JPS5830523A - 傾斜パッド型制振軸受 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、傾斜型パラｒを複数個備えた制振軸受に関す
るものである。

蒸気ターーン、圧縮機　ｆンゾ及びその他の回２− 転機械において、回転軸に発生するオイルホイップを防
止するために、軸受本体の内側に、円周方向に対して傾
斜揺動可能に支えられた複数個の傾斜パッドを備えた傾
斜パッド型軸受が多く使用されている。しかし、扱う流
体の密度が高い場合や、回転数が高い場合には羽根車か
らの流体力が大きくなり、傾斜パッド型軸受を使用して
もなお回転軸に自励振動が発生する場合がある。

このようなトラブルを防ぐために、従来は、傾斜パラＰ
の位置決めと保持のために、傾斜パラ「背面に接するリ
ング状のキャリヤリングをバネで弾性支持し、キャリヤ
リング外周面と、キャリヤリング外周面が対応する軸受
ケーシング内周面との間に、リング状の隙間を設け、こ
の隙間に油を入れて、その油膜のスクイーズ効果による
減衰作用を軸受に与え自動振動の制御を行なっていた。

しかしながら、この方式においては、弾性支持のため構
造が複雑となり、しかも、キャリヤリングが軸受ケーシ
ングに対して偏心し、所定の減衰作用を軸受に付与する
ことができないことがあった。

−３一 本発明は、傾斜パッドを内外に２分して、その間に、内
外パフｒの半径方向の相対運動によって容積の変る区画
室を設け、この区画室を内パッドの軸受面あ高圧部と連
通ずることにより１、従来のものＱ上記の欠点を除き、
区画室内油のスクィーズ効果及び連通路の摩擦効果によ
る減衰作用により、回転軸の自励振動を制御することが
できる傾斜パラｒ型制振軸受を提供することを目的とす
るものである。

本発明を実施例につき図面を用いて説明する。

第１〜５図にて、軸受ケーシング１の内側に、傾斜パッ
ド２を保持するキャリヤリング３が同定されている。傾
斜パフＰ２は半径方向に対して内側の内周パッド２ｍと
、外側の外周パッド２ｂとを有し、両者の間は成る間隔
が隔てちれ、イムな−どの弾性体により作られたシール
部材として連続ループ状をなした、０リングなどによる
密封１！４が挾持されている。この密封１１４の位置を
安定化させ、かつシール効果を挙げるため、密封環４用
の円形又は楕円形のループ溝５，６を内周パッドけるこ
とが好ましい。ループ溝５，６の深さの合計は、密封環
４の直径よりも小とする。ループ溝５．６を設けずｌこ
凸起にて密封環４の位置決めをしてもよい。内周及び外
周パッド２ａ、２ｂ及び密封環４により区画室７が形成
される。この区画室７の体積は内周パッド２ａと、外周
パフＰ２ｂとの間隔の変化により変るようになっている
。

内周パッド２ａにはほぼ中央に直径の小さな連通孔８を
設け、内周パッド２ａの内側の軸受面の高圧部と区画室
Ｔとを連通している。

内周パッド２ａへの給油は軸受ケーシング１の給油口か
ら、キャリヤリング３に設けられた給油１ｍ＄９．給油
孔１０を経て行なわれる。１１は軸受端面からの漏洩を
抑制するシールリングである。

１２は支承すべき回転軸である。

外周ハツト２ｂの外周半径は、キャリヤリング３の内径
よりも小さい値となっており、キャリヤリング３に埋Ｘ
設されたビン１５により位置決めされながら、円周方、
向に対し傾斜揺動できるよう−こ５− なっている。

１３は内周パッド２！Ｉと外周パフｒ２ｂとのズレを防
ぐ位置決め用のぜンであるが、代りｌど、第４図、第５
図に示す如くバネ座としての凹部１６を設は板バネ１４
を用いるようにしてもよい。

運転に当たっては、回転軸１２が回転すると内周パフＹ
２ｍの軸受面にはくさび効果により圧力が発生する。こ
の圧力分布はほぼ内周パフ「２１の中央にて最大となる
ため、中央付近に設けた連通孔８から、高圧の潤滑油が
区画室Ｔの中に導かれる。傾斜パフｙ２にかかる軸受荷
重は、この傾−パッド２が円周方向に自由に傾ｆＩｊｒ
ＩＩ動が可能なることにより適正なくさび油膜が生じて
支持される。又軸受荷重のパラｒ方向の分力は密封１１
４の弾性変形による復元力と、区画室Ｔ内の圧力Ｃどよ
っても支持され、さらにキャリヤリング３で支持される
６ 回転軸１２か振動すると、潤滑油膜を通して内周パフＩ
Ｆ２．が振動し、区画室７内の油を経て外周パッド２ｂ
も振動する。この振動により区画室６− ７の間隔が変化し油膜のスクイーズ効果による減衰作用
と、区画室７の容積も変化し、その４７２作用に基づき
連通孔８を流れる油の摩擦抵抗による減衰作用とが内周
パフＰ２ａに加わり、さらに回転軸１２に加わり、回転
軸に発生する自励振動を抑制し、防止することができる
。

本発明により、区画室内の油膜のスクイーズ効果による
減衰作用と、連通孔を通る油流の摩擦損失による減衰作
用とが相俟って大きな減衰作用を生じ、回転軸の自励振
動を有効に抑制防止することができる傾斜パッド型割振
軸受を提供することができ、実用上極めて大なる効果を
奏することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は横断面正面図、
第２図はそのＩ−１線断面平面図、第６図は第１図の■
−■線断面の側面図、第４図は別の実施例の区画室付近
の横断面正面図、第５図はそのバネの斜視図である。 １−・軸受ケーシング、　２・−傾斜パット、２ａ−・
・内周パッド、　２ｂ−外周パラＰ、　　３・・・キャ
リヤリング、　４・−・密封環、　５・−ループ溝、　
６・・・ループ溝、　７・・−区画室、　８一連通孔、
　９・・・給油溝、　１０・・・給油孔、１１・・・シ
ールリング、　１２・・・回転軸、１３・・・ぎン、　
　　１４−・・板バネ、　　１５−ビン、１６・・・凹
部。 特許出願人　　株式会社荏原製作所 代理人弁理士　　端　　山　　五　　−代理人弁理士　
　千　　１）　　稔

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １０．軸受ケーシングの内側に、円周方向に対して傾斜
   振動可能に支えられた複数個の傾斜パッドを備えた傾斜
   パッド電制振軸受において、咳傾斜パッドはそれぞれ半
   径方向に２つに分離された内周パッドと外周パッドとよ
   り成り、該内周パラＹと外周パッドとの間に、弾性体に
   より作られたシール部材により、前記内周パッドと外周
   パッドとの間隔の変化により容積が変るよう構成された
   区画室を形成し、鋏区画室と、前記内パッドの内側の軸
   受面における高圧部とを連通孔にて連通せしめたことを
   特徴とする傾斜パッド型制振袖受・