JPS5840171B2 - スリットカメラのマ−キング方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は競艇、競馬、競輪、その他の競技等の着順を判
定するためのスリットカメラの時刻、文字、符号等のマ
ーキング方法に関するものである。

従来のスリットカメラの時刻等のフィルム面への露光は
、電気的あるいは機械的又はこれらの結合による手段に
よって行なわれていたが、Ｌ・ずれの場合でも、数字や
文字等のマークが既に形成されている文字板等を適当な
時間にフィルム面に露光させるものであった。

文字板は、一定間隔毎に時刻を打ち抜いたものあるいは
光学的にこれと同等のものであって、これを移動させな
がら、文字板とフィルム間に設けた、数個の露光孔を有
した露光用回転板を回転させるものであり、これらの文
字板、回転板を駆動させるため同期電動機、減速歯車機
構、電動クラッチ等の機構を必要とし、装置が複雑、か
つ大型にならざるを得なかった。

この発明は、このような従来の欠点を解消するものであ
って、数字、文字、符号等を表示するに必要な複数個の
表示単位体を使用する表示器の制御により、所要の数字
、文字等をフィルム面に露光することのできるスリット
カメラのマーキング方法を提供するものである。

この発明は、単体では識別性を有しない表示単位体を数
字、文字、符号等を表示するに必要な個数、フィルム走
行方向に対してほぼ直角方向に一列に配置して表示器と
なし、表示する数字、文字又は符号等のマークの字形に
応じて表示器内の各表示単位体の発光又は遮光を時間的
に連続して制御して所要の識別性を有するマークの字形
を被写体の映像と同時にフィルム面に露光すると共に該
フィルム面に写し込む判定線露光用発光器の所要発光回
数毎に上記表示器を制御して時刻の基準線を該当する判
定線に同期して表示することを特徴とするスリットカメ
ラのマーキング方法に係るものである。

ここで、単体では識別性を有しない表示単位体とは、た
とえば発光ダイオードのような光源であって点滅はする
が、点以外の数字、文字、符号等を認識することのでき
ないもの、換言すれば表示管のようなものでないものと
いう意味である。

この他、表示単位体としては液晶体のように外部制御入
力によって遮光、透光を行なうもの、あるいは遮光板に
よるメカニカルなもの等が考えられるが、いずれにして
も制御信号によって光のオン・オフを行なうことのでき
るものをいう。

また、表示面の設置個所については、フィルム面に近接
する場合の他、スリット面より遠ざけてレンズによりフ
ィルム面に焦点を合せる場合や、レンズとプリズムを併
用する場合、カメラ外に設置して被写体と一緒に撮影す
る場合、あるいは表示器とフィルム間をグラスファイバ
等光学繊維にて結合する場合等が考えられる。

また、表示器によるフィルム面への露光個所は、映像撮
影のためのスリット上に限らず、他の個所でもよい。

第１図にはその装置の一例を示す。

図中２１はフィルム、２２はスリット、２３は映像用レ
ンズ、２４はマーキング用レンズ、２５はプリズムを示
す。

この発明では上記の表示器を使用して数字、文字、符号
等をフィルム面に露光する訳であるが、表示単位体が５
個の場合で数字を表示する場合を例にとって説明を行な
う。

第２図に示すように表示単位体を上から順にａ、ｂ、ｃ
、ｄ、ｅとするとＮ ｅｚ ａ、ｂ 、ｃ ｊｄｊ”ｓ
ａ、ｅと３区間連続的に対応する表示単位体をオンに
することにより「１」という数字がフィルム面に露光さ
れ、ａ。

ｂ、ｃ、ｅｌａ、ｃ、ｅ、１ａ、ｃ、ｄ、ｅとオンする
ことにより「２」の表示を得る。

以下図に示すように各表示単位体をオン・オフすること
により、目的の数字を表示することができる。

たとえば、２分５３秒５を表示する場合には、ａ、Ｃ。

ｄ ｊ ｅＮ ａｔ Ｃ１” Ｎ ａｊ ｂ ２ Ｃｊ
ｅｓ Ｏｌｂ。

ｄ、０、ａ、ｂフＣフｄ、ｅ、、ａ、Ｃ２ｅ、、ａ。

ｃ、ｅ、Ｏ、ａ フ Ｃラ ｄ フ ｅ １ ａ ツ
Ｃ？ ｅ １ ａ ツｂ ２ Ｃ９ｅｚ
ＯＮ ｂａａ、 ｏ、 ａｔｂｔｃ、ｅ。

ａ５ｅ５ｅ、、ａ７ｅｔｄｔｅというふうに順にオンさ
せれば、「２：５３：５」という表示をフィルム面に露
光させることができる。

本発明を実施する回路例を０．５秒毎に時刻表示をフィ
ルム面に露光する場合を例にとり、第３図に示すブロッ
ク図に基いて説明する。

水晶発振器等を使用する発振回路１は時間計数ゲート回
路２によってその発振パルスをスタートさせて分周回路
３に入力し、ここであらかじめ設定された周波数が時間
計数回路４に入る。

