JPS5830006Y2 - コ−ヒ−沸し器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は着脱自在な水タンクを備えたドリップ式のコー
ヒー沸し器に関し、特に簡単な構成で水タンクの転倒を
防止するとともに水タンクの装着を容易に行うようにし
、さらに誤って本体を落下させないようにすることを目
的とするもので゛ある。

一般に着脱自在な水タンクを備えたドリップ式のコーヒ
ー沸し器において、水タンクは最下端に貫通穴を有する
突部を容器本体の凹部に装着して取付けられている。

しかし、この水タンクは上下方向に長い直方体形状であ
り、内部に氷が貯められていると重心が高く不安定であ
るため、容器本体内部で水が沸騰されることにより発生
する振動や外部衝撃により水タンクが容器がら外れ、転
倒する危険があった。

また、この転倒を防ぐために、やや強固に水タンクを本
体に係合すると、本体を持ち運ぶとき、誤って水タンク
を持って持ち上げると水タンクと本体が分離して本体が
落下する危険を有していた。

本考案は上記従来のコーヒー沸し器の欠点を解消するも
ので、以下に本考案の実施例について添付図面を参照し
て説明する。

図において、１は下容器、２は下容器１に固定された逆
り字状の上容器である。

下容器１には上面に臨む筒状凹部を形成する接続部材３
が設けられ、加熱パイプ４の一端が逆止弁５を介して、
この接続部材３に連通している。

６はアルミダイキャスト製の加熱体であり、加熱パイプ
４とシーズヒータ７が一体に設けられている。

加熱パイプ４の他端は昇水パイプ８を介して吐出管９に
連通している。

１０は上容器２のひさし部に形成された略半球面状で下
向きに凹面を有する散水蓋であり、略円筒状の散水蓋台
１１に固定支持されている。

この散水蓋台１１は上容器２に固定されている。

散水蓋台１１の壁面には穴が設けられ、シリコンゴム等
の弾性体よりなる吐出管９が水密に貫通して取付けられ
ている。

１２は吐出管９に上向きに設けられた吐出穴であり、補
強筒１３が設けられている。

１４は上容器２を覆う蓋であり、下部に形成された係止
片１５を、上容器２に形成された保合部１６に係止して
取付けられている。

１７はガラス製のコーヒー受は容器であり、アルミ板等
の熱伝導性のよい材料からなる保温プレート１８を介し
て加熱体６の上に載置される。

１９はコーヒー受は容器１７に載置されるコーヒーバス
ケットであり、中央部にＶ字状の窪み２０を有し底部に
は穴２１が設けられている。

このＶ字状の窪み２０にはろ紙を装着し、コーヒー粉が
入れられる。

２２は水タンクであり、最下端に貫通穴を有する突部３
１が設けである。

この突部３１の外周には溝が形成されＯリング３２が装
着しである。

なお溝の幅はＯリング３２の幅より大きくなっている。

この突部３１を接続部材３に挿入して水タンク２２が下
容器１に装着される。

上容器２に載置固定された蓋１４の水タンク２２側上面
には段部２３が形成され、この段部２３には上方に突出
する突起２４が一体に形成されている。

一方、水タンク２２の上容器２側上部には段部２３に載
置するフランジ部２５が一体に形成され、このフランジ
部２５には突起２４に対応して透孔２６が設けられてい
る。

なお、水タンク２２の上面開口は上容器２側が高く、反
対側が低い傾斜を有しており、水タンク２２から水がこ
ぼれても上容器２内へ水が浸透しないようになっている
。

２８は水タンク２２の底部に下方に突出して形成された
突片であり、下容器１の上面に形成された凹部２９に挿
入した時のみ水タンク２２の装着が行われるようになっ
ている。

３０は水タンクの蓋であり、上容器２に載置固定された
蓋１４の水タンク２２側上面に設けられた段部２３をひ
さし部３３が覆っている。

上記構成において、水タンク２２の装着は、水タンク２
２の下部に設けた突部３１を接続部材３に挿入するとと
もに、透孔２６に突起２４を挿入して行われる。

水タンク２２が装着されると、水タンク２２の下部に設
けられた弁体が、接続部材３の中央に上方に凸なる突状
部により上方に押し上げられ、弁体が開き、水タンク２
２内の水は逆止弁５を通って加熱パイプ４内に供給され
る。

