JPS5840150B2 - 電子時計 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、時計本来の表示に加えて、付加的表示、例へ
ば電池寿命終了警告表示、を行った時計に関するもので
ある。

従来、付加的表示を行う時計は本来の時刻表示とは別個
に単独に付加表示部材を所有していた。

それ故デザイン的制約を受ける上に、表示部材によるコ
スト増加等が存在していた。

本発明の目的は上記欠点を除去するとともに、付加的表
示自身のエネルギー消費のない表示方法を提供するもの
である。

上記目的を達成するための本発明の要旨とするところは
、検出手段及び変調手段を設けて、検出手段からの信号
に基いて変調手段による信号を従来の表示手段に作用さ
せ、従来の表示手段が変調された事により該検出手段が
動作した事を示すもので、例へば電池寿命終了警告を表
示するアナログ時計ならば、電池寿命が終了近くなると
該検出手段が働き、検出手段からの信号に基いて変調手
段が動作して表示手段の動作に変調を与えて、例えば通
常１秒毎のステップ運針している時計が２秒毎の運針に
変るなどして使用者に電波交換の警告を与える事にある
。

以下本発明の実施例を図面に基き説明する。

第１図の本発明によるブロック図で説明すると、基準信
号源１の出力を電気的計数手段２に入れ、該電気的計数
手段２の出力を切換手段５に入れる。

一方、該電気的計数手段２の途中から信号を取り出し補
助信号作成手段８に入れ、該補助信号作成手段８からの
出力を変調手段７に入れる。

該変調手段７の出力は該切換手段５に入れる。

更に、検出手段６からの信号を該切換手段５に入れる。

該切換手段５の出力を表示駆動手段３に入れ、該表示駆
動手段３からの出力で表示手段４を駆動する。

上記構造を持つ時計の具体的説明のために、例として、
ステップモーターをもつ水晶時計で電池寿命終了警告表
示を行う場合をとり上げる。

該切換手段５及び該変調手段７の具体的実施例を第２図
に、更に、その動作波形図を第３図に示す。

水晶振動子を含む発振回路よりなる該基準信号源１から
の信号Ｐ、を、分局器等よりなる該電気的計数手段２に
よって分周し、その出力信号Ｐ２を該切換手段５のＡＮ
Ｄ素子よりなるスイッチ５ａに印加する。

通常該信号Ｐ２はステップモーターの形式により定まり
、必要に応じて該電気的計数手段２若しくは該表示駆動
手段３に波形整形手段を設けて、該電気的計数手段２と
協働してパルス巾、パルスの出る方向、パルスの出る周
波数とが定められる。

本実施例は説明のため、該信号Ｐ２がＩ Ｈｚの定方向
パルスで、該ステップモーターの駆動に満足するものと
する。

又、該変調手段７には該電気的計数手段２による１ｌｌ
ｚの該信号Ｐ２を入れ、分周器７ｆ１により１／２Ｈｚ
の信号Ａを得る。

該信号Ａと該信号Ｐ２とをＡＮＤ素子７ａに入れ’／２
Ｈｚでパルス巾１／４の信号Ｂを得る。

一方、該電気的計数手段２の途中より４Ｈｚの信号Ｐｃ
を取り出し、本説明の場合は該補助信号作成手段３を通
過し、該信号Ｐｃがそのまま信号Ｐ８とする。

４Ｈｚ１７）該信号Ｐ８と、’／２Ｈｚでパルス巾ｙ４
の該信号ＢとをＡＮＤ素子７ｂに入れ、信号Ｐ７を得る
。

該信号Ｐ７は４ Ｈｚの周波数に基く２個のパルスを２
秒毎に出現する。

該信号Ｐ７は該切換手段５のＡＮＤ素子であるスイッチ
５ｂに印加する。

更に、該検出手段６は電池電圧の状態を検出し信号Ｐ６
を出す。

該信号Ｐ６は電池電圧が１．３Ｖ以上の場合はＬで、１
．３Ｖを切るとＨとなす如くする。

電池電圧が１．３Ｖ以上の場合は該信号Ｐ６がＬで、該
信号Ｐ６は該スイッチ５ａにはＨ１該スイッチ５ｂには
Ｌとして働き、その結果ＯＲ素子５Ｓを通して現れる信
号Ｐ、は該信号Ｐ２に等しい。

それ故該表示駆動手段３による該表示手段４の動きは該
信号Ｐ２に基き、秒針は１秒毎に１秒目盛を進み時計の
通常使用時はこれに該当する。

次に、該検出手段６は１．３Ｖを切った事を検出し、該
信号Ｐ６がＨに変る。

該信号Ｐ６は該スイッチ５ａには、該スイッチ５ｂには
Ｈとして働き、その結果該ＯＲ素子５ｓを通して現れる
信号Ｐ５は該信号Ｐ７に等しい。

それ故、針の動きは該信号Ｐ７に基き、秒針は短時間に
２秒分の目盛を進み２秒間止るという運針が繰返される
。

この場合２秒毎の時刻は正しく保たれる事が望ましい。

以上の様に、該検出手段６が働く事によって普通は正常
に動いていた秒針が変調された動きとなって使用者の目
にとまり、電池交換の時期である事を知らせる。

第４図には本発明の他の実施例を示し、第５図は理解を
助けるために動作波形図を示す。

本実施例は上記第２図を一部変更したもので、該変調手
段７に分周器７ｆ２、ＡＮＤ素子７ｃ 、ｙｃｔを付加
し、更に補助計数手段９、又該切換手段５にＡＮＤ素子
よりなるスイッチ５ｃを付加したものである。

