JPS5835441Y2 - 電気ル−タ−の切込深さ調整機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電気ルータ−等のようにベースヲ有シて、ベー
スの上下動作により切込深さの調節ができる構造に関す
るものである。

電気ルータ−の切込深さの調節は、ベースを上下に動作
させて行うものである。

その方式には、後述するように仮称スライド方式とマイ
クロメータ一方式がある。

スライド方式とは、ベースとベースを支持するハウジン
グが簡単に殖脱できる構造で形成されているものの仮称
で、例えば、ハウジングの外径と嵌合するベースの内胴
部を有し、ベースを手動させ適当な切込位置に動かしこ
れを押しネジ等で固定するものである。

この方式の長所は瞬時に調節することができることであ
る。

欠点は目分量で動かすため、切込深さの精度が悪いこと
である。

一方、マイクロメータ一方式は、ベースとハウジングの
動作をネジを介して応動するようにしたものの仮称で、
ベースをネジかみ合いの移動を利用して微動させて切込
深さを決めるものをこう呼称した。

この方式の長所は微調整ができるため、精度良い切込深
さの設定ができることである。

欠点は調節するのに時間を多く費やすことである。

以上の様に従来方式等は長所もあるが、上記した欠点の
あるのが現状である。

本考案の目的は、上記した従来技術の欠点をなくシ、ベ
ースの動作を簡便に精度良く行うようにするものである
。

即ち本考案は、ベースのメネジ、スクリュウのオネジの
関係において、オネジ、メネジを部分的に係合させるこ
とに着目し、オネジ、メネジのかみ合い状態を調節する
ことにより、ベースの上下動作を工夫したものである。

以下本考案の一実施例を図面によって説明する。

第１図、第２図は本考案の一実施例を示す電気ルータ−
の構造図であり、第１図は全体図、第２図はハウジング
２、ベース４、スクリュウ３の関係を示した部分断面図
である。

第１図、第２図により構成を説明する。

モータ部を内装しているハウジング２、ハウジング２の
側面にはベース４がボルト５によりハウジング２に支持
されている。

スクリュウ３はスクリュウ軸Ａ、Ｂ、３ａ、３ｂを介し
てハウジング支持座２ａ、２ｂとベース４に挾持されて
いる。

回転刃物６はベース４から突設してモータ軸に固定され
回転して、ベース面からの出っ張り量り分だげ被削材を
切・削する。

スクリュウのオネジ３ｃはベースのメネジ４ａの中に配
設されていて、スクリュウのオネジ３ｃに対してベース
のメネジ４ａは、やや大きな径で形成され、ネジピッチ
はどちらも同一である。

次にベース４の切込調節の動作を説明する。

従来技術で述べたスライド方式を行う場合ハ、第３図の
様に、ボルト５を十分にゆるめ、ベースのメネジ４ａと
スクリュウのオネジ３ｃが、かみ合わない状態にして（
第５図）、ベース４を上下へ手動させることにより刃物
の出つ張量りをｈ′まで可変して達成できる。

マイクロメータ一方式を行う場合は、第２図のベース４
とハウジング２の固着した状態から、゛ボルト５をベー
ス４がハウジング２上を摺動できる程度までゆるめ、ベ
ースのメネジ４ａとスクリュウのオネジ３ｃを係合させ
た状態のまま（第４図の状態）、スクリュウ３を回転さ
せれば、スフ９１９３０回転に合わせてベース４は上下
に応動することになり、微調整をすることができる。

以上の様にスライド方式とマイクロメータ方式を兼ね合
わせてベースの切込調整ができるため、効率よ（、高精
度な切込調整機構を提供できるものである。

ベース４０メネジは第６図の様に、スクリュウのオネジ
３Ｃとかみ合う部分だけあれば、効果はいささかも阻害
されることなく本考案の目的を達成することができ、本
考案の範囲である。

以上の様に本考案によれば、ベースのメネジとスクリュ
ウのオネジのかみ合い関係を変えるだけで、簡単で効率
よく、高精度の切込調整ができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す全体側面図、第２図、
第３図はベース、ハウジング、スクリュウの関係を示し
第２図はネジ部が螺合している状態を示す縦断側面図、
第３図はネジ部が遊合している状態を示す縦断側面図、
第４図、第５図は、ベースのメネジ、スクリュウのオネ
ジの関係図で第４図は、ネジ部が螺合した状態を示す横
断正面図、第５図はネジ部が遊合している状態を示す横
断面図、第６図は、第４図の変形例を示しその横断正面
図である。 ２・・・・・・ハウジング、３・・・・・・スクリュウ
、４・・・・・・ベース、４ａ・・・・・・メネジ、６
・・・・・・刃物。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外枠のハウジングと該ハウジングで保持され切削材と当
   接するベースと該ベースのベース面から突出して回転し
   被切削材を切削する刃物を備えた電気ルータ−において
   、前記ベースに設けたメネジに螺合するスクリューを前
   記ハウジングと前記ベースとの間に配設すると共に前記
   メネジの内径を前記スクリューの外径より大きく形成し
   、前記スクリューの前記メネジとの螺合を係脱自在に構
   成して前記ベースの調整動作を適宜粗動、微動自在とし
   て成る切込深さ調節機構。