JPS5838180B2 - ジユウタンソウジキノ カイテンブラシソウジソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 回転ブラシの回転でじゅうたんに付着するゴミを掃き取
るようにした掃除機においては、じゅうたん表面に付着
するゴミの性質が、主にじゅうたんを構成する繊維の脱
毛によるワタ状のものによることが多いところから、そ
のワタゴミが回転ブラシに付着しやすく、そこでそのワ
タゴミを回転ブラシの毛先から取除くためのくし歯が、
回転ブラシの体内へくい入るようにして設けられている
のが通例である。

ところがそのようにくし歯で回転ブラシをくしけずると
、回転ブラシに付着する大部分のワタゴミは該ブラシか
ら取除けるが、その取除かれたワタゴミは、第３図Ａの
如く回転ブラシ３の回転方向と、それをくしけずるくし
歯９との関係で矢印方向へ回りながら丸い棒状にかたま
り、くし歯９にからみついているものである。

したがってその状態にあるとき回転ブラシ３が逆回転す
ると、ワタゴミＡは回転ブラシ３の毛先にくっついて再
びじゅうたん上に引き戻され、じゅうたんに付着する。

これでは掃除機の用をなさないのみならず、絶えずくし
歯が回転ブラシ体内にくい込んでいては回転ブラシの回
転性を阻害し、掃除機の操作を重くする欠点がある。

この発明は、このような欠点を解消するために、常時は
歯先を回転ブラシの体外に脱出させているが、回転ブラ
シがゴミをゴミ箱へ掃き入れる方向へ回転するとき、歯
先を回転ブラシ体内へくい入れるように揺動ずるくし歯
を機体に設けると共に、そのくし歯の揺動性を利用して
、そのくし歯に常時接触する掃除材を設けたことを特徴
とするもので、かくてくし歯は、回転ブラシがゴミ箱へ
ゴミを掃き入れるときのみに該ブラシ体内へくい入るよ
うになったから、回転ブラシに作用する無用な抵抗は少
なくなり、掃除機の操作性を軽快にすることができるよ
うになったのみならず、そのように揺動するくし歯の揺
動によりくし歯に付着するワタゴミのかたまりは絶えず
掻き落とされてゴミ箱へ収容されるようになり、ゴミが
回転ブラシに付着してじゅうたんへ戻されるようなおそ
れを少なくすることができたのである。

添付図面の第１．２．３図に示す第１実施例において、
掃除機は薄金属板で形成した下面の開放する機箱１内に
、回転ブラシ３と、ゴミ箱４を備え、機箱１をじゅうた
ん上で往復動操作するための長いハンドル２を機箱１に
取付けてできている。

回転ブラシ３に回転を与えるための転動輪５が、機箱１
の左右両側板間を貫通支架する軸６の両端部に取付けら
れ、その転動輪５の周縁の一部が回転ブラシ３の軸端に
設けた従動輪１と接触するようになっている。

軸６が機箱側板を貫通するためにあけられた孔８は、回
転ブラシ３の方向へ向かつてや＼広がった三角形をなし
ており、このため機箱１をそのハンドル２で第３図矢印
Ｆ方向へ押進させると、転動輪５はじゅうたんとの摩擦
で軸６に孔８内を滑らせて従動輪７と接触するようにな
り、こうして転動輪５がじゅうたん上を転動する回転を
従動輪７に伝え、回転ブラシ３にゴミ箱４ヘゴミを掃き
入れるようにや＼速い速度の回転を与える。

反対に機箱１を第１図の矢印Ｓ方向へ後退させるときは
、転動輪５はその軸６に孔８内を滑らせて従動輪７との
接触から離れるようになる。

かくて回転ブラシ３は自体がじめうたんと接して転動す
るだけの回転となる。

回転ブラシ３はその左右両軸端に従動輪７，７を持って
おり、その従動輪７の外端に突出する短軸を、機箱側板
を打ち抜いて形威した軸受孔に、側板の撓性を利用して
該側板を機箱側方へ押し広げて嵌め込み、取付けてある
。

ゴミ箱４は、機箱１の下面開放部の前半を覆う皿状のも
ので、そのゴミ掃入口には、回転ブラシ３のゴミ掃き上
げを良好にすると共に、掃き入れたゴミのこぼれ落ちを
阻止する立ち上り縁４１が備えられ、ゴミ箱４の外側縁
４２は、機箱１の周縁に取付けた緩衝用ゴム材２０に密
着するようになっており、こうしてゴミ箱４内に溜った
ゴミが掃除機操作中にこぼれ落ちないようにしてある。

