JPS5836522Y2 - 粘性押出成形品自動切断装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は粘性押出成形品用の自動切断装置の構造にか
かるものであって、粘性押出成形品を、押出されたよ・
の状態で次の用途に供給し、もって保管貯蔵にかかる手
数を省き、不良品の発生を防止すると共に粘性押出成形
品取扱の利便を向上させるのか゛目的で゛ある。

粘性押出成形品例えばゴム条帯などを取扱うには押し出
された粘性押出成形品を定長に切断すると共にこれに打
粉と称する粘着防止剤を塗布してから貯蔵及び使用個所
への運搬を行っていたもので、使用者は使用の都度過剰
の粘着防止剤を除去する手数が必要であったし、用途に
よっては粘着防止剤によって品質に悪影響を及ぼすこと
もあった。

例えばシール材として使用する軟質ゴムテープなどは、
粘着防止剤によって接着性を阻害するし、又冷却してい
るので変形に強い力を加える必要があるなど種々の欠点
があったものである。

この考案は、使用者の傍に設置して、もって上記の諸欠
点を解消しうべき自動切断装置を提案するもので、この
考案によれば、使用者は供給装置から供給された直後の
粘性押出成形品を自動的に切断供給をうけることができ
るものである。

この考案の自動切断装置は、供給機構１と、機台２と、
切断機構３と、塗剤機構４と、駆動機構５と、自動制御
機構６とを構成する各種の部品からなっているもので以
下これを図示の実施例に従って詳細に説明する。

粘性押出成形品０１を使用して所定のタクト作業をする
作業者の手が届く範囲に供給位置が来るような位置及び
高さく作業者の横側か好ましい）に供給機構１が設置さ
れる。

実施例では粘性押出成形品０１は機械組立工業用のシー
リング材として使用する軟質ゴムテープであり、縦形の
連続押出機が、供給機構１となり、押し出された粘性押
出成形品０１はそのま・垂下させ或は被加工品である他
の物品上に直接供給させる。

猶この押し出し長さは、所定のタクトタイム毎に粘性押
出成形品０１の所定長が押し出される速度に調整した連
続押出機を利用するか、又は所定のタクトタイム毎に所
定長づつを押し出し、その間に停止状態を挾む方式の間
欠作動を行う連続押出機を利用して調節するものとする
。

連続押出機が横形の場合、粘着防止処理を施した滑車を
経て垂下状態となるようにするか、押し出されたものを
直接に被加工品である他の物品上に直接供給される。

供給機構１に接して、できれば作業者の背中側に、粘性
押出成形品０１の供給経路より離れて機台２が設置され
る。

機台２は他の作業机等と兼用しても差し支えないことは
勿論である。

機台２上には切断機構３が設けられる。

切断機構３は、機台２上に固定された旋回台３１と、旋
回台３１上に設けられた進退機構３２と、進退機構３３
に結合された自動銃３３と、機台２上の又は機台２から
突出した点及び旋回台３１相互間に架設された旋回機構
３４とからなり、進退機構３２、自動銃３３、旋回機構
３４は何れも共通の形式の駆動機構５を具えるものであ
り、図示の実施例では共通の形式を空気圧利用の駆動形
式としである。

即ち、機台２上に固定された軸台３１１上に台板３１２
が回動自在に結合されて旋回台３１を形成し、この台板
３１２上に平行した両案内脚片３２１，３２１が固定さ
れ、その各対向面に夫々刻設された案内溝３２１１．３
２１１間に進退台３２２が進退自由に嵌合されて進退機
構３２を形成するものであり、この進退台３２２には駆
動機構５としてのエアシリンダー５１が台板３１２との
間に架設されている。

即ち両案内脚片３２１゜３２１間の台板３１２上に、案
内脚片３２１，３２１と平行にエアシリンダー５１が固
定され、そのロッドの先端が進退台３２２の下面前端に
結合されているものである。

猶この進退台３２２は前進位置を原姿勢とするものであ
る。

進退台３２２上面には自動銃３３が固定されていて、そ
の鉄部３３１が進退台３２２の前端から突出している。

猶この自動銃３３は、内蔵するエアシリンダー３３２に
よって開閉操作が行われるもので、エアカッターと通称
されており、常時は開力しており、進退台３２２が前進
したとき鉄部３３１の中央に粘性押出成形品０１の供給
経路を挾むようにされる。

