JPS5831236B2 - 水分散性樹脂塗料の塗装方法 - Google Patents

水分散性樹脂塗料の塗装方法

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JPS5831236B2
JPS5831236B2 JP51003036A JP303676A JPS5831236B2 JP S5831236 B2 JPS5831236 B2 JP S5831236B2 JP 51003036 A JP51003036 A JP 51003036A JP 303676 A JP303676 A JP 303676A JP S5831236 B2 JPS5831236 B2 JP S5831236B2
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painting
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明敏 加藤
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Kansai Paint Co Ltd
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Kansai Paint Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は水分散性樹脂塗料(以下、水分散塗料という)
を高湿度の環境下で良好な仕上りに塗装する方法に関す
る。
一般に水溶性樹脂塗料および水分散塗料などの水系塗料
を塗装する場合、その塗装作業性は、温度・湿度・風速
等の環境条件によって非常に影響を受けやすい。
なかでも水の蒸発速度が湿度によって影響されやすいこ
とから、例えば、70%R,H以上のような高湿度の条
件下では流れ・タレ・ワキ(発泡)およびつやびけなど
の欠陥が生じ、一度に厚膜塗装が出来ないし、また、塗
装間隔を長くしたり、セツティング(強制乾燥前または
焼付は前の静置)を長くしても良好な仕上げを得ること
は困難である。
とりわけ水溶性樹脂塗料の塗装には、湿度の影響を受け
やすいという問題点がある。
日本国内においては気候の変動が著しく、塗装時の環境
雰囲気もそれに伴ない変動する。
かかる変動に塗装の仕上りを左右されないためには、塗
装ブースを一定の低湿度の条件下に調整すればよい。
例えば50〜70%RHにすれば水の蒸発速度が適当と
なり、流れ・タレなどが少なく良好な仕上げを得やすく
なる。
しかし塗装ブースをこのような一定の低湿度条件下に保
持するには、加湿または除湿を行わねばならず、加湿す
る方法に比べ除湿するにはぼう犬な設備と維持費用を必
要とする。
現在自動車、電器、建材等の塗装では、有機溶剤型塗料
を多量に使用する場合、火災防止およびゴミ・ホコリに
よる塗装不良をさけるため塗装ブースを通常に加湿し、
比較的高湿度の一定環境条件を作る方法がとられている
水溶性樹脂塗料を使用すれば火災の危険性は薄く、この
面からは加湿の必要性はないといえるが、ゴミ・ホコリ
による塗装不良を防止し、一定の塗装条件を維持する意
味で塗装ブースを高湿度下に保つことが依然として望ま
しいとされている。
水溶性樹脂塗料を塗装する際、塗膜の流れ・タレを防止
するために、被塗物を水の沸点以下の温度に予熱して塗
装する方法があるが、70%RH以上の高湿度下におい
てはこれらの欠陥の発生を防止しきれず、自動車のよう
な高級仕上げを必要とする場合には決して十分とはいえ
ない。
水分散塗f−+においては、ウェット塗膜からの水の揮
散の点で水溶性樹脂塗料に比べて湿度調節条件がやや緩
和されるというものの、空調設備による湿度調整が必須
なものとされ、これに関する改善策が要望されてきた。
本発明者は水分散塗料の塗装条件に関する研究を重ね、
高湿度下においても良好でかつ安定した塗装仕上げを得
る方法を見い出し、ここに提供するものである。
本発明の要旨とするところは水分散塗料を相対湿度70
%以上の環境下で塗装する場合、塗装置前の被塗物の表
面温度が30〜60’Cになるように予熱することを特
徴とする水分散塗料の塗装方法である。
本発明で用いる水分散塗料は、水分散型の熱硬化性また
は熱可塑性の樹脂を皮膜形e、e、分とするもので、該
樹脂について1,2の例を挙げれば、熱硬化性のものと
して、カルボキシル基、水酸基等を含みかつ重合可能な
エチレン性二重結合を有するモノマーと、この七ツマ−
と共重合可能なモノマー(たとえば、ビニル系モノマー
