JPS5832096B2 - 柔軟な容器に包装された製品を滅菌あるいは殺菌する方法及び装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は桑軟な容器に包装された製品を滅菌あるいは殺
菌する方法及び装置に関する。

詳しくは、本発明は、所望の温度に加熱された液体を供
給するためのノズルをそなえ、空間における通路を共同
してカバーしている箱型運搬器具（以下キアリアと称す
る）を有するコンベアを使用して、プラスチックの袋の
ごとき桑軟な容器に包装された製品を滅菌あるいは殺菌
するための方法及び装置に関する。

びんに対しては、このような方法がフランス特許第６１
９，２５４号から知られている。

この刊行物は所謂ビールの殺菌に関するもので、周囲の
大気と自由に連通している処理空間が使用できるように
、処理すべき製品を１００℃以下の温度にさらすことだ
けが必要である。

前記フランス特許からの周知の方法においては、所望の
温度に加熱された液体をスプレーするためのノズルを用
いることにより熱伝達を強化する方策がとられているけ
れども、しかしながら、この液体はキャリヤにそってし
たたり落ちると温度がすぐ下り、したがって、装置の下
部では熱伝達はうまく行われなくなる。

このことは最終的な殺菌あるいは滅菌のためには処理空
間により長く帯留することを必要とする。

容器に包装された製品を殺菌あるいは滅菌する方法が英
国特許第９８３，３１６号から知られているが、その場
合ある程度の超過圧力をかけた密閉室を利用しているこ
とに注目すべきである。

この超過圧力は、１００℃以上の温度を許し、そしてゆ
るみのある材料からなる容器の望ましくないふくらみを
防ぐためには、附加的な逆圧となる。

しかしながら、この周知の方法では、箱型ではなく円筒
形のキャリアが用いられ、それによって限られたタイプ
の容器、例えば処理用通路を１列（いわゆる°°棒″）
になって円筒の中に滑べりこませることのできるガラス
容器あるいは缶、だけしか処理できない。

従って、この周知の方法はプラスチックの袋からなる容
器の処理には不適当である。

本発明は前記２つの方法の利点を組合せ、しかもそれら
の欠点を避け、同時にまた熱伝達を改善することを目的
とする。

本発明は、１つの態様においては、１００℃以上の温度
での熱処理を行うことを目的とするが、他の態様によれ
ば、本発明は、キャリアの中に多数のプラスチック袋が
ある場合、加熱媒質に近づけることが困難な袋の内容物
を処理することができる方法を提供することを目的とす
る。

これらの目的は、本発明に依って、処理空間における超
過圧力とノズルを通って各キャリアに供給される液体に
よる容器の連続的洗滌との組合せにより、すなわち、製
品を包装した複数個の桑軟な容器を実質的に緊縛するこ
となしにその中に含む上部が開き側壁及び底部に複数個
の孔を有する多数のキャリアを滅菌または殺菌室中を通
って順次連続的に運搬し、該キャリア中に加熱した液体
の流れを、該液体が連続的に取りかえられながら該容器
が該キャリア内で該液体中に浸ったままであるごとき割
合で送入し、該加熱した液体の蒸気によって生じた圧に
対して該滅菌または殺菌室へのガスの導入によって超過
圧力を維持し、而して該加熱した液体の流れは該滅菌ま
たは殺菌室中を通る全運搬通路に実質的に沿って置かれ
たノズルから該キャリア中に送入されることから成り、
それによって該容器は実質的に自由に浮遊した状態を得
、それによって該容器の各々の外部表面のすべてが加熱
した液体によって接触され得ることを特徴とする密閉し
た桑軟な容器に包装された製品を滅菌または殺菌する方
法によって達成される。

これらの特徴のため、各キャリアにおける連続的に利用
できる液体の量のこのような変化が得られ互いに押しあ
たっている袋（その液体のため少し浮いて）が効率的に
洗滌され、そのため処理の困難な製品と容器とが効率的
に殺菌あるいは滅菌できる。

