JPS5831537Y2 - 受精卵、精子等の凍結装置 - Google Patents

受精卵、精子等の凍結装置

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JPS5831537Y2
JPS5831537Y2 JP13741081U JP13741081U JPS5831537Y2 JP S5831537 Y2 JPS5831537 Y2 JP S5831537Y2 JP 13741081 U JP13741081 U JP 13741081U JP 13741081 U JP13741081 U JP 13741081U JP S5831537 Y2 JPS5831537 Y2 JP S5831537Y2
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buffer solution
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JP13741081U
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JPS5843416U (ja
Inventor
伸夫 坂尾
Original Assignee
株式会社 ほくさん
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は受精卵、精子等の凍結装置に関する。
近年、家畜の品種改良や増殖を計るべく人工授精が盛ん
に実施されているところから、受精卵、精子を凍結させ
て保存することが行なわれている。
従来、上述受精卵、精子等の凍結方法としては、既に収
納管に収容せる緩衝液の中に受精卵、精子を入れ、この
緩衝液を凍結することが知られている。
ところで、一般に純粋物質が一定圧力下で冷却されたと
きの時間に対する温度変化は、冷却曲線として知られて
おり、これによると当該物質が凝固点に達した時点で直
ちに凝固が始まるとはかぎらず、一般的には当該凝固点
よりも低い温度まで過冷却された後、凝固が始まり、こ
れと同時に温度が上昇して真の凝固点に達し、さらに全
物質の凝固が終ってから再び温度が低下していくことに
なる。
従って従来の単に冷却するだけの上記凍結方法によると
きは、凍結過程において緩衝液が凍結時に過冷却状態と
なり、その後に急激な温度上昇をもたらすことになるか
ら、この温度急変による当該熱衝撃により受精卵、精子
が斃死してしまうという重大な欠陥を有するのである。
そこで凝固点温度まで冷却した緩衝液を取出して、当該
収納管を液体窒素に漬けたピンセットで挟持することに
より、当該挟持個所から凝固を成長させ、熱衝撃を回避
しようとする凍結方法も知られているが、収納管を取出
すことにより、緩衝液の温度に影響を与えて凝固が行な
われなかったり、また操作が繁雑であるため自動制御が
困難となり、実用性に乏しいものとなっている。
そこで本願人は過冷却状態とすることなく緩衝液の凝固
を可能として、受精卵、精子の生存率を高め得ると共に
、簡易な冷却手段により容易に自動制御になじむ凍結方
法とその装置を既に提案した。
上記提案によれば第1図に示したように、先ずストロ−
管等の収納管1に、例えばジメチルスルオキシド(DM
SO)やブドウ糖、グリセリン、クエン酸ナトリウムを
蒸留水に溶解してなる緩衝液2を収容し、該緩衝液2中
に受精卵、精子等の被凍結物3を投入する。
そしてこの際収納管1の下端は綿栓4等により閉塞して
おき、一方被凍結物3は緩衝液2の略下半部である偏在
位置に収納しておく。
また緩衝液2を区分し、その区分された一緩衝液中に受
精卵、精子等を収納しておきたい場合には、同図口、へ
の如く上下に気泡5を設け、中間に綿栓6や区分気泡6
′を形成するようにしてもよく、この際5,6′は略2
mm以内とするのがよい。
そして同装置では収納管1の全体を単に冷却するのでは
なく、被凍結物3が偏在している図示の場合下部の収納
部緩衝液2aと、上部の非収納部緩衝液2bとの冷却温
度に相差を設定することにより、非収納部緩衝液2bを
先ず凝固させて結晶の核を形成してしまい、この核を収
納部緩衝液2aまで成長させて、当該被凍結物3を凍結
しようというのである。
このため図示の如く冷媒7を収納した三重に形成の低温
恒温槽8が用いられ、上記収納部緩衝液2aを冷媒7中
に浸漬し、非収納部緩衝液2bが冷媒7の液面から槽内
気相部9に突出するよう収納管1が配設され、この際第
