JPS5831246B2

JPS5831246B2 - メカニカルデイスケ−リング装置

Info

Publication number: JPS5831246B2
Application number: JP55179536A
Authority: JP
Inventors: 博司永井; 忠三須藤
Original assignee: Sumitomo Metal Industries Ltd
Current assignee: Nippon Steel Corp
Priority date: 1980-12-17
Filing date: 1980-12-17
Publication date: 1983-07-05
Also published as: JPS57103730A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、棒鋼線材等の金属線条材表面のスケールを除
去するロールベンダ方式によるメカニカルディスク−リ
ング装置の改良に関するものである。

従来機械的に金属線材表面のスケールを除去する装置と
して、ロールベンダ方式によるメカニカルディスケーリ
ング装置があり、前記ティスケーリング装置は、複数個
のベンディングロールにより繰返し曲げを加えることに
より線条材の表面に引張りおよび圧縮変形を与えてスケ
ールを大部分剥離除去せしめ、ついで払拭装置により残
留する微細スケールを完全に除去するものである。

従来のメカニカルディスク−リング装置は、例えば第１
図および第２図に示すごとく、千鳥状に配置した水平ロ
ール１ａ、ｌｂ、ｌｃからなる前段の装置１と、前段装
置１の後方に９００転回して設置され、千鳥状に配列さ
れた垂直ロール２ａｓ２ｂ、２ｃよりなる後段の装
置２から構成されている。

すなわち前段の装置１の水平ロールｌａ、ｌｂ。

１ｃは、線条材３の左右面に繰返し曲げを与えて引張り
と圧縮変形を生じさせ、スケールのもろい性質を利用し
て線条材左右面のスケールを除去し、ついで後段の装置
２の垂直ロール２ａｓ２ｂｓ２Ｃにより、線
条材上下面のスケールを剥離除去し、全表面のスケール
を除去した線条材３は、前記後段のディスケーリング装
置２の後方に設置した払拭装置（図示せず）の有するワ
イヤブラシやスチールウール等により、スケールは完全
に除去される。

ところが、線条材３の鋼種、線径、表面状況によっては
、ディスケーリング作業中に螺線状に捩れが発生して線
条材表面にすり疵や螺線状にスケールが残留するという
欠点があった。

かかる欠点を解消するため、前記水平ロールＩａ、１ｂ
、ｌｃと垂直ロール２ａ、２ｂ、２ｃを調整する必要が
あり、その調整には熟練を要し、また調整の仕方によっ
ては線条材の目標伸び値を外れるなどの問題を生じ、捩
れを完全に防止することは困難であった。

本発明のディスケーリング装置は、鋼種、線径、表面状
況等の捩れ原因を有する線条材を、捩れを生ずることな
く脱スケールすることを目的として提案されたものであ
る。

以下本発明のディスケーリング装置の１実施例を図面に
基づいて説明する。

本発明のディスケーリング装置は、第３図および第４図
に示すごとく、線条材左右面のスケールを除去する複数
個の溝付ロールを有す、る前段の水平ディスク−リング
装置４と、線条材゛上下面のスケールを離脱する複数個
の溝付ロール養育する後段の垂直ディスケーリング装置
５よりなり、前記前段の水平ディスク−リング装置４は
、パスライン６を中心に水平固定ロール７ａ、７ｂ、７
ｃと水平圧下ａ−ルアｄｔ７ｅを千鳥状に配置し、
前記水平固定ロール７ａのハウジング４−１の入口及び
水平固定ロール１ａのハウジング４−１の出口側に本発
明の特徴たる前部捩れ左右調整ロール８ａ、８ｂと後部
捩れ左右調整ロール９ａ、９ｂをそれぞれ設置する。

また後段の垂直ディスケーリング装置５は、前記前段水
平ディスケーリング装置４の後方に前段装置４と９０°
転回して設置され、パスライン６を中心に上下交互に千
鳥状に垂直固定ロール１０ａ。

１０ｂ、１０ｅと垂直圧下０−＃１０ｄ、１０ｅを配置
１ル、前記垂直固定ロール１０ａのハウジング５−１人
口側及び垂直固定ロール１０Ｃのハウジング５−１出口
側に、本発明の特徴たる前部捩れ上下調整ロールｌｌａ
、Ｉｌｂと後部捩れ上下調整ロール１２ａ、１２ｂをそ
れぞれ設置する。

本発明において、前記前段のディスケーリング装置４の
水平固定ロール７ａ、７ｂ、７ｃは、線条材パスライン
６より片側の固定軸に取付けられ、前記水平圧下ロール
７ｄ、７ｅは、軸受を介してローラーボックス１３ａ、
１３ｂに取付けられており、このローラーボックス１３
ａ、１３ｂは、ハウジング４−１に固設されたキー
パ−プレート１４ａ、１４ｂ内に収容されると共に、雄
ネジを有する左右動シャン）１５ａ、１５ｂに連結され
ており、前記シャン）１５ａ、１５ｂは、ハウジング４
−１に固設した座板１６ａ、１６ｂの孔に切られた雌ネ
ジに螺合し、シャフト１５ａ、１５ｂ（７）１端に取付
けられたハンドル１７ａ、１７ｂ等の圧下装置による回
転により左右動する。

