JPS5832098B2 - バッチ式殺菌装置 - Google Patents

バッチ式殺菌装置

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Publication number
JPS5832098B2
JPS5832098B2 JP52068871A JP6887177A JPS5832098B2 JP S5832098 B2 JPS5832098 B2 JP S5832098B2 JP 52068871 A JP52068871 A JP 52068871A JP 6887177 A JP6887177 A JP 6887177A JP S5832098 B2 JPS5832098 B2 JP S5832098B2
Authority
JP
Japan
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sterilization
chamber
sterilized
tray
main body
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Expired
Application number
JP52068871A
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English (en)
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JPS544495A (en
Inventor
和実 広田
好己 寺島
洋 秋利
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Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Publication date
Application filed by Toyo Seikan Kaisha Ltd filed Critical Toyo Seikan Kaisha Ltd
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  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、最内層若しくはその一部分が熱封繊性被嘆
で構成された可撓性容器に食品を充填して密封した可撓
性包装体などの被殺菌物を、100℃以上の殺菌温度で
1気圧以上の圧力の加熱媒体を用い、バッチ式によって
殺菌する装置の改良に関するものである。
細菌の芽胞体など、耐熱性微生物の致死温度と時間との
関係は、100℃以上の湿熱加熱において、10℃の昇
温ごとに時間が115〜1/10に短縮される。
一方、被殺菌物が食品の場合、加熱による品質の低下は
、主として化学的変化の結果生じるものであるが、これ
ら化学反応速度の温度依存性は100°C以上の加熱に
おいて、10°Cの昇温ごとに速度が2〜3倍に増大す
る。
これを前記の微生物死滅速度における10℃昇温の値と
比較すれば、化学的変化に比べ、細菌芽胞を含む微生物
の加熱致死速度の方が数倍大きいところから、食品を1
00℃以上で殺菌するとき、比較的低温で長時間加熱す
るよりも、微生物殺菌酸度が等価な条件下で、高温かつ
短時間加熱を行なった方が被殺菌物の品質が良好に保持
される。
これがいわゆる高温短時間殺菌法(以下HTST殺菌法
という)である。
そして、通常の加熱殺菌法の殺菌温度の上限が120℃
程度であるのに対し、HTST殺菌法の好ましい温度は
130℃〜155℃の範囲にある。
一般にバッチ式による殺菌は、従来、被殺菌物をレトル
ト内に装入した後、このレトルト内に水蒸気のような加
熱媒体を導入して、その内部の雰囲気温度を所定殺菌温
度まで上昇させた後、この殺菌温度に所要時間保って殺
菌し、殺菌完了後、レトルト内に冷却水を導入して被殺
菌物を冷却するのが普通である。
かかる従来のバッチ式殺菌装置を用いた場合、加熱開始
から所定殺菌温度にレトルト内の雰囲気が到達するまで
のカムアップタイムおよび殺菌終了後に所定殺菌温度か
らレトルト内に所定温度の冷却水を満たすまでのカムダ
ウンタイムが上述した水蒸気導入及び冷却水導入の時間
などに応じてその相当分長くかかり、とくに前述したH
TST殺菌法殺菌用すると温度を更に高くした部分に応
じて一層カムアップタイムおよびカムダウンタイムが長
くなり、単に作業能率が悪いだけではなく、被殺菌物の
品質に悪影響を及ぼすことになる。
そこで、上記のカムアップタイムおよびカムダウンタイ
ムを短くするために、少品種で多量の被殺菌物を殺菌す
る場合には予め所定の温度に設定された殺菌空間及び冷
却水中を連続して被殺菌物を通過させるようにした連続
殺菌装置が用いられる。