キャリアから流れ去るものよりも少し多量の液体を加え
ることにより、殺菌すべき容器を連続的に液中に沈める
ことができる。

このいつも浸漬していることの附加的な利点として、容
器の内容物の重量が見掛上軽くなること、したがって容
器の壁にかかる荷重が少くなることが挙げられる。

このことは合成材料の容器においては高温のさい特に重
要なことである。

本発明の方法に使用する装置は、処理すべき容器のため
の孔のあいた箱型キアリアを有するエンドレス・コンベ
アをそなえたハウジング、ただしこのコンベアは少くと
も部分的に上記のハウジング内に延びている閉じた通路
を通る、および、前記英国特許第９８３，３１６号から
知られるように、ハウジング内に配置された液体用ノズ
ルから成る。

すなわち、本発明の方法は好ましくは、滅菌または殺菌
処理すべき製品を包装した容器用の箱型のキャリアを有
するエンドレスコンベアをそなえたハウジングから成り
、該コンベアはハウジング内で少くとも部分的に延長し
ている閉じた通路に従って配列されており、さらにハウ
ジングの少くとも上部に圧縮ガスを供給する手段及びハ
ウジング内に配置されコンベア通路の少くとも大部分に
沿って配列された液体を送入するための下方向に向いた
ノズルから成る桑軟な容器に包装された製品を滅菌ある
いは殺菌する装置の使用によって達成することができる
。

この装置を本発明の方法に適用するためには、少くとも
ハウジングの上部に圧縮ガスを導入するための手段が設
けられ、かつコンベア通路の少くとも大部分にそって下
向きのノズルが配置される。

これらの特徴のため、容器の望ましくないふくらみを防
ぐため、ある程度の超過圧力で操作を行うことができ、
しかもハウジング内のキャリアの位置にかかわりなく、
ノズルは所望の温度の温水ジェットを各キャリアに導入
してキャリア内の加熱用液体をいつも交換することが確
実に可能となる。

次に図面を参照して本発明を説明する。

第１図に示しであるように、本装置はハウシング４の部
分によって囲まれた処理空間１、供給塔２及び放出基３
から成る。

このハウジング内をエンドレス・コンベア５は空間内の
ループ通路にそって進む。

装入および放出部所６，７はハウジング４の左側に配置
されている。

この装置の構造は、例えば、英国特許第９８３，３１６
号、米国特許第３．１８１，６８９ ；３，１６３，２
８４ ；３，２１１，２７５ ；３．３１５，７８７
；及び３，３７９，１１５に記載されている装置と基本
的には異っていない。

コンベア５は、具体例では、２つのチェイン８（第２図
をみよ）から成り、その間にキャリア９が等間隔に配置
されている。

これらの箱型キャリアは容器包装製品及び特に牛乳、液
体医薬品などを含むプラスチックの袋のごとき品物を収
容するはたらきをする。

各キャリア９は直方体の形を有し、側壁と底の両方に孔
１０をそなえている。

ノズル１１（第２図および第３図をみよ）は液体をスプ
レーするため処理空間１の中に配置されている。

これらのノズルは導管１２に接続されている。ハウジン
グ４は、ハウジングの上部に圧縮されたガス、例えば空
気を導入するための手段１３をさらにそなえている。

ノズル１１は通過するキャリア９の中に液体ジェットを
導入するため下方に向いている。

隣接する２つのノズル１１の間の間隔はキャリア９の最
小寸法にほぼ等しく、そのため液体は、空間１中の通路
を通るキャリアにほとんど連続的に供給される。

液体は導管１２とノズル１１とを通ってキャリアの表面
に規則正しく分配される。

この液体は大部分装置の下端の溜め１４から来るが、所
望の殺菌あるいは滅菌温度に熱せられ、ポンプ（図示し
てない）により各導管１２に送られる。

第３Ａ〜第３Ｄ図には、導管１２とノズル１１の配置に
たいする様々な変形が示されている。

第３Ｅ図は液体をキャリア９の個々の区画室１５に供給
し、それによってこの液体が中間壁１６の開口部を通っ
てキャリア９の中の容器に流れて行くことも可能である
ことを示している。

コンベア５の全通路にそってノズル１１を配置すること
は、キャリア９の中の液体を連続的にとりかえ、液体が
、所望温度において、容器内の製品の殺菌あるいは滅菌
を出来るかぎり速く達成することをめざしているのであ
る。