そして水平圧下ロール７ｄ、７ｅの左右の位置は、それ
ぞれのローラーボックス１３ａ、１３ｂに取付けた指針
１８ａ、１８ｂとハウジング４−１の中央部に固設した
目盛板１９に指示される。

また本発明の特徴たる前部捩れ調整ロール８ａｓ８
ｂは、軸受を介してローラーボックス２０ａＫ取付けら
れており、このローラーボックス２０ａは、ハウジング
４−１に固定されたキーパ−プレー）２１ａに収容さ
れると共に雄ネジを有する左右動シャン）２２ａに連絡
されており、前記シャン）２２ａは、ハウジング４−１
に固定した座板２３ａの孔に切られた雌ネジに螺合した
シャフト２２ａの１端に取付けたハンドル２４ａ等の圧
下装置、およびロールの左右位置を表示する指針２５ａ
と目盛板２６ａにより構成されている。

また後部の左右調整ロール９ａ、９ｂは、前記前部の
左右調整ロール８ａ、８ｂと同様に、ローラーボックス
２０ｂ、キーパ−プレート２１ｂ、左右動シャン）２２
ｂ、座板２３ｂ、ハンドル２４ｂ、指針２５ｂ、目盛板
２６ｂより構成される。

本発明において、前記後段のディスケーリング装置５の
垂直固定ロール１０ａ、１０ｂ、１０ｃは、線条材パス
ライン６０片側の固定軸に取付けられ、また垂直圧下ロ
ール１０ｄ、１０ｅは、軸受を介してローラーボックス
２８ａ、２８ｂＫ取付けられており、このローラーボッ
クス２８ａ。

２８ｂは、ハウジング５−１に固設されたキーパ−プレ
ー）２９ａ、２９ｂ内に収容されると共に、雄ネジを有
する上下動シャフト３０ａ、３０ｂに連絡されており、
前記シャフト３０ａ、３０ｂは、ハウジング５−１上部
に固設した座板３１ａ、３１ｂの孔に切られた雌ネジに
螺合し、シャン）３０ａ。

３０ｂの上端に取付けられたハンドル３２ａ。

３２ｂ等の圧下装置による回転により上下動する。

そして垂直圧下ロール１ｇａ、ｉｏｅの上下の位置は、
それぞれのローラーボックス２８ａ。

２８ｂに取付げた指針３３ａ、３３ｂとハウジング５−
１の中央部に固設した目盛板３４に指示される。

また本発明の特徴たる後段前部の捩れ調整ロールｌｌａ
、ｌｌｂは、軸受を介してローラーボックス３５ａに取
付げられており、このローラーボックス３５ａは、ハウ
ジング５−１に固定されたキーパ−プレー）３５ａに収
容されると共に雄ネジを有する上下動シャツ）３７ａに
連絡されており、前記シャフト３７ａは、ハウジング５
−１に固定した座板３８ａの孔に切られた酸ネジに螺合
したシャフト３７ａの上端に取付けた７１ンドル３９ａ
等の圧下装置、およびロールの上下位置を表示する指針
４０ａと目盛板４１ａにより構成されている。

また後部の上下調整ロール１２ａ、１２ｂは、前記前部
の上下調整ロールｉｌａ、ｌｌｂと同様に、ローラーボ
ックス３５ｂ、キーパ−プレート３６ｂ、上下動シャフ
ト３７ｂ、座板３８ｂ、ノ・ンドル３９ｂ、指針４０ｂ
、目盛板４１ｂより構成される。

尚前記実施例は、前段と後段の２段について説明したが
、多数の段を連続して設置してもよい。

次に本発明のティスケーリング装置による線条材のディ
スケーリング工程について説明する。

■先ず線条材Ａを線通しする前に、前段の水平圧下ロー
ル７ｄ、７ｅと後段の垂直圧下ロールｌＱｄ、１０ｅを
、それぞれのノ・ンドルを回転してパスライン６より待
避し１、■線条材Ａを直線の状態で固定ガイド４３より
通線し、前、後段ディスク−リング装置４，５のパスラ
イン６に沿って線通しする。

０次に線条材Ａが目標の伸び値になるよう前段装置の水
平圧下ロール７ｄ、７ｅ及び後段装置の垂直圧下ロール
１０ｄ、１０ｅにより圧下し、■前記圧下により、線条
材に捩れが生ずれば、圧下量を調整して捩れを減少する
。

■更に前段装置の捩れ調整ロール及び後段装置の捩れ調
整ロールを調整し捩れを完全に無くす。

即ち捩れ調整ロール８ａ、８ｂ、９ａ、９ｂを夫々ハン
ドル２４ａ、２４ｂを回動し左右動シャツ）２２ａ、２
２ｂを介して調整ロールを移動させる。

又他の捩れ調整ロール１１ａ、１１ｂ。１２ａ、１２ｂ
は上下動用ハンドル３９ａ、３９ｂを回動し上下動シャ
フト３７ａ、３７ｂを介して捩れ調整ロールを上下動さ
せる。

