JPS5832134A - 回転体のバランス測定方法とその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、電動機の回転子やファンの羽根或い＃′ｉフ
ライホイール等の各種の回転体の主として製造工程に於
いて、其の重量バランスを検出測定する方法と、其の方
法に使用する装置に関するもので、目的とするところは
、測定を極めて迅速に且つ正確に行な得ると共に、測定
結果番回転体の不均衡の部位に自動的にマーキングさせ
ることにある。

従来、斯る回転体の重量バランスを検出測定するに当た
っては、回転体を一定範囲横揺れしうるように軸支した
状態で回転させ、この回転時に生じる横揺れを電気信号
に変換し、この電気信号と、回転体の回転を示す回転基
準波とを対比して回転体の不均衡の部位並びに其の程度
を検出する方法が一般的に用いられているが、下記のよ
うな種々の問題点を有してｉる。即ち、上記回転基準波
を得るために、回転体にマーキングを施し、回転体の回
転時、回転体の近傍位置に対設した光学的又は磁気的な
センサーで上記マークを検出し、このセンサーからの出
力信号を回転基準波としているが、其の為に、測定時に
各回転体に一つ一つペンキ、チ冒−り、エナメル等でマ
ーキングを施さなければならず、又、回転体の種類によ
っては、汚損を防ぐために測定後マークを消去する必要
があシ、非常に煩雑で手間のかかる作業を強いられて−
る。更に、軽量の回転体であって精密さを要する時は、
マーキングに依る付着物がバランスを崩す要因となって
誤差を生じる原因になることがある。

しかも、センサーを、回転体に付したマークに対応さ−
せて其の都度調整しなければならない。

そして、横揺れ波と回転基準波との対比に依って回転体
の不均衡な部門を検知するには、回転状態時に於いて、
上記両波をオシログラフ等の対比表示器や波形分析器に
入力して横揺れ波と回転基準波との位相のズレを測定し
、然る後に、回転体を緩速で回転させて回転基準波のパ
ルスが発生した時点、即ちマークがセンサーに対面した
時点で回転体を停止させ、手動又はサーホモータで回転
体を位相のズレ分だけ回転させる。以って、センサーに
対面する部分が回転体の不均衡の部位であるから、その
部位にマーキングしたシ或いは切削加工を施したシする
。

従って、１個の回転体に対し比較的長い測定時間を要し
、一般に測定すべき回転体の数社多数であるので、全体
として長時間の作業を行なうことになる。しかも、回転
体の停止時、回転体の慣性力に依って制動装置と回転体
との間にスリップが発生し、停止角度に誤差が生じて正
確な測定を行な得ない。

本発明は、上記従来の種々の問題点に鑑み、回転体の近
傍位置にマークキング用噴射装置を設けると共に、回転
体の横揺れを検出して噴射装置から回転体に対しマーキ
ング材又はノ（ランス修正用ウェイト材を噴出させ、回
転状態の回転体の不均衡の部位に直接マーキングを施し
たシバランスを直接修正したりするようにすることに依
り、測定時間の大幅な短縮と正確な測定を遂行し得るよ
うにし、従来の欠点を悉く解消したものであって、其の
詳細を図示の一実施例に基いて説明すると、以下の通り
である。

第１図は本発明方法に使用する測定装置を示し、図中Ｒ
は測定すべき回転体であって、一対の横揺れ検出器１，
２の１字形の支持−ツド１′２′に依り一定範囲横揺れ
（図に於−て矢印イの方向の揺れ）自在に軸架支持され
、軸３に取付けたプーリー４とベルト５を介してモータ
ー（図示せず）に連動連結され、測定時にはモーターの
駆動で高速回転するようになって−る。

この高速回転時に於いて、回転体Ｒがバランスがとれて
いると横揺れしないが、バランスがとれていないと、其
の不均衡の量及び部位に応じた横揺れが生じ、検出器１
，２内に於いて、ロッド１１，２１の下部に磁石（図示
せず）が取付いていると共に磁石にコイルが対設されて
いる事に依シ、検出器１．２からは回転体Ｒの横揺れに
対応した波形の電気信号２ｍち横揺れ検出信号が夫々出
力する。

この両横揺れ検出信号は、回転体Ｒの両端側の不均衡の
量に夫々正確に対応したものではない。例えば、回転体
Ｒの一端側の横揺れは、回転体Ｒの一端側の不均衡の量
に依る横揺れと他端側の不均衡の量に依る横揺れとの相
乗作用に依って合成され発生する。従って、雨検出信号
を演算回路６に入力して演算し、相互に影響を与えた波
形分を除去し、回転体Ｒの一端側及び他端側の不均衡の
量にのみ夫々対応した信号（以下アンバランス信号とい
う）を抽出し、この両アンバランス信号を夫々トラッキ
ングフィルタフ、８を通過させる事に依って各種の混入
゛ノイズを除去し、更に、両アンバランス信号を記憶装
置９，１０に記憶させると共に、この両アンバランス信
号に依ってパルス発生装置１１゜１２を駆動させ、パル
ス発生装置１１．１２からは回転体Ｒの不均衡の部位に
対する同期パルスが出力される。

