米国・特許第3.526,805号に記載のコレ
クタは、適切に機能するために軸方向磁界を臨界値の大
きさに保持する必要があって、高電力動作に不適である
本発明の目的は、改善された効率を持゛っ多段抑制コレ
クタ構造を与えることにある。
本発明の他の目的は、二次電子の発生を避けかつ臨稈電
磁界集束を必要としない新規な多段抑制コレクタを与え
ることにある。
上記目的を達成するために、本発明に係るコレクタは、
好ましくは円状形の電子入口を持つ真空領域と、該領域
内に2次元双曲線形の静電集束界を確立する手段とを有
し、上記電子人口は領域内に非対称に配置され、上記静
電界は、上記入口方向から見て本質的に凹曲線となる等
電位線を有することを特徴としている。
また、上記静電集東界確立手段は、前記人口から遠く離
れた位置に設けられた背面反射電極と、互いに離隔しか
つ電気的に絶縁され、前記入口と反射電極間に配置され
ている多数の中間電極を有する。
各中間電極は電子ビーム通過用の通路を有し、その通路
の少なくとも1個はスロット状形状をなし、さらに、前
記各電極は前記人口から見て凹面形状をしており、前記
電子入口は前記電極に対して非対称に配置されている。
本発明に係るコレクタの一実施例が第1図に部分断面図
で示されている。
この実施例は、理想的構造を表わしている。
コレクタは、適切には線形ビーム形のマイクロ波管2の
−素子として接続されている。
本発明を理解する上でマイクロ波管の各部の詳細な構成
は必要ではなく、またそれは公知であるので、マイクロ
波管部分は簡単に図示し、さらに述べることもない。
また、マイクロ波管の他の主要部に対してコレクタの大
きさは相対的に誇張されており、比例していない。
このことは、当業者から見て明らかである。
本実施例のコレクタは、電極3,5,7,9及び11か
ら戊る5個の空間豹に離れている金属電極を含む5段抑
制コレクタとして示されている。
管体の端壁あるいはコレクタの前壁として考えられる金
属壁13は、円形断面を持つ入口15を備えており、管
体2内で発生する電子ビームは、上記入口を通してコレ
クタ壁によって画定された真空領域に入射する。
図示されている様に、各電極及び入口壁13は、双曲線
の2次元幾何学形状を有する。
電極3,5゜7及び9の各電極は、入口15の軸)こ沿
って配置されている本質的にスロット状形状寸法を持つ
開口を含んでいる。
この開口は、最初の電極3のものが最小であり、順に幅
が大きくなり最後の電極9の開口が最大の大きさになっ
ている。
最後の電極11は、反射電極と言われるもので、通過電
子に対する開口を持っていない。
それらの電極は互いに空間的に離隔しているとともに(
図示されていない)真空封じセラミック材料によって互
いに電気的1こ絶縁されている。
第3の次元においては、それらの電極は直線的である。
よって、ビーム軸、入口15の軸に沿って取ったコレク
タの断面、及び図面に直交する平面内のコレクタは、一
連の空間的に離れた直線となっている。
コレクタは真空封じされる様に形成される。
したがって、コレクタ電極を含んでいる全容積すなわち
全領域は、真空状態になっている。
電極には、適切な電源電圧源から種々のDC電圧が印加
される。
特定例の場合、入口壁13は相対電圧100■であり、
電極3はSOV、電極5は60V、電極7は40V、電
極9は20V、そして端壁11はO■である。
これらの電圧は、マイクロ波管2のカソード電圧に関係
して与えられる。
さらに、20度のビーム広がりAαでかつ40から10
0電子ボルトを覆うエネルギー範囲で、15を通して入
る電子ビームについて考察すると、コレクタ動作をコン
ピュータを使って求めた評価)こよれば、電子の軌跡は
・図示のごとくなっている。
端壁11によって形成される双曲線)こつ5)で考察す
ると、その双曲線の頂点は、電子ビーム人口15の軸か
ら離れた位置に現われる。
換言すれば、入口はコレクタの非対称点に配設されてい
る。
このコレクタ動作の匝定例から明らかであるように、は
とんどの電子は、逆方向に変向し、電極の一方若しくは
他方の裏側に入射する。
理想的には、反射器として働く最終電極11に入射する
電子が1つもないことが望ましい。
しかし、幾つかの電子は、その電極11の表面に衝突す
る。
次に、動作を説明する。
入口15を通して入る電子は、それらの持っている初期
エネルギーに従って分けられ、2次元減速静電界におい
て集められる。
その静電界の大きさは、最初の電子流の方向に減少して
いる。
その様な静電界1」、良く知られている静電写像による
