JPS5834356B2 - 物品の熱処理装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は物品の熱処理装置に関する。

詳しくは、本発明は、処理空間とこの空間内でループ状
の通路を通りこの空間外で装入所と送出所を横ぎり、か
つ処理すべき物品を等間隔に保持する要素を具えた１つ
あるいはそれ以上のチェーンから成るエンドレス・コン
ベアとから成るコンテナに詰められた物品の熱処理用の
装置に関する。

そのような装置およびそれに適用すべき保持要素は様々
な具体例において知られている。

オランダ特許１０４，３０８．１２０，０４８．１０８
，１６４．１２２．４３５．１２８，７４０および１２
９，７９５を参照されたい。

本発明の目的は構造の単純化、特に、コンベアの動作が
装置の他の部分、特にコンベアの通る各空間の壁に全く
関係しないようにコンベアの構造を単純化することであ
る。

しかしながら、保持要素から物品がこぼれないようにす
るために保持要素と壁との間に特定の最大距離を維持し
、通路曲線上に特別な案内板を配置することがしばしば
必要である。

このことは、コンベア・チェーンに様様な増設が行われ
、それが特に通路の下部に顕著になるため装置を複雑に
するものである。

本発明によれば、上記の目的は、各保持要素が２つの鏡
映対称的に取付けられた保持器で構成され、各保持器が
閉じたあるいはほとんど閉じた断面をもつ実質的にプリ
ズム形を有することによって、そして各保持器が少くも
その１端において、コンベアの隣接する２つのピボット
・ピンに押しあたっている取付板に、固定されることに
よって達成される。

ここにプリズム形というのは断面が三角形ばかりではな
く、四角形または多角形、円形または楕円形のものを包
含する。

上に限定した保持器の形状のため、物品が保持器から落
ちも浮き上りもしないということに重大な利点がある。

コンベアは装置のハウジングに全く無関係となり、ハウ
ジングの構造に特定な標準化を可能とするのである。

通常コンベアトハウジングの間に存在する関係はもはや
無くなる。

このことは同一のハウジングを様々なコンベアに使用で
きることを意味する。

逆にいえば、他の保持器をもつ別のコンベアを同一のハ
ウジングに適用できるのである。

保持器と、ハウジングの内壁、すなわち案内板との間に
接触がないため、摩耗がない。

腐食防止のため１度塗布されたリン酸塩層は維持しつづ
けるであろう。

保持器に損傷がある場合チェーンを外すことなしに保持
器を取換えることができる。

上記の保持器の取換えは、取付板が１つのピボット・ピ
ンのための孔と他のピボット・ピンのための倒立Ｕ型の
開口部を具え、かつ取付板の前記の開口部のある部分が
孔のある部分に対して、少くとも板の厚さに等しい距離
だけ互い違いになっている時、さらに簡単となる。

保持器の装入および送出はその縦方向に行われる。

オランダ特許１０４，６１３から知られている原理が適
用でき、その原理に依れば装入および送出は水力によっ
て行われる。

本発明の装置が全くは閉じてない断面をもつ保持器を具
えている時は、もし送出所において保持器の縦方向にの
びている持運び可能なカバーが送出すべき保持器を一時
的に閉じるため利用できるならば、水による物品の供給
および送出がなお適用できる。

保持器が全くは閉じてない断面を有する他の具体例に依
れば、各保持器は本発明にしたがって弾性的に変形可能
であり、一方装入所および／または送出所に保持器を一
時的に引き開けるための操作部材が配置されている。

このことは、保持器中の物品が装入所と送出所の間の通
路を通っている間につかまれることを意味する。

特別な場合には、装入および送出を前面で、すなわち、
保持器の全長にわたって同時に、つまり上記の装入およ
び送出の軸方向と直角な方向に、行うことも可能である
。

本発明は、さらに、上記の連続的消毒装置のコンベアの
ための複合要素にも関する！本発明は特にこの要素の重
要な細部に関連している。

本技術においては容器の内容を連続的に消毒あるいは殺
菌するための設備の処理空間中を物品を通過させるため
、缶、ガラスビン、プラスチックビン、およびジャーの
ごとき容器を一時的に受けいれる作用をする様々な型の
保持器が知られている。