この時間計数回路では必要桁数だけの計数回路を設け、
分周回路３よりの連続的なパルス計数を行なう。

計数は分周回路３より最小桁の数字が０″と”５パ即ち
、スタートより０．５秒毎に応当するパルスの数が来た
ときに計数記憶回路５のゲートを開き、時間計数回路４
の情報を記憶させると同時に表示器Ａの駆動回路６によ
り表示単位体ａ ” ｅを同時にオン（たとえば発光）
させ、これをフィルム面に露光して時刻の基準線とする
。

（第４図３０参照）計数記憶回路５の情報は通常２進法
表示であるので、これをマトリクス回路７により１０進
法に変換する。

その出力は符号化回路８によって前記したような数字に
対応する表示信号に変換され、時間計数回路４のタイミ
ングパルスにより次のシフトレジスタ回路９に時間的に
並列にストアされる。

一方時間計数回路４よりのタイミングパルスによりシフ
トパルストリガ回路１０を作動させ、そのトリガによっ
てシフトパルス発生回路１１を作動させ、シフトレジス
タ回路９にストアされた符号信号を時間的に直列に（順
に）出力させ、表示器Ａの駆動回路６を通して表示器Ａ
の各表示単位体をドライブし、フィルム面に時刻を露光
する。

１回の露光までの工程が完了すると時間計数回路４より
クリアパルスがクリア回路１２に入力され、これにより
シフトレジスタ回路９内の情報をクリアする。

また、クリアパルスはシフトレジスタ回路９に情報をス
トアする直前にも入力され、この間のノイズ等による誤
表示を防止している。

なお、フィルム面に露光させるのは、０．５秒毎の時刻
の他にこれよりも細かく判定線を表示する必要があるが
、これには、分周回路３より適当な周波数のパルスを取
出し、発光回路１３により判定線発光器Ｂを発光させて
フィルム面に表示する。

時刻以外の数字、文字、符号等を記録する場合、たとえ
ば、競技の種別、レース番号等を記録する゛場合には、
符号印字設定回路１４にピンボード又はスイッチで所要
の内容の情報をセットし、時間計数回路４よりのタイミ
ングパルスで符号化回路８に入力し、後は前記の手順で
表示器Ａをドライブする。

なお、時刻表示と文字符号表示とは時間計数回路４より
のタイミングパルスにて設定すれるので、タイミングが
乱れることはない。

図中１５は符号及び計数のモニター回路、１６は表示器
の駆動回路６の輝度調整回路、１７はスタート入力端子
、１８は手動スタートスイッチ、１９は出力周波数選択
スイッチ、２０は手動クリア用スイッチである。

なお、この実施例では、表示単位体を５個としたが、こ
の数を増加させることにより漢字、その他の複雑なマー
クを表示することもできる。

第４図にこの方法により記録したスリットカメラの映像
を例示する。

図中２６は時刻表示、２７はレース表示、２８は判定線
、２９はボート、３０は時刻の基準線を示す。

以上述べたように、この発明によれば、１個の表示器を
電子的にドライブ、制御するので、精度が高く、時刻の
基準線及び判定線は完全に一致し、従来の文字板のもの
よりも機構的には簡素化され、小型にできる。

また、表示単位体の数を適当に増加することにより１個
の表示器で、数字以外の文字や符号等複雑なマーキング
ができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るマーキング装置部の一例を示す概
要図、第２図は表示する数字に対応する各表示単位体へ
の制御波形、第３図は本発明のマーキング方法を実施す
るためのブロック図、第４図はこの発明により記録され
た映像を例示する説明図である。 ａ、ｂ、ｃ、ｄ、ｅ：表示単位体、Ａ：表示器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 単体では識別性を有しない表示単位体を数字、文字
   、符号等を表示するに必要な個数、フィルム走行方向に
   対してほぼ直角方向に一列に配置して表示器となし、表
   示する数字、文字又は符号等のマークの字形に応じて表
   示器内の各表示単位体の発光又は遮光を時間的に連続し
   て制御して所要の識別性を有するマークの字形を被写体
   の映像と同時にフィルム面に露光すると共に該フィルム
   面に写し込む判定線露光用発光器の所要発光回数毎に上
   記表示器を制御して時刻の基準線を該当する判定線に同
   期して表示することを特徴とするスリットカメラのマー
   キング方法。