JPS5831462Y2 - 掘取機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は掘取機に係り、地下茎作物の収穫のために用い
る種のものに関する。

例えば馬鈴薯等の塊状をなす地下茎作物を掘取機で掘取
り収穫する場合、地下茎作物を土とともに掘取り、土を
ふるい落としたうえ地下茎作物を圃場′面にいったん放
てきし、適度に乾燥させたのちに拾い集めることが行わ
れるが、この拾い集めに際し、地下茎作物があらかじめ
大小別に分別されていると選別の労が省けて好都合であ
る。

本考案は、このような事情に鑑みて提案されたもので掘
取った収穫物と尤ての掘取物を□大小に分別して列状に
放出するようにしたものである。

本考案の一実施例を図面について説明する。

１は両側に配設された機枠で、この両側の機枠１間の前
下方部に掘取刃２を設けるとともに、この掘取刃２の後
方に連らねて上記両側の機枠１間にコンベヤ体３を後方
、（二上向き傾斜させて緯ける。

このコンベヤ体３は、上記両側の機枠１の前下方部間に
架設した回動軸４と両側め機枠１の後上方部間に架設し
た駆動軸５との間にスプロケット６を介して両側ρ無端
チェン７を掛は回、し、この両側の無端チェ７７間に横
杆８を前後方向一定間隔ごとに掛は渡して形成される。

また、上記両側の機枠１間の前部上方に支枠９を架設し
、この支枠９にトランスミッション１０を取付けるとと
もに、支枠９の前方に連結枠１１を突設し、この連糸前
枠１１の前部を図示しないトラクタに連結すると□とも
に、上記トランスミッション１０の入力軸１２にトラク
タから動力を伝達し、トランスミッション１０の出力軸
１３から伝動媒体１４を介して上記駆動軸５に動力を伝
達するように構威し、また、上記両側の機枠１の後部下
方に支杆１５を突設し、この両側の支杆１５間に軸杆１
６を掛は渡し、この軸杆１６に鎮圧ローラ１７を回動自
在に取付ける。

つぎに、１８は分別装置で、この分別装置１８は、上記
機枠１の後部に取付杆１９を介して前後枠板２０．２１
を取付け、この前後枠板２０．２１間の上下両側部にク
ランク軸２２，２３，２４．２５を回動自在に軸架し、
この上方に位置する両側のクランク軸２２．２３間に前
後方向一定間隔ごとにふるい杆２６を掛は渡し、左側方
に向かって下降傾斜させた第１のふるい枠２７を形成す
るとともに、この第１のふるい枠２７の下方に位置する
上記両側のクランク軸２４．２５間に上記ふるい杆２６
間間隙よりも狭い間隔でふるい杆２８を掛は渡し、右側
方に向かって下降傾斜させた第２のふるい枠２９を形威
し、上記第１のふるい枠２７と第２のふるい枠２９とに
動力伝達機構３０を介して駆動力を伝達するようにして
構成する。

」二記動力伝達機構３０は上記駆動軸５に連結された傘
歯車３１．伝動軸３２、スプロケット３３、チェノ３４
等により構成されて上記駆動軸５より上記クランク軸２
２ 、２４に回転動力が伝達され、そして上記ふるい杆
２６．２８は図において詳しくは示されないが、クラン
ク軸２２．２３，２４．２５に対し回動自在に取付けら
れている。

このような構成において、連結枠１１を介してトラクタ
に連結するとともに、トラクタからの動力をトランスミ
ッション１０に伝達しつつ圃場を進行すると、掘取り刃
２が掘取物を土とともに掘上げてコンベヤ体３上に移送
し、コンベヤ体３は土をふるい落としつつ掘取物を後上
方に向かって搬送し、分別装置１８上に放出する。

分別装置１８上に放出された掘取物は、第１のふるい枠
２７によってはふるい落とされない大きさの大きな掘取
物が第１のふるい枠２７の下降傾斜にしたがい左側方に
転落して圃場面に放出されるとともに、第１のふるい枠
２７によりふるい落とされた小さな掘取物は第２のふる
い枠２９の下降傾斜にしたがい右側方に転落して圃場面
に放出される。

この際、第１のふるい枠２７と第２のふるい枠２つとは
、それぞれクランク軸２２．２４の回動により上下動さ
れて掘取物に対するふるい作用を助勢し、また、鎮圧ロ
ーラ１７は、掘取刃２によって掘り返された圃場面を鎮
圧して平坦化し、この平坦化された圃場面に分別装置１
８からの掘取物が放出されるようにする。

なお、この鎮圧ローラ１７は転動であるが、強制駆動さ
せてもよい。

本考案によれば、掘取刃によって掘取られた掘取物は、
コンベヤ体により土をふるい落とされたうえ分別装置に
移送されるとともに、大きいものはその第１のふるい枠
によって進行方向の一側方に、また第１のふるい枠の各
ふるい杆の間からもれた小さいものは第２のふるい枠に
よって進行方向の他側方にそれぞれ分別されて放出され
、したがって掘取物は大小別にそれぞれ列状をなして圃
場面に放置されるため、掘取物を大小別に選別する労を
省くことができるとともに、地干後の拾い集めを高能率
的に行うことができ、また第１および第２のふるい枠は
選別と搬送を兼ねているので、構造が簡単で安価に提供
することができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すもので、第１図は掘取機の
一部を切欠いた側面図、第２図はその要部の平面図、第
３図はその要部の背面図である。 ２・・・・・・掘取刃、３・・・・・・コンベヤ体、１
８・・・・・・分別装置、２６．２８・・・・・・ふる
い杆、２７・・・・・・第１のふるい枠、２９・・・・
・・第２のふるい枠。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 掘取刃と、この掘取刃の後部に連設され土をふるい落と
   しつつ掘取物を後上方に搬送するコンベヤ体と、このコ
   ンベヤ体の後部に連設され掘取物を大小別に分別してこ
   れを各別毎に放出する分別装置とを備え、上記分別装置
   は、大きい掘取物を支持するふるい杆を一定間隔ごとに
   架設して進行方向の一側方に下降傾斜させた第１のふる
   い枠と、この第１のふるい枠の下方に位置して設けられ
   上記ふるい杆相互の間隔よりも狭い間隔ごとに小さい掘
   取物を支持するふるい杆を架設して進行方向の他側方に
   下降傾斜させた第２のふるい枠とで形成したことを特徴
   とする掘取機。