コンパクトであると同時に他方処理空間において、コン
ベアがループ状の通路を通るときによく起るトラブルを
避けるため容器の閉じ込めをできるかぎり確実にするあ
る種の型の保持要素が要求されている。

さらに、各保持器が処理空間の内壁あるいはしばしばそ
の内側に設置されている案内仕切りとの協力を必要とし
ないことが重要である。

さらにまた、コンベアが液体バスあるいは液体基を通る
時しばしば起る所の浮上りのために、１度保持器の中に
受入れられた容器が横方向に行かないことが重要である
。

上記の目的は、鏡映対称的に取付けられた２つの平行な
多角形保持器を２つの取付板に適用することによって本
発明の保持部材により達成される。

この２つの保持器の開放末端には動作位置から非動作位
置へ、またはその逆へ移動可能な閉鎖部材が配置されて
いる。

この閉鎖部材は各保持器内に容器を確実に閉じこめるが
、保持器の開放末端を通っての装入および送出は、この
閉鎖部材が非動作位置に移ることにより可能となる。

閉鎖部材をその動作位置に固定するため鎖錠部材を設置
することが望ましい。

この鎖錠部材はＵ型の棒から成り、その一端は閉鎖部材
と協力し、他端は保持器の通路から突出している。

後者の突出部分は、鎖錠部材が上り、閉鎖部材がその動
作位置から非動作位置に容易に移ることができるように
、装入所あるいは送出所に近づくにしたがって固定受面
と接触する。

本発明の保持部材の好ましい具体例においては、閉鎖部
材はＶ型をしていてその底に回転中心をもつ。

この形は、２つの平行な保持器の間の狭い区域外に閉鎖
部材の回転中心の位置をおき、かつ非動作位置において
はこの閉鎖部材がほとんど場所を取らないことを可能と
する。

本発明はまた上記の設備の装荷の方法に関する、すなわ
ち、一群の物品をほとんど切れ目のない列として周期的
に通過させ、しかも先行群の物品との間にある間隔を与
えるためにいつでもその列の１つの物品を一時的に捕え
、保留するごとき方法に関係する。

そのような方法は、切れ目なく前進する物品の列から周
期的に１つの群がその処理のため分離される時に実施さ
れる。

処理速度が上がれば、捕えられた物品が十分保留できな
いために問題が起こることがある。

このことは、例えば、物品がその後部しか捕えられない
程前進したために起る。

物品が早く外れると、その物品は相続く２群の間に迷い
こむのでこのことはトラブルとなる。

本発明はこの難点を解決することを目的としているが、
それは、通過する物品をその運動方向で見て互いに近接
した２点において、物品が第１の地点から第２の地点に
進む時間よりも短い時間差で保持することにより達成さ
れる。

これらの特色のため、物品がともかく保持され、モして
各群の物品が予め定められた最大個数を超えないことが
確保される。

この個数は物品が送られる速さと、通過する物品が捕え
られ保持される頻度との間の二関係によって調節される
。

本発明はまた以上にのべた方法を実施するための、特に
段階的に移動する保持器に缶を供給するための装置に関
する。

この装置は物品のための前進する少くも１つの供給通路
と通路上を移動する：物品を一時的に保持するための各
通路における停止部材とから成る。

本発明に依れば、この装置は、この停止部材が２対のつ
かみ具から成り、各対が作動部材とつかみ具の作動部材
を小さな時間差で周期的に発動させるために配置された
調整手段とごを具えたことを特徴とする。

連続滅菌器への供給路に配列されることのできるこの対
のつかみ具を用いることによって、第１対のつかみ具に
よって保持されない、あるいは十分に保持されない物品
は第２対のつかみ具によって捕えられる。