ゴミ箱外側縁４２を緩衝材２０に密着させておくための
ばね線材１０がゴミ箱４を形成する左右の側板４３，４
３の上方であり、またそれは立ち上り縁４１の上方にも
位置している係止孔４４に挿通して作用させられる。

ゴミ箱４はその左右側板４３．４３の下方を、前記転動
輪５の支軸６が貫通しており、こうして機箱１に取付け
られているものであるが、このような支持構造によって
、ばね線材１０の端が下方へ弾圧する付勢力によって外
側縁４２を緩衝材２０に密着させておくことができる。

ゴミ箱４内のゴミを廃棄するには、ゴミ箱４に突設した
指掛板４５に指先をかけて、ゴミ箱４を第１図破線の如
く機箱下方へ回動し、開放すればよい。

前記ばね線材１０のばね性を利用して回転ブラシ３の体
内へくい入る如く動作するくし歯９が備えられる。

このくし歯９は回転ブラシ３の肩部に作用する如く機箱
１内に取付けられるが、その機構はくし歯９を支持する
レバー１１が機箱側板に沿って設けられ、そのレバーの
後端が機箱側板にピン止１２される。

レバー１１の中復には、機箱１内を横架する軸棒１３が
取付けられ、その軸棒１３のほゾ中央にハンドル２の下
端が取付けられる。

ハンドル２は機箱１の天板を貫通して斜め後方に長く延
び、こうしてハンドル２の上端を握って機箱１にじゅう
たん上での往復動を与えることができる。

一端をコミ箱４の係止孔４４に挿通しているばね線材１
０は、くし歯９の欠歯部を通って軸棒１３に巻きつき、
そのもう一方の端を機箱内の係止孔１４に挿通係止して
いる。

前述の如くばね線材１０は、その端が下方へ弾圧する如
く、付勢しているのであるから、掃除機が不作動、ある
いは第１図矢印Ｓの如く後退させられている場合は、そ
のばね力により第１図に点線で示した如く、くし歯９は
回転ブラシ３の体内から抜け出ており、したがってハン
ドル２の下部は機箱天板の貫通孔を少し上に上がってい
る。

しかし掃除機をじゅうたん掃除のために押進させると、
転動輪５、回転ブラシ３がじゅうたんとの摩擦により生
じる抵抗のために、まずハンドル２の下部は機箱１内に
少し突入し、このとき軸棒１３もピン１２を支点として
下方へ動き、かくてレバー１１を傾動させてくし歯９を
回転ブラシ３の体内へ突入させる。

回転ブラシ３は、じゅうたん表面にあるじゅうたん自体
の抜毛などの掃き取りに著効があるが、それらの抜毛、
いわゆるワクゴミは互にからみ合って第３図Ａの如く回
転ブラシ３の回転とくし歯９との作用で、くし歯９に付
着しながら矢印の如く回りつ＼次第に丸い棒状のかたま
りとなっているものである。

そのかたまりＡは主にくし歯９に付着していることが多
いが、しかし回転ブラシ３がその矢印と反対方向へ回転
すれば、そのかたまりＡは回転ブラシ３に付着してじゅ
うたん上へ戻されて来る。

そこでそのかたまりＡがくし歯９に付着している間にそ
のくし歯９から引離せば、かたまりＡはゴミ箱４へ落ち
てゆくことになる。

かくてくし歯９には、それをすく如くに作用する掃除板
１５が備えられるが、くし歯９は前述の如く揺動するも
ので、ある。

よって掃除板１５は着に機箱１の天板裏面に固定してお
けばよく、その掃除板１５の下縁を、くし歯９に弾接さ
せておくだけでよい。

第４図に示す第２実施例のものは、くし歯９を揺動させ
るのに、機箱１を操作するハンドル２が機箱１に対する
角度的揺動を生じるのを利用したもので、このため機箱
天板を貫通して機箱１内に下部を突入するハンドル２は
、その機箱天板に溝金具２１で固定した軸棒１３に取付
けられて、その軸棒１３を支点として機箱１に対する取
付角度を揺動できるようになっており、またくし歯９を
支持するレバー２２も前記軸棒１３に取付けられている
。

そのレバー２２にハンドル２の揺動に応じた揺動を与え
るようにするために、ハンドル２の下端に近い位置に別
の駆動軸棒２３を横架し、その駆動軸棒２３をレバー２
２の下方の位置において結合してある。

