JPS5835283Y2 - 液体燃料の水分分離装置 - Google Patents

液体燃料の水分分離装置

Info

Publication number
JPS5835283Y2
JPS5835283Y2 JP1977056383U JP5638377U JPS5835283Y2 JP S5835283 Y2 JPS5835283 Y2 JP S5835283Y2 JP 1977056383 U JP1977056383 U JP 1977056383U JP 5638377 U JP5638377 U JP 5638377U JP S5835283 Y2 JPS5835283 Y2 JP S5835283Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid fuel
chamber
annular groove
outlet
diameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1977056383U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS53149979U (ja
Inventor
正次郎 川口
Original Assignee
和興産業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 和興産業株式会社 filed Critical 和興産業株式会社
Priority to JP1977056383U priority Critical patent/JPS5835283Y2/ja
Publication of JPS53149979U publication Critical patent/JPS53149979U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS5835283Y2 publication Critical patent/JPS5835283Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、液体燃料の水分分離装置に関する。
液体燃料が貯槽中にある場合空気中の水蒸気および燃料
中の水分が温度の影響により凝固し水滴となり或は外部
より水滴として混入した場合その燃料の通路にある諸機
器の腐蝕或は燃焼の際の燃焼不良などの不具合を起し、
またこれら水分が結合し水滴となって燃焼室に送られた
場合エンジンなどが始動不能に陥ることがある。
本考案はこのような実情に鑑みなされたもので、簡単な
構成によって従来の欠点を除去し、液体燃料中に含まれ
た水分を遠心分離作用によって分離凝固せしめると共に
持ち去りを防ぎ、これを合理的に沈降回収させ遊離水分
を全く含まない燃料を供給させるようにしたものである
図面について実施例の詳細を説明すると、1は切線方向
に液体燃料流入口2を設けた分離部材であって、該分離
部材1の内部には渦巻室3が構成されている。
そしてこの渦巻室3の中心部には比較的長尺のパイプ状
液体燃料流出口4が垂設してあって、この渦巻室3にお
いて遠心分離された水分が持ち去られないように構成さ
れている。
5は上記分離部材1の下側に着脱自在にとりつけられた
細長筒状のケースであって、このケースの下底部にはド
レーン口6が形成され、常時はナツト状の栓7が施しで
ある。
8は上記分離部材1とケース5との間にシール構造をも
って周縁が挟持されたカップ状の隔離部材で、この隔離
部材8の底部中央には、頂面部9′の直径が上記液体燃
料出口4を有する流出管の外径の略同径な截頭円錐形状
の膨出部9を一体形成し、これの上記頂面部9′を上記
液体燃料流出口4の下端開口面に近接させると・もにこ
の膨出部9の頂面部9′中央には小径の通口10が1側
設けである。
11は、上記膨出部9の形成により上記渦巻室3の延長
部として隔離部材8に形成された環状溝部で、この環状
溝部11の下底部には第3図のように数個の小径の通口
12が点在的に穿設形成しである。
13はケース5によって形成された水分の沈降室である
第4図はケース5の外側に液面指示計Aをとりつけた実
施例を示すもので、該液面指示計Aを構成するパイプ1
4は非鉄金属材料(銅、アルミニューム、ステンレスな
ど)よりなり、この中に液体燃料の比重より重く、水よ
り比重の軽い浮子15を昇降可能に収容せしめ、この浮
子15に磁性体16をとりつけると共に上記パイプ14
の外周面に砂鉄のような感磁性物質17を配設し、この
物質17を磁性体即ち浮子15の上下動に追従させて水
面レベルを視知するようになし、水分の沈降量を外部か
ら視知確認して上記栓7を抜き水をドレーンさせるもの
である。
図中18は透明合成樹脂材料などよりなる可視パイプで
、これによってパイプ14及び感磁性物質を保護し、ま
た可視パイプ18とパイプ14との間隙空間を真空など
に市ることによってパイプ14の表面に結露するのを防
止するようにしである。
またパイプ14を非鉄金属材料によって構成したことは
衝撃などによる破損を防止し、液体燃料が外部に漏出し
火災事故などが発生するのを防止するものである。
次に作用について説明すると、この分離装置を通過させ
る液体燃料のポンプは、この分離装置と燃料貯槽との間
にあって、分離装置に対して送出ポンプの役割を果すも
のと、また液体燃料が通過したあとにある吸込みの役割
をするポンプとがあるが、何れの位置にポンプが取付け
られても同一の作用をする。
燃料貯槽からの液体燃料19は分離部材1の流入口2か
ら渦巻室3に流入し渦を巻きながら下方に至る。
そのとき燃料中の遊離水分20は燃料よりも比重が重い
ために遠心分離作用によって渦巻室3の壁面によせられ
その重力により沈降する。
この沈降水分はお互いに結合して粒子が大きくなり沈降