次ぎ次、ぎの群の物品の個数の変動は、これによって、
小さくなり、平均すれば各群は従来可能であったよりも
調節された最大個数により近くなる。

２対のつかみ具を使用することにより、この限度をこす
ことは全く不可能となる。

本発明は、また、上記の設備の物品送出の方法、すなわ
ち、平行な通路にそって前進する群として供給された物
品の列（所謂スチツク）を、一様に前進する物品単一の
列に変換する方法にも関する。

本発明は、特に、上記の設備から送出された物品の処理
に関係する。

前記の例では、物品は特定な間隔で利用され、そのため
包装および発送のごときそのどの処理が妨げられる。

本発明の目的は、群となって供給される物品の列を連続
的な単一の列にまとめる方法を提供することである。

この目的は、長さ１メートルの平行通路のｎ個の列に沿
ってｔ秒ごとに同時に、周期的に物品を供給し、通路ご
とにｎ個の列の物品を集めて１つの連続した列を形成す
る配置及び物品が通路の１つに群として供給された後、
すべての利用可能な物品が共通の送出通路に向って実質
的にｎ−４／１メートル／秒の速度で運ばれる配置によ
って本発明により達成される。

これらの方策によって、供給される物品の列は一時的に
留めて置かれ、そして平行な通路の個数だけ単一列の長
さを倍した長さに達すると、この物品の列は始めて送出
される。

それゆえ、通路の一端にはつねに１列の物品が周期的に
供給され、一方各通路の他端では、ｎ周期毎に１度、集
められた物品が、１群としての供給の相次ぐ２周期の間
の休止期間に等しい期間の間にいそいで送出される。

さらに本発明は物品のための保持器をそなえたコンベア
と供給所および送出面から戒り、各保持器はｎ列の物品
（所謂スチツク）を受は入れるに適しており、各送出面
はこれらの物品の列をまとめて前進する１つの列とする
手段を具えている物品処理設備に関する。

この目的のため本装置は次の特徴を有する；送出面はコ
ンベアの周期的に送られてくる保持器と接するｎ個の平
行な輸送通路をそなえており、各輸送通路は保持器の長
さのｎ倍の長さを有し、各輸送通路の端には運動可能な
受面が配置されており、輸送通路は全て共通な１つの送
出通路に接しており、そして各輸送通路はそこで利用で
きるすべての物品を共通送出通路に連続的にしかもスピ
ードをあげて、前進させる手段をそなえている。

次に図面によって本発明を具体的に説明する。

第１図に示すごとく、本装置はハウジング４の部分によ
って囲まれた処理空間１、供給塔３及び送出塔２から成
る。

而して、処理空間１には水蒸気が完全に満されており、
供給塔３及び送出塔２には図にハツチングで示すごとく
水が満されておリ、処理空間１内の水蒸気圧と平衡を保
持している。

このハウジング４の中にはエンドレス・コンベア５が配
置されていて、処理空間１の中のループ状の通路につづ
いている。

ハウジング４の左の部分には装入面６と送出面７がある
。

すなわちこの装置の構成は、本質的な点に関するかぎり
、前記オランダ特許の明細書に記載の装置とは基本的な
差異はない。

ここに処理空間とは包装物品を殺菌、滅菌等のため熱処
理する部分で、供給塔とは処理すべき物品を処理空間に
供給するための塔で、送出基とは処理した物品を処理空
間から受けて系外に送出するための塔である。

コンベア５は２個のチェーン８（第２および第３図）か
らなり、その間に規則正しい間隔で保持器９が配置され
ている。

これらの保持器９はコンテナ包装の製品（たとえば缶）
のごとき物品を収容する役をする。

第２〜６，８〜９図において、２個の保持器９はその端
によって常に近接して取付板１０に固定されている。

取付板１０はコンベア・チェーン８の相隣る２個のピボ
ット・ピン１１に押しあたっている。

各保持器９は実質的にプリズム型であり、その断面は第
９図では全く閉じているが、他の具体例ではほとんど閉
じている、すなわち、縦方向に延長しているスリット１
２を具えている。

