JPS5835479Y2 - インクジエツトプリンタ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は帯電量制御型のインクジェットプリンタにかか
り、異なる文字サイズを印字する際、文字サイズにかか
わらず同一の印字品質で印字を行うようにしたインクジ
ェットプリンタに関する。

一般に帯電量制御型のインクジェットプリンタは、ノズ
ルより加圧インクを噴出し且つインク粒子を形成し、こ
のインク粒子を印字帯電信号（ビデオ信号）に応じて帯
電弘高電圧電界中を通過させることによシ上記インク粒
子を帯電電荷量に応じて偏向し、記録紙上にドツトマト
リクスによるドツトパターンを形成するようにしたもの
である。

かかるプリンタにｐいて、ドツトパターンのサイズを変
更する場合、インク粒子の偏向制御を行えば、縦方向の
サイズが、ノズルを搭載し水平方向に移動するギヤリッ
ジの走行制御を行うことて横方向のパターンサイズが変
更でき、全体としての文字サイズの変更を行うことがで
きる。

この方法により文字サイズを変更し印字するような場合
、インク粒子即ちドツトパターンを構成するドツトの大
きさが変わらないため印字品位が低下する。

例えば、大きいえ字を印字する場合、ドツト間隔が広く
なり、一方小さい文字であればドツトが込み合って結局
印字品位を低下することになる。

本考案は上記欠点に鑑みなされたもので、大きい文字を
印字する場合にトいては、インク粒子を大きくシ、小さ
い文字を印字する場合にｐいてはインク粒子を小さくし
て印字を行うようにしたものである。

以下、本発明を図面に従って詳細に説明する。

第１図は本考案にかかる多数の異なる口径のインク噴出
口を有したノズルを示す斜視図である。

図中１はノズルでその先端部に夫々口径の異なるインク
噴出口１ａ、１ｂ、１ｃを有している。

又２はノズル１に超音波振動を与え上記インク噴出口１
ａ、１ｂ、１ｃより噴出されるインク流を粒子化するた
めの振動子、３は上記振動子を固定し安定化させる目的
のためのカウンタウェイトである。

従って、上述のものにおいて、輸送管４より圧送される
インクは、ノズル１より夫々のインク噴出口１ａ、１ｂ
、１ｃを介して噴出される。

この時噴出されるインク流５ａ 、５ｂ ｔ５ｃは振動
子２の振動周期で粒子化される。

この粒子化された各インク粒子６ａ、６ｂ 、６ｃに印
字情報に対応する帯電を行い、かかるインク粒子が偏向
電極（図示せず）を通過する際、帯電量に対応して偏向
され、記録紙に衝突し印字情報に対応したドツトパター
ンが形成される。

上記インク粒子への帯電は、ノズル１と噴出口１ａ、１
ｂ、１ｃに対応して個々に設けられる帯電電極との間に
ビデオ信号（印字情報）を加えることで実行している。

但し上記各帯電電極はシールドされている。

この場合、インク粒子の粒子化位相とビデオ信号の印加
タイミングを合わせる事が重要となる。

即ち、インク粒子が今昔さＶこ粒子化されようとする時
に上記ビデオ信号を加えることで帯電が威されるが、イ
ンク粒子と成った後にビデオ信号を印加してもかかる粒
子は電荷を帯びることはない。

従って、本考案では大きな文字を印字する場合大きなイ
ンク粒子に帯電を与えて印字を行い、小さな文字を印字
する場合、例えば口径の小さイ噴出口１ａより噴出され
粒子化したインク粒子６ａに帯電を与えて印字を行う。

このようにすることで、大きい文字を印字した場合にネ
・いては、ドツトが大きくなり、印字品位が低下すると
いうことはなくなる。

ここで、インク粒子に帯電を行う場合、文字の大きさに
応じて、インク粒子を選択し、帯電を行う必要がある。

しかし上述した如く、帯電は粒子化するタイミングとビ
デオ信号の印加タイミングが合った時に良好なものとな
る。

そこで、第１図に示すものは、インク噴出口の口径が夫
々異なっており、粒子化する周期は一定であるが、粒子
化するタイ□ング、即ち粒子化位相が異なる。

この位相はインクの粘度等によっても異なる。

従って、粒子化位相とビデオ信号の印加タイミングを合
わせれば、夫々のインク粒子６ａ＊６ｂ。

６ｃを選択的に帯電制御でき、文字サイズの変更にネ・
いても対応するインク粒子で印字が実現できる。

その−具体例を第２図のブロック図に示している。

図中、１０はインク粒子の発生頻度を決定するクロック
信号発生器、１１はクロック信号発生器１０からの信号
に同期して、インク粒子を形成するための超音波信号発
生器でこの超音波信号発生器からの信号を第１図で説明
した振動子２に加えノズル１を励振させる。

１２はクロック信号発生器１０とのある位相関係にある
位相探索信号を発生する位相制御回路で即ち、１２ａが
第１図のインク粒子６ａに対応する位相探索信号−を発
生する。

この探索信号は、位相探索信号又はビデオ信号の何れか
を帯電電極１４に加えるための切換スイッチ１３に入力
される。

上記ビデオ信号はビデオ信号発生器１５より作られる。

即執キーボード、データ伝送線路等の入力源との接続を
円滑に行うべく用意されたＩ１０インターフェース１６
を介して入力される信号ｃ文字信号、ファンクション信
号等）を導入し、印字するものか、そうでないものかを
判定する判別回路１７からの文字印字信号をビデオ信号
発生器１５人力することにより文字印字信号に対応する
ビデオ信号が形成される。

