JPS5835199Y2 - 裁縫箱

Info

【考案の詳細な説明】本考案は軽量で持運びに便利であり、且つ不使用時は平
坦状に折畳み可能であるが、使用時には立体的な箱に組
立て・便利に使用することのできる裁縫箱を市販に供せ
んとするものである。

従来、裁縫箱は全体を板材で作成するか、竹や木などで
作られた枠体に布やレザーを貼着したり、或は籐や線類
を編込んで作成することが行われており、可成りの工数
を必要として高価である。

また、販売にさいし店頭では品物を保管するために可成
りの場所をとるとか、運搬や取扱いが不便であるなどの
問題があった。

本考案は叙上の問題点を解決せんとするものであって、
以下本考案実施の一例を図面にもとづいて説明する。

第１図は本考案で使用される袋体１の斜視図であってＡ
は引起された状態を、Ｂは折畳まれた状態を示す。

こ・に袋体は材料に布やレザーなどが使用され、底部１
ａ、周側辺部１ｂ、ＩＣ，１ｄ、１ｅ、覆蓋部１ｆ
を適宜縫製したり、接着したりして直方体状に作成され
る。

実施例では周側辺部１ｂ。ＩＣ，ｌｄの上縁部イ９９ロ
、ハ覆蓋部１ｆの前縁部二、ホ、へとにファスナー２
ａ、２ｂが取付けてあり、チャック２Ｃの使用によ
り開閉自在となすものであるが、このほかに任意な止着
手段を採用することができる。

図面で３は覆蓋部１ｆの上方に設けた把手である。

第２図は前記袋体１内に差入れられた箱型状を保持する
ようになすための針金製骨枠を示すものであって、Ａに
示す如く１対の門型をなす立垂枠５．５′と、Ｂに示す
如き底板６とからなる。

このさい立垂枠５，５′の高さｈは前記袋体１の深さＨ
と、また巾すは同袋体１の横長Ｂと同−若しくは稍々小
なる寸法であり、且つ上方には水平方向にコ字状受けＳ
を形成して後述のトレーが載置されるようなさしめるの
ほか、下方はＬ字状の鍵体Ｐに形成して、底枠６の係合
環７に嵌入されるようになされる。

一方、底枠６はＢに示す如く方形の枠に形成されていて
、その四隅には前記立垂枠の鍵体Ｐが嵌入される係合環
７が一体に溶接される。

こ・に方形の縦横寸法は前記袋体の底部１ａの縦横寸法
と同−若しくは稍々小なる寸法である。

第３図は前記骨枠を組立てたのち、立垂枠５，５′のコ
字状受けＳ上に載置させるトレー８を示すものであって
、該トレー内には針が、糸、鋏みなど裁縫に必要な小物
品が区別されて収容される。

第４図は組立状態を示す作用説明図であって、折畳まれ
ていた袋体１を引起したのち該袋体１内に前記の如く組
立てた骨枠を差入れるようになし、あと該骨枠上部にト
レー８を載置させるようになす。

第５図は斯くして組立てられた裁縫箱の全体斜視図であ
る。

本考案は以上の如く折畳み可能な袋体と、該袋体内に差
入れるようになす組立分解可能な骨枠と、小物入れトレ
ーとの三者のセットで構成されてなり、各々は夫々れ別
個所で多量生産式に製造することができるので従来品に
比べて非常に安価となる。

また、持運びの時は骨枠は袋内から取出して分解し、ト
レーのみ袋内に入れた状態で平坦状となすことができる
。

従って、嵩らないで取扱いの便利なものとなる。

なお、販売にさいし店頭では見本品以外は分解して積重
ね状態となすことができるため、広い保管場所を必要と
しないで売場の効率的な利用を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案で使用される袋体を示すものでＡは箱型
状に引起した斜視図、Ｂは折畳んだときの斜視図、第２
図は同じく骨枠を示すものでＡは立垂枠の斜視図、Ｂは
底枠の斜視図、第３図は同じくトレーの斜視図、第４図
は組立状態を示す作用説明図、第５図は製品図である。

【実用新案登録請求の範囲】