各取付板１０はピボット・ピン１１のための孔１３及び
他方のピボット・ピン１１のための倒立Ｕ型の開口部１
４を具えている。

開口部１４をもつ板の部分は、孔１３を有する板の部分
に関して、取付板１０の厚さにはゾ等しい距離だけずれ
ている。

（第３図）。取付けはスリーブ１５とピボット・ピン１
１の突出部のまわりにはまりこんでいるカラー１６とに
よって行われる。

孔１３の直径はスリーブ１５の外径に対応する。

第３図から明らかなように、固定はスリーブ１５を第１
の取付板の孔１３、隣りの取付板の開口部１４の中をす
べらせ、つぎにピボットピン１１のまわりにはめて達せ
られる。

固定は割ピン１７により完了する。第４図は各保持器９
がリブ１９に孔をもつことを示している。

孔１８の位置はリブ１９に沿っており、コンテナの折り
目のかどがこの孔のふちにひっかかったり、あるいはそ
れにあたるのを妨げるようになっている。

この孔は水の通過、分配をたすけ、熱伝達を強める。

各保持器はその一端に１つあるいはそれ以上のふくらみ
２０を具えており、その位置は、保持器が装入面６を通
過する時、そのようなふくらみが物品の下側の支持面を
構成する区域にくるようになっている。

こうして、コンテナ（缶）の折り目のかどが保持器の側
面の開口部にあたらないようにしである。

トラブルなく装入するため、物品が前進する通路と保持
器９との間の距離を橋渡しする移動可能なテーブル２１
をそなえることが望ましい。

保持器９は様々な仕方で送出を行うことができるが、そ
のうちいくつかは第５，６および９図に示されている。

第５図に依れば、保持器９のスリット１２の中を動く押
し指２２が具えられている。

送出面７においては、保持器９の縦方向に延長している
カバー２３が利用できる。

このカバーは、いくつかのレバー２４によって可動であ
り、荷下しされるべき保持器９のスリット１２を一時的
にとじることができるようになっている。

物品の送出はオランダ特許１０４６１３に原理的に記述
されている仕方でポンプ２５により水力で行うことがで
きる。

保持器９が全くとじている時は（第９図）のカバー２３
は無用である。

第７および８図の具体例と他の図面のそれとの違いは各
保持器９が弾性的に変形可能なことである。

この目的のためにたゾ下部だけが取付板１０に固定され
ている。

スリット１２に沿って保持器は２つのリップ２６をもっ
ており、このリップは装入面６および送出面７の両方に
配置されている作動部材２７と協同作動することができ
る。

第８図は各保持器９が物品の装入および送出を行うため
に一時的に引開けられることを示している。

第７および８図は押し棒２８による、いわゆる前面装入
を示している。

しかし、前面に示した軸方向装入はこの場合にも適用で
きる。

後者の具体例は物品２９が保持器９の中につかまれるこ
とができるので有利である。

ついでに言えば、物品は保持器９が多角形の断面である
ため、孔１８（第４図をみよ）がふさがれないことは注
目すべきである。

この形状は保持器中の物品（コンテナ）の位置の安定を
増進する。

コンテナの内部圧力が高くなりすぎて、それが膨張する
時も、詰まったり、損傷させたりすることなく取扱うこ
とができる。

またこの構成は２あるいはそれ以上の異る形状の保持器
を具えることもできる。

この構成をさらに詳細に説明する。

この構成は２つの平行な多角形保持器９を有し、この保
持器は互に他に対して鏡映対称的に２つの取付板１０に
固定されている。

保持器９は全く閉じた断面のものでもよいが、しばしば
縦方向に延長している細長いスリット１２（第１２図を
みよ）を有し、そのスリット１２中を押し指が運動して
コンテナを各保持器から押しはなす。