なおレバー２２が揺動する角度を規制するために、レバ
ー２２には機箱１の内面と衝合する部分２４．２５が備
えられ、その部分２４，２５がレバー２２の揺動で機箱
１と衝合するとき高音を発しないようにするために、機
箱１内面の対応部分には緩衝材２６，２７が取付けてあ
る。

この実施例におけるゴミ箱４を常時閉じておくためのば
ね線材３０は、ゴミ箱４の係止孔４４を通り、軸棒１３
に巻きついた後の端が、駆動軸棒２３に弾圧するように
作用させてあるもので、こうして掃除機不作動の場合は
、そのばね線材３０の作用で、くし歯９が常時回転ブラ
シ３の体内から脱出するようにしてある。

また、この実施例ではくし歯９をすくための掃除材１５
は、その先端をくし歯９の各歯の間にくい入る歯３１を
持っており、こうして第３図に示したワタゴミのかたま
りＡは、くし歯９が回転ブラシ３の体内から引き上げら
れる都度、確実にくし歯９からすき落される。

以上説明した二実施例のものは機箱に取付けた転動輪が
一対だけであり、したがって床面上を移動させられる機
体が第４図の線Ｂで示した角度まで床面に対する角度を
変更しても、ゴミを掃き取ることができる特徴がある。

この角度をさらに大きく求めるならば、転動輪５と回転
ブラシ３との間隔を狭めればよく、さらに転動輪５を回
転ブラシ３の軸上に取付けるならば、前記角度は最大と
なる。

この場合の転動輪５の回転を回転ブラシ３へ伝える機構
は内歯車機構など適宜選定される。

第５図に示す第３実施例のものは、機箱中夫に回転ブラ
シ５０を横架し、その前後にゴミ箱５１，５１を備えた
通常の形態のもので、転動輪５２，５２も回転ブラシ５
０の前後に備えられる。

したがって機箱６０は、その転動輪５２によってじゅう
たん上に安定した状態で支持され、操作される。

この実施例におけるくし歯５３，５３は回転ブラシ５０
の前後両側の肩部に、その歯先を回転ブラシ体内にくい
入らせたり、抜け出させたりするように備えられるが、
そのために機箱６０の左右両側壁に沿った位置にレバー
５４が設けられ、そのレバー５４は機箱６０の天板内側
に横架した軸棒５５に支持されてくし歯部５３を揺動す
るようになっており、その揺動動作を与える機構は、レ
バー５４の中央に、機箱天板を貫通して上方に延びる腕
５６が突設され、その腕５６の上端に、機箱上面をまた
ぐような形状のバー５７が軸止５８され、そのバー５７
の中央にハンドルが取付けられる。

腕５６は機箱天板の切欠孔５９を貫通して機箱上に突出
しているもので、バー５７との止軸５８には制動機構を
設けて、バー５７が腕５６に対しあまり自由に回動しな
いようにしてある。

こうしてハンドルで機体６０を往復動させるとき、その
ハンドルに加えられる操作力でくし歯５３．５３は回転
ブラシ５０がゴミ箱５１ ．５１のいずれかへコミを掃
き入れるように回転するとき、その方向のくし歯が回転
ブラシ体内へ突入し、他方が抜け出るように揺動する。

このようにして揺動するくし歯の揺動を利用して、それ
ぞれのくし歯５３に付着するワタゴミのかたまりをすき
落とす掃除材６Ｌ６１が機箱天板内面に取付けられる。

この実施例の掃除機は、その構戒から明らかなように、
ハンドルを反対側に傾倒して掃除機を往復動させること
のできるものであることは勿論である。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本発明掃除機の実施例を示し、第１，２，３
図はその第１実施例の側面図と一部破断した平面図と縦
断側面図、第４図は第２実施例の縦断側面図、第５図は
第３実施例の縦断側面図である。 符号１は機箱、２はハンドル ３ ５０は回転 ブラシ、９，５３はくし歯、ＩＬ２２，５４はレバー
１５，３Ｌ６１は掃除材を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 下面の開放する機箱内に、床面と接触して回転する
   転動輪と、該転動輪の回転を受動して回転する回転ブラ
   シと、該回転ブラシが掃き上げるゴミを収受するゴミ箱
   とを備えたじゅうたん掃除機において、前記回転ブラシ
   の肩部にあって、歯先を回転ブラシの体内、体外へ、掃
   除機操作用ハンドルの操作に従いくい入らせ又は脱出す
   るように揺動ずるくし歯を機体に設け、該くし歯に先端
   縁を接するようにして掃除材を機体に設けた回転ブラシ
   掃除装置。