)との組合せよりなるモノマー組成で、これを水中で重
合することにより得られる水分散型アク9ル系ないしビ
ニル系樹脂に、分散安定剤としてアニオン活性剤、カチ
オン活性剤、ノニオン活性剤、ノニオン・アニオン混合
活性剤、保護コロイドを形成する水溶性樹脂および界面
活性作用を有する水溶性樹脂などの1種または2種以上
を加え、要すれば水溶性樹脂を添加し、さらに架橋剤(
硬化剤)として水溶性または水分散性のメラミン・ホル
ムアルデヒド樹脂、ベンゾグアナミン・ホルムアルデヒ
ド樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂などを配合したもの
がある。
この種の熱硬化性樹脂の水分散液に、必要に応じて着色
顔料、体質顔料、アルミニウム粉末等の顔料や添加剤を
加えて水分散塗料がつくられる。
また、水に不溶の熱可塑性または熱硬化性粉体塗料を水
中に分散せしめるか、さらにこれに界面活性剤・水溶性
樹脂などを混合してなる水分散塗料にも、本発明の方法
が適用されうる。
本発明で用いる水分散塗料は、その皮膜形成成分である
樹脂と水の相互作用が水溶性樹脂塗料のそれと比べ小さ
く、塗着したウェット塗膜からの水の揮散が比較的容易
であるため、塗装前に被塗物の表面温度を上げることに
よって、70%RH以上の高湿度下においても塗着した
ウェット塗膜から水の揮散を円滑化することができ、厚
膜塗装においても流れ・タレのない良好な仕上りが得ら
れる。
被塗物の予熱温度としては30〜60℃が適当である。
60℃以上に予熱すると、水の揮散作用が過度にたかま
って塗膜の流展性が低下し、仕上りがかえって悪くなる
また、30’C以下では水の揮散が遅延し、流れ・タレ
を生じるので適当でない。
湿度と予熱温度との関係については、湿度が高くなるに
つれ、本発明で採用した予熱温度の範囲内で温度を高く
設定すればよい。
水溶性樹脂塗料の場合には前述した通り水と樹脂との親
和性が強く、また水の含有率が高いことから、塗着した
ウェット塗膜の粘度上昇が少ない。
従って本発明におけるような予熱を行っても、高湿度下
では流れ・タレが生じやすい。
被塗物を予熱Tるにはいろいろな熱源を利用した乾燥炉
、種々の方式の加熱法を使うことが出来る。
たとえば、伝熱式間接熱風炉、伝熱式直接熱風炉、幅対
式赤外線炉等がある。
これらの方式・装置のうち、被塗物が均一に予熱出来る
方法および乾燥炉の使用が望ましい。
また被塗物個々の熱容量が大巾に異なる場合や、1つの
被塗物の構成において熱容量が大巾に異なる部分を有す
るものでは、均一な仕上げを得るために予熱方法を慎重
に選定することが必要である。
水分散塗料を被塗物に塗付するには、通常のエヤースプ
レー、静電塗装、エヤレススプレー、フローコート、浸
漬塗り等の公知の方法を選べばよい 以上に説明したとおり、本発明は、大規模な空調設備を
必要とせずに水分散塗料を高湿度下で仕上りよく塗装す
ることを可能ならしめたものであり、塗装経済性の向上
に寄与するところ大である。
次に実施例および比較例をあげ、本発明を具体的に説明
する。
なお、配合中の部および%は、とくに断わりのない限り
重量部および重量部を表わす。
実施例 1 ポリブタジェン樹脂系電着プライマー(関西ペイント会
社製、ニレクロン7000プライマー)および無油性ポ
リエステル樹脂系サーフエーサー(関西ペイント会社製
、アミラックミーラーT −5)を施した表面処理鋼板
(JISG3310、約450X300X0.3mmの
鋼板にリン酸亜鉛系表面処理を行ったもの)を、約60
℃に設定した電気熱風乾燥器内に約10分量大れて予熱
し、取り出して塗装ブース内で該鋼板を垂直に保持した
まま、ただちにその上に配合人なろ水分散塗料(シルバ
ーメタリック)をエヤースプレーガン(デビルビスJG
A502)で塗装した。
塗装条件は次のとおりである。
塗装ブース内の雰囲気条件:温度24〜26°C湿度約
75%RH 塗装粒度:フォードカップ#4.20℃で約30秒(脱
イオン水で希釈) 霧化エヤー圧(ガン元圧カニ 5.5 kg/crtt
吐出量: 350〜400 ml/ minパターン巾
:30cm 被塗面とスプレーガンとの距離:約30crrL塗り重
ね(ウェット・オン・ウェット):3回塗り(1〜2回
目問および2〜3回目間の放置時間は各3分間) 乾燥後の塗膜厚:35〜45μ 塗装置前の被塗面の表面温度=55℃ 塗装後塗装ブース内に約10分間放置した後、塗板を垂
直に保持したまま、電気熱風乾燥器にて160℃で30
分間焼付けた。
焼付は後の塗膜の仕上りは、流れ、タレ、塗板エッチ部
のたまり、ワキ、メタリックむら、などの欠陥はなく、
