JPS5830278B2 - 固体推進薬組成物 - Google Patents

固体推進薬組成物

Info

Publication number
JPS5830278B2
JPS5830278B2 JP54077550A JP7755079A JPS5830278B2 JP S5830278 B2 JPS5830278 B2 JP S5830278B2 JP 54077550 A JP54077550 A JP 54077550A JP 7755079 A JP7755079 A JP 7755079A JP S5830278 B2 JPS5830278 B2 JP S5830278B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
propellant
compound
propellant composition
viscosity
propylene imine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP54077550A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS565395A (en
Inventor
道宏 安星
忠昌 原田
信男 辻角
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BOEICHO GIJUTSU KENKYU HONBUCHO
Original Assignee
BOEICHO GIJUTSU KENKYU HONBUCHO
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BOEICHO GIJUTSU KENKYU HONBUCHO filed Critical BOEICHO GIJUTSU KENKYU HONBUCHO
Priority to JP54077550A priority Critical patent/JPS5830278B2/ja
Publication of JPS565395A publication Critical patent/JPS565395A/ja
Publication of JPS5830278B2 publication Critical patent/JPS5830278B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、その物理的性能が改善され、かつ注形を含む
製造作業が容易になるようにスラリー粘度が低下せしめ
られた固体推進薬組成物に関する。
固体推進薬は、均質系と混成系に大別され、それぞれに
優れた特長があるが、混成系は均質系に比較して、特に
、比推力、及び燃焼速度の広範囲の制御性において優れ
ており、高性能ロケットの推進薬として広く使用されて
いる。
しかしながら、このような優れた特性を保持させるのに
は、推進薬中に酸化剤等の固体成分を高比率に含有させ
る必要があり、その結果、推進薬スラリーが極端に粘調
になり、推進薬の注形性、製造性に障害が生ずるほか、
固体成分と粘結剤との結合、接着が不完全になり、推進
薬の物理的特性にも問題が生ずる欠点があった。
これらの欠点を補うため、従来、推進薬スラリーの粘度
を低下して製造性を向上するのには、ジオクチルアジペ
ート、ジ−2エチルへキシルアゼレート、インデシルペ
ラルゴネート、又はプロセスオイル等を可塑剤として粘
結剤となる合成ゴムプレポリマーに添加する方法、また
、固体成分と粘結剤との結合、接着を強固に行わせるの
には、各種の表面活性剤を使用する方法等がとられてい
るが、その効果を顕著にするには、いずれもかなり多量
に使用する必要があり、推進薬の特性に悪影響が生じて
適当ではなかった。
本発明は、かかる従来の欠点を解消せしめるもので、推
進薬中の固体成分と粘結剤との結合、接着を密にし、推
進薬の物理的性能を向上するとともに、更に推進薬スラ
リー粘度を低下し製造作業性を向上する効果を合わせ持
つ固体推進薬組成物を提供することを目的とするもので
ある。
すなわち、本発明はHTPBをプレポリマーとする粘結
剤と、過塩素酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、シク
ロテトラメチレンテトラミン(通称HMX)等の酸化剤
、及びアルミニウム等の金属性燃料よりなる無機、また
は有機粉末状固体成分とを含有する推進薬組成物に対し
プロピレンイミン により、R−fNCO)n(R:六個以上のカーボン原
子を含む有機化合物、n: 2or3)の構造を有する
インシアネート化合物を変性した多官能基を有するアジ
リゾイン化合物を添加して構成されることを特徴とする
固体推進薬組成物にあるものである。
さらに詳しくは、本発明は、各種有機化合物とプロピレ
ンイミンを反応させることにより得られるアジリゾイン
化合物としてインシアネート化合物と反応して (ただしRは炭素数六以上のアルキル基、その他有機化
合物である。
5以下ではバインダーとの相容性の悪さからと考えられ
るが、物理的性質にあたえる効果が少ない。
またnは2あるいは3であり、n=1では上記同様物理
的性質に与える効果が少ない。
)の形で得られる反応物である。
ここでR(−N−C=0)nは通常HTPBの硬化剤、
架橋剤として使用されるものがHTPBとの相容性の点
で好ましい。
このアジリゾイン化合物、末端に2個または3個の官能
基を有する物質の1種、あるいは数種の混合物を添加せ
しめてなる固体推進薬組成物に係り、特に、粘結剤とな
る合成ゴムプレポリマーとして、両末端水酸基ポリブタ
ジェンプレポリマー(通称HTPB)を採用したとき著
しい効果が発揮されるものである。
本発明と類似の目的で、従来から使用されている添加剤
は、プロピレンイミンの代りにエチレンイミン、又はブ
チレンイミンにより合成したアジリゾイン化合物が開示
されていて、例えば、プチレイミン系のものとして、ト
リメソイルトリス2−エチルアジリゾイン(商品名HX
−868)、トリメソイルトリス−2,3−ジメチルア
ジリゾイン(商品名HX−752、共にスリーエム社)
、は液状で推進薬中への分散も、またその効果も良好で
あるが、貯蔵、取扱時の安定性に欠け、所望の活性を維
持するには一15℃以下による貯蔵が必要である。
また、エチレンイミンによるアジリゾイン化合物は、ブ
チレンイミン系に比較して多くの化合物は安定性は著し
るしく良好であるが、固体であるため、推進薬中への分
散を良くするため適当な溶剤を併用しなければならない
本発明に係るプロピレンイミンによるアジリゾイン化合
物は、通常液状、ないしペースト状では推進薬中への分
散にも問題はなく、また室温程度での貯蔵においても活
性の低下はほとんどなく極めて安定、その製造も容易で
品質も安定しており、推進薬の老化特性に対する影響も
極めて少ない。
以下、実施例に基づいて本発明及び本発明によって達成
される効果を具体的に説明するが、本発明の技術範囲は
この実施例によって限定されるものではない。