速度を増し、隔離部材8の環状溝部11の底面に形成さ
れた小径の通口12から沈降室13内に至り図のように
ケース底部に蓄えられる。
また渦巻室3と沈降室13とは環状溝部11の下底部に
設けた点在せる数個の通口12を介して連通されている
ため、渦巻室3の渦流はこの隔離部材8の遮断作用によ
って沈降室13にはその影響を及ぼさず、沈降室13内
が渦流によって擾乱され、水分粒子が乱れて通口10を
経て流出口4から持ち去られることはない。
このようにして渦巻室3内において遊離水分を分離した
液体燃料は中央部に設けた流出口4の開口端と隔離部材
8の膨出部9頂面との間の間隙部を通り流出口4から流
出する。
上記膨出部9の頂面に設けられた小型の通口10は、渦
巻室3の下部外側に渦を巻きながら沈降する遊離水分が
通口12を経て沈降室13内に沈降する作用を助けると
共に、渦巻室3内の水滴分離性能を向上させるためのも
のである。
即ちその作用は流出口4の開口端面と膨出部9の頂面部
9′との比較的小さな間隙と関連して行われる。
この間隙は、膨出部の頂面に設けた小径の通口10を経
て沈降室13内の水滴を含まない液体燃料をベンチュリ
ー効果により少量づ・吸い出させるために適当な流速を
与えるためであって、その吸出し量は、隔離部材8の外
周に設けた小径の通口12をへて沈降室13内の外方沿
いに沈降する水滴が、通口10に持ち去られないような
流速を与えるようにする。
以上のことから明らかなように、流出口開口端面と膨出
部頂面部9′との間隙に対する通口10の径は関連性が
あり、上述の作用が満されるように決められるものであ
る。
このように本考案によれば、遠心分離作用によって確実
に液体燃料中の水分を分離し沈降させることができるこ
とは勿論のこと、特に本考案においては、膨出部9の頂
面部9′の径と流出口4を有する流出管の外径とが略同
径であることから、隔離部材8に形成された環状溝部1
1が渦巻室3の延長として作用し、遠心分離効果の向上
が計れる特長がある。
また膨出部9の頂面部9′と流出口4との間隙が小さい
ことから、渦巻室3から流出口をへて流出する燃料がこ
の間隙を通過する際にベンチュリー効果が生じ、頂面部
9′に設けた小径の通口10を経て沈降室13内の液体
燃料をこの通口10から少量づつ吸い出させ流出口から
流出することかで゛き、沈降室13内に沈降しり・ある
水滴を持ち去るのを合理的に防止しうる。
加えて、渦巻室3と沈降室13とが、隔離部材8の環状
溝部11の下底面に点在的に設けた小径の通口12によ
って連通されているのみであるため、渦巻室内の渦流作
用を沈降室13内に及は゛すことがなく、完全に遮断し
得られ、沈降室内の水滴の持ち去りが防止しうるばかり
でなく、通口12が小径で而も点在的であることから、
遠心力作用により分離された水分が上記環状溝部11に
蓄積され、この水分が通口12を通って沈降室13に滴
下するときには、大粒の水滴状で滴下せしめられ、更に
一層水分の持ち去り防止効果が向上しうるなど、実用上
の効果はきわめて大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は縦断正面図、第2図は第1図A−A線の断面図
、第3図は隔離部材の斜視図、第4図は別実施例の一部
切欠正面図である。 1・・・・・・分離部材、2・・・・・・液体燃料流入
口、3・・・・・・渦巻室、4・・・・・・液体燃料流
出口、5・・・・・・ケース、6・・・・・・ドレーン
口、7・・・・・・栓、8・・・・・・隔離部材、9・
・・・・・膨出部、9′・・・・・・頂面部、10・・
・・・・小径通口、11・・・・・・環状溝部、12・
・・・・・小径通口、13・・・・・・水分沈降室。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 分離部材の切線方向に液体燃料流入口を設けてこの分離
    部材中に渦巻室を形成すると共に、該渦巻室の中心にパ
    イプ状の流出口を垂設せしぬ、上記分離部材の下部に水
    分沈降室を形成するケースを装着し、更にこのケースと
    分離部材との間に外周部に水滴の通口を備えた隔離部材
    を配設した水分分離装置において、上記隔離部材8の底
    部中央には、頂面部9′の直径が上記液体燃料の流出口
    4を有する流出管の外径と略同径の截頭円錐形状の膨出
    部9を一体形成し、これの上記頂面部9′を上記流出口
    4の下端開口面に近接させると・もに、この膨出部9の
    頂面部9′中央には小径の通口10を設け、更に上記膨
    出部9の外周には、上記渦巻室3と延長となる比較的深
    い環状溝部11を形成せしめ、この環状溝部の下底面に
    数個の小径の通口12を点在穿設形成した液体燃料の水
    分分離装置。
JP1977056383U 1977-04-30 1977-04-30 液体燃料の水分分離装置 Expired JPS5835283Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1977056383U JPS5835283Y2 (ja) 1977-04-30 1977-04-30 液体燃料の水分分離装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1977056383U JPS5835283Y2 (ja) 1977-04-30 1977-04-30 液体燃料の水分分離装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS53149979U JPS53149979U (ja) 1978-11-25
JPS5835283Y2 true JPS5835283Y2 (ja) 1983-08-09

