JPS5832142B2

JPS5832142B2 - 粉粒状物の均等分配装置

Info

Publication number: JPS5832142B2
Application number: JP53008803A
Authority: JP
Inventors: 哲之瓜生; 良彦森下; 寅雄飯森; 壬一木村
Original assignee: Nippon Kokan Ltd
Current assignee: JFE Engineering Corp
Priority date: 1978-01-31
Filing date: 1978-01-31
Publication date: 1983-07-11
Also published as: JPS54102770A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、広い面積を有する貯槽等に、大量の粉粒状
物を均等に分配送給する粉粒状物の均等分配装置に関す
るものである。

例えば、最近コークス炉において製鉄用コークスを製造
するに当り、原料炭として粉炭と成型炭とを混合して使
用することが行なわれている。

上述のような粉炭と成型炭とが混合されている原料炭を
、コークス炉内に装入するには、コークス炉の炉頂部上
方に設置されている石炭塔内に、前記原料炭をベルトコ
ンベアによって搬送し、貯蔵の上、随時前記石炭塔の下
部に設けられている排出口から切出し、装炭車によって
コークス炉炉頂から炭化室内に装入するもので、前記炭
化室内へは粉炭と成型炭とが均一に混合された状態で装
入されていないと良質のコークスを製造することはでき
ない。

しかるに粉炭に比べて成型炭はその粒度が大きく塊状を
呈してむり、嵩密度が犬であるため、予め両者をよく混
合した上でベルトコンベアにより搬送し、石炭塔５装入
を行なっても、前記石炭塔の塔上から塔内に落下し山付
された原料炭は、山の中央部に粉炭が多く集捷り、山の
外側は粒度の犬、きい底型炭が大部分を占める状態とな
る。

従ってこれを切出しコークス炉へ装入した場合、コーク
ス炉内に釦いて前記粉炭と成型炭とは片寄った装入状態
となるため、良質のコークスは製造できない問題があっ
た。

この発明は、上述のような観点から、例えばコークス炉
に釦ける石炭塔の如き広い面積を有する貯槽内に大量の
粉粒状物を均等に分配送給することができる粉粒状物の
均等分配装置を提供するものであって、貯槽の長さ方向
に走行する第１の台車と、前記第１の台車上を貯槽の巾
方向に走行する第２の台車と、前記第２の台車上に設け
られた貯槽の巾方向に流れる第１のベルトコンベアと、
前記第１のベルトコンベアの上方に設けられた第１のベ
ルトコンベアと直交して貯槽の長さ方向に流れる第２の
ベルトコンベアとからなり、前記第２のベルトコンベア
は、可変速自在であり、かつ前記第２のベルトコンベア
は、支持枠により支持されていて、前記支持枠の一方の
端部は、前記第１の台車に第１のベルトコンベアを股い
で設けられた架台に接続され、前記支持枠の他方の端部
は、貯槽の巾方向−側部に設けられた枠体内のレール上
に移動自在に支持され、前記枠体内には、前記支持枠に
より移動自在に支持されている第２のベルトコンベアの
上方に、原料送給コンベアの原料排出端が取付けられて
いることに特徴を有するものである。

次に、この発明を実施例により図面を参照しながら説明
する。

第１図乃至第３図には、この発明の均等分配装置の一例
が示されており、第１図は正面図、第２図は側面図、第
３図は平面図である。

図面において１は第１の台車で、貯槽１１の長さ方向両
側に沿いその全長にわたって敷設されたレール２，２′
上を車輪２２により、前記貯槽１１を股いで走行し得る
如く設けられている。

前記第１の台車１上には、台車１の進行方向とは直角方
向である貯槽１１の巾方向に、レール３，３’ｌを車輪
２３によって移動する第２の台車４が載架され、また第
１の台車１には、前記レール３，３匍にそのほぼ全長に
わたって空間部８が形成されている。

前記第１の台車１上の第２の台車４は、第１の台車１の
車体長さの半分よりはやや長く、第２の台車４上にはそ
のほぼ全長にわたって第２の台車４の走行方向と同一方
向に流れる第１のベルトコンベア５が載架されている。

６，６′は前記第１のベルトコンベア５のプーリーであ
る。

また第２の台車４の両端部には、第１の台車１に形成さ
れている空間部８を貫通して貯槽１１上に開口するシュ
ー）７、７亦設けられ、第１のベルトコンベア５の
両端部は、前記シュー）７．７’内に位置されている。

第１のベルトコンベア５ば、その流れる方向を自在に変
更でき、第２の台車４が第１の台車１上を往復するに従
って、前記流れ方向を変えることにより、シュート７あ
るいは７′から、貯槽１１の巾方向全域にわたり、前記
第１のベルトコンベア５上を移送される原料を供給する
ことができる。

第１の台車１のほぼ中央部には、前記第１のベルトコン
ベア５を股いて架台９が設置され、前記架台９には第１
のベルトコンベア５上に面した排出口１０ａを有するシ
ュート１０が設けられている。

また貯槽１１の巾方向−側のほぼ中央部には、枠体１２
が設けられてむり、前記枠体１２と第１のベルトコンベ
ア５の上方に、前記第１のベルトコンベア５と直交して
貯槽１１の長さ方向に流れる第２のベルトコンベア１７
が架設されている。