実施例 1 両末端水酸基ポリブタジェンプレポリマー(HTPB
)としてpoly−bd R−45(米国ARCC1
,:f製)100部に対し、酸化防止剤1部、アセチル
アセトン0.1部及び硬化剤としてインホロンジイソシ
アネート約1当量からなる粘結剤を調製しこの粘結剤に
対し、過塩素酸アンモニウム粉末80%、及びアルミニ
ウム粉末20%からなる固体成分を重量比で15:85
の割合で混合し固体推進薬を製造した。
この推進薬に、本発明に係る物質としてプロピレンイミ
ンによって変成されたインシアネート化合物、同じくプ
ロピレンイミンによって変性された有機酸のアジリゾイ
ン化合物及びトリス(1−(2−メチル)アジリゾイニ
ル)フォスフインオキサイド(MAPO)をHTPB1
00部に対し3部の割合で添加した場合の推進薬スラリ
ーの粘度、及び硬化した推進薬の物性を、これら添加物
を使用しない場合のものと比較して第1表に示す。
この表において、推進薬スラリーの粘度は、東洋精機■
販売に係る平行板プラストメーターによるもので、直径
10朋、高さ10mmのスラリー試料が約115gのガ
ラス板の自重で1分間押つぶされたときの試料の広がり
で示されており、数値は大きい程粘度は低い。
また、物性は、推進薬物性懇談会の規定した過塩素酸ア
ンモニウム系コンポジット推進薬引張試験法に従つって
測定されたものである。
注1) P I −HMD I :ヘキサメチレンジイソシアネ
ートとプロピレンイミンの付加化合物 PI−IPDI:イソホロンジイソシアネートとプロピ
レンイミンの付加化合物 PI−TDI ニトリレンジイソシアネートとプロピ
レンイミンの付加化合物 PI−DDI:ジメリルジイソシアネートとプロピレン
イミンの付加化合物 PI−3部MDI:ヘキサメチレンジイソシアネート3
量体(商品名ジュラネート:無化成工業■製[とプロピ
レンイミンの付加化合物 PI−AA:アジピン酸にプロピレンイミンを作用させ
た化合物 PI−8A:セパチン酸にプロピレンイミンを作用させ
た化合物 PI−TPA:テレフクール酸にプロピレンイミンを作
用させた化合物 PI−TMA: トリメシック酸にプロピレンイミンを
作用させた化合物 MAPO:I−リス〔1(2−メチル)アジリゾイニル
〕フォスフインオキサイド PI−PI:プロビルイソシアネートにプロピレンイミ
ンを作用させた化合物 PI−TMDI:テトラメチレンジイソシアネートにプ
ロピレンイミンを作用させた化合物 性2) 平行板プラストメーターによる粘度の表示で、タテ×ヨ
コ(各間)を示す。
注形に必要な流動性を示す概略の下限は21×21程度
で、特に17X17以下になると注形前のスラリーの脱
気が不完全になりやすく、推進薬の安全性に問題が生ず
るばかりでなく、加圧注形。
加圧成形等の措置が必要になる。
この第1表に示すように、本発明に係る添加物を使用し
た場合は、使用しない場合及びMAPOを使用した場合
に比較して著しるしく粘度の低いスラリーが得られ、し
かもその低粘度は4時間以上にわたって持続されるので
、注形を含む推進薬の製造の作業性は著しるしく向上す
る。
しかもMAPOを使用したものはスラリー粘度が逆lこ
上昇し、成形が不可能であった。
また、70℃において14日間硬化した推進薬の物性も
無添加のものP I −P I 、 P I−TMD
Iを添加したものが強度、伸び共に実用には程遠い値し
か示さないのに対し、本発明に係る物質を添加したもの
は、強度として10kgf//CI?L以上、伸びも2
0%以上が得られる。
本発明に係る添加剤が推進薬の燃焼性能に及ぼす影響は
、その添加量がHTPB100部に対し3部であり、推
進薬に対しては0.3%程度と低いため無視できるもの
で、測定結果もこの影響は検知できず、いづれの推進薬
もほとんど同様な燃焼速度で正常に燃焼した。
また本発明に係る添加剤の推進薬の老化特性に与える影
響も極めて少ないことがわかる。
実施例 2 高い燃焼速度を示す推進薬を得るために酸化剤として使
用する過塩素酸アンモニウムとして通常のものより極端
lこ小さい粒径のものを選んだ。
粗粒は平均粒径が約60μmでそのまま使用したが、細
粒は、平均粒径が約5μmで、過塩素酸アンモニウムを
溶解しない揮発性の溶媒で希釈したPI−IPDI(前
出)溶液に浸し、乾燥することによりその表面を0.2
%程度のPI−IPDIで被覆して使用した。
この被覆により、細粒の過塩素アンモニウムは、ケーキ
ングしにくくなり、また起爆感度が低下する効果が確認
される等の副次的な利点もあるが、本発明の本来の目的
である推進薬スラリー粘度の低下による製造作業性の改
善、及び粘結剤成分との結合、接着を強化し推進薬の物
性の改善を助長する効果は著しいものがあった。
実施例1に示される基準推進薬組成で、添加物としては
PI−IPDIを3/100HTPB、更に燃焼触媒と
してノルマルブチルフェロセンを3%を外削で追加した
推進薬は、過塩素酸アンモニウムの粒径を極端に小さく
しているにもかかわらず、スラリー粘度は27X27以
上と充分な流動性を示し、また硬化した推進薬の物性も
1強度14.8 kg f /crL伸び36%で、本
発明に係る添加物の効果が遺憾なく発揮されている。
なお、この推進薬は、燃焼圧カフ0kgf〆殖で32m
m/秒と高い燃焼速度も示し、また燃焼も極めて安定で
あった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 I HTPBをプレポリマーとする粘結剤と、過塩素
    酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、シクロテトラメチ
    レンテトラミン(通称HMX) 等の酸化剤、及びアル
    ミニウム等の金属性燃料よりなる無機、または有機粉末
    状固体成分とを含有する推進薬組成物に対し、プロピレ
    ンイミン により、R+NCO)n (R:六個以上のカーボン原
    子を含む有機化合物、n : 2or3)の構造を有す
    るインシアネート化合物を変性した多官能基を有するア
    ジリゾイン化合物を添加して構成されることを特徴とす
    る固体推進薬組成物。
JP54077550A 1979-06-21 1979-06-21 固体推進薬組成物 Expired JPS5830278B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP54077550A JPS5830278B2 (ja) 1979-06-21 1979-06-21 固体推進薬組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP54077550A JPS5830278B2 (ja) 1979-06-21 1979-06-21 固体推進薬組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS565395A JPS565395A (en) 1981-01-20
JPS5830278B2 true JPS5830278B2 (ja) 1983-06-28

