JPS5836157B2 - 折畳み横引きシヤツタ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は折畳み横引きシャツタに関する。

最近、一般住宅ではリビングとダイビングの間仕切りに
横引きシャツタが多く使用されるようになり、ビル等の
会議室その他でも広く使用されはじめたが、折畳みの各
扉が前後に振れやすく、剛性に欠け、上下のレール部材
が複雑な横断面で大型部材となる欠点があった。

本発明はこの点に鑑みてなされたものであって、軽快に
折畳み開閉が出来、各扉は閉鎖時に上下で強固に自動的
に保持されて前後振れが少く、天井部及び床部に突出部
又は溝部がほとんど無く、頑丈な折畳み横引きシャツタ
を提供することを目的とする。

以下、図示の実施例に基づき本発明を詳説する。

第１図と第２図は折畳み横引きシャツタの閉鎖時を示し
、室内を間仕切った状態であり、第３図はそれを折畳ん
で開放した状態であり、第３図から第２図の状態へは順
次第４図→第５図→第６図→第Ｔ図の如く作動する。

１は天井部、２は床部、３は側壁部であり、天井部１に
は上レール部材４を、床部２には下レール部材５が、上
下に相対向して平行に設けられ、６は扉であり、７，８
は複数枚の扉６・・・を順次折畳み自在に連結する関節
部材であって、図では左端側の扉６は蝶番９にて側壁部
３に揺動自在に取付けられると共に、この蝶番９を第１
番目と数えるとして、偶数番目の関節部材Ｔ・・・は、
折畳んだときに上下レール部材４，５を含む面から遊離
する。

そして奇数番目の関節部材８・・・は上下レール部材４
，５を含む面内を常に移動する。

しかして第３図と第８図と第１１図に示す如く上レール
部材４に於で、折畳まれた扉６・・・の厚さ寸法よりも
十分に大きい寸法Ｅだけ左の側壁部３から中央寄りに切
欠部１０を設け、上レール部材４の案内凹溝１１を前後
いずれか一方に開口させ、かつ誘導板１２をこの切欠部
１０に付設してあり、遊離する側の関節部材７に第９図
の如く弾発部材１３にて上方に弾発付勢された係合杆１
４が上下動自在に取付けられ、突出する該係合杆１４の
上端１５を上記案内凹溝１１に嵌込んで前後力向に振れ
ないように係合させ横方向へは摺動しつつ案内されるよ
うにすると共に、案内凹溝１１の所定位置に開設された
上記切欠部１０から係合杆１４の上端１５が出入り自在
として、折畳んでゆくときに該上端１５は上レール部材
４から遊離し、偶数番目の関節部材Ｉは第７図→第６図
→・・・→第３図と順次折畳まれる。

さらに切欠部１０においては案内凹溝１１の深さ寸法Ｈ
は最も大きく、切欠部１０から所定間隔Ｆ以上離れた範
囲Ｇでは上記深さ寸法Ｈは最も小さく設定され、切欠部
１０の近傍からしだいに該深さ寸法Ｈを減少させ、案内
凹溝１１の底部１６に、所定長さＫの勾配底部１７を形
或し、該勾配底部１７に弾発的に当接する係合杆１４の
上端１５を、第１１図中の符号Ｉ→■→■のように順次
下方に押圧して、関節部材７の下端面から該係合杆１４
の下端１８をしだいに突出させて、扉６・・・の折畳ん
だときには下レール部材５の凹溝部１９から外れていた
係合杆１４の該下端１８を、しだいに凹溝部１９に係合
させ、上記範囲Ｇでは完全に係合して、前後方向への振
れを防止する。

つまり閉鎖時には係合杆１４の上端１５と下端１８が夫
々上レール部材４の案内凹溝１１と下レール部材５の凹
溝部１９に係合し、上下において関節部材１は前後方向
への振れが防止される。

しかして関節部材７，８は第１３′図に示す具体例では
半月形の型材であって、扉６の左右端縁に凹設された四
分円状凹所２０に嵌め込まれ、同図中の軸心点Ｍ廻りに
約９０度分を各扉６が揺動して折畳み開閉される。

そして偶数番目の関節部材７は上下力向の貫孔２１を有
し、この貫孔２１に係合杆１４を挿嵌し、中間の細径部
２２に対応する位置に第１５図と第１４図で示すスプリ
ング受け部材２３を取付けるべく関節部材７と直交する
方向から挿込み溝２４を切欠き形或して該挿込み溝２４
にスプリング受け部材２３の先端部２５を挿入しコイル
スプリング等の弾発部材１３の下端を受け、他方細径部
２２の挿嵌されたコイルスプリング等の弾発部材１３の
上端を係合杆１４の段付部２６に当接させ、常に上方に
係合杆１４を弾発付勢している。

