JPS5837488Y2 - ワニス塗布装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はワニス塗布装置、さらにいえば罐の表面に所定
量のワニスを塗布する装置に関する。

鋼製の罐等にワニスを塗布するには、典型的にいって３
本ロールが使用される。

最初の２本のロールは通常同一直径をもち、通常鋼製で
あり、非常にわずかな距離だけ離れている。

ワニスその他の類似の被覆材料がロール間の空間に置か
れている。

ワニ又はこの空間を通り、両方のロールの表面にフィル
ムを形成する。

典型的にいって、第三のロールすなわちワニス塗布ロー
ルは組成物製の弾性表面を有する。

第二および第三のロールは互に接触しており、ワニ又は
第二ロールによって第三のロールに塗布され、第三のロ
ールは次にこれと接触している罐にワニスを塗布する。

本考案によれば、代表的な第二ロールはグラビヤ円筒に
彫刻する場合と同様に彫刻されたかたい表面をもつ。

すなわちロールの表面には多数のくぼみがある。

くぼみは銅、クロムまたは鋼のような金属の表面をエツ
チングによって設けることもできる。

プラスチックまたはガラスの表面にエツチングでくぼみ
を設けることもできる。

代表的にはくぼみは銅にエツチングでつけられ、次にこ
の表面をクロムでメッキする。

第二のローラは第一のローラから隔置され、ワニスその
他の類似の被覆材料は第一および第二のロールの間の空
間から、第一および第二のロールの表面に移される。

ワニ又は第二のロースのくぼみをみたす。

これらのくぼみはワニスウェル（Ｖａｒｎｉｓｈ Ｗｅ
ｌｌｓ）として作用し、過剰のワニ又は第二のローラが
組成物で作られた表面をもつ第三の弾力性ローラと接触
する点に先行して設けられたドクターブレードによって
第二のローラからかきとられる。

移されるワニスの量は第二のローラに対するドクターブ
レードの力によって一部分影響を受ける。

第二のローラが第三の組成物を使用したローラと接触す
るとき、ワニスウェル中のワニスまたは類似の被覆材料
の調整された量が第二のローラ中のワニスウェルから第
三の組成物を使用したローラの表面に移される。

ワニ又は第三のローラの表面にひろがって表面を被覆す
る。

確実にワニスの正確な量だけが組成物を使用した第三の
ロールにわたされるようにするために、第二のドクター
ブレードが、計量されたワニスの量が第二のロールから
第三のロールに移される前に第３のロールにワニスが残
留している場合にこれをかきとる。

このようにすれば第二および第三のロールの間の接触点
におけるワニスの蓄積は生じない。

第三の組成物を使用したローラに供給されたワニスは罐
と第三のローラとの間の回転接触によって計量された量
で罐の表面に移される。

従って本考案の目的は、罐その他の表面に計量された量
のワニスその他の類似の被覆材料を塗布することにある
。

図面で、第一のロール１０は好ましくはステンレス鋼の
ような鋼製とする。

第一のロール１０から隔置される第二のロール１２はお
そらくライニング層のない鋼または銅、クロムまたは類
似の彫刻可能な材料でライニングされた鋼で製作するこ
とかで゛きる。

プラスチックまたはガラスもまた使用することができる
。

第二のロールには第２図に示すような彫刻された表面が
ある。

第二のロール１２の表面上のくぼみ１４は後述のごとく
ワニスまたはその他の被覆材料を搬送するワニスウェル
を形成する。

第二のロール１２は組成物を使用した第三のロール１６
と接触し、第三のロール１６はたとえばポリウレタン、
ゴム、ブナＮゴムまたはノルテ゛ル（Ｎｏｒｄｅｌ）と
いう商標で販売されているポリプロピレンとポリエチレ
ンとの複合材料で製作することができる。

ワニスと化学的に反応しない他の弾力性表面も使用する
ことができる。

代表的にいって、第一、第二および第三のロール１０．
１２および１６はある装置（図示せず）によって一端が
そろうように取付けられ、駆動される。

化法として、第一のロール１０の代りに、ワニスを彫刻
された第二のロール１２にひろげるためのスプレッディ
ング機構（図示せず）を使用することもできる。

ノズル１８は材料源（図示せず）からワニスまたは類似
の被覆材料を受入れる。

ワニスを加圧することもできる。

ノズル１８は第一および第二のロール１０．１２の間の
空間２０にワニスを供給する。

ワニスは被覆２２および２４で示すように第一および第
二ロール１０．１２の表面にひろがる。

第一のドクターブレード２６がネジ２７および２７ａ、
または油圧シリンダ（図示せず）によって調整された圧
力で第二のロール１２の表面におしつけられ、第二のロ
ール１２からあらかじめ決められた量のワニスを除去す
る。