ノズル１１から出て行く液体ジェットは、キャリア９が
連続的に入れかわる液体により充たされているという平
衡状態が生じるような態様でキャリア９の孔１０に調和
している。

このことは、前記英国特許第９８３．３１６号による方
式では処理空間の上端から液体がキャリアにそってした
たりおち、そのため温度が徐々に下っていくので、その
重要な改善である。

合成材料の袋を用いる時特に希望される熱伝達の強さは
、本発明の方法によって促進される。

本発明の実施の態様を要約すれば次のようである： １、希望の温度に加熱された１つの液体を供給するため
のノズルをそなえた、１つの空間内の１つの通路にそっ
て、つながったまま進んでいく箱型キャリア群をもつ１
つのコンベアを用いて、容器包装製品、たとえばプラス
チック袋、を殺菌あるいは滅菌するため、処理空間内に
おける超過圧力と、各キャリアからあふれでる液体量に
少くとも等しい量だけノズルからキャリアに供給される
液体での容器の連続的洗浄との組合せによって特徴づけ
られる方法。

２、第１項にしたがい、かつ次の特徴、すなわち処理空
間内において超過圧力を圧縮ガスにより維持し、しかも
全処理用通路に沿い液体ジェットを通過するキャリア（
箱）の内部に向けておき、その際相隣るジェットの相互
間隔が進んでいくキャリア内の液体の連続的取り換えを
確保すること、を特つ方法。

３、第１項あるいは第２項に従った方法を実施するため
１つのハウジング、少くとも部分的にハウジング内に延
びている閉じた１つの通路に沿って進むエンドレスコン
ベア、処理すベキ容器のための孔のあいた箱型キャリア
、およびハウジング内に配置された液体用ノズル、を含
み、かつ次の特徴、すなわちハウジングの少くとも上部
に圧縮ガスを供給するための手段が配置されていること
、およびコンベア通路の少くとも大部分に沿って下を向
いたノズルが配置されていること、をもつ装置。

４、第３項に従いかつ、相隣るノズル間の間隔がキャリ
アの最小寸法にほぼ等しいという特徴をもつ装置。

【図面の簡単な説明】

第１図は概略的に表わした本発明の装置の垂直断面図で
ある。 第２図は１つのキャリアと幾つかのスプレ一部材との説
明図である。 第３Ａ〜３Ｄ図は第１図の線■−■における水平断面に
よる配置の変形である。 第３Ｅ図はキャリアの１変形である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 製品を包装した複数個の桑軟な容器を実質的に緊縛
   することなしにその中に含む上部が開き側壁及び底部に
   複数個の孔を有する多数のキャリアを滅菌または殺菌室
   中を通って順次連続的に運搬し、該キャリア中に加熱し
   た液体の流れを、該液体が連続的に取りかえられながら
   該容器が該キャリア内で該液体中に浸ったままであるご
   とき割合で送入し、該加熱した液体の蒸気によって生じ
   た圧に対して該滅菌または殺菌室へのガスの導入によっ
   て超過圧力を維持し、而して該加熱した液体の流れは該
   滅菌または殺菌室中を通る全搬通路に実質的に沿って置
   かれたノズルから該キャリア中に送入されることから成
   り、それによって該容器は実質的に自由に浮遊した状態
   を得、それによって該容器の各々の外部表面のすべてが
   加熱した液体によって接触され得ることを特徴とする密
   閉した桑軟な容器に包装された製品を滅菌または殺菌す
   る方法。 ２ 滅菌または殺菌処理すべき製品を包装した容器用の
   箱型のキャリアを有するエンドレスコンベアをそなえた
   ハウジングから成り、該コンベアはハウジング内で少く
   とも部分的に延長している閉じた通路に従って配列され
   ており、さらにハウジングの少なくとも上部に圧縮ガス
   を供給する手段及びハウジング内に配置されコンベア通
   路の少なくとも大部分に沿って配列された液体を送入す
   るための下方に向いたノズルから成る柔軟な容器に包装
   された製品を滅菌あるいは殺菌する装置。