JPS583870B2 - リタイクミタテヨウシ−ルピンツギテ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 米国特許第３６０１２１２号明細書に示されている緩衝
履帯に用いる履帯組立体のピン継手は緩衝履帯が走行す
る部分が乾いている場合にはシールしてなくてもよいが
、地面がぬれている場合はシールする必要があり、さら
に摩耗性の土の場合はシールしたピン継手の摩耗が激し
いため、そのシールしたピン継手を定期的に交換する必
要がある。

上記の特許明細書の第１９図、第２０図、米国特許第３
３９０９２２号、同第３６０１４５４号明細書にはその
ような摩耗を軽減するためのいろいろの形式のシールし
たピン継手が示されている。

本発明は、容易に分解することができ、容易に取り付け
ることができ、したがって摩耗等が生じた部品を容易に
交換することができるシールピン継手を提供することを
目的としてなされたものである。

図面を参照して詳細に説明すると、第１図は車輪式のト
ラクターのような標準的な構造の装置に用いる通常のタ
イヤなどと交換するのに適した緩衝履帯１０の一部を図
解したものである。

上記の米国特許第３６０１２１２号明細書に詳しく説明
してあるが、この緩衝履帯１０は実質上環状の弾性スペ
ーサまたは駆動体１１と、この周りを完全に取巻くよう
に取付けた実質上環状で多角形の履帯組立体１２とから
なっている。

履帯組立体は地面に接する互いに連結した複数のシュー
１３からなっており（図にはその一つが示してある）、
これは横に間隔を置いて並んだ一対の関節リンク組立体
１４にボルトなどで固定してある。

各リンク組立体は同一の形状をした複数のリンク１５か
らなっている。

円周方向において隣接する二つのリンクは本発明による
シールしたピボット手段１６によって回転できるように
連結してある。

第２図に示したようにピボット手段は第一のリンクのブ
レード端部１７と第二のリンクの二又端部１８とを回転
できるように連結しており、円筒形のピン１９とブレー
ド端部１７をピンに回転できるように取付けるための同
一の形状をした一対の環状スリーブ軸受２０とからなっ
ている。

各軸受はブレード端部１７に設けてある円筒形の孔２１
の中に設置してあり、くぼみ２３に向って半径方向の外
方にのびるフランジ２２を持っている。

各フランジの外側には断面が三日月状の環状シール手段
２４が設けてある。

このシール手段としては米国特許第３３９０９２２号明
細書に示されているものを用いることができる。

第二のリンクの二又端部に設けてある孔２６には同一の
形状をした一対の保持手段、たとえば環状のリング２５
がプレスばめしてあり、各保持リング２５にはシール手
段を取付けるための環状のくぼみ２７が設けてある。

各保持リング２５は対応するシール手段の外側にあり、
さらに第二のリンクの二又端部とシール手段を軸受にシ
ール状態で保持するピンとの間の半径方向位置に配置し
てある。

また、各保持リングには軸受を保持する手段２８が軸に
向って内側にのびるように設けてあり、軸受を一定の位
置に保つように軸受と接している。

ピン１９にはゴム栓３０をはずしてグリースやオイルの
ような潤滑剤を満たすチャンバ２９が設けてある。

潤滑剤はピンの側壁に放射状に設けた一つ以上の孔３１
と環状のみぞ３２を通ってチャンバ２９から軸受とビン
との間に流れる。

みぞ３２は一対の軸受の内側の係接端部の内面に孔３１
の外端部に位置するように形成してあり、潤滑剤がみぞ
３２のまわりを流れるようになっている。

シールした履帯継手を組立てるときには、軸受を第一の
リンクのブレード端部にあらかじめ取付けてから、第二
のリンクの二又端部１８の中に第一のリンクのブレード
端部を組込む。

次にピン１９を軸受の孔の中に挿入する。

一方、ピンを隣接する二つのリンクの間に設置した後に
軸受を挿入することもできる。

次にシール手段２４を取付けた保持リング２５を孔２６
の中にプレスばめする。

保持手段の軸受を保持する手段２８が軸受とその外側で
接して、軸受を正しい位置に保つとともにシール手段を
フランジ２２と接触させてシールする。

次にプラグ３０を取りはずして、チャンバ２９に潤滑剤
を入れる。

上記のような構造を持ったフランジ２２を配置すると、
第一のリンクのブレード端部１７からは最小限度の材料
だけを除去すればよいため、該部の強度を高くすること
ができる。

さらにフランジ２２はシール手段との接触面積が大きく
て、しかも滑らかな接触をするので、シールの寿命がな
がくなる。

フランジ２２の外径は孔２６の内径よりもわずかに小さ
くなっているので、第２図に示したように軸受をピン１
９に組込むのがきわめて簡単である。

また保持リングの軸受を保持する手段２８はシール手段
に適当な力を加えて、それが損傷しないようにするため
のスペーサを働きもする。

本願発明は、第一の部材のブレード端部１７を第二の部
材の二叉端部１８に回転できるように連結するピボット
手段として、ピン１９と、一対の環状軸受２０、すなわ
ち二つに分割した環状の軸受２０を使用したから、各軸
受２０をブレード端部１７とピン１９との間に両側から
容易に挿入することができ、ブレード端部１７をピン１
９に回転できるように取り付けることができる。

また、環状のシール手段２４を各軸受２０の外側に配置
し、環状のリング２５からなる保持手段を各シール手段
２４のさらに外側に、二又端部１８とピン１９の間に半
径方向に設置したから、各軸受２０およびリング２５を
両側から嵌め込むことによって、容易にかつ迅速に組み
立てることができ、シール手段２４を軸受２０のそれぞ
れをシールするように保持することができる。

リング２５、シール手段２４および軸受２０を順次両側
に取り外すことにより、容易に分解することができ、摩
耗等が生じた部品を交換することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるシールピン継手を用いた履帯組立
体を有するスペーサ手段からなる緩衝履帯の部分図、第
２図は単一のピン継手を示すために拡大した第１図の■
−■線断面図である。 １４・・・・・・リンク組立体、１５・・・・・・リン
ク、１６・・・・・・ピボット手段、１７・・・・・・
ブレード端部、１８・・・・・・二又端部、１９・・・
・・・ピン、２０・・・・・・軸受、２４・・・・・・
シール手段、２５・・・・・・保持リング。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ それぞれブレード端部と二又端部とを有する円周方
   向に隣接した一対の第一の部材および第二の部材と、 ピンと上記の第一の部材のブレード端部を上記のピンに
   回転できるように取付ける一対の環状の軸受とからなる
   、上記の第一の部材のブレード端部を上記の第二の部材
   の二又端部分に回転できるように連結するピボット手段
   と、 上記の各軸受の外側にシールするように配置した環状の
   シール手段と、 上記の各シール手段の外側の、上記の第二の部材の二又
   端部と上記ピンとの間に半径方向に設置した、上記のシ
   ール手段を軸受のそれぞれをシールするように保持する
   保持手段とからなり、上記の各保持手段を上記のピンと
   上記の第二の部材の二又端部との間に半径方向に取付け
   た環状のリングで構成してなるシールピン継手。