本実施例について説明すると、該変調手段Ｔの動作波形
図を第５図に示す如く、該信号Ａ、Ｂ。

Ｐ７は第３図と同様である。

信号Ｐ′７の作成について説明すれば、該分周器？ｆ１
に連なる該分周器７ｆ２の信号Ｃは’／４ Ｈｚであり
、該信号Ｃと該信号Ａとを該ＡＮＤ素子７ｃを通す事に
より、１４Ｈｚでパルス巾１／４の信号りを得る。

更に該信号Ｄと該信号Ｐ８とを該ＡＮＤ素子７ｄを通す
事により、４Ｈｚの周波数に基く４個のパルスを４秒毎
に出現する信号Ｐ′７を得る。

該信号Ｐ′７は該切換手段５（Ｚ＞ＡＮＤ素子よりなる
スイッチ５Ｃに印加する。

又、該補助計数手段９の働きは、該検出手段６の動作後
の期間の計数行うためのものである。

該補助計数手段９はインバータ９ ｂ 、 ＡＮＤ素子
９ ａ及び分周器９ｆ１，９ｆ２・・・・・・９ ｆ２
０等よりなり、該信号Ｐ５は該インバーター９ｂを介し
て該分周器９ｆ、〜９ｆ２０にか＼つているが、該信号
Ｐ６は通常りであるため、該分周器９ｆ１〜９ｆ２０が
リセットされている。

このため信号Ｐ、は通常りであり１，３ＡＮｚ子９ａを
開いてはいるが、該分周器９ｆ１〜９ｆ２０は働かない
。

該信号Ｐ６がＨになると該分周器９ｆ１〜９ｆ２０はリ
セット解除になり計数を始める。

今、ＩＨｚの該信号Ｐ２により計数が行われるため、２
２０秒後（約１２日）で該分周器ｆ２ｏの信号Ｐ、がＨ
に変り、該ＡＮＤ素子９ａをホールドする。

その結果該信号Ｐ９のＨは保たれる。

該切換手段５のスイッチ５ａには該信号Ｐ２と信号Ｐ６
と、該スイッチ５ｂには該信号Ｐ７、該信号Ｐ６及び信
号Ｐ９、更に該スイッチ５ｃには該信号Ｐ′７、該信号
Ｐ６及び該信号Ｐ、が印加している。

その結果、該ＯＲ素子５ｓを通してでてくる信号Ｐ５は
、該信号Ｐ６に依存し、該信号Ｐ６がＬの時は該スイッ
チ５ａが働いて該信号Ｐ２が、又、該信号Ｐ６がＨにな
ると、該補助計数手段９が計数を始め、且つ、該スイッ
チ５ｂが働いてＰ７が、又、該補助計数手段９が計数開
始後約１２日で該信号Ｐ９がＨに変るため該スイッチ５
ｃが働いて該信号ｐ／７がそれぞれ該ＯＲ素子５ｓを通
して該信号Ｐ５となる。

それ故、表示としては、電池電圧が１．３ｖ以上の時は
秒針が通常運針（１秒毎に１目盛動く）を行い、電池電
圧が１．３ｖを切れば、２秒分早送りして２秒間停止と
いう運針の繰返しを行い使用者に電池交換を注森を促す
。

その後更に１２日程度過ぎると、４秒分早送りして４秒
間停止の繰返し運針に変り、使用者にいつ時計が止まる
かもわからないという危険期間の表示をなす。

本例に於ては、該補助信号作成手段８の役割、構成には
ふれなかったが、該変調手段Ｔに用いる信号Ｐ８が、該
信号Ｐｃに等しくない場合に該補助信号作成手段８を使
用して必要とされる信号Ｐ８を得る。

又、本実施例に於ては一貫して電池寿命終了警告を表示
する事で説明してきたが、電池寿命終了警告を表示する
のみならず他の応用例も存在する。

例へは以下に列記すれば、 １、検出手段を機械的若しくは電気的に行って１２時間
を検出し、午前・午後の表示を行う。

２、検出手段に温度検出素子を使用して、現在の時計の
温度を検知し、使用温度以下ならばすみやかに使用温度
に戻す事を使用者にうながす。

３、検出手段に湿度検出素子を使用して時計内部の湿度
状態を知らせ、必要以上の湿度を有する（例へば水が時
計に入る等）場合にすみやかに除湿の必要がある事を使
用者に知らせる。

