JPS5839604Y2 - 化粧用容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、化粧用容器に関するもので、その目的とする
所は、従来から使用されて来た化粧用容器を、その内容
物の使用後装飾用の堤体として花瓶等に利用し得るよう
に構成した点にある。

一般に使用されているもので、例えば化粧用ガラス容器
は、装飾体としての価値を高め、化粧品の使用済後も捨
て難い美観を保つものが多くなる傾向にあり、このため
、化粧用ガラス容器に対するテ゛ザインは高度に洗練さ
れ、容器としても高価なものが使用されるようになった
。

然るに化粧用ガラス容器は、内容物の揮散を防止するた
め、気密性を保持するキャップを開口部に螺入緊締する
ようにしであることが通常である。

従って開口頚部には螺条を刻設せざるを得ない現況であ
る。

これは爾後の使用に当って、例えば花瓶として使用する
場合に、著しく美観を損することとなる。

本考案は、上述のような欠陥を排除して、化粧品の使用
済後も、この化粧用容器を装飾体としての利用に充分に
耐え得るように構成したもので、以下図面に示した実施
例に基いて本考案の要旨を説明する。

図面は本考案に基く一実施例の要部を示す縦断正面図で
、ガラス製の（必ずしもガラスに限定することはなく、
合成樹脂、陶器等でもよい）堰本体１の開口部２を形成
する頚部３の外周を平滑面３ａに形成すると共に、開口
部２の開口面積を大きく形威しである。

４は前記開口部２に冠装する内キャップで、その頂壁４
ａに透孔５を設けると共に外周４ｂには螺条６を刻設し
、内周４Ｃにはバッキング７を収容する凹溝８を形威し
である。

また下縁４ｄは斜めに切削されて、堰本体１の肩部１ａ
に密接するようにしである。

９は外キャップで、その頂壁９ｂ下面には突隆部１０を
張出し、前記内キャップ４の透孔５に対向し、後述する
如く緊締時に透孔５を密封するようにしである。

更に内周９ｂには、前述の螺条６に対向する螺条６′を
形成しである。

１１は堰本体１を被包するフィルムで、その一部を以て
頚部３の平滑面３ａを密接被包し、前記内キャツゝプ４
は、その上に螺入されるようにしである。

このフィルム１１には、収納された化粧品の名称や説明
文、注意書、宣伝文、その他所望の文章を印刷する外、
図柄、模様等を印刷するものである。

尚、図示してはないが、堰本体１自体は、装飾的な美観
を呈することは云うまでもない。

以上のような構成からなる本考案容器においては、外キ
ャップ９を螺入緊締した状態では、内キャツブ４の透孔
５が突隆部１０によって密封されると共に内キャップ４
と壜頚部３との間にはバッキング７が圧入されているた
め、化粧品が揮散することを防止することとなり、使用
に当っては、外キャップ９を螺脱することによって、透
孔５を開放するもので、従来のこの種容器と同様に使用
することか゛で゛きる。

この際、内キャップ４はバッキング７の摺動摩擦によっ
て確実に壜頚部３に固定され、外キャップ９の操作によ
って離脱されることはない。

次に収納した化粧品を全部使用した後は、内キャップ４
をバッキング７の摩擦抵抗に抗して強制的に取り外した
後、頚部３を周回したフィルム部分と槽本体１を被った
フィルム全体をはぎとることにより、壜頚部３の平滑面
３ａが露呈する。

かくして化粧品収納用としての堤体から、花瓶その他の
装飾用としての堤体に変換し得るようにしたものである
。

この際、最も眼ざわりであった壜頚部３における従来の
キャップ緊締用の螺条が取り除かれているため、装飾体
としての価値を格段に向上し得るものである。

また本考案においては、フィルム１１は槽本体１より連
続して頚部３の外周を被包しているものであるから、堤
体の形成後、そのまま連続的にフィルム被包を行うこと
ができるもので゛、内キャップ４を被冠した後、フィル
ム１１で内キヤツプ外周を被包する場合と異なり、製造
工程を簡易化すると共に製造丸作業に伴う加熱等によっ
てヤツプ４を損うおそれを回避し、流れ作業を簡易化す
る上で好適である。

更に本考案においては、収納化粧品を消耗し終るまで、
フィルム１１で堤体を被っているため、場名表面に損傷
を受けることを防止し、フィルムを取り去った後、その
美観を確実に顕現し得るものである。

尚、実施例では、頚部外周を平滑面３ａとしたが、バッ
キング７の弾力性や柔軟性を勘案して、必ずしも平滑面
であることを必要とせず、多少の凹凸があっても密封作
用が充分に行われるものであればよい。

以上のように、本考案の化粧用容器によれば、化粧品の
収容容器としての使用価値に留まらず、花瓶その他の装
飾体としての価値をも保有することとなり、商品価を高
め得るもので、実用上の使用範囲を拡大し得る優れた特
徴を有するものである。

尚、実施例はガラス製容器を開示したが、陶器。

合成樹脂製等のものに代替し得ることはいうまでもない
。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案化粧用容器の一実施例を示す要部の縦断正
面図である。 １〜壜本体、２〜開口部、３〜頚部、３ａ〜平滑面、４
〜内キャップ、４ａ〜頂壁、４ｂ〜外周、４０〜内周、
５〜透孔、６〜螺条、７〜バツキング、８〜凹溝、９〜
外キヤツプ、１０〜突隆部、１１〜フイルム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 堰本体の開口部を形成する頚部外周を所望の壁面に形成
   し、堰本体と頚部外周とをフィルムで密接被包する一方
   、中央に透孔を有する内キャップをバッキングを介して
   前記頚部外周に嵌装密封すると共に前記透孔に密接する
   突隆部を有する外キャップを内キャップの外周螺条に螺
   入緊締するようにしたことを特徴とする化粧用容器。