JPS5830410B2 - アルコ−ルヘンセイニヨウソジユシセンイ - Google Patents

アルコ−ルヘンセイニヨウソジユシセンイ

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JPS5830410B2
JPS5830410B2 JP14841075A JP14841075A JPS5830410B2 JP S5830410 B2 JPS5830410 B2 JP S5830410B2 JP 14841075 A JP14841075 A JP 14841075A JP 14841075 A JP14841075 A JP 14841075A JP S5830410 B2 JPS5830410 B2 JP S5830410B2
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JP
Japan
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alcohol
fibers
urea
fiber
aqueous solution
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JP14841075A
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和義 今村
隆夫 清田
照夫 滝口
司 島
哲弘 楠瀬
和之 北村
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、尿素とホルムアルアヒドの縮合物をアルコー
ルと反応させて得られる樹脂を主体として成る新規な繊
維、特(こ実用的な耐久性を有するアルコール変性尿素
樹脂繊維に関するものである。
一般に、尿素とホルムアルデ゛ヒトとの縮合物は熱硬化
性であり、成型材料や接着剤、塗料等の分野で広く用い
られている。
しかし、水可溶性の尿素とホルムアルア゛ヒトの縮合物
は、分子量が低く、曳糸性に乏しく、さらに熱硬化性で
あるため、従来知られている方法では繊維化がむずかし
く、繊維としで利用されることはなかった。
最近、特公昭48−28007号、特公昭483376
3号などにおいて、尿素とホルムアルア゛ヒトの初期縮
合物水溶液Fこ硬化剤を加え、io。
℃以上の雰囲気に押し出して、紡糸と同時をこ熱硬化を
行ない、繊維とする方法が述べられている。
しかし、これらの方法で得られる尿素樹脂繊維は、物性
値が低く、たとえば、強度および伸度は高々2.1/d
および5係である。
これは、得られる繊維がごくわずかの外力で切断するこ
とを示すものであり、また、このような低い伸度は後加
工、特に紡績工程で大きな障害となる。
さらに、得られた尿素樹脂繊維の耐久性が乏しく、実用
に供しうる繊維とは云えない。
本発明の目的は、真1こ実用に供しうる物性を備えた新
規な尿素樹脂系繊維を提供することである。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究した結果
、アルコールで変性した尿素樹脂(以下アルコール変性
尿素樹脂繊維という)からなる繊維が極めて優れた物性
を有すること見出し、本発明(こ到達した。
本発明で得られる繊維は、従来の尿素樹脂繊維の実用的
性能の欠除を完全に克服するものであり、さらに、一般
的な用途の繊維に要求される性能も充分に具備した新規
な繊維である。
すなわち、本発明の繊維は、少なくとも2 g/d以上
の強度と、10傑以上の伸度を有する。
また、本発明の繊維は、実施例から明らかな如く、優秀
な耐候性および耐水性を有するものであり、耐洗濯性の
点でも極めですぐれでいる。
さらに、本発明の繊維は染色性も良く、酸性染料ではナ
イロン6なみの染色性を有する。
以下(こ本発明の詳細を述べる。
本発明に使用するアルコール変性尿素樹脂は、次のよう
にして製造する。
まず、尿素−ホルムアルア゛ヒト初期縮合物は公知の方
法で製造できる。
すなわち、尿素とホルムアルデ゛ヒトとをそのモル比が
1:1.5以上、好ましくは1:18〜3.5の割合で
アルカリ触媒下で反応させ、尿素−ホルムアルデ゛ヒト
初期縮合物水溶液を得る。
ついで、該水溶液にアルコールを上記初期混合物を得る
ために用いた尿素(こ対してモル比で15倍以上、好ま
しくは1.8〜10倍加え、溶液を弱酸性(pH−45
