JPS5831230B2 - 超音波霧化装置

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【発明の詳細な説明】本発明は、霧化液槽内にフロートを浮かべ、このフロー
トに振動子を取りつけ、振動子への電力供給を電磁的に
結合によって行ない、振動子のメインテナンスを容易に
することと、かつ水時に電力供給を停止して振動子を保
護することを目的としたものである。

従来、超音波霧化装置において、振動子はその霧化液槽
の底部に固定されていたため、振動子面上に堆積、付着
する霧化液中のごみ、あか等の清掃が困難であり、この
堆積によって霧化効率を下げるばかりか振動子を破壊す
るという事故も発生していた。

又、霧化液がなくなり、無負荷になって振動子を破壊す
ることを目的として、さまざまなフロートスイッチによ
るかつ水検知手段が設けられていたが、いづれも完全な
ものはなく、フロートスイッチの故障による事故が後を
たたなかった。

本発明は上記従来の欠点を一挙に解決するもので、以下
図面に従って説明する。

第１図において１はフロートで、その内部には振動子３
が取りつけられている。

フロート１は霧化液槽２中の霧化液上に浮かんでおり、
発振回路６とはフロート１に取付けた磁気結合コイル４
、及び液槽２に設けた磁気結合コイル５によって結合さ
れ、電力の供給が行なわれている。

なおこのコイル４，５は最適霧化液位付近に配置されて
いるものである。

従って、フロート１と、液槽２とは、全く機械的には分
離自在な形におかれており、振動子３の清掃は、フロー
トごと本体から抜き出すことによって、極めて容易に行
なえかつ、丸洗いも可能である。

又、今、霧化等によって霧化液が枯渇した場合は、フロ
ート１は沈み、コイル４及び５は対向しなくなり、よっ
て結合しなくなる。

従って振動子１への電力供給はなくなり、振動子が破壊
されることはない。

又この時、発振回路６側からみたインピーダンスは、無
負荷となるため増加する。

よってこれによって、発振回路６の発振出力を低下させ
る、あるいは、しゃ断するようにすれは、他にフロート
スイッチ等を用いて、液位を検出する事なく、渇水保護
が行なえる。

第２図は本装置の具体例の一例で、振動子３を有するフ
ロート１および液槽２を分離自在に形成されている霧化
室カバー７でおおっている。

また８は吹き出しノズルで、送風ファン１０による風に
よって霧が押し出される。

９は霧化液の供給タンクであり、弁装置を介して液槽２
と連通している。

以上、本発明によれば振動子の清掃が容易となり、又、
渇水保護を兼ねそなえることができるため、霧化装置の
信頼性が向上するのみならず、サービス時における振動
子の交換が極めて容易である等の効果を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の一実施例を示す要部の断面図、第
２図は同装置を組込んだ機器の断面図である。１・・・・・・フロート、２・・・・・・液槽、３・・
・・・・振動子、４．５・・・・・・磁気結合コイル、
６・・・・・・発振回路。