JPS5840500Y2 - スイツチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はスイッチ、特にスイッチ操作部材が中立位置及
び掛止位置間を移動する可動接片上に衝り部を設けたス
イッチに関する。

一般にスイッチには、回路閉鎖位置から自動復帰する型
のものと、回路閉鎖位置で保持される型のものとがあり
、これら両者のスイッチはそれぞれの用途に応じて使い
わけられる。

しかしながら、後者の型のスイッチにおいて一組、装置
の作動を確認するために短時間スイッチを入れる場合が
あり、この場合は自動復帰するものが望しい。

本考案は上述の点に着目してなされたもので、その目的
は、スイッチ操作部材が中立位置から掛止位置へ移動す
ることによって可動接片上の可動接点が固定接点と接触
するスイッチにおし）で、可動接片上にあってスイッチ
操作部材の移動通路内の掛止位置の手前に、前記操作部
材の操作に対する抵抗感が急激に増す方向に傾斜角度を
変化させた衝当部を設けることによって、スイッチ操作
部材が衝当部に衝当する位置で解放されると中立位置に
自動復帰し、衝当部を越えて掛止位置まで至ると保持さ
れ、且つ前記衝当する位置及び掛止位置で両接点が接触
するようにしたスイッチを提供することにある。

以下添付図面に従って本考案の実施例を説明する。

図中１はスイッチケース、２は絶縁基盤であって、中央
及び左右に各々固定接点３，４．５を固定する。

６は前記スイッチケース１に、軸７によって支持され、
中立位置及び左右の掛止位置に揺動可動な操作子であっ
て、その先端に穿設された孔８内にスプリング９を介し
て圧子１０を嵌装する。

前記中央の固定接点３には可動接点受け１１が一体にカ
シメ付けられており、中央が略■字状の可動接片１２の
各先端には、前記左右の固定接点４．５に対応する可動
接点１３．１４を設け、前記Ｖ字状の下端には、前記接
点受け１１に支持されるようになった耳片１５を一体に
形成し、これによって可動接片１２は左右に揺動自在に
支持される。

前記可動接片１２のＶ字状の左右の頂点のやや手前に、
圧子１０の移動に対する抵抗感が急激に増す方向に傾斜
角度を変化させて節度感を持たせるために凹又は凸状の
衝当部１６．１７を各々形成し、更にＶ字状の頂部はや
や平坦になっており、圧子１０がこの平坦部に保持され
る掛止位置を構成している。

次に本実施例の作用を説明する。

まず、第１図の中立位置がら操作子６を左回りに揺動さ
せると、操作子６の孔８に嵌装された圧子１０はスプリ
ング９の付勢力によって可動接片１２のＶ字状部を右方
向に移動し、第２図の位置まで達する。

圧子１０は、第２図の位置まで達すると、可動接片１２
に形成された衝当部１７に衝当するので、圧子の移動に
対する抵抗が急激に増し、節度感を与える。

この節度感は、衝当部１７を凸状に形成した場合は該凸
状の斜面を昇ろうとする際に、また凹状に形成した場合
は該凹状の底がら斜面を昇ろうとする際に各々抵抗感が
急激に増すことによって得られる。

一方可動接点１４はこの状態ですでに固定接点５と接触
しているが、この状態で操作子６を解放すると、圧子は
可動接片１２のＶ字状の斜面に沿って中立位置まで自動
復帰し、回路が開く。

操作子６を第２図の位置がら更に左回りに揺動させると
、圧子１０はスプリング９の撓みによって衝当部１７を
通り過ぎ、第３図の位置まで達する。

この状態では、圧子１０は可動接片１２のＶ字状の頂部
の平坦部に乗り上げるので、操作子６はこの掛止位置で
保持され、回路は閉鎖されたままとなる。

操作子６を右回りに揺動させた場合も、全く同様の作用
をもたらす。

本考案は以上の説明がら明らがなように、スイッチにお
いて、スイッチ操作部材が移動する可動接片上の掛止位
置の手前に、前記操作部材の操作に対する抵抗感が急激
に増す方向に傾斜角度を変化させた衝当部を設け、スイ
ッチ操作部材が該衝当部からは自動復帰するが、掛止位
置においては保持されるようにしたので、短時間だけス
イッチを入れておきたい場合と、回路の閉鎖を接続させ
たい場合とを使いわけることができ、例えばモータ等の
作動を確認するのに好適である。

更に、本考案によれば従来のスイッチに若干の改良を施
すだけで衝当部を設けることができるので、極めて簡単
な構造で上記の効果をもたらし得るものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例に従ったスイッチを示し、第１図
は操作子が中立位置にある時の断面図、第２図は操作子
が衝当部に至った時の断面図、第３図は操作子が掛止位
置にある時の断面図である。 １→スイツチケース、３，４，５→固固定点、６→操作
子、１０→圧子、１２→可動接片、１３，１４→可動接
点、１６．１７→衝当部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スイッチ操作部材を中立位置及び左右の掛止位置間で移
   動自在に装着したスイッチ本体に固定接点を設け、略■
   字状の中央部を前記スイッチ本体に支持され且つ前記ス
   イッチ操作部材の操作によって揺動して対応する前記固
   定接点と接触しうる可動接点を左右に有する可動接片を
   設けたスイッチにおいて、前記スイッチ操作部材が前記
   可動接片のＶ字状部を中立位置から左又は右の掛止位置
   へ移動する通路内の前記掛止位置の手前に、前記スイッ
   チ操作部材の操作に対する抵抗感が急激に増す方向に傾
   斜角度を変化させた衝当部を設け、前記スイッチ操作部
   材が前記衝当部に衝当する位置で解放されると前記中立
   位置に自動復帰し、前記衝当部を越えて前記掛止位置ま
   で至ると保持されるようになし、且つ前記スイッチ操作
   部材が前記衝当する位置及び前記掛止位置にある時、前
   記可動接片を揺動させてその可動接点を前記対応する固
   定接点に接触させるように構成したことを特徴とするス
   イッチ。