〜6゜5)に調整した後、沸点下で30分以上反応を行
なわせる。
ついで、60〜70℃の条件下で水およびアルコールを
減圧蒸留し、常温下での粘度100〜10000ポイズ
の高粘性樹脂を得る。
この際、尿素−ホルムアルデ゛ヒト初期縮合物水溶液よ
り水を留去したのち、アルコールを加えることもできる
本発明において使用するアルコールは具体的には、メタ
ノール、エタノール、n−プロパツール、インプロパツ
ール、n−ブタノール、インブタノール、t−−メタノ
ール、n−アミルアルコール、イソアミルアルコール、
n−ヘキサノール、シクロヘキサノール、n−オクチル
アルコール、ベンジルアルコール等が挙げられるが、沸
点および紡糸操作の点でメタノール、エタノール、n−
プロパツール、イソプロパツール、n−ブタノール等の
低級脂肪族アルコールが好ましい。
また、使用するアルコール量としでは、尿素のモル量に
対して1.5〜10倍加えることが好ましい。
これ以下の量であると、尿素−ホルムアルア゛ヒト初期
縮合物のアルコール変性度が低く、実用(こ供しうる繊
維性能のものが得られない。
10倍以上のアルコールを加えることも可能であるが、
濃縮段階で留出アルコール量が増加するだけであり不必
要である。
また、アルコール変性反応時間は30分以上が好ましく
、それ以下では変性度が不充分である。
上述のようにして得られるアルコール変性尿素樹脂液は
、得られる繊維の性能を損なわない範囲で種々の添加剤
、たとえば、硬化剤、つや消削、着色剤等を添加するこ
とができる。
前述のアルコール変性尿素樹脂液は、湿式あるいは乾式
紡糸により繊維化することができ、また、得られる繊維
の性能は充分(こ実用的用途として満足するものが得ら
れる。
該変性尿素樹脂液はそのまS、あるいは適当な溶剤、た
とえば、水−アルコールを溶剤とする溶液として、湿式
あるいは乾式紡糸することができる。
本発明1こよるアルコール変性尿素樹脂繊維は、特に乾
式法が有利に行えるので、以下、乾式紡糸法の1つの例
について説明する。
アルコール変性尿素樹脂は減圧濃縮の段階で、常温下の
粘度ioo〜10000ポイズの高粘性アルコール液と
し、充分な曳糸性を持つように調製することが望ましい
硬化剤、つや消削;着色剤等を添加する場合は、該高粘
性液を調製後、添加混合し、紡糸原液とすることができ
る。
紡糸原液は紡糸口金を通じて加熱雰囲気、たとえば、5
0〜280℃に加熱された空気または窒素雰囲気中に押
出され、連続的に捲取られる。
口金を離れた紡糸原液は伸ばされながら、溶媒として残
存するアルコールの蒸発による繊維形成と同時に、縮合
硬化反応による脱アルコールが生じ、網状三次元化した
アルコール変性尿素樹脂繊維を与える。
この網状三次元化を充分に行なうと、繊維物性として、
実用的な抗張力、すなわち、引張強度20〜30g/d
1伸度10〜20%のものが得られるが、さらに必要に
応じで、紡糸後の繊維を硬化反応処理および/または1
.5〜2.0倍の延伸処理で、抗張力の増加、耐候性、
耐水性、耐熱性の増加を行なうことが望ましい。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。
実施例 1 11の三つロフラスコに冷却器、温度計、攪拌装置をつ
け、243gの37係ホルマリン水溶液(ホルムアルア
゛ヒト換算30モル)と4〜6gの濃アンモニウム水溶
液を入れ、pHを78に調整した混合水溶液を得た。
該混合水溶液に60g(1,0モル)の尿素を攪拌下t
こ添加し、約1時間を要して98℃に加熱した。
この温度で還流下、30分間反応を行なわせ、ついで、
148.9 (2,0モル)のn−ブタノールを加え、
リン酸を用いてpH5,5iこ調整した後、再び98℃
をこ加熱し、さらに還流下に1時間攪拌しで、アルコー
ル変性反応を行った。
得られた溶液を60〜70℃の温度条件下で減圧濃縮し
、約50%溶液として紡糸原液を得た。
該紡糸原液の粘度は25℃で2900ポイズであった。
該紡糸原液Aを温度25℃(こ保った孔径0.2間、孔
数16個を有する紡糸口金を通じて、100℃に加熱さ
れた空気中に紡出し、捲取速度200m/mvtで捲取
った。
その後200℃で緊張下、2分間熱処理した。
得られた繊維は白色透明で、引張強度2.’#/d、伸
度12qbであり、充分(こ実用的な抗張力を有するも
のであった。
また、該繊維を酸性染料アリザリンライトフルー40L
(開成商会KK社製)を用い、染料濃度5%owf1酢