一連の等電位線によって示され、入口15から見て一連
の凹曲線となることを示す。
電界電圧は、入口壁13から最終反射電極11までコレ
クタ軸に沿って減少している。
y軸に沿って取られた電圧の第2次−導−関数d2v/
dy2は、正であり、「集束」形静電界を特徴づけてい
る。
さらに、その静電界の形状は、式%式%) って書き表わせる双曲線形状である。
ここで、vBはカソード電位に対する管体13の電歪で
あり、■はV=O(カソード電位)及びv=vB間の位
意電圧である。
また、係数c1及びc2は、コレクタの物理的大きさを
示す定数である。
図に表わされている様に、電極3から9の各電極は、等
電位線を形成し、等電位線1こ沿って配置されている。
背面電極の形状は、理想的には数式y2−X2−c10
によって決められ、コレクタに面する管体表面は、数式
y2−X2−cシーOに決められる。
背面反射電極の頂点と管体の頂点との間の距離は、c2
−C,によって与えられる。
入口通路を通して出てくる電子ビームは、y=0でX軸
からの距離がある有限距離d1例えば量(c2−cl)
倍されたd=0.2で、コレクタに入る。
また、その際、y軸に対して例えば5度の小さな有限角
αをなして入ってくる。
第2図は、コンピュータプログラムで解析した第1図の
理想的な5段減速コレクタの効率を、V。
に対して正規化されている初期ビームエネルギーVBの
関数として、百分率で表わしている。
この図から観察される様に、ビームエネルギーが大きい
場合には、非常に高い効率が得られる。
第1図に示された様な正確な双曲線形状に、コレクタ素
子を作ることは困難であることは明らかである。
本発明に係るコレクタの他の実施例が、第3図に断面図
で示されている。
この実施例は、製造が容易なことからさらに実際的であ
ると言える。
そのコレクタは、鉄の前壁33、銅金属背壁35、銅金
属側壁37、銅金属壁部材39及び41.銅から成るコ
レクタ電極40及び42、及び円筒形の電気絶縁性セラ
ミック部材43,45.47を含んでいる。
部材43の各端部は、金属リム62及び44に真ちゅう
ロウ付けされている。
これらの金属リムは、゛側壁37からの継足及び壁39
からの継足に真ちゅうロウ付けされ、真空封じ接続を形
成している。
同様に、セラミック部材45は、部材45を壁39から
の継足及び壁41からの継足に締結している金属部材4
6及び48間に真ちゅうロウ付けされている。
最後に、セラミック部材47は、部材50及び52によ
って壁41からの継足及び前壁33に接続されている。
したがって、各電極は、外壁及びセラミックによって画
定された真空封じ領域内にあって、互いに空間的に離隔
されかつ電気的に絶縁保持されている。
そのpレクク構造は、さらに冷却剤を与える周囲冷却チ
ャンネル58,59及び60を有する。
そのチャンネルにより、コレクタ電極40,42及び壁
35で発生し、壁を介して導かれる熱を低減させる。
管体の端部は、円筒形通路54を有する素子53によっ
て表わされている。
この通路は、入口壁33内の対応通路と整列しており、
非磁性結合素子55によって接続されている。
磁石57すなわち適切なリング状磁石が、管体53と入
口壁33との空間内で、結合素子55の外面周囲に設け
られている。
その磁石は、軸方向磁界を与え、電子ビームを再焦点さ
せる。
反射器と呼ばれる最終電極38は、実質的に2次元凹面
構造、特に双曲線構造をしていて、モリブデン線メツシ
ュすなわちグリッド材料から構成されている。
また、電極38は、壁37に取付けられている。
電極38によって形成される曲線の頂点は、入口54の
軸から離れて存在し、前実施例で概説した要因によって
非対称になっている。
反射電極38は、線メツシュすなわちグリッド材料で形
成されることが望ましい。
それによって、反射電極に到達する非常に高エネルギー
レベルの多数の電子を背面領域に通過させるとともに、
反射電極38の後方領域内で電子側突によって壁35及
び37表面に発生する2次電子をトラップする。
電極40は、比較的平坦な断面と、電子ビームを通過さ
せる通路をその断面間に持っているテーパ状断面とを有
する。
図示の様に、この電極の断面は、凹曲線、特に双曲線に
近似している。
管体53及び入口壁33は、磁気鉄材で作られている。
これは、磁石57に対する磁気回路を形成する。
真空包囲部品を除いた第3図示コレクタの各素子の分解
図である第4図を参照する。
ここでは、同一部品には同一符号が付けられている。