良好なものであった。
ここで使用したアクリル系水分散樹脂液は、次のように
して作成した。
メタクリル酸ヒドロキシエチル 5部アクリ
ル酸 20部スチレン
40部メタクリル酸エチル
35部アブビスイソブチロニトリル
1部上記の混合物を、120℃に加熱した10
0部のエチレングリコールモノエチルエーテル中に滴下
し、この温度で7時間かけて共重合を行なった後、エチ
レングリコールモノエチルエーテルの70部を蒸留によ
って除去した。
ついで、これをトリエチルアミンで中和し、脱イオン水
を加えて固形分15%の水溶液にした。
この水溶液100部に、 メタクリル酸メチル 24部アクリル
酸エチル 15部N−ブトキシメチ
ルアクリルアミド 18部メタクリル酸ヒドロキ
シエチル 3部を加えて1時間攪拌した後
、さらに過硫酸アンモニウム1部を水5部に溶かして加
え、75℃で4時間加熱して固形分45%、粘度130
センチポイズのアクリル系水分散樹脂液とした。
実施例 2 配合Bなる水分散塗料(白)を、実施例1と同様な表面
処理鋼板上に、予熱条件を35℃で10分間としたほか
は実施例1の塗装・焼付条件に準じて塗装した。
得られた塗膜の仕上りは、鮮映性光沢に秀れ、流れ・タ
レのない良好なものであった。
なお、塗装置前の被塗面の表面温度は32℃であった。
配合B中の水溶性アクリル樹脂ワニスは次のようにして
作成した。
メタクリル酸ヒドロキシエチル10部、7アクリル酸5
部、メタクリル酸3部、スチレン40部、メタクリル酸
エチル42部およびアゾビスイソブチロニトリル2部の
混合物を、約120℃に加熱した100部のエチレング
リコールモノエーテル中に滴下し、この温度で7時間か
けて共重合を行なった後、蒸留によってエチレングリコ
ールモノエチルエーテルの80部を除去した。
ついで、これをトリエチルアミンで中和し、脱イオン水
36部を加えて固形分60%の水溶性アクリル樹脂ワニ
スとした。
実施例 3 実施例2で用いた水分散塗料(白)(配合B)を用い、
実施例1における塗装ブース内の雰囲気条件を24〜2
6°C1約85%RHとしたほかは、実施例1の予熱条
件および塗装・焼付条件に準じて塗装を行った。
得られた塗膜の仕上りは実施例2のそれと同じく、鮮映
性光沢がよく、流れ・タレのないものであった。
比較例 1 配合Cなる水溶性塗料(シルバーメタリック)を用いて
、実施例1と同様な表面処理鋼板上に、実施例1の予熱
条件および塗装・焼付条件に準じて塗装を行った。
得られた塗膜には一部に流れが認められ、塗板エツジ部
のタマリ、著しいワキ等の欠陥を生じた。
しかし、塗装ブース内を湿度を60%まで下げて上記の
同様な条件で塗装を行ったところ、塗膜には流れ・エツ
ジ部のタマリ等がなく、比較的良好な仕上りを得た。
配合C 水溶性塗料(シルバーメタリック) 部水溶性アクリ
ル樹脂ワニス(実施例2133.0で用いたものと同じ
) 水溶性メラミン樹脂液(スミマールM 20.6−
100 ) 比較例 2 実施例1で用いた水分散塗料(シルバーメタリック)(
配合A)を用い、実施例1における予熱を行なわなかっ
たほかは、実施例1の塗装・焼付条件に準じて塗装を行
った。
得られた塗膜には著しい流れ・タレを生じ、光沢が低く
、実施例1の仕上りに比べ劣るものであった。
なお、塗装置前の被塗面の表面温度は25°Cであった
比較例 3 実施例2で用いた水分散塗料(白)(配合B)を用い、
予熱条件を75℃で10分間としたほかは、実施例1の
塗装・焼付条件に準じて表面処理鋼板(実施例1と同じ
もの)に塗装した。
得られた塗膜には流れ・タレは認められなかったが、実
施例2の仕上りに比べ平担・平滑性の劣るものであった
なお、塗装置前の被塗面の表面温度は67°Cであった

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 水分散性樹脂塗料を相対湿度7070以上の環境下
    で塗装する場合、塗装置前の被塗物の表面温度が30〜
    600Cになるように予熱することを特徴とする水分散
    性樹脂塗料の塗装方法。
JP51003036A 1976-01-13 1976-01-13 水分散性樹脂塗料の塗装方法 Expired JPS5831236B2 (ja)

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JPS5286429A JPS5286429A (en) 1977-07-18
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