しかし、この連続殺菌装置は、装置が大規模になる上に
被殺菌物の品種が変わると殺菌温度、殺菌時間などの殺
菌条件を変更しなければならないなど管理が面到で、稼
動率が低くなるので多品種、少量殺菌には不向きである
この発明は、前述した事情に鑑みてなされたもので、カ
ムアップタイムおよびカムダウンタイムが短く、上述し
たHTST殺菌法殺菌用し、短時間の殺菌ができるバッ
チ式殺菌装置を提供しようとするものである。
すなわち、この発明は、100℃以上の殺菌温度で1気
圧以上の圧力の加熱媒体により被殺菌物をバッチ式で殺
菌する装置において、釜胴とこれは開閉自在に取付けら
れた蓋を具える装置本体内の上部に加熱媒体を満たす殺
菌室を形成し、装置本体内の下部に冷却水を満たす冷却
室を形成すると共に、加熱媒体と冷却水とが接触する限
られた領域を経て被殺菌物を加熱室と冷却室との間で往
復移動させる被殺菌物往復昇降機を具備させたことを特
徴とするバッチ式殺菌装置を要旨とするものである。
以下この発明の一実施例につき図面を参照して説明する
第1図、第2図において、1は装置本体であり、この本
体1は、底蓋2と、これに固定された釜胴3と、釜胴3
に開閉兼シール手段5を介して開閉可能に取付けられた
蓋4とからなる。
前記釜胴3内に断熱材からなる仕切板6が設けられ、こ
の仕切板6によって装置本体1内が上部の殺菌室7と下
部の冷却室8とに仕切られている。
前記殺菌室7には蒸気供給管9および蒸気排出管10が
接続されている。
蒸気供給管9は逆止弁11、蒸気人口弁12および圧力
調整弁13を介して蒸気供給源(図示せず)に連通され
ている。
蒸気排出管10には蒸気排出弁14が設けられている。
前記冷却室8には冷却水供給管15および冷却水排出管
16が接続されている。
冷却水供給管15は逆止弁1z冷却水人口弁18を介し
て冷却水ポンプ19と連通され、冷却水供給管15の冷
却水人口弁18と前記ポンプ19との間には冷却水戻し
管20が連通され、この管20には流量調節弁21が設
けられている。
冷却水排出管16には冷却水排出弁35が設けられてい
る。
また、22は被殺菌物往復昇降機で、この往復昇降機2
2は次のように構成されている。
前記仕切板6の縦軸のガイド筒23が固定され、このガ
イド筒23の上端は殺菌室7の上部に、下端は冷却室8
の下部にそれぞれ開口している。
前記ガイド筒23にトレイ台24が摺動自在に嵌合され
、このトレイ台24に連結棒25が固定されている。
この連結棒25は底蓋2を貫通して装置本体1の下方に
突出し、この本体1外に設けたエアシリンダ26のピス
トン27に連結されている。
前記連結棒25と底蓋2との間にはホルダ28に支持さ
れたシール材36およびブツシュ37が介在されている
なお、図中、29は水面計、30はニアシリンダ26操
作用の電磁弁、31は圧力計、32は安全弁である。
次に以上のように構成された殺菌装置を用いてバッチ式
の殺菌を行なう手段について説明する。
まず、冷却水ポンプ19の運転により冷却水供給管15
から装置本体1内の冷却室8に冷却水を満たす。
予め、食品の可撓性包装体からなる被殺菌物33を通気
性を有するトレイ34に収容しておき、これらのトレイ
34を、装置本体1の蓋4が開かれている状態で、上昇
しているトレイ台24上に段積みする。
その後、エアシリンダ26を作動させてピストン27、
連結棒25を介してトレイ台24を下降させ、被殺菌物
33を収容したトレイ34を冷却水中に挿入すると共に
、蓋4を閉じて装置本体1内を気密にする。
続いて、蒸気供給管9から殺菌室7内に水蒸気を吹込ん
で、100℃以上で1気圧以上の圧力の加熱媒体を満た
す。
この場合に水蒸気は殺菌室7内に所定殺菌温度をつくる
ように圧力計24によって圧力を確かめながら圧力調整
弁13で圧力を調整する。
また、水蒸気の吹込みによって冷却水温度が上昇しない
ように前記ポンプ19によって冷却水の供給を続ける。
この冷却水の供給は、水面計29によって冷却水面が一
定を保つように冷却水人口弁18、流量調整弁21およ
び冷却水排出弁35を調節する。
なお、これらの弁18,21.35は自動制御によって
操作するようにしてもよい。
前述のようにして、殺菌室7の雰囲気を所定殺菌温度お
よび所定圧力に到達させ、冷却室8の冷却水を所定温度
に保つ。
この状態で電磁弁30を作動させてエアシリンダ26を
切換えることにより、トレイ台24を上昇させて被殺菌
物33を殺菌室7内に挿入し、必要な時間だけ加熱殺菌
を行なう。
この場合に、被殺菌物33が冷却水中から加熱媒体中に
ほとんど瞬間的に送られるので、カムアップタイムは0
に近い。
さらに殺菌を終った被殺菌物33をシリンダ26の再切
換えによってトレイ台24と共に下降させて冷却水に瞬
間的に入れ、カムダウンタイムも略Oの状態下で被殺菌
物33を冷却する。
所要時間だけ被殺菌物33の冷却を行なった後、蒸気排
