JPS5838716B2 - 布帛の連続乾燥装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は長尺布帛を真空の下で連続乾燥せしめるように
した布帛の連続乾燥装置に関するものである。

被乾燥物を真空の下で乾燥せしめることは公知の手段で
あり、この種の乾燥装置も多種多様のものが提案されて
いる。

しかしながら従来提案されている真空乾燥装置は真空が
維持される釜内に被乾燥物を入れて乾燥するものであり
、その被乾燥物を釜内に入れる場合、あるいは釜内より
取出す場合にはその都度釜金の藍を開閉しなければなら
ないものであった。

従って例えば、無限に長い帯状の布帛を連続的に真空乾
燥することは不可能であり、しかも被乾燥物の出し入れ
毎に釜を開閉しなければならないことから、釜内の真空
効率が極めて悪く釜内を真空にするためのエネルギーが
多量に費される欠点があった。

本発明はかかる欠点を解消すると共に、長尺布帛の乾燥
を連続的に行いうるようにした布帛の連続乾燥装置を提
供するものである。

即ち、本発明は布帛の連続導入及び連続導出は許すが真
空を保持しうるシール機構を備えた耐圧缶と、該耐圧缶
内と通じる減圧機構と、耐圧缶内に配設される加熱源と
、耐圧缶内に配設され、布帛をガイドせしめるためのガ
イドロール群を有している布帛の真空連続乾燥装置であ
る。

従って本発明の装置によれば長尺布帛の連続乾燥が可能
であると共に、耐圧缶内は常時一定の真空状態に保持さ
れ、しかも該缶内には熱源を備えていることから、きわ
めて効率よく真空乾燥がなされると共に、その熱源の熱
エネルギーの消費は比較的少なくてよい等の効果がある
。

以下に本発明を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明
する。

１は耐圧缶であって、この耐圧缶１には布帛の導入口２
と、導出口３が形成されている。

その導入口２と導出口３の夫々にはシールロール４が軸
支されて釦９、これらシールロール４及びその他のシー
ル部材５等によって導入口、導出口への布帛挿通は許す
が耐圧缶１内の真空を保ち得るように導入口、導出口を
シールしている。

６は耐圧缶１の内部に渦巻き状に配設した布帛ガイドロ
ールで、これら布帛ガイドロールによって布帛７は往復
渦巻き状にガイド移送されるようになっている。

また図示しないが布帛ガイドロール６によるロール群の
適所には駆動ロールあるいは駆動拡布ロールを配して布
帛にテンションが加えられないようになっている。

８は布帛のたるみによるテンションを解消するためのテ
ンション調整ロール、９は耐圧缶１の内底部に配置され
ている加熱源であって、この加熱源９は電熱器、スチー
ム管、あるいはドーサムオイルを使用した加熱管等が使
用される。

１０は布帛導入口２及び導出口３に接続される減圧パイ
プで、この減圧パイプは図示しないが真空ポンプ、エゼ
クタ−機構等の真空手段に接続されている。

尚、この減圧パイプの接続位置は導入口、導出口に限る
ものではなく、耐圧缶１の適所に設けることも可能であ
る。

以上の説明で明らかなように、本発明は布帛の連続導入
、導出は許されるがその開口部を閉塞するシール機構を
具備せしめた耐圧缶内を減圧し、真空状態を維持せしめ
ると共に、該耐圧缶内を加熱せしめ、この耐圧缶内に布
帛を連続通過せしめることで、該布帛の乾燥を行なわし
めるものである。

即ち、本発明によれば長尺布帛を連続的に真空乾燥せし
めることができる。

また真空の下で乾燥することで、加熱源の熱エネルギー
が少なくて効果的な乾燥ができる。

更に本発明では耐圧缶内においてノーテンション状態で
移送せしめる間に真空乾燥せしめることでバルキー性、
風合の高い乾燥処理が可能で布帛の高級化処理ができる
特長もある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明よりなる布帛連続乾燥装置の実施例を示し
た断面図である。 １・・・・・・耐圧缶、２・・・・・・導入口、３・・
・・・・導出口、４・・・・・・シールゴムロール、５
・・・・・・シール部材、６・・・布帛ガイドロール、
７・・・・・・布帛、８・・・・・・テンション調整ロ
ール、９・・・加熱源、１０・・・減圧パイプ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 布帛の連続導入及び連続導出は許すが真空を保持し
   うるシール機構を備えた耐圧缶と、該耐圧缶内と通じる
   減圧機構と、耐圧缶内に配設される加熱源と、耐圧缶内
   に配設され、布帛をガイドせしめるためのガイドロール
   群を有していることを特徴とする布帛の連続乾燥装置。