取付板１０はこの板の他の部分より中心において狭まく
なっている。

一端においてこの板は孔１３を、他端にフォーク型の開
口部１４をもっている。

取付板１０はこれらによって、例えば連続滅菌器用の、
コンベアを構成するチェーンの僅かに細長いスタッド（
図示してない）に容易に取付けられる。

保持器９は第１３図に最もよく示されているように、い
くつかの突出リップ３１によって取付板１０に取付けら
れる。

保持器９の断面は、そこに一時的に留まっているコンテ
ナ（たとえばびん詰め、スズまたはガラスおよびプラス
チックのびん）がほとんどあるいは全く囲まれるように
なっている。

保持器の端においてだけ、コンテナは出入ができる。

このことは装入および送出のため必要なことである。

コンベアが処理空間を通ってその通路を進む時には、保
持器９の開口末端を閉じることも有用である。

閉鎖部材３２がその目的のため両端に配置されていて、
それらは動作位置と非動作位置とに移りかわることがで
きる。

第１０および１２図は実線でこの動作位置を示し、第１
２図は点線で非動作位置を示す。

動作位置を保持するため、鎖錠部材３３が配置されてい
る。

この鎖錠部材はＵ型棒３４から成り、その一端３４′は
閉鎖部材３２と協力し、一方他端３４“は保持器９と取
付板１０の構成（第１１図）の通路から突出している。

棒３４はストラップ３５の中に案内され、バネ３６は棒
３４の末端３４′を閉鎖部材３２の孔３７の中に押しこ
む。

これによって、この閉鎖部材はその動作位置に固定され
る。

取付板１０の内側に取付けられたストラップ３５もまた
閉鎖部材３２の回転の中心をなすシャフト３８を支持し
ている。

第１２図かられかるように、シャフト３８と同心のみぞ
３９が閉鎖部材３２の背側に具えられている。

このみぞの中で、棒３４の末端３４′は閉鎖部材をその
非動作位置に維持するため押すことができる。

非動作位置は棒３４の末端３４“に圧力をかけ、末端３
４′を孔３７から外し、閉鎖部材を左あるいは右にまわ
し、末端３４′をみぞ３９の中に入れて達成される。

みぞ３９の中の末端３７ｒにかかる圧力（スプリング３
６の作用による）によって、閉鎖部材はその非動作位置
に保持されるが、しかし閉鎖部材の動作位置において鎖
錠部材３３が再びはまるように、この部材を回転するこ
とは可能である。

図示した具体例においては、閉鎖部材３２はｖ型であり
、したがってこの■の２側面は保持器９の開口末端の前
面に十分にのび、しかもシャフト３８は取付板１０の最
狭部からはなれた区域にあるのである。

閉鎖部材３２の動作は完全に機械化できる。

装入所および放出所に近づくと、棒３４の末端３４“は
保持器９と取付板１０の構成の通路の近くにある静止受
面と接触し、そのため鎖錠部材３３が上り、閉鎖部材３
２は第２の受面によってその動作位置からその非動作位
置に回転する。

処理されたコンテナを送出し、次の新しいコンテナを装
入した後、閉鎖部材はまた１つの静止受面によって元に
戻り、棒３４の末端３４′はみぞ３９に沿ってすべり、
孔３７にはまりこむ。

保持器９と取付板１０の構成の本装置中の他の通路部分
では、鎖錠作用は維持され、各保持器中の物品はそれか
らこぼれることはありえない。

本発明の設備の利点は比較的簡単な手段を用いて、保持
器の中にコンテナを完全にとじこめることができ、そし
てそのさい保持器から突出しているコンテナと装置の内
壁との間の接触を防ぐことができることである。