図示の様に、電極40は、支持円筒壁39と嵌合するよ
うに周囲が曲面になっている。
また、その電極内部には、電子通路となるスロット状開
口40aが形成されている。
さらに、直線ベンドも図示されている。
第3図示実施例における電極42の断面形状は、双曲線
に近似している。
電極40は、電子通路を含んでいる直線傾斜1新面に接
合されている2つの直線断面を有する。
第3図示実施例の電極42が示されている第4図の分解
図を再び参照する。
明かであるが、周辺面は曲面になっていて、第3図に示
した円筒支持壁41の内面と嵌合する様に、円形となっ
ている。
電子通路42aは、小さな円形開口であり、電極は直線
42b及び42cに沿って折れ曲っている。
コレクタは、第1図に素子2として表わされているマイ
クロ波管の端部に接続されている。
前述の実施例の様に、互いに離隔している電極には、適
切な電源から適切な電圧■0.■2.■3及び■4が印
加されている。
これらの電圧レベルは、マイクロ波管部のカソード電圧
に対して所定の順序で減少し、コレクタ領域内に双曲線
集束電界を定めている。
入口壁及び反射電極間に延びているy軸に関して取られ
た静電界中の電圧■の第2次導関数は、正の数である。
何故なら、領域内の等電位線は、定数値は異なるが、第
1図の説明と関連して示されたものと同じ一般的な数学
的関係を持つ双曲線を定めており、互いに離隔している
電極は、本質的に等電位線に沿って置かれているからで
ある。
理想的な動作では、入口54の軸に沿って入るほとんど
の電子は、開路内を伝搬し、静電的に分類され、電極4
2あるいは40のいずれか一方の電極背面に、第3図で
見て軸の左側に向って衝突する。
幾つかの高エネルギーレベルの電子は反射電極に到達し
、該電極に衝突する。
又メツシュ開口を通過して背壁に衝突する。
若しくは、そうでなければ、電極38と壁35間の領域
にトラップされる。
電極40及び42で発生する熱は、それぞれ壁39及び
41を介して図示されていない冷却源によってチャンネ
ル59及び60に与えられている冷却剤に導ひかれる。
非対称すなわち軸を外れてコレクタに入る電子ビームか
ら生ずる1つの付加的利点は、電子運動を逆転させ、管
内に逆流して発振を起させる危険性が、完全(ご除去さ
れないとしても、非常に大きく低減されることである。
第3図示の実施例に係るコレクタの実際の試験では、コ
レクタが、当業者間に周知の高電力周期的永久磁石集束
デュアルモード結合空胴形進行波管に取付けられた。
磁石レンズ57が、2重の目的にかなう様設けられたこ
とに注目すべきである。
すなわち、このレンズは、電子ビームがコレクタ領域内
に入る前に広がり過ぎることを防止するとともに、電子
ビームの横方向速度床がりを低減させる働きを行なって
いる。
各電極に印加されたカソードに関する電圧は、以下の通
りであった。
■1−■。
V =0.5V。
V =0.25V。
■4−0ここで■。
はカソードと管体との間の電位差である。
上記管及びコレクタは、衝撃係数o、ooiのパルス条
件下で試験された。
また、ビーム径Wのコレクタ長りに対する比は、0.0
44に取られた。
この様にして得られた結果は次の通りである。
・コレクタ効率が、比L/Wの関数であることは注目に
値する。
ここで、Wはビーム幅であり、Lは、電子入口から最終
電極までのコレクタ長である。
したがって、コレクタ長が太きければ大きい程、効率が
大きくなる。
効率の変化が、角度ビーム広がりαの関数として、第5
図に示されている。
すなわち、第5図は、双曲線電界を持つコレクタについ
て、2つの異なるビームエネルギーレベルVBに関、し
てそれぞれW/L比を異ならせたときの角変ビーム広が
りとコレクタ効率との関係を表わしている。
従来の減速コレクタと比較して、次の結論が引き出され
る。
一般的結果として、ビームエネルギビーム幅及び角度広
がりのあらゆる条件の下で、集束特性の電界を有するコ
レクタは、非集束特性の電界の場合よりも高いコレクタ
効率を与える。
また、一定の減速電界を有するコレクタは、集束形電界
が得られる結果と、非集束形電界のそれとの間の結果を
与える。
しかも、集束形電界の中でも、双曲線形電界が最も高い
コレクタ効率を与える。
ここで得られた関係は、第6図にグラフで示しである。
以上、本発明の実施例について十分詳しく説明したので
、当業者が同一のものを作り、使用することができるも
のと信する。
しかし、本発明の範囲を脱しない範囲で種々の変形、等
測的素子の入替が可能であり、本発明が前述の説明に制