他方、回転体Ｒの一端側及び他端側の近傍には、インク
ゼット又はエアースプレー等の一対のマーキング用噴射
装置１３．１４を、各々の噴出口１３’、１４’を回転
体Ｒの中心を通る水平線上に位置させて回転体Ｒに対し
少許の間隙で対設し、更に、両噴射装置１：（，１４を
夫々噴射制御回路１５．１６を介してパルス発生装置１
１．１２に接続する。この噴射制御回路１１゜ １５．１６はパルス発生装置１１．１２の同期パルス発
生時から一定時間経過後に噴射装置１３．１４を駆動さ
せるもので、上記一定時間は、回転体Ｒが１８００回転
するに要する時間から噴射装置１３．１４が駆動して其
の噴出口１３つ１４′から噴出したインク又はペイント
等のマーキング材が回転体Ｒに付着するまでの時間を減
算した時間である。従って、回転体Ｒの横揺れは其の不
均衡の部位が中心を通る水平線上に位置した時に最大と
なるから、マーキング材が回転体Ｒの不均衡の部位に正
確に付着される。

尚、前記実施例では、噴射装置１３．１４を回転体Ｒの
中心を通る水平線上に設けたが、回転体Ｒの中心を通る
鉛直線上に設けてマーキング材を落下或いは下方に噴出
させる構成としても良く、斯る場合には、噴射制御回路
１５．１６に設定する遅延時間を、回転体Ｒが９０”回
転するに要する時間から、マーキング材が噴出口１ １３’、１４’から回転体Ｒに達するまでの時間′を減
算した時間にすれば足シる。又、噴射装置１３．１４と
してタイピユータを用−ると共に測定データで駆動制御
するようにすれば、回転体Ｒの不均衡の部位の表示と不
均衡の量の表示、例えば、２０と言う数字を回転体Ｒの
不均衡の部位に付する事も出来る。更に１回転体Ｒの不
均衡の部位に接着性ウェイト材を付着させると共に、こ
のウェイト材を横揺れ検出信号が発生しなくなるまで噴
射装置１３．１４から噴出するよう制御すれば、測定と
同時にバランス修正を行なうことが出来る。

斜上の如く本発明は、従来多年に亘って行なわれていた
方法のように回転基準波を造出する必要がないから、回
転体にいちいちマーキング　４゜を施す手間や時間を省
くことが出来、センサーが不要であるから其の調整も要
しなく、しかも、従来では最も測定時間の短いものでも
回転開始時から８〜９秒かかっていたが、本発明装置で
は回転開始時から３秒以内で回転体の両端側の２箇所の
測定を行なって自動的にマーキング出来、煩雑な作業を
全く要する事が無く、測定時間を大幅に短縮する事が出
来る。又、回転状態時に於いて非接触でマーキングを行
なうから、従来のような回転体の停止時のスリップに起
因する測定誤差の生じる事が無く、極めて正確にマーキ
ングする事が出来る。更に、噴射装置としてタイピユー
タを用いれば、回転体の不均衡の部位の表示の他に不均
衡の量の表示も可能となり、しかも、噴射装置からウェ
イト材を噴出させるようにすれば、測定と同時にバラン
スの修正も行な得る利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明測定方法に使用する装置の概略構成図で
ある。 １．２・・−横揺れ検出器、１＆１４・・・噴射装置、
１６．１７・・・噴射制御回路、　Ｒ−・・回転体。 特　許　出願人 電子精機工業株式会社

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）　　測定すべき回転体を回転させて其の横揺れを
   検出し、この検出信号に依って、回転体の近傍位置に設
   けた噴射装置を応動させ、該噴射装置から噴出したマー
   キング材又はバランス修正用ウェイト材を、回転状態に
   於ける回転体の不均衡の部位に付着させるようにした仁
   とを特徴とする回転体のバランス測定方法。
2. （２）測定すべき回転体を、−力の横揺れ検出器で横揺
   れ自在に軸架支持し、インクゼット、タイビエータ等の
   噴射装置を、回転体に少許の間隙で対設し、検出器と噴
   射装置との間に、検出器の横揺れ検出信号に依って噴射
   装置を駆動する噴射制御回路を介挿接続したことを特徴
   とする回転体のバランス測定装置。