JPS5832031Y2 - ブレ−キデイスク - Google Patents
ブレ−キデイスクInfo
- Publication number
- JPS5832031Y2 JPS5832031Y2 JP1977077917U JP7791777U JPS5832031Y2 JP S5832031 Y2 JPS5832031 Y2 JP S5832031Y2 JP 1977077917 U JP1977077917 U JP 1977077917U JP 7791777 U JP7791777 U JP 7791777U JP S5832031 Y2 JPS5832031 Y2 JP S5832031Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- disk
- annular
- drainage
- friction surfaces
- pad
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Braking Arrangements (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は主として自動二輪車用ディスクブレーキのよう
に、雨中制動時に雨水等がテ゛イスクを直接濡らす形式
のディスクブレーキに適したディスク構造に関するもの
で、雨中制動時に於けるブレーキの効き具合の改良を目
的としている。
に、雨中制動時に雨水等がテ゛イスクを直接濡らす形式
のディスクブレーキに適したディスク構造に関するもの
で、雨中制動時に於けるブレーキの効き具合の改良を目
的としている。
雨中制動時にテ゛イスク摩擦面が濡れていると、水膜が
潤滑作用をするためブレーキの効きが悪くなる。
潤滑作用をするためブレーキの効きが悪くなる。
雨水中でブレーキ効力が低下する別の理由として、パッ
ド面及びテ゛イスク面が鏡面化する(ツルツルの状態に
なる)ことが挙げられる。
ド面及びテ゛イスク面が鏡面化する(ツルツルの状態に
なる)ことが挙げられる。
これらの対策として、パッドの摩擦面にディスクの接線
方向にのびる多数の溝を加工して面圧を上げることも考
えられるが、パッドは一般に非金属摩擦材でできている
ため速やかに摩耗し、効果が持続しない欠点がある。
方向にのびる多数の溝を加工して面圧を上げることも考
えられるが、パッドは一般に非金属摩擦材でできている
ため速やかに摩耗し、効果が持続しない欠点がある。
本考案は、ディスクの強度を低下させることなく上記欠
点を除去し、かつパッドの損傷をも防止できるようにす
ることを目的としている。
点を除去し、かつパッドの損傷をも防止できるようにす
ることを目的としている。
次に図面により説明する。
第1図中1はテ゛イスク、2はベース、3は両者を固定
するためのリベット、4はパッドて゛ある。
するためのリベット、4はパッドて゛ある。
ベース2はフロントハブ(図示せず)にボルトで締結さ
れる。
れる。
パッド4はフロントフォーク(車体)に取付けたキャリ
パ内の油圧ピストン先端に装着され、制動時にはディス
ク1に圧接する。
パ内の油圧ピストン先端に装着され、制動時にはディス
ク1に圧接する。
第1図の一部を拡大した第3図に於て、5,5′は多数
の環状排水溝で、テ゛イスク1の中心と同心に同一間隔
で多数列設けである(第2図)。
の環状排水溝で、テ゛イスク1の中心と同心に同一間隔
で多数列設けである(第2図)。
溝5の巾aは2〜3mm、深さbは1〜2mm、隣接溝
の間隔Cは4〜8mm程度が適しており、両側摩擦面上
の溝5,5′を図示の如くディスク中心線を含む断面で
見て千鳥配列しており、ディスク1の強度に影響を与え
ることなく溝深さbを充分とることができる。
の間隔Cは4〜8mm程度が適しており、両側摩擦面上
の溝5,5′を図示の如くディスク中心線を含む断面で
見て千鳥配列しており、ディスク1の強度に影響を与え
ることなく溝深さbを充分とることができる。
多数の環状排水溝5,5′を設けることによりテ゛イス
クの摩擦面は巾Cの多数の環状摩擦面に分割されるので
、制動時に於けるパッド4との面圧は増加し、これによ
りディスク摩擦面が濡れている場合、摩擦面の水膜は速
やかに両側の溝5に排出され、ディスク1とパッド4の
直接的な圧接状態が得られる。
クの摩擦面は巾Cの多数の環状摩擦面に分割されるので
、制動時に於けるパッド4との面圧は増加し、これによ
りディスク摩擦面が濡れている場合、摩擦面の水膜は速
やかに両側の溝5に排出され、ディスク1とパッド4の
直接的な圧接状態が得られる。
摩擦面から溝5内へ押し出された水は、溝5の当該部分
がパッド4を通過した際遠心力により外側傾斜面6を矢
印方向に流れ、速やかに飛散する。
がパッド4を通過した際遠心力により外側傾斜面6を矢
印方向に流れ、速やかに飛散する。
第4図に於て、7は環状排水溝で、テ゛イスク1の中心
