JPS5831521Y2 - 視力感度測定装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、視力感度測定装置、特にフリッカ法を利用し
た視力感度測定装置に関するものである。

視力感度測定法は、従来から白熱電灯の集中光を球面状
の視野計に投光したり、プロペラ回転を利用したセクタ
デスク方式があるが、白熱光の点滅時間を一定に維持す
ることはむずかしく、正確な測定結果を得ることと共に
測定装置を小型化することが困難で゛あった。

本考案は、小型化することができると共に、点滅周期を
順次小さくも、また点滅時間を調整することができる視
力感度測定装置を提供することを目的とするものであっ
て、以下、本考案を実施例により説明する。

第１図は、本考案の一実施例のブロック図である。

本実施例の視力感度測定装置は、第１図に示す如く、発
振周期を可変抵抗Ｒ１にて可変することのできる無安定
マルチバイブレータからなる矩形波発振器（以下、無安
定マルチバイブレータと記す）１と、無安定マルチバイ
ブレータ１の出力を入力として微分するコンデンサ２、
抵抗３およびダイオードＤからなる微分回路４と１、微
分回路４の出力でトリガされ、可変抵抗Ｒ２にてその出
力幅を可変することのできる単安定マルチバイブレータ
５と、単安定マルチバイブレータ５の出力を反転する信
号反転器６と、無安定マルチバイブレータ１の出力と、
単安定マルチバイブレータ５の出力と、信号反転器６の
出力とを切替えて何れか１つを選択して出力増幅器８に
入力する切替スイッチ７と、出力増幅器８の出力で点灯
する発光ダイオード９とからなり、発光ダイオード９の
点滅を所定形状の貫通孔を有するターゲットスリット１
０を通して視覚されるように構成する。

いま、可変抵抗Ｒ１を変化させることにより無安定マル
チバイブレータ丁の出力パルスの周期は変化する。

また、無安定マルチバイブレータ１の出力はコンデンサ
２および抵抗３で微分され、無安定マルチバイブレータ
１の出力の立上りおよび立下りに同期した細い正負のパ
ルスに変換され、さらにダイオードＤにより無安定マル
チバイブレーク１の出力の立上りを微分した出力が単安
定マルチバイブレータ５に入力され、単安定マルチバイ
ブレーク５をトリガする。

単安定マルチバイブレータ５は、可変抵抗Ｒ２を変化さ
せることによって、その出力パルス幅が変化する。

また、信号反転器６は、単安定マルチバイブレータ５の
出力信号を反転させる。

そこで、切替スイッチ７で無安定マルチバイブレータ１
の出力を選択し、可変抵抗Ｒ１を順次変化させると、出
力増幅器８の入力は、第２図ａに示す如く、その発振周
期は順次減少し、発光ダイオード９の点滅周期は順次早
くなる。

そこで、ターゲットスリット１０を通して発光ダイオー
ド９の点滅が識別できなくなった時の可変抵抗Ｒ１の抵
抗値の目盛により、疲労度、視力神経能力が測定できる
。

また、切替スイッチ７で単安定マルチバイブレーク５の
出力を選択し、可変抵抗Ｒ１を一定値に維持したまま、
可変抵抗Ｒ２を順次可変して、そのパルス幅を順次減少
させれば、出力増幅器８の入力は、第２図すに示す如く
、その周期は一定で、正のパルス幅は順次減少したパル
ス信号となる。

従って、発光ダイオード９は、その点滅周期は一定で、
点灯時間が順次減少してゆく。

そこで、発光ダイオード９の点滅が識別できなくなった
ときの可変抵抗Ｒ２の抵抗値の目盛により疲労度、視力
神経能力、特に明るさに関する能力が判定できる。

また、切替スイッチ７で信号反転器６の出力を選択し、
可変抵抗Ｒ１を一定値に維持して可変抵抗Ｒ２を順次可
変して、そのパルス幅を順次減少させれば、出力増幅器
８の入力は、第２図Ｃに示す如く、その周期は一定で、
負のパルス幅が順次減少する。

これは、第２図すを反転したものと同一であり、発光ダ
イオード９はその点滅周期は一定で消灯時間が順次減少
して行くことになる。

そこで、発光ダイオード９の点滅が識別できなくなった
ときの可変抵抗Ｒ２の抵抗値の目盛により疲労度、視力
神経能力、特に明暗に対する順応能力が判別できる。

また、以上説明した３種類の点滅を別個にかつ順次行な
って疲労度、視力能力、明暗順応能力を統合的に判定す
るようにしても良い。

なお、無安定マルチバイブレータ１、単安定マルチバイ
ブレータ５、信号反転器６、出力増幅器８に集積回路を
使用することにより極めて小さく構成することができ、
可変抵抗Ｒ１およびＲ２、切替スイッチ７をパネルに出
すことにより、容易に可搬式％式％ 以上の説明から明らかな如く、本考案は、視力感度およ
び能力を定量的にがつ統合的に測定することができ、か
つその構成も簡単で、容易に小型化が達成することがで
きる等の有益な作用効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例のブロック図。 第２図は本考案の一実施例の作用の説明に供する波形図
。 符号の説明 １；無安定マルチバイブレータ、４；微分
回路、５；単安定マルチバイブレーク、６；信号反転器
、７；切替スイッチ、８；出力増幅器、９；発光ダイオ
ード、１０；ターゲットスリット。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外付けの第１の可変抵抗で発振周期が可変される無安定
   マルチバイブレータと、該無安定マルチバイブレータの
   出力の立上りを微分する微分回路と、該微分回路の出力
   でトリガされ、外付けの第２の可変抵抗でパルス幅が制
   御される単安定マルチバイブレークと、該単安定マルチ
   バイブレータの出力を反転する信号反転器と、前記無安
   定マルチバイブレータの出力、前記単安定マルチバイブ
   レータの出力または前記信号反転器の出力から何れか１
   つを選択し、かつ発光ダイオードに出力を入力する切替
   スイッチとを備え、前記第１のまたはおよび第２の可変
   抵抗の抵抗値に対応する目盛から視力感度を測定する視
   力感度測定装置。