1図のハに示す如く液面から上位の気泡5までの高さは
3Qmm程度以上に保っておくのである。
そして同装置にあっては同上恒温槽8の三重壁間に外側
から順次液体窒素LN2、ヘリウムガスGHeを収納す
ると共に、前記冷媒7としてはイソペンタン等が用いら
れ、同冷媒7中には、ヒータ10、攪拌機11を配装す
るど共に感温素子12を設けておき、図示しない制御器
によって冷媒7の温度を当該緩衝液2が凝固点(例えば
−4,2℃)に保持されるよう温度制御するのである。
かくて同緩衝液2の温度は凝固点に□て一定に保持され
るが、この際前記槽内気相部9にはLN2の冷熱がGH
eを介して充分に行き渡り、この結果冷媒7より低温度
となり、上記凝固点に対し、略−50℃程度の降温状態
となる。
このため冷媒7の液面上方に配した非収納部緩衝液2b
は、第3図の冷却曲線Xに示す如き経過によって過冷却
状態となり当該過冷却点X1から急激な温度を伴なって
凝固するに至る。
これに対し冷媒7中の収納部緩衝液2aは、非収納部緩
衝液2bの上記の如き温度上昇の影響を受(チることな
く、同図の冷却曲線Yのように凝固点たる一定温度に保
たれること・なる。
そして上記の如き非収納部緩衝液2bの凝固により結晶
の核が生成され、この核が収納部緩衝液2aへ成長じて
行く。
この際当該様の成長を助勢するため、冷媒7の温度を緩
除に降下させるのがよく、かくて結晶の核は急速に収納
部緩衝液2a中へ成長じて行き、過冷却状態なることな
く冷媒7中の当該緩衝液2aが凝固することになるので
゛ある。
こ・で第3図のX2は非収納部緩衝液2bの凝固開始点
であり、かつ収納部緩衝液2aの凝固開始点でもあって
、同波2aが凝固点にて完全に凝固してしまった後、冷
却曲線Yが示す通り温度を一100℃程度まで冷媒7に
より降温させ、当該収納管1は液体窒素中等に保存され
ること・なる。
ところで上記装置にあっては、図示の如く冷媒7中に載
置した基台13上にあって、単に収納管1を起立状態に
保持するだけのものとしたから、この場合には冷媒7の
量が変化するのに伴い当然その液面の高さが変化するこ
と・なり、この結果収納管1に対する気相部と液相部と
の高さも変化すること・なるため液面の上下動により適
切な凍結が行えなかったり、液面が低下しすぎて凍結に
際し受精卵や精子等に悪影響を及ぼすことになる欠陥が
あり、か・る事態を生じさせないようにするため、常に
冷媒7の液面を監視し、これを適切な高さに保持するよ
う冷媒7の補給が必要となるなどの問題があった。
本妻案は上記の如き難点を解消しようとするもので、本
考案を示す第2図にあって前記第1図と同二符号は同部
材を示しており、上記装置例と相違するところは、前記
冷媒7の液面に浮子台14が浮上してあり、当該浮子台
14に前記収納管1が図示の場合直交状に貫装支持され
ていることで゛あり、図示の浮子台14は浮子15.1
5’上に貫装板16が載設され、この貫装板16の通孔
17に収納管1が貫装支持されており、収納管1を貫装
板16から例えば3Qmm等所要長だけ突出させ、被凍
結物3を収納した収納部緩衝液2aを冷媒7中に浸漬す
るようにしである。
こ・で図中18は冷媒7中に装入起立させた案内筒であ
り、この中に浮子台14が収納され、浮子台14の案内
子19.19’が案内筒18の内壁に摺接自在となって
おり、もちろん周部18内には、□そのスノット20か
ら冷媒7が出入自在となっており、図中21は案内筒1
8の蓋板を示す。
従って冷媒7の量が変化し、その液面に変化が生じても
、これに追随して浮子台14も昇降すること・なるから
、常に収納管1の気相部長と液相部長が一定に保持され
ること・なり、図示例の如く案内筒18を設け、これに
案内されて浮子台14が上下動するようにしておけば、
液面の動揺時にあっても、浮子台14が大きく揺れ動く
ことがなくなるので、上記気相部、液相部の一定化が、
より望ましい状態で満足されること・なる。
本考案は収納管1内の緩衝液2中に受精卵、精子等の被
凍結物3を偏在収納し、当該被凍結物の非収納部緩衝液
2bを収納部緩衝液2aよりも低温となるよう所望冷媒
にて冷却することにより、非収納部緩衝液2bを凝固さ
せて結晶の核を生成させた後、当該結晶の核を前記収納
部緩衝液2aまで成長させるよう冷却して、当該緩衝液
2aを凝固させることにより被凍結物を凍結するように
したものにおいて、前記冷媒7の液面に浮子台14を浮
上させ、当該浮子台14に収納管1を貫装支持させるこ
とにより、当該収納管1の非収納部緩衝液2bを浮子台
