JPS5840062B2 - カツトオフ弁 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、燃焼装置への燃料供給が電磁ポンプで行われ
、燃料タンクが燃焼装置よりも高い位置に設置されてい
る場合の、燃料タンクと燃焼装置との落差により生ずる
圧力のため燃料が弁座で漏れるのを防止するカットオフ
弁に関し電磁ポンプから圧送される燃料の圧力によって
、弁を開放する際、燃料の圧力が特に減圧されることな
く燃焼装置へ送られるようにすると共に、単純な構造で
確実に燃料の漏れを防止することができるように構成し
たものである。

従来のカットオフ弁は、燃料タンクと燃焼装置との落差
によって流出する燃料の流出圧力よりも、弁を弁座に押
圧するスプリングの弾発力を強くし、これによって燃焼
装置への流出する燃料を阻止するように構成してあった
。

ところで、燃料タンクの位置が燃焼装置よりもかなり高
い所に設置されている場合にはそれだけ燃料の流出圧力
も高くなり、この燃料の流出を阻止するにはスプリング
の弾発力をより強くしなければならない。

ところが、電磁ポンプから圧送された燃料は、弁を押し
上げて燃焼装置へと供給されるため、弁を押し上げる際
にスプリングの弾発力によって燃料の供給圧力は減少さ
れ、このため燃料の漏れは防止できるが、所定の圧力で
燃焼装置へ燃料が供給できなくなる欠侭が生じていた。

本発明は、燃料供給管を流れる燃料の流圧による燃料漏
れを完全に阻止すると共に、電磁ポンプから圧送される
燃料の供給圧力を損うことなく燃料装置へ燃料を送出で
きるようにして、オイルバーナ等の燃焼装置へ電磁ポン
プを使用して燃料供給する、その燃料供給路に設置する
のに最適なカットオフ弁の提供を目的としており、管口
で一端が閉塞され、他端に弁座及び弁座を囲繞する空腔
部を設けたシリンダー内に、先端部に弁を一体に設けた
弁棒を、該弁が前記弁座に相対するようにして摺動自在
に嵌挿し、前記管口と前記弁棒との間に弾発力の弱いス
プリングを設けて該弁棒を該弁座に弱圧接すると共に、
前記弁座に開口する管口と前記空腔部に開口する管口と
を設けたケーシングの、前記弁座に開口する管口を、燃
料タンクと電磁ポンプを介して接続する燃料供給管に接
続するようにし、また、燃料タンクと電磁ポンプの間に
配設した燃料供給管から分岐した管体と前記シリンダー
を閉塞する管口を接続するようにし、更に、前記空腔部
に開口する管口と燃料装置に連らなる燃料供給管とを接
続するように構成したものである。

その実施例を図面とともに次に説明する０ １はシリンダー２と管口３とを同軸線上に設けると共に
、該軸線に直交する軸線上に管口４を設けてなる丁字形
のケーシングである。

