JPS583565Y2

JPS583565Y2 - 携帯用ポツトの連結ホルダ−

Info

Publication number: JPS583565Y2
Application number: JP4915679U
Authority: JP
Inventors: 英晴木村; 敏治木村
Original assignee: 象印マホービン株式会社
Priority date: 1979-04-12
Filing date: 1979-04-12
Publication date: 1983-01-21
Also published as: JPS55148424U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、２種以上の飲み物を携帯することができる携
帯用ポットの連結ホルダーに関するものである。

従来の携帯用ポットは、−個一個が別体であるために、
たとえばお茶とコーヒーのように２種の飲み物を携帯す
る場合には２個のポットをそれぞれ別個に携帯しなけれ
ばならず、煩わしかった。

そこで、ポットの外側面にねじを設ける一方、下げ紐を
取付けたホルダーに２個のねじ孔を設け、このホルダの
ねし孔に上記ポットのねじを螺合させて取付け、下げ紐
を肩から下げて２本のポットを一体に携帯できるように
したものが提供されている。

ところが、この場合にはポットとホルダーとの着脱を螺
合により行なわなければならないので、着脱が面倒であ
るばかりか、ホルダーには２本のポットの全重量がかか
るため、大きな強度が要求され、大型化するという欠点
がある。

また、ポットとホルダーとの螺合が外れたときには、下
げ紐がホルダーに取付けであるため、ポットが落下し、
ポットの損傷を招く心配があり、しかもポットには下げ
紐取付部がないので、ポット単体として眉にかけて携帯
することができないという欠点がある。

本考案は上記欠点に鑑みてなされたもので、ポットとホ
ルダーとの着脱を容易にし、ホルダーの軽量小型化を図
り、ポットとホルダーとの結合が外れてもポットが落下
することなく、シかもポット単体としても携帯可能な携
帯用ポットの連結ホルダーを提供することを目的とする
。

以下、本考案を一実施例である添付図面にしたがって説
明する。

第１図は携帯用ポットを示し、このポット１は内部にガ
ラス製の中瓶（図示せず）を有し、上端には外コツプ２
を備えている。

また、略円筒形の外装３の中央部には凹部４が全周に亙
って設けられ、外装３の上端には下げ紐５の取付部６が
対称位置に２個設けられている。

なお、上記凹部４の上端部及び、下端部の対向する位置
には突起７が設けられ、凹部４の中央部には一段凹んだ
装飾用の凹溝８が３本設けられている。

第２図〜第５図は本考案にかかる連結ホルダーを示し、
このホルダー１０は合成樹脂にて一体成形されたもので
ある。

このホルダー１０には２対の半円筒形に彎曲した抱持部
１１，１３，１５，１７が設けられており、これら抱持
部１１，１３，１５．１７は第２図中左半分に示すごと
く常時外方に開く方向の付勢力を有している。

抱持部１１，１５の先端部には、両側方に可撓性を有し
かつ先端に彎曲した幅広部１２ａ、１６ａを有する係止
片１２．１６が突設されており、また抱持部１３．１７
の先端部には「形状の起立片１４．１８が所定間隔をお
いて対向した状態に突設されている（第６図参照）。

なお、上記抱持部１１．１３，１５．１７の幅はポット
１の凹部４の幅とほぼ等しく、抱持部１１．１３，１５
．１７の板厚は凹部４の深さとほぼ等しいホルダー１０の中央部上面には、両側部が上記抱持部１
１．１３，１５．１７と同一曲率で彎曲した支持板１９
が設けられており、この支持板１９の両側部にはポット
１の突起７が嵌合する切欠２０．２０が設けられている
。

また、支持板１９の下面には補強壁２１が垂設されてい
る。

なお、２２は抱持部１１，１３，１５．１７の軽量化を
図るために設けられた長孔で、同時にホルダー１０の装
飾も兼ねている。

上記ホルダー１０で２個のポット１を並列状態で連結す
るには、ポット１を抱持部１１，１３，１５．１７内に
挿入し、凹部４と抱持部１１，１３，１５．１７とを嵌
合させるとともに突起７と切欠２０、２０とを嵌合さ
せ、抱持部１１．１３，１５．１７を内方に撓ませる。