第１４および１５図の装置は本設備の装入に特に関して
おり、その目的のために、物品２９が前進する移動供給
通路４１をそなえている。

供給通路４１には２対のつかみ具４３及び４４から成る
停止部材４２が配置されている。

図面には２重の具体例が示されている、すなわち、２つ
の供給通路４１と、従って２対のつかみ具４３および４
４が２つ示されている。

各対のつかみ具は調節手段（図示してない）に接続され
ている作動部材４５を具えている。

各対のつかみ具は通常は開いていて、物品２９はその間
を動くことができる。

供給通路４１の末端には可動受面４６が配置されている
。

物品２９の運動方向は矢Ｐで示されている。

上記の装置の動作は次のごとくである：物品２９はほと
んど連続的な列となって供給され、停止部材４２によっ
て１群の物品は規則正しく通る。

その目的のため、停止部材４２は周期的に作動され、列
の中から物品が一時的につかまれ、保持される。

すでに通過した物品は受面４６より止められ、そして最
後に通過した物品と停止部材４２によってつかまれた物
品との間に、ある間隔が得られる。

停止部材４２は２対のつかみ具４３及び４４から或って
いるので、先づつかみ具４３が働き、次いで少し遅くれ
てつかみ具４４が働く。

上記の時間差は物品２９がつかみ具４３からつかみ具４
４に進む間の時間間隔よりも小さい。

物品２９の前進速度を■、そして２対のつかみ具４３及
び４４の中心間距離をＳとすると、上記の時間差△ｔは
Ｖ・△ｔ ＜ ｓで表わすことができる。

つかみ具は双子構造のものであるから、第１対のつかみ
具に半分つかまれた物品、あるいはつかまれてない物品
は第２対のつかみ具により完全につかまれる。

このようにして、目ざす群の物品の予め定められた特定
個数を越えることはなく、これに関連してトラブルが起
らないようになっている。

第１４図に示された状況が生ずると、第１５図にえかか
れた次の段階が始まる。

第２対のつかみ具４４が閉じた直後、受面４６は上り、
前進する供給通路４１のベルトは第１群の物品２９をコ
ンベア（図示してない）の保持器９の中にすべりこませ
る。

同時に押し部材４７がつかみ具４４と受面４６の間に出
る。

この押し部材はエンドレス・ベルト４８の上に取りつけ
られている。

そしてこのエンドレス・ベルト４８はすべての物品が供
給通路のベルトから押され、受面が動作位置に再びかえ
り、その後停止部材４２により解放された群の最初の物
品２９が受面４６に到達するような速度で動いている。

押し部材がその動作の始まる前および終った後、エンド
レス・ベルト４８に平行にあるように、この押し部材を
９００はねかえらせるための手段を設けることができる
。

このようにして物品の連続的な供給は高速度でさばかれ
、各群の物品数に均一性をもつことができる。

最後に、送出について記載する。

この目的のために、送出層７はコンベア５の周期的に通
過する保持器９に接する２つの平行な輸送路４９（第１
６〜２２図をみよ）を具えている。

各輸送路４９は保持器９の長さを、この保持器が受は入
れることのできる物品２９の列の数だけ倍した長さをも
つ。

図に示した具体例では、各輸送路４９は保持器の長さの
２倍の長さをもっている。

各輸送路４９の末端には可動受面５０が配置されている
。

この輸送路４９の本装置に近い部分にはテーブル５１が
あり、それにともなって平らなエンドレス・ベルトある
いはマット５２がある。

このマット５２は物品が保持器９から送出される速度よ
りも大きな速度で移動する。

このマット５２は輸送路４９に隣接する送出通路５３を
もカバーしている。

各保持器９の長さ、従って物品の各列の長さが１メート
ルで、を秒毎に１つの保持器９が送出されると、マット
５２の速度は実質的に二メートル／秒に等しい。

２つの案内板５４が共通の送出通路５３に配置されてい
て、それによって供給物品の列は単一の列に変換される
。

送出通路５３は傾いたエンドレス・ベルト５５に接して
おり、このベルト５５にそって物品はころがり落ち、最
初底であった部分が上にくるようになる。

この装置はオランダ特許１０９，５０６に記載されてい
る。

変換の方法および進行は第１６〜２２図から明らかであ
ろう。

第１６図は上部の輸送路４９（第１６図でみて）の受面
５０が上げられ、その通路上にたまった物品２９と、保
持器から送出されたばかりの物品が送出通路５３を経て
、傾いたベルト５５に運ばれている状況を示している。

