JPS5832769Y2 - チヨウオンパムカソウチノキユウエキソウチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は超音波振動子を用いた霧化装置の給液装置に関
するもので、振動拡大ホーンの霧化面に液体を送入する
場合、このホーンに直接接合により給液パイプを接合し
た場合に生じる振動の共振音の発生や霧化面への振動伝
播の分布を不安定にすることを除去することを目的とす
る。

従来、超音波振動系において振動系の一部に液体を供給
する給液パイプを直接接合の状態で介在せしめていたが
、振動振巾がゼロなる節部は一円周上の一点のみであり
、いかなる形状の給油方式でも前記接合方法では給液パ
イプに振動が伝わり末端の固定装置にまで振動が伝播さ
れ、共鳴音の発生を防止することは不可能であり、又振
動系の内部に給液パイプを挿入することで、霧化先端面
への振動伝播を不安定にし、従って霧化に与える粒度分
布や霧化パターンへの影響は大なるものであった。

本考案はこれらの欠点を簡単な構成にて除去したもので
ある。

以下図にもとすいて説明すると、１は超音波振動子、２
は先端絞すテーパ形状からなる振動拡大ホーンで、振動
子１と固着されており、導線３を介して超音波発振器４
に接続している。

５は振動拡大ホーン２の中軸上にホーン先端面まで連通
した給液通路で、これは中軸上に対してノード位置に垂
直に開けられた給液入口５′と連通している。

６は液量調節器（図示なし）より給液入口５′に非接合
状態に配設してなる給液パイプ、７は液の流出や振動を
防止するゴム等よりなる緩衝材で、給液バイブロの周辺
部と給液入口５′の周壁間に介在している。

次に作動面から説明すると、液量調節器（図示なし）よ
り送られた液は給液バイブロに至り、先端より振動拡大
ホーン２に滴下され、給液入口５′を通り給液通路５よ
り振動拡大ホーン２の霧化先端面に至り、液の表面張力
により薄い液膜を形成する。

霧化先端面は超音波発振器４にて付勢せられている超音
波振動子１および振動拡大ホーン２により激しく振動さ
せられ、前記液膜は非常に微細な霧化粒子となり飛散す
る。

この際、給液バイブロと振動拡大ホーン２とは非接合状
態にあり、給液バイブロへの振動伝播もなく、このパイ
プがら末端の固定装置への影響は解消し、超音波振動に
よる共鳴、共振音は全く無くなる。

又、前記構成により従来は振動拡大ホーンの振動振幅の
ゼロなる節部に給液パイプを接合した場合においても節
部自体は一円周上のみであり、給液パイプへの振動の影
響はまぬがれず、振動拡大ホーン２の霧化先端面の振動
振幅に過負荷状態をつくることになる。

従ってアンバランスな振動伝播分布を導き、不安定な霧
化パターンを形成していたが、これらを非接合により除
去できると同時に給液入口５′の穴の位置関係は振動振
幅のゼロなる節部に規制されることなく、自由な位置関
係を得られるものて゛ある。

又緩衝材７を給液入口５′周辺部に装着させているため
、液流出の防止や送風が生じた場合の液の吹き飛び等の
解消となる。

以上のように本考案は超音波霧化装置において振動拡大
ホーンの給液口に給溶パイプを非接触状態で配設すると
ともに、この給液パイプと給液口との間に緩衝材を介在
させて給液パイプを支持するという点に大きな特徴を有
するものである。

すなわち、振動拡大ホーン内には超音波振動が伝播して
いるので、これに給液パイプを直接固定すると上記振動
により給液パイプが外れる液もれがおきたり、この給液
パイプ内に超音波振動が伝播されることにより、キャビ
チェージョンがおきて気泡が発生し、これにより霧化面
に液が断続的に供給されて霧化特性がきわめて悪化した
りしてしまう。

そこで、本考案では給油パイプを緩衝材により給液口部
分に支持したものであり、これによれば給油パイプに超
音波振動が伝播されないので上記液もれや霧化特性の劣
化等の問題は生じず、きわめて良好なる超音波霧化を行
うことができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案装置の一部破断側面図である。 １・・・・・・超音波振動子、２・・・・・・振動拡大
ホーン、５・・・・・・給液通路、５′・・・・・・給
液入口、６・・・・・・給液パイプ、７・・・・・・緩
衝材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 超音波振動子と振動拡大ホーンを具備し、この振動拡大
   ホーンの軸方向と垂直向きに中軸上に設けた給液通路と
   連通ずる給液入口を設け、この給液入口に給液パイプを
   非接合状態で配設し、このパイプと給液人口との接合部
   には緩衝材を設けたことを特徴とする超音波霧化装置の
   給液装置。