JPS583436B2 - スピ−カ用ホ−ン - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は音響放射パワーを一定指向角内に集中するとと
もに、指定所内の音圧特性パターンを一定化、かつ平坦
化することのできるスビーカ用ホーンに関するものであ
る。

従来の指向性制御ホーンは第１図、第２図に示すように
構成されていた。

すなわち、ホーン上下壁面１，２はスロート３から開口
４まで直線状で、その開口角はθ■となる構造であり、
左右壁面５，６はスロート３から開口４近くまで平行で
開口よりθＨ１の角度で直線的に開き、さらにθＨ２の
角度で直線的に開く構造となっていた。

このような構成のホーンによれば、直線的、断続的に変
化するため、第３図に示すように伝送特性の山谷が大き
く、θ１，θ２の指向特性も軸上（０°）特性とパター
ンが異なり、聴取位置による音質変化が大きいといった
欠点があった。

また、第４図に示すように指向角制御範囲も狭く、高域
の一部だけであった。

本発明は以上のような従来の欠点を除去するものである
。

以下、本発明の実施例を図面第５図〜第８図により説明
する。

まず、第５図において、左右壁面７，８はスロート９か
ら平行に伸び、ホーン全長の以上がこの平行部１０とな
っており、この平行部１０に連続して角形の開口部１２
までエクスポネンシャル曲線状部１１が形成されている
。

このエクスポネンシャル曲線状部１１の直線で結んだ開
き角度はθＨとなっている。

また、第６図に示すように上下壁面１３，１４はスロー
ト９から開口部１２までエクスポネンシャル曲線状に形
成されており、スロート９と開口部１２を結ぶ直線のな
す角度をθ■としたものである。

なお、この上下壁面１３．１４は直線状であってもよい
。

また、左右壁面７．８の開口部１２側は上記エクスポネ
ンシャル曲線状に代ってこのエクスポネンシャル曲線よ
り大きく開く双曲線より開き角の大きいカテナリー曲線
状にしてもよい。

なお、上記実施例の上下と左右の壁面を代えてもよい。

このようなホーン形状とすることによって第７図に示す
ように伝送特性が平坦で、θ１，θ２の指向特性のパタ
ーンが０°で示す軸上特性と近似し、聴取位置による音
質変化も少なく、しかも、第８図に示すように指向角制
御範囲の広いものとすることができる。

以上のように本発明のスビーカ用ホーンは構成されるた
め、音響放射パワーを一定指向角内に集中するとともに
指向角内の音圧特性パターンの一定化と平坦化が計れ、
音質変化の少ない指向角制御範囲の広いものとすること
ができるなどの利点をもち、工業的価値の大なるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のスピーカ用ホーンの縦断面図、第２図は
同横断面図、第３図は同ホーンの指向特性図、第４図は
同ホーンの指向角特性図、第５図は本発明のスピーカ用
ホーンの一実施例を示す横断面図、第６図は同縦断面図
、第７図は同ホーンの指向特性図、第８図は同指向角特
性図である。 ７，８・・・・・・左右壁面、９・・・・・・スロート
、１０・・・・・・平行部、１１・・・・・・エクスポ
ネンシャル曲線状部、１２・・・・・・開口部、１３，
１４・・・・・・上下壁面。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 電気音響変換器に組込まれるスピーカ用ホーンにお
   いて、上下、左右いずれか一組の壁面がスロート部より
   ホーン全長の以上が平行で、その平行部と連続して残り
   の部分をエクスポネンシャル曲線状、双曲線状またはカ
   テナリー曲線状として連続的に広がり、開口部を角形と
   したことを特徴とするスピーカ用ホーン。 ２ 上下、左右のいずれか一組の残り組の壁面がスロー
   トから開口部までエクスポネンシャル曲線状としたこと
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載のスピーカ用ホ
   ーン。