Family

ID=28953209

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1977056383U Expired JPS5835283Y2 (ja) 1977-04-30 1977-04-30 液体燃料の水分分離装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5835283Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5267163B2 (ja) * 2008-12-04 2013-08-21 三浦工業株式会社 気固液分離器

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS48101661A (ja) * 1972-03-04 1973-12-21

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS48101661A (ja) * 1972-03-04 1973-12-21

Also Published As

Publication number Publication date
JPS53149979U (ja) 1978-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5505860A (en) Grease and oil trap
US6203698B1 (en) Filter assembly
CA1274784A (en) System for separating liquids
US4780203A (en) Liquid separators
US2578568A (en) Gas-liquid separator
WO1998014263A9 (en) Filter assembly
US5534138A (en) Fuel separator apparatus
US2222930A (en) Centrifugal separator
US6540926B2 (en) Filter assembly
GB1372603A (en) Separating oil from oil contaminated water
SE438350B (sv) Kylsystem
US3450116A (en) Vapor charging system for internal combustion engines
US4213865A (en) Apparatus for separating sludge, oil and the like from contaminated water
JPS5835283Y2 (ja) 液体燃料の水分分離装置
JPH0122895Y2 (ja)
JPH0647990Y2 (ja) グリース阻集器
US5705056A (en) Separator for separating a heavier liquid from a lighter liquid
JPS6027443Y2 (ja) 燃料ストレ−ナ
JPS6117522B2 (ja)
JP5490589B2 (ja) 吸引回収装置
CN211710827U (zh) 一种适用于空轨列车的空调冷凝水自动储存和排放装置
GB2338192A (en) Gravity separator with tangential inlet
US6200179B1 (en) Diesel wet exhaust processing system
US1326039A (en) Automatic turpentine-separator
JPH0725231Y2 (ja) ミストセパレータ