４、検出手段を機械的若しくは電気的に行い、例へば１
年を検出して時計の分解掃除の時期の到来を使用者に知
らせる。

５、例へば電池電圧検出及び電池の漏液検出の２個の検
出手段を持ち、いずれの検出手段が作動しても、電池を
交換せよという表示として、例へば、分表示に変調が起
るという様に、時計の複数の異なる状態に対して、共通
性のある結果を同一の表示で行う。

６、例へは電池の漏洩検出手段を持ち、該手段が漏液を
検出した際に、例へば分解掃除を指示する時表示と、電
池交換を指示する分表示の両者に変調を起させる等、時
計の成る状態に対し、複数の異る結果が存在する場合、
その各々に対応する表示手段に変調を起させる。

７、複数個の検出手段及び複数個の変調を受ける表示手
段を有して、上記５及び６の組合せで用いる。

等、その他種々の応用例が考えられる。

この場合も変調される表示手段は必要に応じて従来表示
のいずれの表示手段でも良く、又、検出手段を他目的の
複数個となし、複数の表示を行っても良い事は論をまた
ない。

又、本実施例は基準信号源に水晶振動子を利用した場合
として説明したが、基準信号源に利用するものは水晶振
動子とは限定する事なく、例へば音叉、音片等であって
も良い。

尚、上述してきた変調手段についても、使用者に識別可
能な変調方法を選ぶ事ができ、例へは、第２図で説明し
た如く、２秒早送りして２秒停止という如き位相変調、
若しくは表示の順序を変える順序変調等、更には該変調
の組合せ等必要に応じ最も適当な変調方式をとる事がで
きる。

上記説明の如く、検出手段、変調手段及び切換手段を設
けて表示手段を制御する事によって、従来表示の役割を
放棄する事なく更に他の表示を付加する事ができ、且つ
、付加表示のための表示部材を必要としない所に大きな
特色があり、デザイン的にも制約を受ける事がなく、特
に腕時計等小容積の物に利用した場合にその効果顕著で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるブロック図、第２図は本発明の実
施例であり、第３図は第２図の動作波形図である。 第４図は本発明による他の実施例で第５図はその動作波
形図である。 １・・・・・・基準信号源、２・・・・・・電気的計数
手段、３・・・・・・表示駆動手段、４・・・・・・表
示手段、５・・・・・・切換手段、５ａ・・・・・・ス
イッチ、５ｂ・・・・・・スイッチ、５ｃ・・・・・・
スイッチ、５ｓ・・・・・・ＯＲ素子、６・・・・・・
検出手段、７・・・・・・変調手段、７ａ・・・・・・
ＡＮＤ素子、７ｂ・・・・・・ＡＮＤ素子、 ７ｃ・・
・・・・ＡＮＤ素子、 ７ｄ・・・・・・ＡＮＤ素子、
７ｆ１・・・・・・分周器、７ｆ２・・・・・・分周器
、８・・・・・・補助信号作成手段、９・・・・・・補
助計数手段、９ａ・・・・・・ＡＮＤ素子、 ９ｂ・・
・・・・インバータ、９ｆ１・・・・・・分周器、９ｆ
２〜９ｆ２０・・・・・・分周器。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 時間基準となる発振器、前記発振器からの信号を入
   力し通常駆動パルスを出力する電気的計数手段、前記通
   常駆動パルスによって一定周期の間欠駆動を行うステッ
   プモータ、前記ステップモータによって駆動される指針
   によって時刻を表示する指針表示手段、電源電池を有す
   る電子時計において、該電源電池の電圧低下を検出する
   ための検出手段、前記電気的計数手段からの出力信号を
   入力し、前記通常駆動パルスのうち一定間隔毎のパルス
   に対して、該一定間隔毎のパルスの間に存在する他の駆
   動パルスを近接させることにより、複数のパルスよりな
   る一定間隔の駆動パルス群を作成するための変調手段、
   前記検出手段からの信号に基づき該変調手段を制御する
   切替手段を具備し、前記電源電池の電圧低下を検出した
   際の検出手段からの出力信号により切替手段を制御し、
   前記変調手段によって作成された前記駆動パルス群をス
   テップモータに印加することを特徴とする電子時計。 ２ 時間基準となる発振器、前記発振器からの信号を入
   力し１秒間隔の通常駆動パルスを出力する電気的計数手
   段、前記１秒間隔の通常駆動パルスによって１秒間隔の
   間欠駆動を行うステップモータ、前記ステップモータに
   よって駆動される指針によって時刻を表示する指針表示
   手段、電源電池を有する電子時計において、該電源電池
   の電圧低下を検出するための検出手段、前記電気的計数
   手段からの出力信号を入力し、前記１秒間隔の通常駆動
   パルスのうち２秒間隔毎のパルスに対して、該２秒間隔
   毎のパルスの間に存在する他の駆動パルスを近接させる
   ことにより、２個のパルスよりなる２秒間隔の駆動パル
   ス群を作成するための変調手段、前記検出手段からの出
   力信号に基づき前記変調手段を制御する切替手段を具備
   し、前記指針表示手段は電池電圧正常時には１秒間隔で
   １ステツプづつの運針を行い、電池電圧低下時には２秒
   間隔で２ステツプづつの運針を行うことを特徴とする電
   子時計。