Oから僅かに偏芯した点01を中心とする多数の同心円
でで゛きている。
Oから僅かに偏芯した点01を中心とする多数の同心円
でで゛きている。
このようにするとパッド摩擦面の局部的な摩耗を避ける
ことができるばかりでなく、デ゛イスク板が回転するに
つれてパッドの表面を次々に新しい溝が通る事になり、
パッド面の鏡面化を防止する事に役立つ。
ことができるばかりでなく、デ゛イスク板が回転するに
つれてパッドの表面を次々に新しい溝が通る事になり、
パッド面の鏡面化を防止する事に役立つ。
即ちこの場合溝は排水効果を持たせる事と、パッド面が
ツルツルとなるのを防止する事の2つの役目を果す。
ツルツルとなるのを防止する事の2つの役目を果す。
なお排水溝をディスク中心Oを中心とする螺旋溝で形成
しても本考案と同様な効果を奏することができる。
しても本考案と同様な効果を奏することができる。
その場合もパッドの局部摩耗及び鏡面化を防止し得る。
排水溝の断面形状としては第5図イを採用することがで
きる。
きる。
第5図イの断面形状によると溝内の水の飛散が円滑に行
われる。
われる。
以上説明したように本考案は、ディスクの1両側の摩擦
面に、該摩擦面を多数の環状摩擦面に分割するように円
周方向に延びる多数列の遠心力式環状排水溝5,7を設
け、排水溝5,7にテ゛イスク外周端側へゆくに従い摩
擦面に近づく傾斜面6を形成し、隣接する排水溝5,7
の間隔を、雨中制動時面圧上昇により上記環状摩擦面部
分から排水溝水はけが促進される程度に狭く定めると共
に、一方のテ゛イスク側面の排水溝5,7と他方のディ
スク側面の排水溝5,7とを、ディスク中心線を含む断
面で互いに千鳥状になるようにしているので次のような
利点がある。
面に、該摩擦面を多数の環状摩擦面に分割するように円
周方向に延びる多数列の遠心力式環状排水溝5,7を設
け、排水溝5,7にテ゛イスク外周端側へゆくに従い摩
擦面に近づく傾斜面6を形成し、隣接する排水溝5,7
の間隔を、雨中制動時面圧上昇により上記環状摩擦面部
分から排水溝水はけが促進される程度に狭く定めると共
に、一方のテ゛イスク側面の排水溝5,7と他方のディ
スク側面の排水溝5,7とを、ディスク中心線を含む断
面で互いに千鳥状になるようにしているので次のような
利点がある。
(1)雨水中におけるブレーキ効力の低下を大幅に改善
できる。
できる。
即ち遠心力式排水溝5,7、いい換えれば遠心力を利用
して排水し得る程度の断面積を有する排水溝5を備え、
この排水溝5をテ゛イスク1の円周方向に延びる環状溝
に形成すると共に多数列形威し、さらに排水溝5にテ゛
イスク外周端側へゆくに従い摩擦面に近づく傾斜面6を
形成しているので、雨中制動時において、ディスク1の
多数の環状摩擦面とパッド4との面圧の増加により、摩
擦面の水膜が速やかに排水溝5内に排出され、摩擦面か
ら溝5内へ押し出された水は、溝5の当該部分がパッド
4を通過した際遠心力により外側傾斜面6を矢印方向に
流れ、速やかに飛散する。
して排水し得る程度の断面積を有する排水溝5を備え、
この排水溝5をテ゛イスク1の円周方向に延びる環状溝
に形成すると共に多数列形威し、さらに排水溝5にテ゛
イスク外周端側へゆくに従い摩擦面に近づく傾斜面6を
形成しているので、雨中制動時において、ディスク1の
多数の環状摩擦面とパッド4との面圧の増加により、摩
擦面の水膜が速やかに排水溝5内に排出され、摩擦面か
ら溝5内へ押し出された水は、溝5の当該部分がパッド
4を通過した際遠心力により外側傾斜面6を矢印方向に
流れ、速やかに飛散する。
従って雨水中におけるブレーキ効力の低下が大幅に改善
される。
される。
ちなみに摩擦面とパッド4間の面圧が増加する理由は、
多数の環状摩擦面に分割しているからである。
多数の環状摩擦面に分割しているからである。
つまり多数の環状摩擦面に分割しているので、制動時に
おけるパッド4には常に全ての環状摩擦面部分が当接し
ていることになる。
おけるパッド4には常に全ての環状摩擦面部分が当接し
ていることになる。
即ちパッド4に当接する摩擦面は常に多数の環状溝5,
7によって分割された状態であるので、面圧は増加し、
この面圧増加により、雨中制動時に摩擦面の水膜を効果
的に溝5,7へ排除することができる。
7によって分割された状態であるので、面圧は増加し、
この面圧増加により、雨中制動時に摩擦面の水膜を効果
的に溝5,7へ排除することができる。
(2)パッド4が損傷するおそれは少ない。
即ちテ゛イスク1の両側の摩擦面に、該摩擦面を多数の
環状摩擦面に分割する多数列の環状排水溝5.7を形成
しているので、制動時において全溝5,7は溝長さ方向
に沿って常時パッド4一部分を通過することになり、各
溝5,7が間欠的に順次通過することはない。
環状摩擦面に分割する多数列の環状排水溝5.7を形成
しているので、制動時において全溝5,7は溝長さ方向
に沿って常時パッド4一部分を通過することになり、各
溝5,7が間欠的に順次通過することはない。