更に旋回台３１の台板３１２の片端に設けた枢軸３４１
と、旋回台３１から離れた位置の台板２上（台板２上に
適当な位置がなければ架枠を突設してもよい）に設けた
枢軸３４２との間に伸縮リンク３４３が回動自在に架設
されてあって、伸縮リンク３４３が延伸したときは自動
銃３３の向きが粘性押出成形品０１に直面する角度に、
伸縮リンク３４３が収縮したときは旋回台３１が引かれ
て旋回し、自動銃３３の鉄部３３１が後述する塗剤機構
４の塗布具４３゜４４の中間で停止するように調整され
る。

本例における伸縮リンク３４３は、その一部又は大部分
をエアシリンダー５２で置換しており、本体尾端に結合
された伸縮リンク３４３の端片が枢軸３４２に、ロッド
の先端が結合具を介して枢軸３４１に夫々回動自在に連
結されているものである。

切断機構３は上記の作動をする構造であればよく、各部
の細部構造は上記の例に限られないのは勿論である。

機台２上で、旋回台３１の中心と供給機構１の供給経路
上の切断点とを結ぶ線に対して旋回台３１の中心で交差
する交差線上に塗布具４３．４４が位置するように、塗
剤機構４が設置される。

この設置位置は、駆動の便宜上からいえば、自動銃３３
が前進又は後退した位置で旋回機構３４により所定角度
、通常は９０’前後旋回した位置とするのがよいが、設
計の便宜又は機台２の利用状況によっては旋回角を増減
してもよく、本例では自動銃３３は前進した姿勢で塗布
をうけるようにされている。

塗剤機構４は受刃部と塗布具とが対向しこの間に容易に
鉄部３３１を挾持し、且つ粘着防止剤０２を塗布しうれ
ばよく、粘性押出成形品０１の材質に応じた粘着防止剤
０２を使用しうるように設計される。

図示の例では、軟質ゴムテープ用であるからその粘着防
止剤０２として防錆油を利用し、塗抹方式として両面ス
タンプ方式を採用したコの字形の機枠４９に、上下対向
するようにエアシリンダー５３゜５４を固定し、そのロ
ッドを昇降軸４１．４２として利用し、軸端に夫々塗布
具４３．４４を取り付けている。

塗布具４３．４４は何れも基板４３１，４４１面にフェ
ルトその他の耐油性吸油材料製の又はこれらの材料を芯
材として通水性覆布をかぶせてなる弧形の押圧材４３２
，４４２を取り付けたものであって、又基板４３１．４
４１を通じてパイプ４５１，４５２を取り付け、貯槽４
５３からコック４５４．４５５を介して粘着防止剤０２
を点滴供給し、常時押圧材４３２，４４２に含浸させて
おくように形成されている。

猶上記パイプ４５１゜４５２、貯槽４５３、コック４５
４，４５５をもって給剤機構４５と総称する。

叙上切断機構３及び塗剤機構４は共通の駆動形式の駆動
機構５に連結されている。

即ち第２図に示すように自動銃３３のエアシリンダー３
３２、進退台３２２用のエアシリンダー５１．旋回機構
３４のエアシリンダー５２及び塗布具４３．４４用のエ
アシリンダー５３．５４であって、夫々電磁弁５５．５
６及び電磁弁５７ 、５８を経て並列に空気調整ユニッ
ト５９に、更に圧力源であるエアタンク付きニアコンプ
レッサー５０に接続されており、電磁弁５５ 、５６．
５７ 、５８への通電制御によりエアシリンダー３３２
．５１．５２，５３゜５４を作動させるものである。

電磁弁５５．５６．５７．５８への通電制御は、所要の
スイッチ、有接点リレー類及び内蔵するリミットスイッ
チをもって構成されるシーケンス制御回路によって行わ
れる。