限されるものではない、したがって、本発明は、特許請
求の範囲の全ての項の精神内で広く解釈されるべきであ
る。
以下本発明を要約すると次の通りである。
電極を制御する多段抑制コレクタであって中心軸と; 電子ビームが通過しうる入口を有する第1の電極と、こ
こで該第1の電極の電子ビーム入口は前記入口の中心を
通るビーム軸に沿って電子ビームがコレクタに入ること
ができるようになっている; 互いに絶縁され、かつ前記第1の電極とも絶縁されてい
る複数個の電極とを含み、複数個の電極の個々は前記中
心軸に沿って互いに離して配置され、かつ複数個の電極
は前記第1の電極と最後の電極との中間に少なくとも1
個の電極を含み、前記中間電極はビーム軸に沿ってコレ
クタに入る電子ビームが最後の電極に向う方向に通過し
うる開口を有し、第1の電極の入口を通ってコレクタに
入りビーム軸に沿って進む電子が減速し、進行方向を反
転して前段の電極の背後表面につき当るように、漸次減
少した電圧を第1の電極から順次前記複数個の電極に印
加しうるように構成されている多段抑制コレクタにおい
て、 ビーム軸は中心軸に関して並行に延び、かつ側面方向に
偏位しており、コレクタのビーム軸および中心軸双方を
含む断面において、前記電極の各々はビーム入口から見
たときくぼみを有し、中間電極を通る前記ビーム軸と前
記中間電極の開口は中間電極のいち領域を通過し、この
領域はビーム入口の方向に曲げられており、かつコレク
タの中心軸の一方の側に配置され、コレクタの中心軸の
他方の側ではビーム入口から最大の距離にある電極領域
が設けられていることを特徴とする多段抑制コレクタ。
2 上記第1項記載の多段抑制コレクタにおいて、前記
複数個の電極の各々は、中心軸およびビーム軸によって
規定される平面に直角となる直線からなるように実質的
に2次元を有する。
3 上記第1項あるいは第2項記載の多段抑制コレクタ
において、前記複数個の電極の各々は、電圧がコレクタ
に印加されたとき、実質的に双曲線の形状を有する等電
界線が隣接する電極対の間で設定されるよう形成されて
いる。
4 上記第1項、第2項あるいは第3項記載の多段抑制
コレクタにおいて、前記複数個の電極の各々は、中心軸
とビーム軸とに規定される平面に見られる如き、実質的
に双曲線形状をしている。
5 上記第2項、または第2項および第3項記載のコレ
クタにおいて、前記複数個の電極の中には、中心軸とビ
ーム軸とによって規定される平面に見られる如き、はぼ
双曲線形状を有する電極を含み、この双曲線形状はその
電極が平担な部分からなり、その部分にある角度をもた
せることによって形成される。
6 上記第5項記載のコレクタにおいて、中間電極はほ
ぼ双曲線形状をして有する。
7 上記各項いずれかに記載したコレクタにおいて、該
コレクタはビーム軸に沿って軸磁界を発生するマグネッ
ト手段を含む。
8 上記各項いずれかに記載したコレクタにおいて、最
終電極はワイヤによる網の目材料からなり、最終電極の
後に設けられた導電性壁を含む。
9 上記各項いずれかに記載のコレクタにおいて、少な
くとも1個の中間電極の開口は溝状の形状を有する。
10 上記各項いずれかに記載のコレクタにおいて、
複数個の中間電極の開口は第1の電極から離れるにつれ
てその開口の大きさが増す。
11 上記各項いずれかに記載のコレクタにおいて、
該コレクタは電極の各々に順次減少した電圧を印加する
ための電圧供給手段を含む。
12 上記第11項記載のコレクタにおいて、前記電圧
供給手段は、第1の電極を所定の電圧vBに維持する手
段と、連続的に隣接する各々の電極(と順次異った小さ
な電圧を印加するための手段とからなり、電圧と電極と
は以下の等式によって規定される静電界■を与えるよう
になっている。
すなわち、V(x、y)−■B(y2−X2 c:)
/c: cr)ここで01およびC2は定数、Xは中
心軸に対して直角な方向の座標、yは中心軸に平行な方
向の座標である。
13 上記第12項記載のコレクタにおいて、最終電極
は第1の電極に対面する表面を有しており、この表面の
形状は、中心軸とビーム軸とを含む平面に見られるよう
形状で与えられる。
X−y+c、=0 また最終電極に対面する第1の電極の表面は次式 %式%:0 14 上記各項いずれか記載のコレクタにおいて、最終
電極のビーム入口からの最大距離長は中心軸と交わる位
置の先端である。
15 上記第14項記載のコレクタにおいて、最終電極
の先端の偏位はK (C2C,)、 ここでKは0.2に等しい。
16 上記第11項乃至第15項いずれか記載のコレク
