JPS5830570Y2 - 取水用除塵装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は農業用水、水道用水等の取水用除塵装置に係
わるものにして、その目的とするところは座弁の処理の
手間を必要としないできれいな水を効率的に得るにあり
、上方が開口し周囲に網又は格子を装備する有底の除塵
かごを、その上部が上面に出るようにして水路内に回転
自在に装架し、かつこれに回転駆動装置を連結し、前記
網又は格子を通過して内方から外方へ噴射する噴射管を
除塵かご内に配置し、この除塵かご内における水中に吸
込管の吸込口を開口せしめたことを特徴とするものであ
る。

従来のこの種装置は水と塵芥を分離する構造であったた
め、引き上げた塵芥を取り除いたり、この塵芥を焼却し
たりする等の多くの手間を必要とする欠点があったが、
この考案はかかる欠点を一掃し得る取水用除塵装置を提
供するものである。

次にこの考案の構成および作用を図面の実施例により説
明する。

第１図、第２図において、１は水路内に立設する支軸で
上端が彎曲２しており、除塵かご３の中央に一体形成さ
れた支持管４がこれに被嵌して除塵かご３を回転自在に
装架している。

この除塵かご３は上方が開口し、周面には網５又は格子
が装備され有底に形成されており、その上部が水平より
上方に出すようにして装架している。

６は回転駆動装置であり、支持管４上端に装架したチェ
ーンスプロケット７と水路壁８上に設置したモーター９
がチェーン１０により連結して形成されている。

１１は水路壁８上に設置した主ポンプ１２に連結した吸
込管であり、その吸込口１３が除塵かご３内において水
中に開口されている。

１４は水路壁８上に設けた補助ポンプ１５であり、補助
吸込管１６と噴射管１７が連結されている。

この補助吸込管１６と噴射管１７は除塵かご３内におい
て水中に導かれ噴射管１７は前記網５又は格子の直近に
配置され、その噴射口１８が網５又は格子の内方から外
方に向けて通過して噴射できるように設けられている。

図中１９は主ポンプ１２に連結した吐出管、２０は主水
路、２１は取水路、２２は通水路である。

而して、除塵かご３の回転駆動装置６および主ポンプ１
２、補助ポンプ１５を作動すると、モーター９の回転力
がチェーン１０および゛チェーンスプロケットフを介し
て除塵かご３の支持管４に伝わって除塵かご３は支軸１
を中心に回転する。

亦、主ポンプ１２が作動すると吸込管１１の吸引力によ
って主水路２０の水が取水路２１へ導かれ除塵かご３内
に注入する。

その際、除塵かご３に導かれた水は除塵かご３の周囲に
設けられた網５又は格子の目を通過する際に除塵され、
除塵かご３内に注入したきれいな水は吸込管１１に吸上
げられて吐出管１９により所望の場所へ送られる。

このようにして網５又は格子に除塵された塵芥が付着し
たまま除塵かご３は回転を続けるが、補助ポンプ１５が
作動すると、補助吸込管１６から吸上げられたきれいな
水が噴射管１７に送られ噴射口１８から網５又は格子の
目を通過して噴射され、この噴射水によって網５又は格
子に付着した塵芥は離脱する。

この噴射口１８は第１図に示すように送水路２２に向か
って噴射するように設置されているため噴射水によって
取り除かれた塵芥は主水路２０へ送られることになる。

第３図は第１図第２図の如き取水路２１および゛逆水路
２２を設けなくとも主水路２０の側部に除塵かご３を設
置しても同様な効果を発揮出来ることを示している。

亦、図示しないが、除塵かご３を主水路２０内に設けて
も同様である。

第４図、第５図は主水路２０の末端部に除塵かご３を設
けた場合を示したものであり、水路底に埋設した吸込管
１１の吸込口１３が水路底部に開口している。

この吸込口１３にフランジ２３を介して除塵かご３を回
転自在に装架し、除塵かご３の側方に集塵かご２４を設
け、この集塵かご２４の除塵かご３側を開口２５シ、こ
の開口部２５と噴射口１８が対向するように噴射管１７
が設置されている。

除塵かご３の上口周縁にチェーンスプロケット７を形成
し、このチェーンスプロケット７にモーター９が連結し
て回転駆動装置６を形成している。

したがって、除塵かご３内に注入したきれいな水は水路
底に埋設した吸込管１１内に吸入するものであり、網５
又は格子に付着した塵芥は噴射口１８からの噴射水によ
り離脱して集塵かご２４の開口部２５から集塵かご２４
内に収容される。

このようにして−ケ所に集塵されるから定期的に集塵か
ご２４内の塵芥を捨てるだけでよいことになる。

なお、以上の実施例において、除塵がご３の回転方向は
左右方向何れでもよく、噴射管１７にコンプレッサー（
図示せず）を連結して高圧エアーを噴射してもよい。

又、除塵かご３の上部が水面上に出ているからきたない
水が除塵かご３内に流入する虞がない。

このようにしてこの考案は上方が開口し周囲に網５又は
格子を装備する有底の除塵かご３を、その上部が水面上
に出るようにして水路内に回転自在に装架し、かつ回転
駆動装置６を連結し、前記網５又は格子を通過して内方
から外方に向って噴射する噴射管１７を除塵かご３内に
配置し、この除塵かご３内の水中に吸込管１１の吸込口
１３を開口せしめたから、吸込管１１の吸引力によって
水路の水は効率的に除塵かご３内に注入してきれいな水
を能率的に得ることが出来、然も除塵された塵芥は自動
的に水路内に流出されるから、塵芥処理による手間が一
掃され秀れた取水用除塵装置を得られる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例であり、第１図は全体斜視図、
第２図は同上断面図、第３図は平面図、第４図は他の実
施例を示す平面図、第５図は同上断面図である。 ３・・・・・・除塵かご、１１・・・・・・吸込管、１
７・・・・・・噴射管。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上方が開口し周囲に網又は格子を装備する有底の除塵か
   ごを、その上部が水面上に出るようにして水路内に回転
   自在に装架し、かつ回転駆動装置を連結し、前記網又は
   格子を通過して内方から外方へ噴射する噴射管を除塵か
   ご内に設け、この除塵かご内における水中に吸込管の吸
   込口を開口せしめたことを特徴とする取水用除塵装置。