例えば前段のデスケーリング装置の捩れ調整ロール９ａ
、９ｂを右側（第４図で下方）に移動させると線材に左
回転のトルクが発生し、左側（第４図で左方）に移動さ
せると右回転のトルクが発生する。

又後段のデスケーリング装置の例えばｌｌａ、１１ｂの
捩れ調整ロールを下方に移動させれば線材に左回転のト
ルクが発生し、上方に移動させると右回転のトルクが発
生する。

このようにしてデスク−リング中の線材の捩れの程度に
応じて各捩れ調整ロールを適宜調整移動することによっ
て線材の捩れを防止することができる。

以上のごとく捩れ調整を行ったのち、ディスケーリング
を行う。

次に本発明によるディスク−リングの１実施例により、
前記膜装置の圧下量および調整ロールによる調整量と捩
れの状況と第１表に示す。

なお第１表中（ト）は、第５図に示すごとく、３つの固
定ロールの踏面に接する線を基準線Ｂとし、圧下ロール
及び調整ロールの踏面がこの基準線Ｂより上がった状態
を示し、（へ）は下がった状態を示す。

第１表より明らかなごとく、本発明の装置は、はぼ完全
に捩れを防止することができる。

以上のごとく、本発明のディスケーリング装置は、本発
明の特徴たる前部および後部の捩れ調整ロールにより、
ディスケーリングの際に生ずる捩れを防止し、捩れによ
り発生する表面疵やスケールが螺線状に残留するという
欠点を解消でき、更に後続の払拭装置（図示せず）を併
用することにより、完全に脱スケールを行うことができ
る工業的に非常にすぐれた装置である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のティスケーリング装置の１例を示す図面
、第２図は第１図におけるＸ−Ｘ線矢視図、第３図は本
発明のディスケーリング装置の１例を示す図面、第４図
は第３図におけるＹ−Ｙ線矢視図、第５図は圧下ロール
の圧下関係図である。１・・・従来の前段の水平ディスケーリング装置、ｌａ
、ｌｂ、ｌｃ・・・水平ロール、２・・・従来の後段の
垂直ティスケーリング装置、２ａ、２ｂ、２Ｃ・・・垂
直ロール、３・・・線条材、４・・・本発明の前段水平
ディスケーリング装置、４−１・・・前段装置のノ・ウ
ジング、５・・・本発明の後段垂直ティスケーリング装
置、５−１・・・前段装置の・・ウジング、６・・・パ
スライン、？ａ、７ｂ、７ｃ・・・溝付水平固定ロール
、７ｄ、７ｅ・・・溝付水平圧下ロール、８ａ。８ｂ・・・前段前部の捩れ調整ロール、９ａ、９ｂ
・・・前段後部の捩れ調整ロール、１０ａ、１０ｂ。１０Ｃ・・・溝付垂直固定ロール１０ｄ、１０ｅ
・・・溝付垂直圧下ロール、ｌｌａ、ｌｌｂ・・・後段
前部の捩れ調整ロール、１２ａ、１２ｂ・・・後段後部
の捩れ調整ロール、１３ａ、１３ｂ、２０ａ、２０ｂ
。２８ａ、２８ｂ、３５ａ、３５ｂ・・・ｏ−ラーボック
ス、１４ａ、１４ｂ、２１ａ、２１ｂ、２９ａ。２９ｂ、３６ａ、３６ｂ・・・キーパ−プレート、１５
ａ、１５ｂ、２２ａ、２２ｂ、３０ａ、３０ｂ。３７ａ、３７ｂ−上下動シャフト、１６ａ、１６ｂ。２３ａ、２３ｂ、３１ａ、３１ｂ、３８ａ、３８ｂ・・
・座板、１７ａ、１７ｂ、２４ａ、２４ｂ、３２ａ。３２ｂ、３９ａ、３９ｂ−−・ハンドル、１
８ａ。１８ｂ、２５ａ、２５ｂ、３３ａ、３
３ｂ、４０ａ。４０ｂ−・・指針、１９，２６ａ、２６ｂ、３４゜４１
ａ、４１ｂ・・・目盛板、４３・・・固定ガイド、Ａ・
・・線条材、Ｂ・・・基準線。

Claims

【特許請求の範囲】

１複数個の溝付ロールを交互に千鳥状に配置した固定
ロール群及び圧下ロール群を有する前段ティスケーリン
グ装置と、前段装置の後方に適当な角度転回して設置さ
れた複数個の溝付ロールを交互に千鳥状に配列した固定
ロール群および圧下ロール群を有する後段ティスケーリ
ング装置よりなるメカニカルディスケーリング装置にお
いて、前記前段装置のハウジングの入口側、出口側に、
圧下方向に一対の捩れ調整ロールと、前記後段装置のハ
ウジングの入口、出口側に、圧下方向に一対の捩れ調整
ロールを設けたことを特徴とするメカニカルディスケー
リング装置。