なお、２７はストツパであり上端１５が関節部材７の上
面から突出しすぎないようにして切欠部１０から円滑に
出入りさせる。

しかして奇数番目の関節部材８は、第１０図と第１１図
と第１３図に示すように、上端に固着されたローラ吊持
装置２８にて上レール部材４から吊設され、結局扉６・
・・と関節部材１，８・・・等の重量はこのローラ吊持
装置２８にて吊設支゛持されている。

またこの関節部材８は前述の関節部材７と同一の横断面
の型材を用い、従って貫孔２１は中空であると共に、下
端には、係合突出体２９が固定されている。

なお下レール部材５に沿って転動しつつ関節部材８を支
持するローラ支持装置を付設し、又はローラ吊持装置２
８に代えて用いるも自由である。

また第１０図に示すように上レール部材４の一部を切欠
いて、ローラ吊持装置２８を上レール部材４の案内溝３
０に嵌込み、蓋部材３１をもって施蓋させて戊る。

なお第２番目の関節部材７ａぱ第２図のように常に切欠
部１０の左側にあるため、案内凹溝１１とは係合せず、
従って、この関節部材７ａのみは別途係止機構にて上レ
ール部材４又は下レール部材５に係止するか、又は全く
係止させない構造とされている。

本発明の実施例によれば、係合杆１４が関節部材Ｔの内
部に収納された構造であり、上端１５と下端１８のみが
突出しているから、関節部分はコンパクトで頑丈であり
、美感的にも優れている。

本発明は上述せる構成であり、切欠部１０の近傍からし
だいに案内凹溝１１の深さ寸法Ｈを減少させて勾配底部
１７を形或したから、折畳み開閉作動と共に自動的に係
合杆１４が上下動して、下レール部材５の凹溝部１９に
係合したり離脱され、間仕切り壁等に使用して非常に使
いやすく、容易に折畳み開閉出来ると共に、閉鎖されて
いるときは上下で前後力向の振れが防止されているから
一層間仕切り壁等に好適使用出来る。

さらに下レール部材５は最も簡素な凹溝部１９のみを有
せば十分であり、床を歩いても少しも邪魔とならない。

かつ全体は頑丈であって軽快に折畳み開閉が出来る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すものであって、第１図は
全体正面図、第２図は第１図のＡ−Ａ断面図、第３図は
屏を折畳んだ状態の底面図、第４図と第５図と第６図と
第７図は扉を順次閉じてゆく途中の状態を説明する底面
図、第８図は上レール部材の拡大底面図、第９図と第１
０図は夫々第１図のＢ−Ｂ，Ｃ−Ｃ断面図、第１１図は
要部拡大断面正面図、第１２図は関節部材７が切欠部１
０の位置にあるときの第９図に対応する断面図、第１３
図は要部拡大断面底面図、第１４図はスプリング受け部
材２３の平面図、第１５図は同正面図である。 １・・・・・・天井部、２・・・・・・床部、４・・・
・・・上レール部材、５・・・・・・下レール部材、６
・・・・・・扉、７，８・・・・・・関節部材、１０・
・・・・・切欠部、１１・・・・・・案内凹溝、１３・
・・・・・弾発部材、１４・・・・・・係合杆、１５・
・・・・・上端、１７・・・・・・勾配底部、１８・・
・・・・下端、１９・・・・・・凹溝部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 天井部１に上レール部材４を、床部２に下レール部
   材５を、上下に相対向して設け、かつ複数枚の扉６・・
   ・と該扉６・・・を折畳み自在に連結する関節部材７，
   ８・・・とを有する折畳み横引きシャツタに於で、 折畳んだときに上記上レール部材４と下レール部材５を
   含む面から遊離する側の関節部材７に、弾発部材１３に
   て上方に弾発付勢された係合杆１４を上下動自在に取付
   けると共に、上記上レール部材４に、該係合杆１４の上
   端１５が係合しつつ案内される案内凹溝１１を設け、か
   つ該案内凹溝１１の所定位置に切欠部１０を設けて折畳
   んだときに該係合杆１４の上端１５が該上レール部材４
   から遊離自在とすると共に、該切欠部１０の近傍からし
   だいに該案内凹溝１１の深さ寸法Ｈを減少させて勾配底
   部１７を形成し、該勾配底部１７に弾発的に当接する上
   記係合杆１４の上端１５を下方に押圧させ、折畳んだと
   きじは上記下トル部材５の凹溝部１９から外れていた該
   係合杆１４の下端１８を、しだいに該凹溝部１９に係合
   させ、閉鎖時には該係合杆１４の上端１５と下端１８が
   夫々上レール部材４の案内凹溝１１と下レール部材５の
   凹溝部１９に係合するように構威されたことを特徴とす
   る切畳み横引きシャツタ。