一方、判別回路１７より出力されるファスクツヨン信号
は、次に印字される学卒サイズに対応するインク粒子を
選択するためのセレクタ１８に入力される。

このセレクタ１８からのセレクト信号は各切換スイッチ
１３ａ、１３ｂ、１３ｃに加えられ、何れかの切換スイ
ッチ１３を動作状態にし位相探索信号又はビデオ信号を
次段の帯電電極１４に加えるようにしている。

又、図中１９は帯電電極と偏向電極との間に設けられ、
位相探索信号で帯電されるインク粒子の帯電量を監視す
るセンス電極である。

即ち、センス電極１９にて検出された信号が位相制御回
路にフィードバックされ、インク流が粒子化するタイミ
ングと位相探索信号のタイミングとを一致するようにし
ている。

以上の如く構成されたものにふ・いて、次に動作を説明
する。

尚、説明の都合上セレクタ１８により位相制御回路１２
ａ１切換スイツチ１３ａ、帯電電極１４ａ及びセンス電
極１９ａのａ系列が位相探索モードにあるものとする。

そこで、位相制御回路１２ａはクロック発生器１０との
ある位相関係にある。

インク粒子６ａを帯電するための位相探索信号を発生し
、切換スイッチ１３ａを経て帯電電極１４ａに加えられ
る。

一方、ノズル１の噴出口１ａから噴射されたインク流は
、超音波信号発生器１１により駆動される振動子２の機
械振動により、帯電電極１４ａ内で粒子化さえ、インク
粒子６ａになる。

この粒子化されるタイミングと、位相探索信号を帯電電
極１４ａに加えるタイミングとが一致すれば、インク粒
子６ａ／／′ｉ帯電され、不一致ならば帯電されない。

このようなインク粒子６ａの帯電電荷量をセンス電極１
９ａで検出し、この帯電、否帯電の信号を位オ篩１］御
回路１２ａにフィードバックすることで、位相を常に正
しい状態に制御する。

次にセレクタ１８によりａ系列が印字の状態になったと
すると、ビデオ信号発生器１５は上記の位相探索モード
で見つけられている位相でもってビデオ信号を発生し、
この信号が切換スイッチ１３ａを介して帯電電極１４ａ
に加えられる。

そして、帯電が成されたインク粒子は偏向電極を通り帯
電量に対応した偏向が与えられ記録紙に衝突しドツトパ
ーンを形成する。

尚、上述の場合にａ系列以外は位相探索モードにしてネ
・き、位相制御を行うようにして訃けば、次の印字がス
ムーズに実行される。

上述の如く、文字の大きさによりインク粒子の大きさを
変えて印字を行うことができ、文字サイズの変更にネ゛
ける印字品位は低下することはない。

又、本考案にトいては、１つのノズル１に３個の異なる
インク噴出口を設け、更に工つの振動子により、夫々の
大きさの異なるインク粒子を形成する印字部を実施例と
して説明したが、印字部が大きくなることさえ問題にな
らなければ、１つのインク噴出口を有したノズルを複数
個設け、夫々のノズルの振動子を付加するようにしたも
のであっても実現できる。

以上説明した様に、本考案に卦けるインクジェットプリ
ンタにあっては夫々大きさの異なるインク粒子を形成す
るための口径の異なる複数のインク噴出口を有し、これ
らインク噴出口からのインク粒子を、入力信号が導入さ
れた判別回路から送られてくる文字サイズ指示に従って
大きい文字サイズに対しては大きいインク粒子でまた小
さい文字サイズに対しては小さいインク粒子で夫々印字
させるべく選択的げ帯電制御することによって、文字サ
イズの変更をインク粒子の大きさの異なるインク噴出系
で行なえ、つまり大きい文字サイズに対しては大きいイ
ンク粒子だけを用いて印字しまた小さし文字サイズに対
しては小さいインク粒子だけを用いて印字でき、文字サ
イズによってドツト間隔が広くなったり狭くなったりし
たえ字が形成されることがなく、文字サイズを変化でき
るようにしても印字品位の高い鮮明なドツトパターンを
形成できるインクジェットプリンタを得ることができる
。

またインク粒子の大きさの異なるインク噴出系の切換選
択を行なっても、粒子化位相とビデオ信号の印加タイミ
ング制御が効果的に行なえて常に正しい状態で帯電でき
、正確な印字動作を遂行できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案にかかる印字部であるノズルの一例を示
す斜視図、第２図は本考案の一実施例を説明するための
ブロック図である。 １：ノズル、１ａ、ｌｂ、１ｃ：インク噴出口、１５：
ビデオ信号発生器、１８：セレクタ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 帯電量制御型のインクジェットプリンタに卦いて、夫々
   大きさの異なるインク粒子を形成するために設けられた
   口径の異なる複数のインク噴出口と、前記インク噴出口
   ゛に夫々応応しそれらインク噴出口からのインク粒子に
   帯電を行わしめる帯電電極と、入力信号を導入して印字
   するものか否かを判定する判別回路と、前記判別回路か
   ら文字印字信号を受入しこれに対応するビデオ信号を形
   成するビデオ信号発生器と、位相探索信号を発生すると
   共に粒子化位相と位相探索信号のタイ□ングを一致させ
   るよう制御する前記帯電電極夫々に対応して設けられた
   位相制御回路と、前記帯電電極の夫々に対応して設けら
   れると共に前記位相制御回路からの位相探索信号及び文
   字信号に対応するビデオ信号との両信号を夫々入力して
   それら信号を対応する帯電電極へ印加するのを制御する
   スイッチ手段と、前記判別回路から文字サイズ指示に関
   する信号を受入し、大きい文字サイズに対しては大きい
   インク粒子で捷た小さい文字サイズに対しては小さいイ
   ンク粒子で夫々印字させるべく前記入力信号に対応して
   対応のスイッチ手段を有効とするよう選択するセレクタ
   手段とを備えたインクジェットプリンタ。