本例のシーケンス制御回路は第３図のように構成されて
所要の自動制御を行うものである。

そこでその構成を、第３図について説明する。

ノーフユーズフ゛レーカーＣＢ及び゛ヒユーズＦを介し
て回路に導入された電圧は先づパイロットランプＳＬＩ
を点灯させて電源の表示を行う。

次に運転スイッチＢＳ２を押せばパイロットランプＳＩ
２が点灯すると共にリレーＣＲ１により運転スイッチＢ
Ｓ２から手を離しても通電を維持することとなると共に
、次段以下の各回路に通電する。

これと同時に原姿勢においてエアシリンダー５１の前端
に位置するリミットスイッチＬＳＩが投入されているの
でタイマーＴＬＲ１が働いて電磁弁５５に通電し、エア
シリンダー３３２が作動して鉄部３３１を作動させて、
粘性押出成形品０１に正対し、これを挾んで開いた状態
の原姿勢から、鉄部３３１が閉ぢて粘性押出成形品０１
を断ち切り、同時に作動を開始したタイマーＴＬＲ２に
より所定時間（短時間である）経過後電磁弁５５への通
電を停止して開力状態に復帰させる。

この復帰と同時にタイマーＴＬＲ２により電磁弁５６に
通電してエアシリンダー５１を作動させ進退台３２２を
後退させ次に内蔵するばねにより再進出せしめる。

後退して終端に達したとき、エアシリンダー５１の後端
に内蔵したリミットスイッチＬＳ２が作動して、リレー
ＣＲ３により電磁弁５７に通電し、エアシリンダー５２
を作動させて旋回台３１を旋回せしめ、進退台３２２及
びこれに固定した自動銃３３を塗剤機構４の塗布具４３
．４４間に停止させる。

そこでエアシリンダー５２の前端に内蔵されているリミ
ットスイッチＩＳ３が投入され、リレーＣＲ４により電
磁弁５８に通電し、エアシリンダー５３．５４を作動さ
せて塗布具４３．４４間に鉄部３３１を挾圧し、開いて
いる鉄部３３１に上下より粘着防止剤０２を塗布し、内
蔵するばねにより自動的に復帰する。

これと同時にタイマーＴＬＲ３が働いてリレーＣＲ３に
通電し、電磁弁５６を作動させて進退台３２２を後退せ
しめ、同時にリレーＣＲ９を働かせて旋回台３１を逆回
動させると共に電磁弁５８を働かせて進退台３２２を前
進させ、停止後リレーＣＲＩＯによりリレー６を働かせ
てタイマーＴＬＲ１を作動させ、もって再度鉄部３３１
を閉ぢさせ切断動作を行う。

このようにして、くりかえし、自動的に上記一連の動作
を反覆せしめるものである。

猶この間において停止ボタンＢＳＩを押せばすレーＣＲ
１によりパイロットランプＳＬＩを残し、全機構が停止
し、原姿勢に復帰するもので安全性は高い。

以上の実施例では、駆動機構５として空気圧方式を利用
したが、油圧、水圧利用或は電磁式シリンダーを利用す
る方式又はモーター利用の電動式を利用することもでき
るし、又自動制御機構６として無接点リレーや半導体利
用の方式なども利用することができる。

この考案によれば定点に位置して供給される粘性押出成
形品０１に対して切断機構３及びこれと同期制御される
塗剤機構４により、切断及び粘着防止剤０２の塗布及び
原姿勢復帰がなされるから、粘性押出成形品０１は粘着
することなく確実に切断され、作業者は何ら注意を払う
ことなく必要なタイミングでこれを受は取り、又は直接
被加工品の上に供給しながら所定のタイミングでこれを
切り取り、次の作業をすることができ、しかも粘性押出
成形品０１は不純物である粘着防止剤０２が端末部以外
には耐着してないから、作業しやすい高温状態でしかも
純粋のよ・使用することができる効果があり、従って建
築材組立工業や機械組立工業においてシーリングなどを
用いる作業を能率化することができ、又品質の劣化及び
バラツキの発生を完全に防止しうる。

猶、必要に応じて自動制御機構６の構成を変えて、一連
の作業の１サイクル毎に停止せしめ、必要の都度ボタン
操作で切断するように図ってもよいし、各部品を変更す
るときは、これに応じた駆動機構５及び自動制御機構６
を構成するのは勿論である。