タにおいて、電圧供給手段は電極の各々に別個の電圧を
印加し、集束静電界を発生する手段を含み、y軸に沿っ
ての距離yに関する電圧の集束静電界の2次導関数(a
2v/ d y2)は正である。
17 上記各項いずれか記載のコレクタにおいて、第1
の電極の開口は実質的に円である。
18 上記各項いずれか記載のコレクタにおいて、相互
作用領域を有し、かつ電子を発生して前記相互作用領域
を通して発生した電子をコレクタに指向する手段を有す
る電子管の類の動作部を含む。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る抑制コレクタの部分構造断面図
、第2図は、コンピュータ解析から理論的に求められた
第1図示実施例のコレクタ効率を示すグラフ、第3図は
、本発明の実際的な実施例を示す断面図、第4図は、第
3図実施例で用いられた電極の分解図、第5図は、コレ
クタ効率をビームの広がりの関数として表わしているグ
ラフ、第6図は、他のコレクタとの効率の比較を示すグ
ラフである。 1・・・コレクタ、2・・・マイクロ波管、3 、5.
7゜9・・・中間電極、11・・・最終電極(反射電極
)、13・・人口壁(金属壁)、15・・・入口。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 中心軸、 電子ビームをコレクタ内に入れるために、電子ビームの
    ビーム軸を通しておりそれによって電子ビームを通過さ
    せる入口開口を設けた第1の電極、及び相互に絶縁され
    、かつ前記第1の電極からも絶縁され、中心軸方向にそ
    れぞれ離間している複数の電極を備え、 前記複数の電極は前記第1の電極と最終段の電極との間
    にある少なくとも一つの中間電極を含み、前記中間電極
    は前記ビーム軸に沿ってコレクタに入ってくる電子ビー
    ムを最終段の電極に向かう方向に通過させ得る開口を有
    し、前記中間電極には前記第1の電極から順次低くなっ
    ていく電圧を印加し、それによって前記第1の電極の入
    口開口を通ってコレクタに入り実質的にビーム軸に沿っ
    て進む電子を減速させ、更に電子が進路を反転して後段
    の電極の入口開口とは反対側の面に突き当たるようにし
    、前記ビーム軸は前記中心軸に平行に前記中心軸から離
    れるように伸びている集電子多段抑制コレクタにおいて 前記コレクタの中心軸とビーム軸との両方を含む平面に
    おける前記単数又は複数の中間電極の断面形状は入口開
    口に対向する側が凹んだ形状となり、前記単数又は複数
    の中間電極は実質的に平面的であるがある程度その面に
    垂直な方向に湾曲し、中心軸及びビーム軸を含む前記平
    面は前記単数又は複数の中間電極の単一の対称面となる
    ことを特徴とする多段抑制コレクタ。
JP52118684A 1976-10-04 1977-10-04 多段抑制コレクタ Expired JPS5840814B2 (ja)

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US05/729,488 US4096409A (en) 1976-10-04 1976-10-04 Multistage depressed collector

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JPS5345977A JPS5345977A (en) 1978-04-25
JPS5840814B2 true JPS5840814B2 (ja) 1983-09-08

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ID=24931272

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JP52118684A Expired JPS5840814B2 (ja) 1976-10-04 1977-10-04 多段抑制コレクタ

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DE (1) DE2743108C2 (ja)
FR (1) FR2371770A1 (ja)
GB (1) GB1549923A (ja)

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