前記第２のベルトコンベア１７は、支持枠１３により支
持されていて、支持枠１３の一方端部は、架台９の上面
に接続金具１４でピン結合され、他方端部は車輪１５に
よって、枠体１２の下面に設けられたレール１６上に移
動自在に支持されてかり、架台９側の端部は、シュート
１０内に位置されている。

１８，１８’は、第２のベルトコンベア１７のプーリー
である。

従って、第２のベルトコンベア１７は、第１の台車１が
貯槽１１の長さ方向へ走行するのに伴ない、その他方端
部が枠体１２内のレール１６上を移動し、前記枠体１２
と架台９との間で自在に伸縮することができる。

枠体１２内には、前記第２のベルトコンベア１７の上方
に位置し、第２のベルトコンベア１７と同一方向に流れ
る原料送給コンベア１９が設置されており、その原料排
出端部は第２のベルトコンベア１γの上方に排出口２１
ａを有するシュート２１内に位置されている。

２０は前記原料送給コンベア１９のプーリーである。

なお、第１の台車１、第２の台車４釦よび第１のベルト
コンベア５、第２のベルトコンベア１７、原料送給コン
ベア１９は、それぞれ図示されていない動力機構によっ
て駆動される。

この発明の均等分配装置は、上述のように構成されてい
るので、原料ヤードから原料送給コンベア１９によって
送給される原料は、枠体１２内において、シュート２１
より前記原料送給コンベア１９と同一方向に流れる第２
のベルトコンベア１７上に落下し、前記第２のベルトコ
ンベア１７上を移送され、第１の台車１上に設置されて
いる架台９のシュート１０から、第２の台車４上の前記
第２のベルトコンベア１７と直交して貯槽の巾方向に流
れる第１のベルトコンベア５上に落下し、前記第１のベ
ルトコンベア５上を移送されてシュート７あるいは７′
から貯槽１１内に落下する。

従って、貯槽１１の長さ方向を往復走行する第１の台車
１と、前記第１の台車１上を貯槽１１の巾方向へ往復走
行する第２の台車４とによって、原料送給ベルトコンベ
ア１９から送給される原料は、前記第２のベルトコンベ
ア１７と第１のベルトコンベア５とにより、貯槽１１内
全域にわたり均等に落下し、貯蔵することができる。

な釦、その際第１の台車１および第２の台車４の走行速
度により、貯槽１１内に落下する原料の山の高さは変る
ので、前記走行速度を制御することにより、貯槽１１内
において所望の山付を行なうことができる。

また第２のベルトコンベア１７のプーリー１８は可変速
となっているので、第２のベルトコンベア１７の移動速
度は可変速自在であり、これと第１の台車１釦よび第２
の台車４の走行速度の制御とによって、粉炭と粒度の大
きい底型炭とが混合された原料炭を装入する場合も粒度
の大きい成型炭が山の外側に集することなく、均等に装
入することができる。

以上説明したように、この発明の均等分配装置によれば
、広い面積を有する貯槽等に、大量の粉粒状物を均等且
つ迅速に分配送給することができ、しかもその山付の高
さを随意に制御し得る上、必要により任意の位置に必要
量の送給を行なうことも可能であり、しかも遠隔操作に
よって作業を無人化することができ、コンピューターと
の連動によって全作業の自動化も容易である等、工業上
優れた効果がもたらされる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の均等分配装置の正面図、第２図は同
じく側面図、第３図は同じく平面図である。図面にむいて、１・・・第１の台車、２・・・第１の台
車のレール、３・・・第２の台車のレール、４・・・第
２の台車、５・・・第１のベルトコンベア、６・・・第
１のベルトコンベアのプーリー、７・・・第２の台車の
シュート、８・・・第１の台車の空間部、９・・・架台
、１０・・・架台のシュート、１１・・・貯槽、１２・
・・枠体、１３・・・支持枠、１４・・・接続金具、１
５・・・車輪、１６・・・枠体のレール、１７・・・第
２のベルトコンベア、１８・・・第２のベルトコンベア
のプーリー、１９・・・原料送給ヘルドコンベア、２０
・・・原料送給ベルトコンベアのプーリー、２１・・・
枠体のシュート、２２，２３・・・車輪。

Claims

【特許請求の範囲】１貯槽の長さ方向に走向する第１の台車ム前記第１の
台車上を貯槽の巾方向に走行する第２の台車と、前記第
２の台車上に設けられた、貯槽の巾方向に流れる第１の
ベルトコンベアと、前記第１のベルトコンベアの上方に
設けられた、第１のベルトコンベアと直交して貯槽の長
さ方向に流れる第２のベルトコンベアとからなる粉粒状
物の均等分配装置において、前記第２のベルトコンベアは、可変速自在であり、かつ
前記第２のベルトコンベアは、支持枠により支持されて
いて、前記支持枠の一方の端部は、前記第１の台車に第
１のベルトコンベアを股いで設けられた架台に接続され
、前記支持枠の他方の端部は、貯槽の巾方向−側部に設
けられた枠体内のレール上に、移動自在に支持され、前記枠体内には、前記支持枠により移動自在に支持され
ている第２のベルトコンベアの上方に、原料送給コンベ
アの原料排出端が取付けられていることを特徴とする粉
粒状物の均等分配装置。