５は前記軸線上の腔胴内に設けた弁座で、該弁座５を囲
繞するように空腔部６が設けである。

８は前記弁座５にシリンダー２の開口端側から相対する
弁で、該弁８は弁棒９の先端部に一体に設けである。

弁棒９はシリンダー２内に摺動自在に嵌挿してあり、ケ
ーシング１の内壁面と密着しである０１０はＯリングで
ある。

１１は前記弁棒９を弁座５側へ附勢するためのスプリン
グであり、該スプリング１１は自重で落下する弁棒９を
僅かに附勢する程度の弾発力を有するものを使用する。

１２は前記スプリング１１の一端を当接させるためシリ
ンダー２にバッキング１３を介して螺合した管口である
。

１４は図示しない燃焼装置よりも高い位置に設置した燃
料タンクである。

尚、本実施例においては、燃焼装置にはオイルバーナを
使用し、燃料には石油を使用している。

１５は燃料タンク即ちオイルタンク１４とケーシング１
に設けた管口３とを結ぶ燃料供給管であり、途中に電磁
ポンプ１６を設けである。

１７は電磁ポンプ１６よりもオイルタンク側で燃料供給
管１５から分岐した管体であり、終端部は前記管口１２
に螺合しである。

管口４は図示しない燃焼装置に連らなる燃料供給管と螺
合する。

次に本発明カットオフ弁の作用について説明する。

まず、電磁ポンプ１６が停止している場合の、燃料漏れ
を防止する作用について説明する。

燃料タンク１４から落差により流出した燃料は、燃料供
給管１５を通って電磁ポンプ１６及び分岐した管体１γ
を通ってケーシング１内に入る。

電磁ポンプ１６に到達した燃料は停止している電磁ポン
プ１６内を滲み出すようにして通過し、燃料供給管１５
を通って、管口３からケーシング１内に流入する。

管口１２側からケーシング１内に流入した燃料と管口３
側からケーシング１内に流入した燃料は、後者の燃料が
電磁ポンプ１６を経て減圧されるので、前者の方が圧力
が強り、シかもスフリンク１１の弾発力も加わって、升
倖！Ｊそ図中下方へ押圧し、弁座５に弁８を押圧する。

即ち、弁を閉じ燃焼装置へ流出燃料が漏れるのを防ぐ。

次に、電磁ポンプ１６を運転した場合について説明する
。

電磁ポンプ１６の運転によって燃料は管口３へと圧送さ
れる。

その際、燃料供給管１５及び管体ＩＴ内の燃料の圧力は
、管口３内へ圧送された燃料の圧力よりも低くなり管体
１７と連通しているケーシング１内の燃料の圧力は、管
口３からケーシング１内へ流入した燃料の圧力よりも低
下する。

このシリンダー２側の燃料の圧力低下によって弁棒９を
弁座５側へ押圧する力はスプリング１１の弾発力だけと
なる。

一方、管口３側からケーシング１内へ流入した燃料は、
スプリング１１の僅かな弾発力だけで弁座５に弱圧接さ
れている弁８を押し上げ、弁を開いて燃料を燃焼装置へ
と圧送する。

弁を開く際、電磁ポンプ１６から送出される燃料の圧力
は、弁８を閉じようとする抵抗力がほとんどないことか
ら減圧されることなく、所定の圧力で供給される。

上記のように、オイルバーナ等の燃焼装置への燃料供給
が電磁ポンプで行なわれ、燃料タンクが燃焼装置よりも
高い位置に設置されている場合の、燃料タンクと燃焼装
置との落差により生ずる圧力のため燃料が弁座で漏れる
のを防止するカットオフ弁において、本発明カットオフ
弁は、電磁ポンプを停止している場合には、燃料タンク
から落差によって流出する燃料の圧力を、弁座から弁を
押し開こうとする側よりもむしろ弁座に弁を押圧し、弁
を閉じようとする側に強く働くように構成しであるので
、燃料タンクが燃焼装置よりも高い位置に設置され、燃
料が落差で流出しても確実に漏れを防ぐことができ、ま
た弁座に弁を押圧する方向に附勢すべく設けたスプリン
グは、弾発力か弱いので、電磁ポンプから圧送される燃
料の圧力が弁を押し開く際にスプリングの弾発力により
減圧されることなく、所定の圧力で燃焼装置へ燃料を供
給することができる。

更に、構造が簡易であるので安価に製造することができ
る等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】 図面は本発明カットオフ弁の縦断正面図である。 符号１・・・・・・ケーシング、２・・・・・・シリン
ダー、３゜４・・・・・・管口、５・・・・・・弁座、
６・・・・・・空腔部、８・・・・・・弁、９・・・・
・・弁棒、１１・・・・・・スプリング、１２・・・・
・・管口、１４・・・・・・燃料タンク、１５・・・・
・・燃料供給管、１６・・・・・・電磁ポンプ、 １１・・・・・・管体。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 管口で一端が閉塞され、他端に弁座及び弁座を囲繞
   する空腔部を設けたシリンダー内に、先端部に弁を一体
   に設けた弁棒を、該弁が前記弁座に相対するようにして
   摺動自在に嵌挿し、前記管口と前記弁棒との間に弾発力
   の弱いスプリングを設けて該弁棒を該弁座に弱圧接する
   と共に、前記弁座に開口する管口と前記空腔部に開口す
   る管口とを設けたケーシングの、前記弁座に開口する管
   口を、燃料タンクと電磁ポンプを介して接続する燃料供
   給管に接続するようにし、また、燃料タンクと電磁ポン
   プの間に配設した燃料供給管から分岐した管体と前記シ
   リンダーを閉塞する管口を接続するようにし、更に、前
   記空腔部に開口する管口と燃焼装置に連らなる燃料供給
   管とを接続するようにしてなるカットオフ弁。