JPS5836919B2 - 電話機用ベル装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は単一のハンマで交互に打撃されるように配置し
た２個のベル（電鈴素子）を有する電話機用ベル装置（
アツセンブリ）に関するものである。

従来既知の電話機用ベル装置はそれぞれが特定の共振周
波数を有する２個のベルを有し、これらを電磁モータユ
ニットにより動作する単一のハンマで打撃していた。

この場合、ベルはハンマの両側に配置し、ハンマがモー
タユニットによって両側方に揺動するときハンマにより
交互に打撃される。

このようなベルアツセンブリは比較的に大型の構造であ
り、これは最近の小型のものに比しては大なる容積を占
めていた従来の電話機に使用するには満足なものであっ
たが、最近の小型化した電話機の内側容積に配置するに
は許容できない程犬なる容積比率を占めるものである。

特に装置の深さ（高さ）が従来のベルアツセンブリを収
容するには不充分であった。

従来考えられていたこれに対する対策はそれぞれのベル
の深さを減少させるものであるが、ベルの音を今迄と同
じような音楽的要素をもったもの即ち良好な音質を有す
るものとしようとするとベルの直径を増加させるかまた
はベルをより薄い材料で作る必要があった。

ベルの肉厚を薄くすると必要な丈夫さが得られないため
、その直径を増加する方法が実際上は好都合であるとさ
れていた。

しかしこの方法によるときはベルアツセンブリ全体の幅
が増加し、従って電話機の内側容積の極めて大なる比率
を占めることとなり、小型化の対策としては受入れられ
ないものであった。

本発明の目的はより小型の電話機用ベルアツセンブリ（
組立体）を提供しようとするものである。

本発明においては単一のハンマで交互に打撃されるよう
に配置した２個のベルを有するこの種アツセンブリにお
いて一方のベルを他方のベルに対し反対向きに配置し、
ベルの開いている口の部分が互いに重なり合うようにし
、かつ少なくとも一方のベルにスロットを設け，これに
よって他方のベルを重なり合わせて配置し、その一部が
他方の中に入るように組立てたものである。

２個のベルを互いに重なり合うように配置することによ
り組立て装置の全体の横幅が減少するか或いは同じ横幅
容積に対してはより大なる直径のベルを使用することが
でき、しかもベルにスロットを設けてあるためその深さ
（高さ）を減少せしめることができる。

ハンマに対しベルを対称に配置する場合においては、ハ
ンマをベルの重なり合った部分の間に配置する。

この配置においては両ベルの重り合いの度合いが制限さ
れる。

これはハンマがその移動行程内におてそれぞれのベルを
衝撃しなければならないからである。

代案としてベルを非対称に配置する場合にはハンマは一
方のベルの内壁をたたき、また他方のベルの外壁をたた
くように配置する。

このような配置によるときは、ベルの極めて犬なる寸法
の部分を重ね合わせることができ、とくに小型化した装
置を実現させることができる。

またこの場合にはハンマに対するベルの位置の調整が容
易である。

以下図面により本発明を説明する。

第１図および第２図に示す電話機用ベル装置は、２個の
ベル１，２、ハンマ３および電磁モータユニット４を有
する。

ベルとモータユニットはベース板５の上に配置し、かつ
ベルは支柱６および７により搭載する。

電磁モータユニット４は永久磁石１０に対して枢支され
ているアーマチュア９に連結されたアーム８を有する。

直列に接続した２個のコイル１１および１２を磁石１０
の両側に配置し、このユニットがａ，ｃ呼出し信号電圧
に接続された場合にはアーマチュア９はピボットの周に
回転し，、かつその回転の終わりにおいてはそれぞれ対
応のコイル１１または１２によって引きつけられる。

このアーマチュアの振動により、ハンマ３が搭載されて
いるアーム８をそれぞれ両側に揺動させこれによりハン
マはベル１および２を交互に打撃する。

ベル２をベル１に対し反転させて反対向きに配置し、か
つこれには２個のスロット１３および１４を設け、ベル
１の壁がベル２の壁を通過して全体の組立て装置の高さ
が減少するようにする。

ベル１にもスロット１５を設け、アーム８がこのベルを
通過し、ハンマ３がこれらベルの間に位置するようにす
る。

ベル１および２は０．７ ６ ２ｍｍ（ ０．０３０イ
ンチ）鋼または真鍮の板よりプレスにより作りその直径
を約５０ｍｍ（２インチ）とする。

このような寸法と材質のベルは従来のベルアツセンブリ
と同様の音質を生ずる。

これらの諸元を変えることにより異なる音質のものが得
られる。

ベルをさらに大幅に互いに重ね合わせ得るようにした代
案の配置を第３図および第４図に示す。

この配置においてはハンマ３をベル１と２の互いに重な
り合って配置されていない部分に配置する。

ベル１には３つのスロット２０，２１および２２を設け
る。

スロット２０はベル１の壁部を通じアーム８が配置され
るようにするためのものであり、スロット２１および２
２はベル２の側壁がベル１の側壁を通過して重なり合っ
て配置されるようにするためのものである。

この配置によるときは一方のベルのみにスロットを設け
るだけでよい。

第３図および第４図に示す配置ではベル１のベースに穴
を設け、ベル２の支柱７がベル１を通過してベース板５
に至るようにする必要がある。

この配置をさらに変化させることもできる。

例えばベース板５にブラケットを取付け、これにアーム
を設けてベル２を支持せしめるか、またはベース板５を
有する電話機の本体にベル２を搭載しこれを組み立てこ
れらの２つのベルが所望の位置になるようにしてもよい
。

ベル１にスロット２０を設ける代わりにアーム８をクラ
ンク状に折り曲げ、これがベル１の側壁を通過しハンマ
３は両ベルの壁をたたくようにしてもよい。

さらにアーム８をより大きくクランク状に折り曲げモー
タユニット４をベル１および２に対し側方に偏位させて
配置するを要しないようにしても良く、これによるとよ
りいっそう小型の配置とすることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のベル装置の第１実施例を示す平面図、
第２図は第１図のＸ−Ｘ線上で見た横断側面図、第３図
は本発明のベル装置の第２実施例を示す平面図、第４図
は第３図のＹ−Ｙ線上で見た横断側面図である。 １．２・・・ベル、３・・・ハンマ、４・・・電磁モー
タユニット、５・・・ベース板、６．７・・・支柱、８
・・・アーム。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 単一のハンマで交互に打撃されるように配置した２
   個のベルを有する電話機用ベル装置において、一方のベ
   ルを他方に対して逆向きに配置し、ベルの口が互に重な
   り合うようにし、少くとも一方のベルの側壁にスロット
   を設けてこれらベルの一方が他方の内側に入りうるよう
   にしたことを特徴とする電話機用ベル装置。 ２ ハンマをベルの重なり合った部分内に収容配置した
   特許請求の範囲第１項記載の装置。