酸アンモニウム3 % owf、 pH3,5、浴比1
:100の条件下で100°C130分間染色した。
染色後、繊維を取り出し、染料残液を半間式比色計にて
610mμmこおける吸光度を測定した結果、染料吸着
率は93幅であり、ナイロン6並みの高染色性を有する
ことが判明した。
また、染色後の繊維を中性洗剤o、3wt%を含む水溶
液(浴比1:50)中で30分間攪拌、浸漬し、その後
、天日で10時間乾燥して、繊維の強、伸度を測定した
結果、その測定値は強度2.7 Vd。
伸度12係で、染色前となんら変わりのないものであり
、耐水性、耐候性とも極めて良好であることが判明した
また、このことは染色後の繊維の耐光堅ろう度をJIS
−LO843−71にしたがって測定した結果、5級と
いうすばらしい値を示すものであった。
実施例 2 実施例1と同一の装置を用い、また同一の条件下で尿素
−ホルムアルア゛ヒト初期縮合物の水溶液を得た。
ついで、300.!7(5,0モル)のインプロパツー
ルを加え、リン酸でpHを4.8に調整後、還流温度で
1時間変性反応を行った。
得られた溶液を50℃の条件で減圧濃縮し、48係溶液
として紡糸原液を得た。
該紡糸原液の粘度は25℃で2600ポイズであった。
該紡糸原液を実施例1と同一の紡糸口金を通じ、90℃
(こ加熱された空気中に紡出し、捲取速度200m/m
mで捲取った。
その後、200℃で緊張下、3分間熱処理した。
得られた繊維は白色透明で、引張強度2.4 g/d、
伸度11係のものであった。
また、該繊維は450℃の電熱炉中に10分間放置して
も、全く溶融せず、極めて耐熱性に優れたものであるこ
とが判明した。
実施例 3 実施例1と同一の装置を用い、また同一の条件下で尿素
−ホルムアルデ゛ヒト初期縮合物の水溶液を得た。
ついで、該水溶液1こ256g(80モル)のメタノー
ルを加え、リン酸にてpHを4.9に調整した後、還流
温度で1.5時間変性反応を行った。
得られた溶液を200 mm、Hgの減厘下で濃縮して
、40%溶液の紡糸原液を得た。
該原液の粘度は25℃で600ポイズであった。
該原液を実施例1と同一の紡糸口金を通じ、80℃に加
熱された空気中に紡出し、ドラフト比4.0、捲取速度
200m〆祿で捲取った。
得られた繊維は加熱温度が低いため、強度1.7g/d
のものであった。
しかし、該繊維を200’Cで10分間緊張下、再熱硬
化処理を行なうと、強度2.8g/d、伸度11幅とい
う抗張力に優れたものが得られた。
比較例 実施例1と同一の装置に、162gの37%ホルムアル
ア゛ヒト水溶液(2,0モル)と尿素60g(1,0モ
ル)を混合して入れ、濃アンモニア水によりpHを7.
8に調整し、ついで、該混合液を攪拌しながら加熱し、
尿素とホルムアルデ゛ヒトとの縮合反応を行なわせた。
この際の加熱は、常温から該混合液の沸点(98℃)ま
でに約1時間を要し、さらに沸点にで30分間加熱した
その後、10重量係のカセイソーダ水溶液により中和し
た。
このようにして得られた初期混合物水溶液を、60〜7
0℃の温度で減圧濃縮して約50%の紡糸原液を得た。
該原液の粘度は25℃で2300ポイズであった。
該紡糸原液を実施例1と同一の条件で紡糸したが、尿素
樹脂そのもの\曳糸性が不充分なためか、あるいは繊維
の抗張力が弱いためか、繊維として捲取れなかった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 尿素とホルムアルア゛ヒトおよびアルコールを反応
    させて得られる樹脂を主体としてなるアルコール変性尿
    素樹脂繊維。
JP14841075A 1975-12-15 1975-12-15 アルコ−ルヘンセイニヨウソジユシセンイ Expired JPS5830410B2 (ja)

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JP14841075A JPS5830410B2 (ja) 1975-12-15 1975-12-15 アルコ−ルヘンセイニヨウソジユシセンイ

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JPS5274015A JPS5274015A (en) 1977-06-21
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