Family

ID=13637114

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP54077550A Expired JPS5830278B2 (ja) 1979-06-21 1979-06-21 固体推進薬組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5830278B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19605613A1 (de) * 1996-02-15 1997-08-21 Dynamit Nobel Ag Raketenangetriebene Abstandswaffe

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4986511A (ja) * 1972-12-25 1974-08-19

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4986511A (ja) * 1972-12-25 1974-08-19

Also Published As

Publication number Publication date
JPS565395A (en) 1981-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4163681A (en) Desensitized explosives and castable thermally stable high energy explosive compositions therefrom
US4289551A (en) High-energy explosive or propellant composition
US4944815A (en) Bonding agent for composite propellants
US4462848A (en) Slurry casting method for double base propellants
US3762972A (en) Reaction product of phosphine oxide with carboxylic acids
US3801385A (en) Processing aids for hydroxy-terminated polybutadiene propellant(u)
US3745074A (en) Composite solid propellant with additive to improve the mechanical properties thereof
US4412875A (en) Nitramine composite propellant compostion
US4747891A (en) Solid propellant containing an aziridinyl bonding agent
JPS5830278B2 (ja) 固体推進薬組成物
US4482408A (en) Plasticizer system for propellant compositions
CA1056984A (en) Curable binding systems
US4138282A (en) High burning rate propellants with coprecipitated salts of decahydrodecaboric acid
JPS643839B2 (ja)
US4070213A (en) Dispersing aids for MT-4
US4332632A (en) Solid propellant composition
US4798637A (en) Composite solid propellants containing bitetrazoles
CN1329348C (zh) 基于硝基甲酸的高性能固体推进剂
US4482409A (en) Plasticizer system for propellant compositions
JPS62216985A (ja) ニトラミン含有コンポジツト固体推進薬組成物
US4482407A (en) Plasticizer system for propellant compositions
JPS6168383A (ja) コンポジツト固体推進薬
JP6559448B2 (ja) コンポジット推進薬
JP2799736B2 (ja) 炸薬用組成物
US3252819A (en) N-vinyl amides and lactams as plasticizers for polyurethane potting and adhesive compositions