14から上方へ所定長延出して気相部に配し、収納部緩
衝液2aを浮子台14がら下方へ所定長延出して冷媒7
中に浸漬するよう構成したので、冷媒7の量が変動して
も収納管1の気相部と液相部とが常に所望長に一定化さ
れ、この結果望ましい凍結が保証されると共に、冷媒7
の液面監視とその補給等面倒な作業やそのための高価な
付帯装置を用いる必要もなくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図のイは従前例を示す受精卵、精子等の凍結装置の
縦断正面図、同図の口、ハは同装置における収納管の異
種例を示した縦断正面図、第2図は本考案に係る同凍結
装置の縦断正面図、第3図は収納管中の緩衝液冷却曲線
を示したグラフである。 1・・・・・・収納管、2・・・・・・緩衝液、2a・
・・・・・収納部緩衝液、2b・・・・・・非収納部緩
衝液、3・・・・・・受精卵、精子等の被凍結物、14
・・・・・・浮子台、17・・・・・・通孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 収納管内の緩衝液中に受精卵、精子等の被凍結物を偏在
    して収納し、当該被凍結物の非収納部緩衝液を収納部緩
    衝液よりも低温となるよう所望冷媒にて冷却することに
    より、非収納部緩衝液を凝固させて結晶の核を生成させ
    た後、当該結晶の核を前記収納部緩衝液まで成長させる
    よう冷却して、当該緩衝液を凝固させることにより被凍
    結物を凍結するようにしたものにおいて、前記冷媒の液
    面に浮子台を浮上させ、当該浮子台に収納管を貫装支持
    させることにより、当該収納管の非収納部緩衝液を浮子
    台から上方へ所定長延出して気相部に配し、収納部緩衝
    液を浮子台から下方へ所定長延出して冷媒中に浸漬する
    ようにした受精卵、精子等の凍結装置。
JP13741081U 1981-08-10 1981-09-16 受精卵、精子等の凍結装置 Expired JPS5831537Y2 (ja)

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US06/404,400 US4429542A (en) 1981-08-10 1982-08-02 Method of freezing fertilized ova, spermatozoa or the like and apparatus therefor
NZ201489A NZ201489A (en) 1981-08-10 1982-08-03 Method of and apparatus for freezing fertilized ova and spermatazoa
AU86705/82A AU592747B2 (en) 1981-08-10 1982-08-03 Method of freezing fertilized ova, spermatozoa or the like and apparatus therefor
DE8282304167T DE3267799D1 (en) 1981-08-10 1982-08-06 Method of freezing fertilized ova, spermatozoa or the like and apparatus therefor
EP82304167A EP0072225B1 (en) 1981-08-10 1982-08-06 Method of freezing fertilized ova, spermatozoa or the like and apparatus therefor
DK356782A DK158822C (da) 1981-08-10 1982-08-09 Fremgangsmaade til frysning af befrugtede aeg og spermatozoer samt apparat til udoevelse af fremgangsmaaden
CA000409052A CA1197467A (en) 1981-08-10 1982-08-09 Method of freezing fertilized ova, spermatozoa or the like and apparatus therefor
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