JPS5837760Y2 - シヨウコウソウチオ ユウスル トトモニ ダンセイシジカノウナキヤクシツ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は昇降装置を有するとともに弾性支持可能な客室
に関し、クレンキャリアの一種であるモービルラウンジ
等の客室として有用なものである。

クレーンキャリアは一般にシャーシの前輪に関する軸に
は運転者の乗心地を良くするためにバネが装備されてい
るが、後輪に関する軸にはバネが装備されていない。

このようなりレーンキャリアのシャーシを人員輸送用の
モービルラウンジに適用し且つ昇降可能な客室を昇降装
置で固定的に支持した場合、その客室の後部座席におけ
る乗心地が悪化する虞れがある。

本考案はモービルラウンジ等に適用する客室の乗心地を
良好に保持し得る昇降装置を有するとともに弾性支持も
可能な客室を提供することを目的とし、その構成は、水
平方向に伸びるコロ受溝及び該コロ受溝の端部から下方
に切欠かれた切欠部を有して客室の床の裏面に固着され
ているコロ受レールと、クロスリンクの先端部に枢着さ
れたコロが該クロスリンクの作動により前記コロ受溝に
沿って移動することにより客室を昇降する昇降装置と、
該客室が最下降位置まで下降したときには該客室の少な
くとも後部の床面に当接する弾性部材とを有し、このよ
うに客室が弾性部材に当接した後前記コロを前記切欠部
に嵌入し該コロと前記コロ受溝との当接を解除して前記
客室を前記弾性部材で弾性的に支持するようにしたこと
を特徴とする。

以下本考案の実施例を図面に基づき詳細に説明する。

本実施例はモービルラウンジに適用した場合である。

第１図及び第２図に示すようにモービルラウンジ１は、
運転室１ａ及びスタビライザ１ｂを有するシャーシ１と
、油圧シリンダー（図示せず）により作動するクロスリ
ンクである昇降装置２により昇降可能な客室３とからな
る。

昇降装置２はそのクロスリンクの先端部にコロ４を、ま
た基端部にコロ４ａを有するとともに、コロ４はコロ受
レール５に穿設されたコロ受溝５ｂに、コロ４ａばコロ
受レール５ａに穿設されたコロ受溝５ｃに夫夫嵌入され
ており前記客室３の昇降時にはこれらコロ４及びコロ４
ａがコロ受溝５ｂ若しくはコロ受溝５ｃに当接するとと
もにそれらの形状に沿って移動する。

コロ受レール５は客室３の床面３ａに、またコロ受レー
ル５ａはシャーシ１に夫々固着されている。

弾性部材であるバネ６は前記客室３が最下降位置（第２
図に示す位置）１で下降したとき前記床面３ａの後部が
直接当接するバネ座７とシャーシ１に固着されているバ
ネ座７ａとで挾持している。

一方前記コロ受溝５ｂは一体的な切欠部５ｄを有してお
り前述の如く客室３の下降に伴ｉいその床面３ａがバネ
座Ｔに当接した後、コロ４が該切欠部５ｄに嵌入され該
コロ４のコロ受溝５ｂに対する当接が解除され、客室３
はバネ６によって弾性的に支持するようになっている。

第２図中の距離ａば、床面３ａがバネ座７に当接した後
、コロ４がコロ受溝５ｂに対する当接を解除すべく下降
する距離である。

同様に第２図・中の距離す及び距離ｂ１は客室３後部の
上下動を許容するためのものである。

客室３は最大この距離す若しくは距離ｂ１を振動し得る
。

本実施例の場合ｂ＝ａＸｔたｂｌ−ａ＋αとし、更に通
常運転時の客室３の振幅Ｓよりも若干大きな値を前記距
離すとしている。

即ち’ｓ＜ｂなる関係を有している。

荷重受８は床面３ａの前部に固着されておりバネ６が客
室３を弾性支持しているときにはシャーシーに固着され
ている荷重受８ａに当接して該客室３の前部半分の荷重
を支持するものである。

ｌた、客室３が最下降位置に在り且つコロ４とコロ受溝
５ｂとの当接が末だ解除されていないとき、これら荷重
受８の先端と荷重受８ａの先端とは前記距離ａと同一の
隙間を保持している。

上記距離ａ、ｂ、ｂ１／ｌ″ｉ適宜選定し得るが、小さ
過ぎると前記バネ６による弾性支持の所期の効果が得ら
れないので前述の如き関係を考慮し且つ一応の基準にす
る。

ｌた本実施例ではバネ６は客室３の後部半分の重量を支
持するように形成したが前部半分の重量も弾性支持する
よう他のバネを設けることは任意である。

即ち前記荷重受８ａの位置に他のバネを設けても良い。

更にその適用範囲は人員輸送用のクレーンキャリアであ
ればモービルラウンジ■に限定する必要はない。

第３図及び第４図に示すように、上記実施例に係る客室
３を適用したモービルラウンジ■において、その客室３
は最下降位置まで下降すると床面３ａがバネ座７に当接
する。

このときコロ４もコロ受溝５ｂに当接しているのでとの
コロ４も客室３の荷重の一部を支持しており荷重受８と
荷重受８ａとは距離ａの間隙を保持しているが、その後
コロ４が切欠部５ｄに嵌入されるとコロ４とコロ受溝５
ｂとの当接が解除されるので、客室３の前部半分の荷重
は荷重受８を介して支持され、客室３の後部半分の荷重
はバネ６を介して弾性支持される。

このように本考案の客室は人員を輸送する場合等、その
乗心地が問題になる場合には弾性支持するようにしたの
で快適な乗心地が保障され、また客室が最下降位置１で
下降した後、昇降動作を保障するコロとコロ受溝との当
接を解除するようにしたので斯かる昇降動作も所定通う
に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例をモービルラウンジに適用した
状態で示す正面図、第２図はそのＡ部拡大図、第３図及
び第４図は本実施例の作用を説明するための説明図であ
る。 図面中、２は昇降装置、３（ｒｉ客室、４，４ａはコロ
、５，５ａはコロ受レール、５ｂ、５ｃはコロ受溝、５
ｄは切欠部、６はバネである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シャーシ及び客室の床面に夫々設けたコロ受レールに水
   平方向に伸びて夫々形成されたコロ受溝に嵌入されるコ
   ロを基端部及び先端部に有するクロスリンクを油圧シリ
   ンダーで作動することにより前記コロがコロ受溝に沿い
   移動しつつ前記客室を昇降させる昇降装置を有するもの
   において、客室の降下に伴ないこれが最下降位置に達し
   たときその床面に当接するバネである弾性部材を前記シ
   ャーシに載置する一方、客室側の前記コロ受レールには
   そのコロ受溝の端部から下方に一体的に切欠かれた切欠
   部を設け、客室が弾性部材に当接した後には前記コロの
   前記切欠部に対する嵌入を許容しコロとコロ受溝との当
   接を解除して前記客室を前記弾性部材で弾性的に支持す
   るようにしたことを特徴とする昇降装置を有するととも
   に弾性支持可能な客室。