これによって、係止片１２．１６は起立片１４．１８の
間に差し込まれ、係止片１２．１６の先端幅広部１２ａ
、１６ａと起立片１４．１８の突起１４ａ、１８
ａとが摺接するとともに係止片１２．１６は内方に撓み
、係止片１２．１６の段部１２ｂ、１６ｂカ起
立片１４．１８（７）突起１４ａ。

１８ａと係合する。

抱持部１１，１３，１５．１７は常時外方へ開く方向の
付勢力を有しているので、上記係合が外れることがなく
、シたがって抱持部１１，１３゜１５．１７は凹部４に
完全に嵌合してポット１がホルダー１０に対して上下に
移動することなく、がつポット１の突起７が切欠２０に
嵌合するためポット１が回転することもない。

上記のごとく２本のポット１，１をホルダー１０で連結
したのち、一本の下げ紐５の両端を２本のポット１，１
の一方の取付部６，６に引掛けることにより、２本のポ
ット１，１を連結状態で携帯することができる。

上記実施例ではホルダーの抱持部全体がポットの凹部に
嵌合する場合を示したが、抱持部の一部が凹部に嵌合す
るものでもよい。

また、ポットおよびホルダーの抱持部の形状は円筒形に
限らず、いかなる形状であってもよい。

さらに、係止片および起立片の形状は上記実施例のもの
のみに限定することはない。

ただし、実施例のものでは、係止片１２．１６の弾性力
が起立片１４．１８との着脱時にのみ作用し、強制嵌合
のごとく常時弾性力を必要としないため、材料の耐久性
が向上するという利点がある。

以上の説明で明らかなように、本考案のホルダーは抱持
部、係止片、起立片等の部品がすべて一体戒形されてい
るので、安価でかつ取扱いが極めて容易である。

しかも係止片の弾性力は抱持部の弾性力に対して直角方
向に作用しているので、係止片と起立片との保合が誤っ
て外れる心配がない。

また、ホルダーはポットを単に連結するのみであり、ホ
ルダーにはポットの重量がかからないので、ホルダーの
板厚を薄くしても何ら支障がなく、ホルダーの小型軽量
化を図ることができるとともに、下げ紐がポットに取付
けであるので、たとえホルダーとポットとの結合が外れ
ても、ポットが落下する心配がない。

さらに、ポットの下げ紐取付部に適宜下げ紐を取付けれ
ば、ポット単体として使用でき、しかもポットの外側面
には単に凹部が設けられているにすぎないので、ポット
の外観を損うことがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は携帯用ポットの正面図、第２図は本考案にかか
るホルダーの平面図、第３図は第２図のＩＩＩ−ＩＩＩ
線断面図、第４図は底面図、第５図は右側面図、第６図
は一部斜視図である。１・・・・・・ポット、４・・・・・・凹部、５・・・
・・・下げ紐、６・・・・・・下げ紐取付部、７・・・
・・・突起、１０・・・・・・ホルダー、１１．１３゜
１５．１７・・・・・・抱持部、１２．１６・・・・・
・係止片、１４．１８・・・・・・起立片、１９・・・
・・・支持板、２０・・・・・・切欠。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

胴部外側面に全周に互って凹部を設け、かつ肩部に２個
の下げ紐取付部を設けた２個の携帯用ポットを、並列状
態で連結するホルダーにおいて、上記凹部の約半周と嵌
合しかつ常時外方に開く方向の付勢力を有するとともに
、先端部に各々両側方に可撓性を有する係止片と該係止
片と係合する起立片とを設けた二対の抱持部を合成樹脂
にて一体に設けたことを特徴とする携帯用ポットの連結
ホルダー。