JPS5839155Y2 - ポツトの密栓 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ポットの密栓に関するものである。

従来、密栓に使用したポットにおいては、ポットに湯を
入れ、それが冷えた場合、特にポット内の飽和蒸気が冷
えて、その容積が減少するため、ポット内は負圧になり
、栓を外すのに困難なことがしばしばあるという欠点か
′あった。

本考案は、前記欠点を改善するためになされたもので、
内部が負圧になれば外気を自動的にポット内に導入して
、常に内外圧を等しくすることにより、容易に取外しの
できる密栓を提供しようとするものである。

次に、本考案を一実施例である図面にしたがって説明す
る。

密栓１は、例えばステンレス製ポット本体２の口部に嵌
合する栓本体３とポット本体２の上部外側に設けたねじ
部４に螺合するねじ部５を内側に有する栓つまみ６とを
一体化するとともに、前記栓本体３の上部にバッキング
７を装着したもので、前記構成は従来公知のものである
。

本考案は、前記バッキング７を装着するためのバッキン
グ嵌挿溝８に、この溝８を横切る複数の微細な連通溝９
を溝底に沿って設けたものである。

したがって、ポット内に湯を入れたのち、密栓１を施し
た場合、内部が冷えて負圧になろうとすると連通溝９か
ら外気が流入し、内外圧は等しく保たれ、密栓１の取外
しは容易にできる。

また、連通溝９は常時ポット内外に連通しているが、微
細なため、保温効力の低下はほとんどなく、かつ、ポッ
トが倒れても表面張力が働き、連通溝９からの漏水もほ
とんどない。

なお、前記実施例は、ねじ込み式密栓の場合について述
べたが、押込み式密栓に適用してもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は一部破断面を含む本考案例の側面図、第２図は
第１図Ａ部バッキング嵌挿溝８の詳細図、第３図は第２
図ニーＩ線断面図である。 １・・・・・・密栓、２・・・・・・ポット本体、３・
・・・・・栓本体、７・・・・・・バッキング、８・・
・・・・バッキング嵌挿溝、９・・・・・・連通溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 栓本体に設けたバッキングをポットロ部に押付けて栓を
   するポ・ソトの密栓において、前記バッキングの嵌挿溝
   に、該溝底に沿って横切り、ポット内外を連通させる微
   細な連通溝を設けたことを特徴とするポットの密栓。