従って計量された量のワニスが第二のロール１２および
第三のロール１６の回転につれて供給される。

第二のロール１２から第三のロール１６へ供給されたワ
ニスはロール１６の表面にひろがって被膜２８となる。

第二のロール１２の表面におしつけられる第一のドクタ
ーブレード２６の圧力は第三のロール１６へのワニスの
供給率の部分的な調節装置として使用することかで゛き
る。

その圧力を増すと、ドクターブレード２６は第二のロー
ル１２の表面およびワニスウェル１４からより多量のワ
ニスを除去し、第三のロール１６へのワニスの供給率が
従って低下する。

ドクターブレード２６の圧力を減らすと、第三のロール
１６へ供給されるワニスの量が増加する。

第一のドクターブレード２６の軸方向に圧力勾配をつけ
ると、第三のロール１６に対するワニスの供給率をロー
ルの軸方向に沿って変えることができる。

従って圧力調節ネジ２７および２７ ａを調節すること
によって、ドクターブレード２７の長さの方向の各部に
ちがった圧力を加えることによって、罐３０の対応する
部分にちがった量のワニスを塗布することができる。

このほかにも圧力調節ネジを追加して使用することも場
合によっては可能である。

化法としてドクターブレードを押しつける装置として油
圧または空気圧シリンダ（図示せず）を使用することも
で゛きる。

ワニスを塗装しようとする罐３０は塗布位置に移動し、
第三のロール１６と接触して回転する。

３２で部分的に図示されている移送機構は、あらかじめ
定められた時間の間第三のロール１６と接触を続け、ロ
ール上にひろがったワニス２８をロール１６から罐３０
の表面に移す。

第三のロール１６がワニスを罐３０へ供給する点を通っ
てからロール１６の表面にある程度のワニスが残ること
がある。

第二のドクターブレード４０がロール１６の表面から残
留するワニスを除去するので、第三のロール１６にワニ
スかたまることはない。

ドクターブレード４０はネジ装置４２によって第三ロー
ル１６に対しておしつけられる。

受器４４および４６は滴下するワニスを受けるような位
置にあり、これらの受器にはワニスを共通した場所に返
送する排液管４８および５０を付設することができる。

罐移送機構３２が移動しているとき、第一、第二および
第三のロール１０，１２．１６が回転を続け、ワニ又は
第三のロール１６に供給され続けることに注意すべきで
ある。

しかしながら、ワニ又は罐３０に供給されておらず、ド
クターブレード４０はワニスが第二ロール１２および第
三ロール１６の間の接触点に返送される前にそのワニス
全量を除去する。

ワニスウェル１４の形および大きさは任意に変えること
ができる。

供給されるワニスの量はドクターブレード２６の圧迫力
、ロールの速度およびワニスの物理的性質によって変化
する。

ワニスウェル１４は必らずしも同一の形にする必要はな
い。

図示のひし形は例として示しただけである。

通常ワニスウェルは第二のロール１２のまわりに均一に
分配されているので、ワニスの流量はロールの位置によ
ってほとんど変化しない。

場合によっては罐の特定の部分により多量のワニスを塗
布したいことがある。

このためにこれらの部分に相当するワニスウェルの容積
は、これらを大きくするか、あるいは深くするか、ある
いは形を変えることによって増大させることができる。

従って第二のロール１２のまわりのワニスウェルの分布
、形または大きさを均一にする必要はない。

このように第二のロール１２は第三のロール１６に供給
されるワニスの量を正確に計量し、第二のドクターブレ
ード４０は第三のロール１６上のワニスの蓄積が確実に
なくなるので、罐３０に供給されるワニスの量は正確に
決定され計量される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置の部分断面側面図であり、第２図は
ロールの表面に代表的なデザインおよびドクターブレー
ドの調節装置を示す代表的な第二のロールの表面のスケ
ッチである。 図中の主要部品を次に示す。 １０・・・・・・第一のロール、１２・・・・・・第二
のロール、１４・・・・・・くは゛み、１６・・・・・
・第三のロール、１８・・・・・・ノズル、２２．２４
・・・・・・被覆、２６・・・・・・第一のドクターブ
レード、２７，２７ ａ・・・・・・圧力調節ネジ、２
８・・・・・・被膜、３０・・・・・・罐、３２・・・
・・・罐移送機構、４０・・・・・・第二のドクターブ
レード、４２・・・・・・ネジ装置、４４．４６・・・
・・・受器、４８゜５０・・・・・・排液管。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 その軸が互いに平行な第１０−ルと金属表面をもつ第２
   ０−ルと弾力的ワニス塗布用表面をもつ第３０−ルとを
   もち、 該第１ロールと第２０−ルとは一定の間隔をおいて離れ
   ているが、第２０−ルと第３０−ルとは接触しており、 該第１０−ルと第２０−ルとの間にワニスを供給する手
   段があり、 該第３０−ルは該第２０−ルからワニスを受取るように
   なっており、さらに、その周縁に当該第３０−ルからワ
   ニスを除去するための第２ドクターブレードを備えてい
   る ワニス塗布装置において、 前記第２０−ルがその全表面にわたり配置されたワニス
   ウェルをもち、且つ、その周縁に当該第２０−ルからワ
   ニスを除去するための第１ドクターブレードを備える ことを特徴とする、罐表面に所定のワニスを塗布する装
   置。