加熱パイプ４内に供給された水はシーズヒータ７により
加熱され、気泡を発生し、この気泡により加熱パイプ４
内の圧力が上昇し、昇水パイプ８、吐出管９を通って吐
水穴１２から噴出される。

圧力が低いときは噴出された湯はそのまま滴下しコーヒ
ーバスケット１９内のコーヒー粉の中央部にふりそそが
れ、圧力が高いときは散水蓋１０に衝突し、散水蓋台１
１を伝ってコーヒー粉の外周部にふりそそがれる。

このためコーヒー粉の全体に湯がふりそそがれることと
なって短時間で効率的なコーヒー成分の抽出が行われ、
穴２１を通ってコーヒー受は容器１７内に溜められる。

加熱パイプ４内に水が無くなると温度上昇を感知して温
度制御装置（図示せず）が作動し、コーヒー受は容器１
７内のコーヒーを一定温度に保つ。

なお加熱パイプ４内の湯が沸騰状態の時の振動やコーヒ
ー受は容器１７のセット時等の振動が水タンク２２に伝
わるが、水タンク２２は水タンク２２自体の重さや内部
の水の重さにより下方向に力が加わり、上方に飛び上が
ることはなく、また透孔２６に突起２４が挿入されてい
るので転倒する危険がない。

また、水タンク２２の装着、取外しは水タンクを上下方
向に移動するだけで簡単に行われる。

また、水タンク２２を水平方向に引っ張っても倒れるこ
とがなく安全である。

なお、突起２４を水タンク２２の反対側に傾斜するとよ
り確実に水タンク２２の装着が行われる。

以上の説明から明らかなように本考案のコーヒー沸し器
は、水タンクの下部の突起を下容器の接続部材に装着し
、かつ水タンクのフランジ部に形成した透孔を上容器側
の突起に挿入することにより、水タンクを装着するよう
にしているため、簡単な構成で水タンクの転倒を防止で
きるとともに、水タンクの装着、取外しが単なる上下方
向の移動で簡単に行える。

更に水タンクは上方に持ち上げると容易に本体より離脱
するので、本体を持ち運ぶとき誤って水タンクを持ち上
げても、水タンクのみが外れるので本体を落下させる危
険がない。

また前記水タンクの上方部の係止は透孔と突起の上下方
向の係合であるため、水タンクや上容器の寸法バラツキ
が生じても、これを吸収することができ、したがって水
タンク下部の突部と接続部材との連通係合も確実に行え
、しかも前記突起と透孔との保合部は、水タンクの蓋に
設けたひさし部で覆われているので、本体上面は平滑と
なりデザイン的なまとまりができ美しい外観を呈するも
のであるなど実用的価値の大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示すコーヒー沸し器の断面
図、第２図は同コーヒー沸し器の分解斜視図である。 １・・・・・・下容器、２・・・・・・上容器、３・・
・・・・接続部材、４・・・・・・加熱パイプ、１９・
・・・・・コーヒーバスケット、２２・・・・・・水タ
ンク、２３・・・・・・段部、２４・・・・・・突起、
２５・・・・・・フランジ部、２６・・・・・・透孔、
３３・・・・・・ひさし部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 着脱自在な水タンクから供給された水を、下容器に設け
   た発熱体により加熱し、上容器内を上昇させてコーヒー
   バスケット内に湯を滴下するコーヒー沸し器において、
   上容器の上方側壁に複数の保合部を設け、かつこの上容
   器の上部に、段部と、この段部より上方に突出した突起
   と、前記係合部と係合される係止片とを有する蓋を載置
   し、前記水タンクの上容器側上部にフランジ部を設け、
   このフランジ部に前記突起に対応した透孔を形成し、こ
   の透孔を前記突起に挿入するとともに、フランジ部を前
   記蓋の段部に係合させ、前記水タンクの最下端に設けた
   貫通穴を有する突部を、下容器に設けた加熱パイプに連
   通ずる接続部材に装着し、かつ前記水タンクの蓋にひさ
   し部を設け、このひさし部で前記段部を覆ってなるコー
   ヒー沸し器。