JPS5830446Y2 - 牧草堆積貯蔵機における均等配分装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、搬送風のみにより回転される彎曲分配筒によ
って牧草を覆体内へ均等量宛的確に散布して堆積させる
ことができる牧草堆積貯蔵機における均等配分装置に関
する。

。収穫した牧草を裁断し、これを搬送用送風機の搬送風
で彎曲搬送筒を介し搬送せしめると共に、上記搬送され
た牧草を覆体内部に回転自在に吊架した彎曲分配筒へ供
給せしめることで、彎曲分配筒を風の反力作用で自動的
に一方へ向は回転させ、覆体内へ牧草を堆積状に散布す
ることができる牧草堆積貯蔵機はさきに本出願人が開発
し、これが実施化に伴ない相当の効果を発揮している。

そして上述のこの種堆積貯蔵様にあっては、彎曲搬送筒
の吐出口鉛直中心線と彎曲分配筒の回転中心軸線とは同
心状となるよう一致させて上記牧草の散布作業を営１せ
ていたものである。

ところで搬送用送風機により起風された搬送風で彎曲搬
送筒内を牧草が搬送される際には、該牧草や搬送風は彎
曲搬送筒の外側内壁に沿って搬送される関係上、牧草や
搬送風の密度は外側内壁に近づくに従い高くなっている
。

そのため彎曲搬送筒を介し搬送された牧草を搬送風と共
に彎曲分配筒内へ供給した際には、密度の高い搬送風や
牧草は彎曲分配筒の回転中心軸線より外側に偏位された
位置に供給されることになう、その結果、搬送風による
反力作用が著しく減退して彎曲分配筒を均等な回転速度
をもって回転させることができない許シか、供給された
牧草は彎曲分配筒内に停滞して排出されない詰ｌり現象
を起し、これが原因で牧草の均等配分作業を達成できず
、これが根本的解決を強く望１れていた。

本考案は前記に鑑み、彎曲分配筒の回転中心軸線に対し
、彎曲搬送筒の吐出口鉛直中心線を一方に偏位して彎曲
搬送筒を介し搬送された搬送風や牧草が彎曲分配筒の回
転中心軸線に向は噴出せられるようにして反力の増大と
牧草の詰まｂ現象の皆無を図り、もって均等な回転速度
をもって回転する彎曲分配筒により覆体内へ牧草を均等
密度状態に散布堆積し、牧草堆積物や堆積貯蔵物を簡単
に得ることができる牧草堆積貯蔵機における均等分配装
置を提供しようとしたものであって、以下に本考案を牧
草堆積機および牧草貯蔵サイロに装備した場合の各実施
例について説明する。

１は第１実施例に使用される牧草堆積機であって、該牧
草堆積機１は、車輪３を遊架し、一端に牽引杆４を装着
した移動台車２と、上記移動台車２上に搭載された原動
機５、牧草の搬送用送風機６および昇降調節筒７と、搬
送用送風機６に一端を接続された伸縮調節自在の彎曲搬
送筒８および昇降調節筒Ｔに昇降調節自在に嵌合された
昇降支持枠９の先端側へ吊持せしめた下端開放状の覆体
１０より構成されている。

そして上記覆体１０の上部に開口された供給口１１内部
には昇降支持枠９の自由端側へ連結した取付枠１２が収
納装着されていると共に、前記取付枠１２内部には一端
枢支部を軸として下方へ向は振動できる吊持枠１３が枢
着されている。

そして上記吊持枠１３の上面適所には複数のローラ１４
・・・・・・を遊動的に水平状態をもって遊架し、これ
が複数のローラ１４・・・・・・には竪長状を呈した彎
曲分配筒１５の上部に設けた鍔部を支架して彎曲分配筒
１５がローラ１４を軸として自由に回転できるよう吊持
せしめである。

なお１６は吊持枠１３の一端に係着された牽引縁であっ
て、該牽引縁１６の緊張、弛緩操作で彎曲分配筒１５を
水平状態としたシ、或は傾斜状態にする。

上記のように配設された彎曲分配筒１５の供給口１１側
には彎曲搬送筒８の吐出口１８側をのぞ筐せて両者を連
通状ならしめである。

その際、前記彎曲分配筒１５の回転中心軸線Ａに対し、
彎曲搬送筒８の吐出口１８鉛直中心線Ｂを一方即ち搬送
用送風機６側へ偏位させて、彎曲搬送筒８を介し・搬送
された搬送風や牧草が彎曲分配筒１５の回転中心軸線Ａ
に向は噴出されるようにして搬送風による反力の増大と
牧草の詰１り現象を皆無ならしめ、彎曲分配筒１５を正
確に回転させるものである。