第１６図と第１７図で表わされる瞬間の時間に、保持器
９が輸送路４９の前面に到着する。

保持器中の物品２９はそれから押しだされ、輸送路４９
のマット５２の上にのつかる。

この段階の終了は第１８図に示されている。

その時送出運動に関係ある全ての物品は輸送路４９を離
れてしまっているので上部の受面５０は適当な位置に移
る。

その時下部の受面５０があがり、第１９図に示した状態
となる。

下部の輸送路からの最初の物品は上部の通路からの最初
の物品とつらなる。

下部の輸送路４９にいくらかの物品がなお存在する時（
第２０図）物品をつんだ他の保持器９がテーブル５１の
前面に到達する。

この保持器の内容はチーフル５１を通って輸送路４９の
上にすべっていく。

第２１図は保持器９からの送出が完了し、下部の輸送路
４９の２列の最後の物品が受面５０を通りすぎた瞬間を
示す。

この受面は次に適当な位置に移され、そして上部の受面
が解放され、次の列の物品が送出通路５３にむかって運
ばれ、第２２図の状態が来る。

これで全サイクルが完了し、第１６図の状態となり、以
後全く同じように繰返される。

本発明の方法は２列の物品が相並んで同時に供給される
にもかかわらず、最も均一な送出を可能とするものであ
ることは明である。

。このことは、物品がほとんど連続的な流れで到達し、
回分的に供給されないため物品のその後の処理が相当簡
単化されることを意味する。

輸送路４９の長さとマット５２の速度を前記の原理に従
って選ぶなら、平行な通路の数を３あるいはそれ以上と
しても、この方式は同じように適用されることに注意さ
れたい。

さらにまたマット５２を２部分から作り、一部分は輸送
路４９の下に、他の部分を送出通路５５の下においても
よいことを注意されたい。

マット５２は英国特許第１．３４５．０８８号にしたが
って作ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は装置全体の垂直断面図である。 第２図は第１図の装置における保持器の１具体例の拡大
説明図である。 第３図は保持器の一端をコンベアのチェーンに取付けた
ところを示す。 第４図は保持器の第２の具体例の拡大図を示す。 第５および６図は物品を保持器から取り外す２つの態様
を示す。 第７および８図は保持器の１具体例と、それに関連した
装入および取出の方法とを示す。 第９図は保持器の別の具体例を示す。 第１０図は保持部材の一端を内部から見た図である。 第１１図は第１０図の保持部材の鎖錠部材を装用の方向
から見た図である。 第１２図は第１０図の保持部材の修正具体例を外側から
見た側面図である。 第１３図は第１２図の線■−■にそった断面図である。 第１４図は本装入装置の２重具体例を示しているが、こ
こではいつも５個の缶の群が形成されるものとしである
。 第１５図は分離された１群の缶が保持器の中にすべりこ
むところを示す。 第１６〜２２図はそれぞれ２列の物品を受入れるに適し
た保持器群をそなえた１つの設備に本発明の方法を適用
した時の段階を示す。 第２３図は前記の各図面に説明された装置を具えた設備
の側止面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 処理空間１と、該空間内でループ状の通路を通り該
   空間外で装入所６及び送出所７を横ぎるエンドレスコン
   ベア５とから成り、該コンベアは処理すべき物品を保持
   するため各々が実質的にプリズム型を有する２つの鏡映
   対称的に取り付けられた保持器９から構成された等間隔
   に並んだ保持要素を具えた１つあるいはそれ以上のチェ
   ーンから成る物品の熱処理装置において、各保持器は少
   くとも一方の末端近くにおいてコンベア８の２つの隣接
   するピボットピン１１に押しあたっている取付板１０に
   固定され、取付板１０は１つのピボットピン１１に対す
   る孔１３及び他のピボットピンに対する逆Ｕ型開口部１
   ４を具え、該開口部を有する板の部分はこの板の厚さに
   少くとも等しい距離だけ該孔を有する板の部分に関し互
   い違いになっていることを特徴とする物品の熱処理装置
   。