出弁14を開いて殺菌室7から水蒸気を排出し、蓋4を
開くと共に、シリンダ26によってトレイ台24と共に
トレイ34を上昇させ、トレイ34と共に被殺菌物33
を装置全体1から取出す。
なお、この発明において、加熱媒体は水蒸気に加熱空気
を混合させたものを用いてもよい。
また、上記往復昇降機22は、装置本体外から操作でき
るものであれば、必ずしもシリンダ機構によることなく
、電動機によりピニオンを介しラックを昇降させてトレ
イ台を往復昇降させるものや、手動操作によるものを用
いてもよい。
以上説明したように、この発明のバッチ式殺菌装置によ
れば、各被殺菌物を種々の殺菌条件に応じて個別的に自
由な設定時間で殺菌および冷却することができることか
ら、多品種、少量殺菌を有効に行なうことができ、しか
も被殺菌物の殺菌室、冷却室間の移動は当該各室におけ
る殺菌冷却時間とは無関係に瞬時に行なわれるため、カ
ムアップタイムおよびカムダウンタイムをほとんどOに
することができ、従って少量多品種の被殺菌物を高温短
時間で極めて効果的に加熱殺菌することができる。
これにより、被殺菌物の品質低下を激減させることがで
き、また、被殺菌物を上記往復昇降機によって冷却室−
殺菌室−冷却室と往復移動させるだけであるからかかる
往復昇降機を含む装置の構成も小規模で簡単にできて経
済的である。
このように本発明の装置は多品種少量の被殺菌物のHT
ST殺菌法による殺菌にとくに好適なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例の殺菌装置を示す構成説明
図、第2図は同要部の縦断面図である。 1・・・・・・装置本体、7・・・・・・殺菌室、8・
・・・・・冷却室、22・・・・・・被殺菌物往復昇降
機、33・・・・・・被殺菌物。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1100℃以上の殺菌温度で1気圧以上の圧力の加熱媒
    体により被殺菌物をバッチ式で殺菌する装置において、
    釜胴および該釜胴に開閉自在に取付けられた蓋により内
    部に気密室を形成する装置本体と、該装置本体内部の気
    密室を上方の殺菌室と下方の冷却室とに仕切る仕切板と
    、該仕切板の一部に形成され前記殺菌室と前記冷却室と
    を連通させる開口部と、前記装置本体内に配置され前記
    開口部を通過可能な被殺菌物支持用のトレイ台と、該ト
    レイ台を支持するロッドと、前記装置本体外に設置され
    且つ前記ロッドと作動的に連結されて前記トレイ台を前
    記開口部を介して前記殺菌室と前記冷却室との間で上下
    に往復動させる昇降機とを含むバッチ式殺菌装置。
JP52068871A 1977-06-13 1977-06-13 バッチ式殺菌装置 Expired JPS5832098B2 (ja)

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JP52068871A JPS5832098B2 (ja) 1977-06-13 1977-06-13 バッチ式殺菌装置

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JP52068871A JPS5832098B2 (ja) 1977-06-13 1977-06-13 バッチ式殺菌装置

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JPS544495A JPS544495A (en) 1979-01-13
JPS5832098B2 true JPS5832098B2 (ja) 1983-07-11

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ID=13386147

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5047214A (ja) * 1973-08-31 1975-04-26
JPS50161379A (ja) * 1974-06-18 1975-12-27

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5047214A (ja) * 1973-08-31 1975-04-26
JPS50161379A (ja) * 1974-06-18 1975-12-27

Also Published As

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JPS544495A (en) 1979-01-13

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