１９は牧草堆積機１によυ塑成された牧草堆積物である
。

又第４図に示された第２実施例のものは本考案装置をそ
のま筐貯蔵サイロ２０に応用して牧草の貯蔵作用を営１
せようとした場合であって、この実施例にあっては第１
実施例の覆体１０が貯蔵サイロ２０の本体２１となるよ
うに考えればよい。

従って上記第２実施例にあっては第１実施例の昇降支持
枠９を排した状態の下で、取付枠１２、吊持枠１３釦よ
び彎曲分配筒１５が貯蔵サイロ２０の供給口２２内部位
置に設けられる。

次に本考案の作用を第１実施例について説明する。

今、牽引杆４を持って移動台車２を牧草堆積予定位置迄
移動させた後、覆体１０の下端が接地するように昇降支
持枠９を下降調節すると共に彎曲搬送筒８も縮小調節し
、牽引縁１６の緊張作用で彎曲分配筒１５と彎曲搬送筒
８とを連通状態ならしめる。

次いで収穫し、裁断した牧草を搬送用送風機６に供給し
、これを彎曲搬送筒８を介して搬送風により搬送すれば
、該搬送風と牧草は彎曲搬送筒８の外側内壁側が密度が
高い状態とし乍ら搬送され連通状となった彎曲分配筒１
５の回転中心軸線Ａに向は噴出供給される。

さすれば、搬送風や牧草が次々と彎曲分配筒１５の回転
中心軸線Ａ方向に向は噴出されることで搬送風の反力は
最大限に大きくなう、彎曲分配筒１５をｎ−ラ１４を軸
として均等回転速度をもって円滑に一方へ向は回転させ
ると同時に牧草は停滞することなく次々と覆体１０内へ
均等量宛散布され堆積せられる。

従って堆積牧草が覆体１０内に満杯となったら、覆体１
０および彎曲搬送筒８を順次上昇させ乍も散布作業を営
１せれば、第１図に示されたような適当高さの牧草堆積
物１９が速かに塑成される。

なお上記回転する彎曲分配筒１５により牧草を堆積させ
ると中心部は空胴状となって同一の堆積密度状態に堆積
されないので、成る時間彎曲分配筒１５によって牧草の
散布作業を営ませた後は牽引縁１６の緊張状態を解いて
彎曲分配筒１５を自重で下方へ振動し、彎曲搬送筒８よ
シ直接未堆積位置へ牧草を供給すれば、総て堆積密度の
均等な牧草堆積物１９が得られる。

又第４図に示された如く、本考案装置を貯蔵サイロ２０
の供給口２２部に配設すれば、牧草を本体２１内へ堆積
状に収容して長期に亘ジ貯蔵させることができる。

要するに本考案は、前記のような構成を具備せしめて、
牧草や搬送風を彎曲搬送筒８を介し、彎曲分配筒５の回
転中心軸線Ａに向は噴出させたから、彎曲分配筒５は搬
送風の反力作用の増大によう均等回転速度をもって軽快
に回転させることができるは勿論のこと、搬入された牧
草を停滞させることなく確実に均等量宛周囲へ散布し覆
体１０内に牧草堆積物１９を速かに塑成させたシ或は長
期に亘９貯蔵することができる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案装置の実施例を示したものであって、第１
図乃至第３図は本考案装置を牧草堆積機に装備した場合
を示し、第１図は正面図、第２図は一部を切欠した要部
の拡大縦断正面図、第３図は一部を切欠した要部の平面
図、第４図は本考案装置を貯蔵サイロに装備した場合の
一部切欠した縦断拡大正面図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 搬送風によう搬送された牧草を順次堆積させて牧草堆積
   物を形成した９或は牧草を堆積貯蔵することのできる覆
   体の供給口内部に彎曲分配筒を回転自在に吊持すると共
   に、上記彎曲分配筒の供給口側には彎曲搬送筒の吐出口
   側をのぞませたものにおいて、前記彎曲分配筒の回転中
   心軸線に対し、彎曲搬送筒の吐出口鉛直中心線を一方に
   偏位して彎曲搬送筒を介し搬送された搬送風や牧草が彎
   曲分配筒の回転中心軸線に向は噴出せられるようにした
   ことを特徴とする牧草堆積貯蔵機における均等配分装置
   。