JPS5833631Y2 - 電子機器のスイツチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電子機器のスイッチに関する。

近年、電子計算機等の電子機器においては、小型、薄形
化等の形状的な改革とともに電子メモ、時計等の機能を
付加した多機能のものが種々開発されている。

一方、この種電子機器には電子メモのオートリセット、
時計のイニシャルリセット等の通常の操作では使用しな
いスイッチが設けられている。

しかしながら、従来この種スイッチとしてはスライドス
イッチ等の構造が複雑で大きく、薄形化の要求される電
子機器にあっては誤操作を防止するために上記スイッチ
を電子機器本体の裏面に配置する等の手段をとる際の障
害となるといった問題を有している。

本考案は、上記事情にもとづきなされたもので、その目
的とするところは、極めて簡単かつ薄形に構成し得るよ
うにした電子機器のスイッチを提供しようとするもので
ある。

以下、本考案の一実施例を図面にもとづいて説明する。

図中１は電子機器としての電子メモ付電子計算機の本体
で、この本体１は第１図に示すように手帳形ケース２に
納められるようになっている。

上記本体１は第２図にも示すように上面にはアルファベ
ット文字および数値などの情報をキー人力可能な情報入
力部３およびこの情報入力部３からの入力情報、演算結
果、記憶情報等を表示する表示部４が設けられている。

また、本体１の裏面には通常の操作では使用しない電子
メモのオートリセット用スイッチ５が設けられていて本
体１のベース１ａに穿設された透孔６を通して操作し得
る構成となっている。

上記オートリセット用スイッチ５はつぎのように構成さ
れている。

すなわち、第２図および第３図に示すように本体１内に
収容されたプリント基板７の裏面側に形成されたパター
ン接点部８に対向して導電部材としての導電ゴム９が配
置されている。

この導電ゴム９はシリコンゴム等の可撓性絶縁材料から
ほぼ菱形板状に成形された導電部材保持体１０の中央凹
陥部１０ ａ内底部に貼着されており、導電部材保持体
１０をプリント基板７の裏面に重合させた状態において
上記パターン接点部８から離間するようになっている。

また、導電部材保持体１０の両端部には位置決め７Ｌ１
１，１１が穿設されていて、プリント基板７を貫通して
突出する本体１のフレーム部１ｂの位置決めリブ１２，
１２の先端が嵌合するようになっておリ、上記導電ゴム
９が第４図に示すようにパターン接点部８の導電部８ａ
と導電部８ｂとに跨って対向するようになっている。

また、導電部材保持体１０は中央部に被押圧部露出用の
透孔１３を有した透明な接着シート１４を介してプリン
ト基板７に固定されている。

なお、第３図に示す１５は導電部材保持体１０の凹陥部
１０ ａと連通する空気逃げ溝であり、導電ゴム９をパ
ターン接点部８に接触すべく導電部材保持体１０の中央
被押圧部を押圧したとき凹陥部１０ａ内の空気が空気逃
げ溝１５を介して導電部材保持体１０の周縁部かつ接着
テープ１４とプリント基板７との間に形成された空隙室
１６に逃げスムースにパターン接点部８の閉成が行なえ
るようになっている。

しかして、通常の操作状態においては本体１を第１図で
示すように手帳形ケ二ス２に収容して使用するためスイ
ッチ５が外部に露出することがなく、電子メモを誤って
オートリセットしてしまうことがなく、また、手帳形ケ
ース２から取出した状態においても本体１の裏面にあり
、しかも本体１に設けた透孔６を通して操作しなければ
ならず誤操作を防止できることになる。

また、必要に応じて電子メモの記憶内容をオートリセッ
トする場合には本体１を手帳形ケース２から取出し指の
爪先あるいは細い棒状体を本体１の透孔６内に挿入して
導電部材保持体１０の被押圧部を押圧し、導電ゴム９を
プリント基板７のパターン接点部８に接触させ、導電部
８ａと導電部８ｂとを導通させることになる。

なお、上述の一実施例において、電子メモ付電子計算機
のオートリセット用に採用した場合について説明したが
、これに限るものではなく、その他、本考案の要旨を変
えない範囲で種々変形実施可能なことは勿論である。

本考案は、以上説明したようにプリント基板のパターン
接点部に対向して配置された導電部材と、上記プリント
基板に重合され、上記導電部材をパターン接点部から離
間する状態に保持する可撓性絶縁材料からなる導電部材
保持体と、この導電部材保持体を上記プリント基板に固
定する接着シートとを具備し、上記導電部材保持体をプ
リント基板側に押圧することにより動作し得るようにし
た電気機器のスイッチにある。

したがって、構成が極めてかつ薄形であるとともにプリ
ント基板に導電部材を予め取着した導電部材保持体を重
合したのち接着シートを貼着すればよく、組立性が極め
て良いなど種々の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を採用した電子計算機の手
帳形ケースに納めた状態を示す概略的斜視図、第２図は
電子計算機本体の一部切欠した側面図、第３図は同じく
下面図、第４図はパターン接点部の拡大図である。 １・・・・・・電子機器の本体、５・・・・・・スイッ
チ、７・・・・・・プリント基板、８・・・・・・パタ
ーン接点部、９・・・・・・導電部材、１０・・・・・
・導電部材保持体、１４・・・・・・接着シート。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. プリント基板のパターン接点部に対向して配置された導
   電部材と、上記プリント基板に重合され、上記導電部材
   をパターン接点部から離間する状態に保持する可撓性絶
   縁材料からなる導電部材保持体と、この導電部材保持体
   を上記プリント基板に固定する接着シートとを具備し、
   上記導電部材をプリント基板側に押圧することにより動
   作し得るようにしたことを特徴とする電子機器のスイッ
   チ。