従って溝5,7の通過によってパッド4に衝撃を与える
ことなく、パッド4が傷むおそれは少ない。
ことなく、パッド4が傷むおそれは少ない。
(3)テ゛イスク1の両側に遠心力式排水溝5,7を形
成しているにもかかわらず、高い強度を維持することが
できる。
成しているにもかかわらず、高い強度を維持することが
できる。
即ち排水溝5,7をディスク1の円周方向に延ばすと共
に、一方のテ゛イスク側面の排水溝5,7と他方のディ
スク側面の排水溝5,7をディスク中心線を通る断面で
互いに千鳥状(第3図)に配列しているので、強度低下
のおそれはなく、高い強度を維持することができる。
に、一方のテ゛イスク側面の排水溝5,7と他方のディ
スク側面の排水溝5,7をディスク中心線を通る断面で
互いに千鳥状(第3図)に配列しているので、強度低下
のおそれはなく、高い強度を維持することができる。
第1図は本考案を適用したブレーキテ゛イスクの縦断面
図、第2図は第1図の左側面部分図、第3図は第1図の
部分拡大図、第4図は別の実施例を示すための第2図に
対応した図面、第5図イは溝の変形例を示す図面である
。 1・・・・・・ディスク、4・・・・・・パッド、5.
5’、7・・・・・・環状排水溝、C・・・・・・間隔
。
図、第2図は第1図の左側面部分図、第3図は第1図の
部分拡大図、第4図は別の実施例を示すための第2図に
対応した図面、第5図イは溝の変形例を示す図面である
。 1・・・・・・ディスク、4・・・・・・パッド、5.
5’、7・・・・・・環状排水溝、C・・・・・・間隔
。
Claims (1)
- ディスクの両側の摩擦面に、該摩擦面を多数の環状摩擦
面に分割するように円周方向に延びる多数列の遠心力式
環状排水溝を設け、排水溝にディスク外周端側へゆくに
従い摩擦面に近づく傾斜面を形威し、隣接する排水溝の
間隔を、雨中制動時面圧上昇により上記環状摩擦面部分
から排水溝内へ水はけが促進される程度に狭く定めると
共に、方のテ゛イスク側面の排水溝と他方のディスク側
面の排水溝とを、ディスク中心線を含む断面で互いに千
鳥状になるように配列したことを特徴とするブレーキテ
゛イスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1977077917U JPS5832031Y2 (ja) | 1977-06-14 | 1977-06-14 | ブレ−キデイスク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1977077917U JPS5832031Y2 (ja) | 1977-06-14 | 1977-06-14 | ブレ−キデイスク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS544983U JPS544983U (ja) | 1979-01-13 |
JPS5832031Y2 true JPS5832031Y2 (ja) | 1983-07-15 |
Family
ID=28994521
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1977077917U Expired JPS5832031Y2 (ja) | 1977-06-14 | 1977-06-14 | ブレ−キデイスク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5832031Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4792051B2 (ja) * | 2008-02-04 | 2011-10-12 | 日鍛バルブ株式会社 | 自動車用エンジンにおける位相可変装置の電磁ブレーキ冷却構造 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS545173A (en) * | 1977-06-13 | 1979-01-16 | Toyota Motor Corp | Disk of disk break for wheeler |
-
1977
- 1977-06-14 JP JP1977077917U patent/JPS5832031Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS545173A (en) * | 1977-06-13 | 1979-01-16 | Toyota Motor Corp | Disk of disk break for wheeler |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS544983U (ja) | 1979-01-13 |
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