【図面の簡単な説明】

図面は実施例を示し、第１図は要部の見取図、第２図は
駆動機構の配管図、第３図は自動制御機構のシーケンス
図である。 ０１・・・・・・粘性押出成形品、０２・・・・・・粘
着防止剤、１・・・・・・供給機構、２・・・・・・機
台、３・・・・・・切断機構、３１・・・・・・旋回台
、３１１・・・・・・軸台、３１２・・・・・・台板、
３２・・・・・・進退機構、３２１・・・・・・案内脚
片、３２１１・・・・・・案内溝、３２２・・・・・・
進退台、３３・・・・・・自動銃、３３１・・・・・・
鉄部、３３２・・・・・・エアシリンダー、３４・・・
・・・旋回機構、３４１，３４２・・・・・・枢軸、３
４３・・・・・・伸縮リンク、４・・・・・・塗剤機構
、４１．４２・・・・・・昇降軸、４３・・・・・・塗
布具、４３１・・・・・・基板、４３２・・・・・・押
圧材、４４・・・・・・塗布具、４４１・・・・・・基
板、４４２・・・・・・押圧材、４５・・・・・・給剤
機構、４５１，４５２・・・・・・パイプ、４５３・・
・・・・貯槽、４５４，４５５・・・・・・コック、４
９・・・・・・機枠、５・・・・・・駆動機構、５０・
・・・・・ニアコンプレッサー、５１．５２，５３．５
４・・・・・・エアシリンダー、５５，５６，５７．５
８・・・・・・電磁弁、５９・・・・・・空気調整ユニ
ット、６・・・・・・自動制御機構。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 粘性押出成形品０１を定位置に定速で供給する供給
   機構１と、機台２と、機台２上に固定された旋回台３１
   に進退機構３２を介して自動銃３３を結合し且つ旋回台
   ３１と機台２との間に旋回機構３４を結合させてなる切
   断機構３と、旋回台３１の中心と供給機構１の供給点を
   結ぶ線に対して旋回台３１の中心で交差する交差線上に
   設置された塗剤機構４と、これらを駆動する駆動機構５
   と、駆動機構５を制御する自動制御機構６とからなり、
   自動銃３３が粘性押出成形品Ｏに正対した原姿勢から、
   切断し、後退し、旋回して塗剤機構４に達して粘着防止
   剤０２の塗布をうけ、逆行して原姿勢に戻る一連の動作
   を反覆するようにしたことを特徴とする粘性押出成形品
   自動切断装置。 ２ 粘性押出成形品がゴム条体である実用新案登録請求
   の範囲第１項に記載の自動切断装置。 ３ 供給機構１が連続押出機である実用新案登録請求の
   範囲第１項又は第２項記載の自動切断装置。 ４ 供給機構１が間欠的作動を行い、定長毎に停止する
   連続押出機である実用新案登録請求の範囲第１項又は第
   ２項記載の自動切断装置。 ５ 塗剤機構４が、対向して昇降する１対の昇降軸４１
   ．４２とこの昇降軸４１．４２の対向端に固定された塗
   布具４３．４４よりなり、自動銃３３の鉄部３３１を挾
   んだとき作動するようにされた実用新案登録請求の範囲
   第１項乃至第４項のいずれかに記載の自動切断装置。 ６ 塗布具４３．４４に常時給剤する給剤機構４５を付
   属せしめた実用新案登録請求の範囲第５項記載の自動切
   断装置。 ７ 進退機構３２、自動銃３３、旋回機構３４及び昇降
   軸４１．４２が共通した形式の駆動機構５を具える実用
   新案登録請求の範囲第１項乃至第６項のいずれかに記載
   の自動切断装置。 ８ 駆動機構５が、何れも流体圧を利用する形式である
   実用新案登録請求の範囲第７項記載の自動切断装置。 ９ 駆動機構５が、何れも空気圧を利用する形式である
   実用新案登録請求の範囲第８項記載の自動切断装置。 １０ 自動制御機構６がシーケンス制御方式によって
   構成されている実用新案登録請求の範囲第１項乃至第９
   項のいずれかに記載の自動切断装置。 １１ 実用新案登録請求の範囲第１項乃至第１０項の
   いずれかに記載の自動切断装置において、一連の動作を
   自動的に反復するように自動制御機構６を構成したもの
   。